『ウルフ・オブ・ウォールストリート(原題The Wolf of Wall Street)』(2013年/マーティン・スコセッシ監督/アメリカ)を見た。
物語は、「ニューヨーク。クイーンズ地区のアパートで、会計士の父マックス(ロブ・ライナー)、母リー(クリスティーン・エバーソール)の元、ごく普通に育ったジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、22歳の時に美容師のテレサ・ペトリロ(クリスティン・ミリオティ)と結婚した。株取引の資格取得のため、1899年創業の老舗証券会社ストラットン・オークモント社で働き始めたジョーダンだったが、半年間の研修を終え、ブローカーとして出社した初日・1987年10月19日、1929年以来の株価大暴落だというブラックマンデーに遭遇。会社は倒産してしまった。テレサの助言で、新聞広告で見つけたペニー株を扱う証券会社・投資センターで働くことにした彼は、最初の売り込み電話で1株が数セントだという銘柄ながら、多くの契約をものにして手数料50%(2,000ドル)を手にするなど、周囲の社員から凄腕と驚かれるほどの成績を残す。その後、26歳の時に休業中のフランクオート社のガレージを借りて、ドニー・アゾフ(ジョナ・ヒル)と共にストラットン・オークモント証券会社を設立し・・・」という内容。
休業中の会社のガレージを借り受けたジョーダンは、まず地元で営業経験者を募集したのだが、集まってきたのは、5年かかって高校を卒業したというロビー・ファインバーグ(ブライアン・サッカ)、タイヤとマリファナを扱っていたというチェスター・ミン(ケネス・チョイ)、ドラッグの売人ブラッド・ボブニック(ジョン・バーンサル)らで、唯一、ロースクールを出ているというニッキー・コスコフ(P・J・バーン)だけがまともに話が通じる感じの人間だった。
(^_^;)
ジョーダンも彼らにはほとんど期待していなかったのだが、ここでまた「どうして真面目に働いているその辺の人達に損をさせるの?損しても平気な金持ちだけを相手にすればどうなの?」(確かそんな台詞)という妻テレサの助言で「彼らがバカに見えなければ?自分が彼らにセールスの仕方を教えてやれば?」と考え方を変え、「全米1%の金持ちだけを相手にする」と会社改革を始める。
ジョーダンにとって妻テレサは何にも代えがたい良きパートナーだったのだが、ドラッグに溺れた彼は、モデルのナオミ・ベルフォート(マーゴット・ロビー)にすっかり入れ込み、2人は離婚に至ってしまった。
"灯台下暗し"とは言うが、本当に大事なものというのは、やはり本人には見えないものなのだろうかと、自分のことを含め、そう考えてしまう。
(-_-;)
これは事実を基にした物語だそうで、回想録『ウォール街狂乱日記 "狼"と呼ばれた私のヤバすぎる人生』(ジョーダン・ベルフォート著)を原作としているらしいのだが、人間の欲望というのは本当に際限がない。
一度は引退を決意したものの、自分の退任あいさつ時の演説に酔ってしまって(?)、証券取引監視委員会との約束を反故にし、FBI捜査官パトリック・デナム(カイル・チャンドラー)に仕事を与えてしまうことになる。
確かにキミー(ステファニー・カーツバ)のエピソードは切なかったのだが、あれはその後の運命を決める大きな交差点だった。
また、先輩証券マンのマーク・ハンナ(マシュー・マコノヒー)も実在の人物だそうだが、彼そのものがその業界で生きる人達の危うさを代表しているように見えた。
面白いというよりも、これが実話を基にしているという事実に驚かされた強烈な作品だった。
物語は、「ニューヨーク。クイーンズ地区のアパートで、会計士の父マックス(ロブ・ライナー)、母リー(クリスティーン・エバーソール)の元、ごく普通に育ったジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、22歳の時に美容師のテレサ・ペトリロ(クリスティン・ミリオティ)と結婚した。株取引の資格取得のため、1899年創業の老舗証券会社ストラットン・オークモント社で働き始めたジョーダンだったが、半年間の研修を終え、ブローカーとして出社した初日・1987年10月19日、1929年以来の株価大暴落だというブラックマンデーに遭遇。会社は倒産してしまった。テレサの助言で、新聞広告で見つけたペニー株を扱う証券会社・投資センターで働くことにした彼は、最初の売り込み電話で1株が数セントだという銘柄ながら、多くの契約をものにして手数料50%(2,000ドル)を手にするなど、周囲の社員から凄腕と驚かれるほどの成績を残す。その後、26歳の時に休業中のフランクオート社のガレージを借りて、ドニー・アゾフ(ジョナ・ヒル)と共にストラットン・オークモント証券会社を設立し・・・」という内容。
休業中の会社のガレージを借り受けたジョーダンは、まず地元で営業経験者を募集したのだが、集まってきたのは、5年かかって高校を卒業したというロビー・ファインバーグ(ブライアン・サッカ)、タイヤとマリファナを扱っていたというチェスター・ミン(ケネス・チョイ)、ドラッグの売人ブラッド・ボブニック(ジョン・バーンサル)らで、唯一、ロースクールを出ているというニッキー・コスコフ(P・J・バーン)だけがまともに話が通じる感じの人間だった。
(^_^;)
ジョーダンも彼らにはほとんど期待していなかったのだが、ここでまた「どうして真面目に働いているその辺の人達に損をさせるの?損しても平気な金持ちだけを相手にすればどうなの?」(確かそんな台詞)という妻テレサの助言で「彼らがバカに見えなければ?自分が彼らにセールスの仕方を教えてやれば?」と考え方を変え、「全米1%の金持ちだけを相手にする」と会社改革を始める。
ジョーダンにとって妻テレサは何にも代えがたい良きパートナーだったのだが、ドラッグに溺れた彼は、モデルのナオミ・ベルフォート(マーゴット・ロビー)にすっかり入れ込み、2人は離婚に至ってしまった。
"灯台下暗し"とは言うが、本当に大事なものというのは、やはり本人には見えないものなのだろうかと、自分のことを含め、そう考えてしまう。
(-_-;)
これは事実を基にした物語だそうで、回想録『ウォール街狂乱日記 "狼"と呼ばれた私のヤバすぎる人生』(ジョーダン・ベルフォート著)を原作としているらしいのだが、人間の欲望というのは本当に際限がない。
一度は引退を決意したものの、自分の退任あいさつ時の演説に酔ってしまって(?)、証券取引監視委員会との約束を反故にし、FBI捜査官パトリック・デナム(カイル・チャンドラー)に仕事を与えてしまうことになる。
確かにキミー(ステファニー・カーツバ)のエピソードは切なかったのだが、あれはその後の運命を決める大きな交差点だった。
また、先輩証券マンのマーク・ハンナ(マシュー・マコノヒー)も実在の人物だそうだが、彼そのものがその業界で生きる人達の危うさを代表しているように見えた。
面白いというよりも、これが実話を基にしているという事実に驚かされた強烈な作品だった。