虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

親子のボタンの掛け違い…… はっきり言うべき時におうかがいを立てる?見守ればいい時に厳しく言う? 4

2012-07-15 09:28:48 | 幼児教育の基本

親子のボタンの掛け違い……はっきり言うベき時におうかがいを立てる?見守ればいい時に厳しく言う? 1

親子のボタンの掛け違い……はっきり言うベき時におうかがいを立てる?見守ればいい時に厳しく言う? 2

親子のボタンの掛け違い……はっきり言うベき時におうかがいを立てる?見守ればいい時に厳しく言う? 3

の続きです。

2歳5ヶ月の★くんに対する接し方の話でした。

 

★くんのお母さんにすると「ちょっと勝ち気な2歳の男の子」というのは、

自分自身とはあまりにかけ離れた

異質な異邦人なのかもしれません。

そのため、★くんが穏やかに機嫌よく遊んでいる間にも、

以前、ダダをごねだしたり、友だちのおもちゃを取りあげたりした出来事がフラッシュバックしてきて、

「今日はちゃんとしてね」「今日はいい子のままでいてね」「ああいうことやこういうことはしないでね」と

念押ししておきたくなるのかもしれません。

そのように★くんのお母さんが、★くんがまだ何もしていない時に釘をさすように

あれこれ確認することが多いためか、

★くんは2歳児にすると素直すぎるほど「ハイッ」といい返事を返すことが

よくあります。

 

ただこうした念押しも回数が多いと、

「お母さんの言うことに何でもハイッと返事さえしておけばいいや」という態度が身について、

言葉に気持ちが伴わなくなってきます。

 

幼い子たちは、自分の目で見ているものや、身体で体験していることや、感情で味わっていることに

関して、大人に言葉を重ねてもらうことで、

自分の行動の仕方や世界の捉え方を調整していきます。

 

でも、まだ先を予測したり、起こっていないことをイメージしたり、言葉だけで

物事を理解する力は未発達ですから、

心配性のお母さんの過剰な言葉かけは、

幼い子に言葉を軽視させ、他人の話をきちんと聞こうとしない態度を育てます。

 

また★くんのお母さんは、★くんが取りあげていたおもちゃをお友だちに譲ることができたり、

悪さをしかけて、すんでのところで我慢できたような場面で、

いつまでもくどくどと、何がどう悪かったのか、次はどうすればいいのか

説明し続けていました。

 

これも繰り返しになりますが、もう出来事が終わって、体験は過去のものとなって、

高ぶっていた感情は薄れて、頭を次に切り替えて何かしようか……という時に

くどくどと目の前にない過去のことを説明されても、

よくわからない言葉の羅列がうるさくうっとうしいだけなのです。

2歳の子は現実のその瞬間、瞬間に生きていますから、

過去や未来のことを言葉でくどいほど説明されても

聞いていないだけでなく、次から聞かないでおこうという態度を

身につけがちなのです。

 

それなら、2歳児さんにどのようにしつけて

教えていけばいいのでしょう。

 

具体的な対応法は次の記事で書きますね。

 

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボタンの掛け違い・・・はっきり言うべき時にお伺いを立てる?見守ればいい時に厳しく言う?4 (★の母)
2012-07-20 02:14:35
★の母です。

先日は大変お世話になりました。
日ごろ、遊ぶお友達とはあまり干渉しない息子だったので、人のおもちゃを取り上げたりする機会が少なくどう接して良いのか分からなかったのも事実ですが、実際振り返ってみると、私の悪い癖、例えば機嫌が良い時に仲良く遊んでね…、ご挨拶してね…など未来のことに釘を刺してました。
直接紙面上に残してもらったのでさらに理解出来ました。
ちょうど2歳児の難しい盛り。
つい息子のせいにしてましたが、母親の私にも多くの原因があったのですね。反省です。

気づかなければ、そのまま育児も続けてたと思います。
そして今後取り返しのつかないことになっていたかもしれません。
これから親子での対話で先生から指導頂いた方法を上手くこなせるように努力してみます。

この年齢になると、親意外の方からアドバイスを頂く機会が少なくとても良い刺激になりました。息子ばかりに視点を置いていましたが、自身の対応を見直しながら日々取り組んでみたいと思ってます。

次回2ヶ月後というのが、不安です。
来月も参加させて頂きたい思いで一杯でございます。
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