南里英語教室 多久教室

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℡:0952-74-4886
佐賀県多久市にある学習塾

9月3日~9月10日 完全休講のお知らせ

2017-09-02 20:22:21 | お知らせ

9月3日(日)~9月10日(日)は完全休講となっております。

 

全学年・全クラス休講となり、自習室も閉まっておりますので、お気をつけください。

ちなみにこの期間中の授業は2学期中にきちんと振り替えを行っております。

 

次の授業は9月11日(月)からのスタートとなります。

9月11日(月)からの授業は、9月2日までの時間帯と全授業同じとなります。

 

よろしくお願い致します。

 

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教室長 米田

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発問の質

2017-09-02 17:40:04 | 中学部

金曜日の中3英語Aの授業中のことです。

A mother's Lullabyという(私が中学生の時にもこの本文は教科書にありました)、

戦争中のお話を英語で読んでいた時のこと。

教科書本文に、以下のような箇所がありました。

 

After a while. the boy stopped crying and quietly died.

(しばらくして、男の子は泣きやみ、静かに亡くなった)

But the little mother did not stop singing.

(しかしその小さな母親は(男の子に子守唄を)歌うのを止めなかった)

 

ここでこんな質問を教室全体に投げかけてみました。

「なんで小さな母親は男の子に子守唄を歌うのを止めなかったんだろうね?

前の文で「男の子は亡くなった」って言ってるのに」

 

「男の子が亡くなったことに、気付かなかったんじゃないのか」がよくある解答でした。

しかしある女の子がこう答えました。

「男の子が亡くなったことを、認めたくなかったんじゃないのか」。

一瞬教室が静まり返り、そこにいた生徒のみんなが「なるほど。。。」となりました。

 

 

 

決して答えがあるわけじゃないんです。

本文にも答えは書いてませんでした。

でも、限られた情報の中から、周りの状況を考慮し、自分なりに答えを出す。

この体験が重要なんだと思います(社会人になっても)。

それができて本当に「読めている」と言えるのではないかと。

 

 

授業をするときに、いつも意識していることがあります。

それは「発問の質を高める」こと。

具体的にいうと、

①事実発問(本文に書いてあることを訊くだけの質問)

②推論発問(本文に書いてあることを元に、自分で答えを推論しなければいけない質問)

③評価発問(本文にあるキーワードを元に、自分の立場で自由に意見を出さなければいけない質問)

 

先ほどの例は②の推論発問の例になります。

 

国語の授業でも、これらのことを意識し、本文内容について発問していくことが重要になります。

そしてこういうことをきちんと意識し、バランスを考え、

②や③の質問に対して、生徒が主体的に考えられるよう導いていくのが「プロの教師」なのかなと思います。

(もちろん、他にも意識していることはいっぱいありますが)

*長期的に見て、こういう訓練をしたかどうかで、ものすごく大きな差がつくと思います。

こういう訓練をした生徒は、文章を自分で読むときにも疑問を持ちながら、作者に問いかけるように読んでいけます。

 

まさか普通の人は、先生が投げかけている発問ひとつに対し、

そこまで考えられているとは思ってないんだろなと思い、裏話を書いてみました。

 

米田

 

 

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