新たに2名の英検準2級の合格者が出ました。
これで準2級の2次試験を受けた6名のうち5名の合格が現段階で分かっています。
実は合格者の中には英語を話すのが苦手な子もいました。
その子は塾で初めて英検準2級の2次試験(英語面接)対策をしたときにかなり沈黙をつくってしまっていた生徒です。
話したいけど、なかなか言いたい言葉を英語にできない。
とても悔しい気持ちでいっぱいだったと思います。
正直、この時点では英検準2級の2次試験突破は厳しいかもしれないと思っていました。
この生徒に1つアドバイスをしました。
「完璧な英語を喋ろうとして頭の中でグルグル考えているのが沈黙につながってしまっている。
文法が多少間違っていてもかまわないから、頭の中に出てきている英語を言葉にしてごらん。」
その生徒はたどたどしくも、一生懸命、英語で発言をしていました。
文法は間違っていたけれども、その子の伝えたいという気持ちはひしひしと伝わってきたし、
何を言おうとしているのかも手にとるようにわかりました。
人と人とがコミュニケーションをとるときに当然、言葉の正確さは必要です。
でも、それよりももっと大切にしなければいけないのが相手に伝えたいという気持ちだと思います。
一生懸命に伝えようとすれば、相手も一生懸命に聞き取ろうとします。
この子が試験本番で、緊張の中、相手に英語で必死に伝えようとする光景が目に浮かびました。
今回の2次試験、とても大変な思いをしたことでしょう。
しかし、人は大変な状況の中でしか成長はできません。
楽をして成長など絶対にありえないということです。
その苦しい状況の中で一つ大きな成長をしてくれたと思います。
ここでの努力の経験と英検準2級に合格したという自信は
受験勉強で苦しくなったときにきっとその子の支えとなってくれるはずです。
辻