七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

愛犬!駄犬?ハナ!

2006年09月08日 | 大三島での生活
大三島への移住生活は、我々夫婦とハナの3人で始めた。
ハナは、滋賀のDIYショップで、産まれてすぐの頃、「もらってください」と張り紙されていたのを貰ってきた。今5歳のメスの雑種犬である。
ナイーブな長男は、「散歩の時は、近所の犬と遊ばせて友達を作るように」
陽気な次男は、「田舎暮しを喜んでいるのは、お父さんとハナだけや」
と、ハナの大三島移住生活への感想を述べた。
「犬が、本当に、田舎暮らしを喜んでいるかはどうか分かりませんよ」
と言う知人がいた。
そう言えば、湖西(琵琶湖西部)の田舎に転居してきた犬が、環境が変りノイローゼになった為、「いつも車に乗せて一緒に出かけている」と心配そうに話す人がいた。
「えっ、犬がノイローゼに?いつも一緒に?番犬になりませんね!」と驚いた。

ハナは、現在、お陰様でノイローゼにもかからず元気で、
かといって何の役に立たず、気楽に海辺暮らしをしている。
自慢することでもないが、
転居以来一度もシャンプーをしなくても、乾燥した瀬戸内の海風のせいか、
ふさふさ、艶々とした、臭くない毛並みの”健康美犬”である。

我々は、ハナにも、海で自由に泳ぎ、作物をカラスから守り、家に侵入しようとする蛇やネズミを追い払う、生き生きとした海辺の農家の犬らしい生活を望んだ。

しかし、海に行っても足が少しでも水に浸かるのを恐れ、カラスがトマトやスイカを食べていても寝ており、蛇やネズミは、夫が捕まえた後喜んで遊ぶだけである。

「ハナ!一緒に泳ごう」と誘っても、嫌がるハナ


カラスが畑を荒らしていても、寝そべってくつろぐハナ


我々の在宅中は、
通る人や犬がいると、ワンワンと吠え、我家のインターホーンの役目を果たすが、
いない時は、
夫の作った木柵をどこからかくぐり抜け、海岸へ遊びにいっているフシがある。
我々がみかん畑から戻ると、
嬉しそうに迎えにくるハナを見つけて驚くことが度々ある。

海岸に降りれるかどうか、潮の満ち干きを見るハナ


海岸で遊ぶハナ


いつぞやは、海岸で遊んでいたのでやがて戻ってくるだろうとほっておいたら、
だんだん潮が満ちてきて、暗くなっても戻ってこない。
「ハナー!ハーナー!」声を限りに、呼ぶと
「クイ~~ン キャイ~~ン」と、悲鳴に近い鳴き声がどこからかする
声のする海岸の方に行くと、
潮がどんどん満ちてきて、帰れなくなった為途方にくれ、かろうじて残った砂地で、堤防に駆け上がろうともがいているハナを懐中電灯の灯りで発見した。
夫が、長いはしごを堤防に下ろし、まもなく潮が満ちてくる海に下り、ハナを抱きかかえて上げて助けてやった。まったく、手間のかかる犬である。
近くの、元船乗りさんの飼う生後1年足らずの子犬は、海岸で元船乗りさんが捕る牡蠣の身を喜んで食べ、海にも大喜びで浸かって遊ぶというのに・・・

でも、ハナが海で溺れ死なずに、本当に良かった良かった。

隙あらば、夫に絡みつくハナ



今年は戌年である。
夫は、犬をテーマした木工品をいくつか作った。
吠えている犬は、ハナの前に飼っていた”リキ”に似ている。
リキは、紀州犬の混じった、勇敢な雄犬で、私が滋賀の里山で、リース材料を探す時の心強い用心棒だった。
しかし、冒険好きが高じて、6年前の7歳の時、滋賀の里山で行方不明になったまま帰ってこなくなった。
我々家族にとっては、初めての飼犬だった。
私は、「リキがいたら、きっと大喜びで海で泳いだだろうな」と、残念でならない。

”犬のメモスタンド” ピンと立った耳と尻尾はリキがモデル
           


”3匹の犬のパズル” 吠え、振り向く姿が、リキを思い出させる


”犬のブローチいろいろ” まん中がリキかな?


”犬のおもちゃ” 耳と足が動き、寝た耳と座る姿はハナがモデル
  

”みかんの木クラフト・一輪挿し” 親子犬



”みかんの木クラフト・箸置き&パズル” ハナやリキの子供の頃を思い出す
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2 コメント

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ハナちゃん (ひらりん)
2006-09-10 15:30:05
ハナちゃんは柴犬かと思いきや、耳がたれてるのが可愛い。

だいたい、動物は総じて雄は臭いと思います。

雌は毛並みもツヤがあって柔らかいし。

私は一度しか犬を飼った事がないのでよくわからないけど、犬も個性いろいろですね。

ウチの犬は留守番だけはしっかりしてくれて、聞き逃しのチャイムもいつも吠えてくれて助かってました。

しかし、せっかく大海原が目の前に広がっているのに、水に浸かれないとは情けないというかもったいないというか…

犬の水嫌いはいつどこで決まるんでしょうね。

6日のページのステビアってこんな植物だったとは!

甘味料のブランドとばかり思ってました。
返信する
ひらりんさんへ (七曜工房・ひろ)
2006-09-11 08:55:55
実は、私も柴犬系と思い、耳が立つのを楽しみにしていたのです。

しかし、獣医さん曰く

「いつまで待っても、耳は立ちません、洋犬系和犬系種々不明なくらい混じています」と。

どんなけったいな犬になるのか、不安でしたが、皆さんから、寝ている耳が可愛いと言われれて、ホット。



植物に詳しい、ひらりんさんも、ステビアは甘味料と?私も、でっきりそう思っていました。



あっ、ひらりんさんのブログで名前を知った”オオキンケイギク”種を一杯採ってきて隣の荒地に撒きましたよ。クズにも負けず、芽を出し花を咲かせるかな?
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