七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

スズメバチ に 刺されたら !

2007年10月23日 | 大三島での生活

「痛~い
「スズメバチに刺されたあ~

手グワを放り出すや、夫のところに走っていき、
「痛~い! 痛~い! どうしたらいい?」
「毒、早く、吸い取って」

夫は、スズメバチに刺された私の親指を吸い

「毒を中和するのは、アンモニアか」
「とりあえず、石鹸をつけて、中和して」
 と指示した。


家に走り帰り、石鹸をなすりつける。

その間も、ズキンズキンと痛みはひどくなり、指先が熱くなる。、
血液が、早く大量にドクドクと、流れていくのを感じる。

 「毒を中和したらいいの?アンモニアはないの?そしたら、おっしこかけて」

 「アカン、かえって雑菌がはいる」

 「じゃあ~マムシ薬 塗っとく」
 
 我が家では、市販常備薬は、オロナインだけ、
 
ムカデに刺された時は、マムシ薬を愛用している。

「私、ハチに刺されたの2回目やから、なんか抗原抗体反応とかで、
 ショック死するらしいヨ」

 「お父さんが悪いんやからね。
  『何もしてへんハチを殺すのは、気が勧まん』 とか何とか、理屈つけて
  あの”ハチ”やった。あの時殺せばよかったのに! 私は、犠牲者や!」

  というのも 
 
 大きなスズメバチが、地面をヨタヨタと歩いているのを、
 夫は、直前に、発見しているのである 
 
 「変なハチやな。何で、こいつ飛ばヘンのやろ?」
 
 その時、私が、「殺しとき」 と言うのにも関わらず、
 
 「今に死ぬやろ。ほっといたらいい」 と
 
 見逃したのである。 

 ひたすら、夫に八つ当たりし、罵倒して、痛さを紛らわす。 
 
 夫は、黙って、私の罵倒に耐えながら、マムシ薬を塗ってくれ、
 
慣れぬインターネットを検索してくれた。
 ・まず、落ち着いて、うろたえないこと
    ・ 毒を吸い出さないこと。口の中に傷があると、体内に毒が回って危険。
    ・ アンモニアは、全く効果がない。
    ・ 応急処置は、抗ヒスタミン軟膏を塗って、冷やすこと
    ・ 民間療法では、アロエが効くらしい
 
 「どれも、すぐ医者に行けって、書いてある。
  ムカデより、キツイらしいな。
  気持ち悪くなってへんか?」
 
  少し,落ち着き、
  マムシ薬の上から、アロエを貼ってもらい、氷で手を冷やす。

 「ごめんな。お父さん、毒吸ってしまったやん。大丈夫かな」

  薬箱を探すと、
 有効期限切れであろう 抗ヒスタミン軟膏 が出て来たので、塗る。
 
 「お医者さん行っても,毒を抑える飲み薬とかないの?」
 
 「痛みや痒みを抑える対処方法しかないらしい。
  動くと毒が回るかもしれんから、ゆっくりしとき。
  気持ち悪くなったら言いや」

と,夫は再び、ハーブ畑の草刈リに出かける。

スズメバチがいたハーブ園



 「スズメバチ、見付けたら,殺しといてや」

 氷で冷やす為、タオルでグルグル巻きにしているので、何も出来ない。
 


  実は、 5、6年前、滋賀で、
 車を運転中、ハンドルを握っている指先を、ハチに刺されたことがあった。
 運転中なので、目の前で、指先に止まるハチを追い払うことができなかった。
 
 急遽、「ハチ刺されに、すぐ効く薬をください」と薬局に飛び込みんだが、
 
 「ハチ刺されに効く薬はないので、すぐ医者に行って下さい。
 腫れてくるかもしれませんから」と言われた。
 
 しかし、大三島移住直前で、
 
「これぐらいで、お医者さんに行ってては、田舎暮らしはできない」
と、自分に言いきかせ、
 
それ程、腫れもひどくなかったし、アシナガバチのようだったので、、
虫刺され軟膏(有効期限内)だけで直った記憶がある。
 
 しかし、今度は2回目である。

 インターネットによると、
    『2回目以降のハチ刺されは、
    ハチ毒によるアナフィラキシー・ショックを起し、
   迅速に処置しないと死に至る』 と
 
 夫が、時々、様子を見に戻ってきては、
 「大丈夫か?気分悪くないか」
 「ハチ殺しといた。やっぱり、あのスズメバチやった。復讐しといたで」

 
翌朝、すでにアリの餌食となりつつある、スズメバチ
生きているときは、軍手の指位の太さがあった。(伸びた軍手の指と比較して) 
 
  夜になると、
  グローブのように腫れて大きくなった手は、握ることもできない。
  肘までも、どんどん太くなり、貼れ続けている。
  大きな氷を、3つもつけても、全く冷たさを感じないくらい、
  ジンジンと痛く、熱くなった。

 一晩中、大きな氷で冷やし続けた効果か、
    翌日、腫れもほとんど引き、痛みもほぼなくなり、今度は痒くなった
     とりあえず、アナフィラキシーショックは、起こさなかった。


24時間後の翌日の右手の様子
まだ少し、腫れは残っていて、痛みも残っているが。
 

 ハブ茶も効果があったのかもしれない。
  
今が収穫期のハブ草とハブのサヤの実






 
 島の主婦は、完全防備で、農作業をする。
 帽子、手ぬぐい、手袋、手甲、脚絆と、
 挨拶されても、誰か見分けがつかない。

「いきなり、草むらに手をつ込んだらあかんョ。
 マムシに,噛まれたら、大事(おおごと)じゃからネ」
 
と、いつも注意されている。

そして
「ハチに刺されたら、2回が限度ジャケンネ」
 
 とも、驚かされた。

  マムシでなくて,よかった。よかった。

コメント (11)
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