「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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警告:東京など首都圏で低線量被曝の症状が子どもたちにおきているという情報

2011-05-29 17:29:02 | 福島第一原発と放射能

  このことについて、まだ、医学的な確認が取れていませんが、確認がとれるのをまっていたら、事態がさらに進行する危険を感じ始めたため、先に書いておきます。きのう、百人が参加した、松戸の講演会でも、この話が出ました。東葛地区でとくに最近、喉の痛みや、リンパの異常などを訴える子どもたちが多くなっていると言う話です。身体がだるくなる、元気が出ない、風邪でもないのに咳が出る、など。口の中に金属っぽい感覚がすると言う話や、乾燥していないのに顔の皮膚がひりつくという話が出ています。ふだん全く鼻血を出した事のない子どもが、鼻血を出すと言う話も。医療機関に相談するケースが増えていると聞きました。言うまでもなく、おきているのは子どもだけでなく、大人にも同様の症状が起きているという話ですが、子どもの方が目立つと言うことです。 勿論、関係のないケースもあるかもしれませんが、非常に心配される話です。さらに、神奈川から聞こえてきた話は、中学生の野球チームが三月の二十三日に半数が吐き気と下痢、鼻血を突然出して、動けなくなった事。食中毒でなく原因がよくわからない話になっていて、その後子どもの体の切れが悪く、大幅に調子が落ち続けている事。

 この東葛エリアで、のどの痛みを訴える子どもたちが、3月後半から、急増しているのではないかという情報をどう精査するのか。もちろん、別の感染症のはやりも考えられますが、放射性物質による影響であれば大変ですから、症例数を確認して、何か有意な事がいえるのかどうかを検討する作業も行われそうだと聞きます。こうした、被曝による症状として、何らかの因果関係が推定される事象があるのなら、体内に取り込んでいる放射性物質をホールボディカウンターで計りたいと言う要求はとても増えると思います。国が駄目なら、民間で資金を集めて、少しでも増設するようにと、考えるしかありません。この被曝量を計るべしという考えは、この被曝による影響の見積もりがいまだに為されていない不安感を払拭するために必要です。台数が少ない事を理由にして、ほとんど計測できません。
 

 きょう、「チェルノブイリのかけはし」という団体の野呂代表とも話をしましたが、チェルノブイリでのいろんな活動経験から、低線量の被曝地域の中の方が、初期症状が出易いと言う認識を話をされます。「東京も、基本的にはチェルノブイリの低線量地域並みに汚染されている」とお話になります。ここの団体の相談会にも、首都圏のお母さんから、かなりの相談が寄せられています。喉の痛みを訴える相談はかなり集中してきている事、子どもの抵抗力が落ちてくる事。鼻血もあるし、粘膜の異常を訴えることもあるそうです。とにかく子どもたちに元気が出ないという話なのです。「福島はチェルノブイリのゾーン1とかゾーン2の移住ゾーンですが、高濃度被曝だから初期症状がチェルノブイリの時の感覚ならまだまだすぐにはわかりにくいですが、低線量の地帯の方が、初期の被曝と見られる症状が、はやくでる」という認識だそうです。重症な身体の不調でなく、軽微だが異常がおきる症例がはやくおきるということです。

 僕も考えますが、ここには、免疫のシステムが関係しているのかもしれません。体内に入った異物を取り除きたい身体のシステムが、いろんな不調を示しているということ。まだ、それが機能するだけ、被曝レベルが大きくないのかもしれません。しかし、これから考えると、低線量の被曝が継続して続いていて、土が汚染され呼吸からも放射性物質を受け取り、さらに野菜などの食物や牛乳などから内部被曝が恒常化する状態に首都圏がおかれる恐怖と言う事です。つまり、危機はもう三ヶ月近くも、水面下で続いていた訳で、段々と、幅が狭まっている気がしています。

 野呂さんは「都会は雨で表面の汚染が薄まるから、むしろ食べ物による内部被曝の警戒が、移住と言う選択よりも優先では」ともおっしゃいます。福島ほど差し迫っている状況ではないですが、ただし、危険はあるということです。「茨城や千葉は、土壌が多い場所なので東京よりもさらに心配です。コンクリートはまず流れていくが、土は流れない。チェルノブイリの問題は土に放射性物質が残留して大変だったのです。大都市部の考え方はちがうかもしれない」とおっしゃいます。ここは、人により見解が分かれるかもしれませんが、危機の対処をどうするのかと言う事です。

 本当はどうなるのかは確実には分かりませんが、ちゃんと分かったときには既に大変な事態なのです。白血病や甲状腺のガンといった明確な状態ではなく、あいまいな免疫系等の初期症状などに繋がるケースは容易に想定されます。ソ連が隠しているかもしれませんが、当時チェルノブイリから130キロのキエフは、被曝被害がほぼないとされ、放射線管理区域にも入っていませんでした。しかし、実際は、この街でも子どもたちの健康被害は出ています。そして、東京は、現在の一部の土壌調査の数字が、放射線管理区域のゾーンにあることを示しています(勿論これより低いところもありますし、東葛地区などでは、さらに高い希望移住ゾーンになる場所がある可能性も否定はできません)。そうすれば、子どもに、喉の痛み、リンパ、免疫系等の異常を示す話が出ていも、なんらおかしくはありません。

 とにかく、事態はさらに猶予がならないことになっている可能性が否定できません。最低限、お子さんの内部被曝を避けるために、野菜、牛乳の産地を厳しく吟味して下さい。以前に製造されている脱脂粉乳も最後は選択肢にしてください。水産物は、小魚や貝などから注意が必要です。産地をチェックする作業を怠らないで下さい。

 首都圏での子どもの異変についての情報で、曖昧な形で書き込めるものは、コメント欄に。具体的な情報は、連絡先を添えてメールでお寄せ下さい。コメント欄で書いている方でも、具体的にさらにお伝えいただける方は、是非メールしてください。これは大切です。医師の皆さん、特によろしくお願いします。

 未明に書いて消えた原稿よりも(コピーいただき復活しました。ありがとうございます。)、さらに懸念が高まった原稿です。どうも、当初想定よりも、最近空間への大量放出がおきていないのに、深刻な状態が、東京などの首都圏にもうおきはじめていれば、大変な話です。話が深刻で、首都圏住民に強い警告になりますので、書くことを躊躇する気にもなる話ですが、僕はやはり危険がある可能性を言うしかありません。

 一緒に自分や自分の大切な人の身を守ることに努力してください。事態は切迫していますし、そのために大きな流れが始まっている気がします。声をあげるしかありません。   

一人でも多くの方が参加し、行動してください。Facebookのグループ「福島第一原発を考えます」は行動する皆さんの参加を期待します。参加は→ http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163985373661863

 

福島でも6/2(木)に講演会をおこないます。
「ジャーナリスト木下黄太さんと福島の現在を語ろう!」
 

現在の福島には、真実を伝えられないまま選択を迫られている人々が溢れ、一人一人の意見の違いもあり、まともに話し合いもできていません。そこで今回、様々な事件に対して深く掘り下げて報道活動を行っている、闘うジャーナリスト木下黄太さんをお迎えして、ジャーナリストの目線から見た福島の現状をお話し頂き、ご来場した皆様とトークセッションをし、この後の選択肢の幅を広げて行きましょう。
 
●日時6月2日(木)
●人数先着100名様まで
●開場時間pm18:00
●開始時間pm18:30~pm20:30(終了予定)
●会場福島テルサ/あぶくまの間(024)521-1500
福島市上町4-25
http://www.f-shinkoukousha.or.jp/terrsa/index.html

 
満員になりました。
福島第一原発について東京・渋谷でも「福島第一原発を考えます」という講演会をおこないます。ブログ上で10人限定です。先着順の受付となります。よろしくお願いします。

【渋谷第1回講演】
日時:2011年5月31日火曜日
時間:20:00~22:00
(19:30より受付開始します)
場所:レンタルスペースCUE702
渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル 7F 702号
会費:500円(会場費など)
参加希望者はメールの上、当日会場におこしください。フェイスブックのグループの方は、フェイスブックのイベントで申し込んでください。参加希望者が多い場合は、会場定員が今回は限界があり、お断りはする場合があります。

qqqppip@yahoo.co.jp


直ちに、ホールボディカウンターを100台、国は増設するべきと思います。

2011-05-29 04:59:51 | 福島第一原発と放射能

ホールボディカウンター増設の記事を数千字書き、アップしました。30分後の今、何かのバクがおきて、タイトル以外、すべて消えていることが、判明しました。講演が終わって松戸から未明に戻り、この時間の少し前まで書いたものです。かなりショック。この数ヶ月では、はじめてのこと。さすがに寝ないともたないので、一度寝てから、再度書きます。ごめんなさい。

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コピーをとっていただいていたから、バックアップもらいました。再編集して投稿します。

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 最近ではなつかしいフレーズをつかいます。直ちに、内部被曝をはかるための道具であるホールボディカウンターを増やすために、国が予算措置を講じるべきではないかと思っています。特殊な機械であるため、基本的には原子力施設や放射線関係に詳しい病院などにしか設置されておらず、正確にはわかっていませんが、全国で百台程度の台数しかないと思います。これを使って、内部被曝の状態を知りたいという依頼が、殺到しています。福島の二本松市長が、内部被曝をホールボディカウンターで計測して、ひどい結果なら避難もといいはじめています。こういう事態になってくるとホールボディカウンターの増設が急務である事は間違いありません。車で動くタイプと、部屋に固定しているものとありますが、とにかく台数が少なく、設置は直ちに必要なのです。これしか内部被曝を計るものはありませんから。

 実はこのことは、ブログやフェイスブックで何人かの方から、いっそ私たちで買う事は出来ないのかと言う提案までいただきました。、値段が最低数千万円はすると思いますし、大きな医療器具なので、難しいとは思います。ただし、こういう要望がどうして強いのかと言うと、内部被曝の状況は、答えがよくわからないと言う声ばかりで、何としてでも内部被曝を知るためには、ホールボディカウンターしかないという答えにいきついているようです。もちろん、これで全ての核種を割り出す事はできませんが、少しでも知りたいと言う人々の思いは強まっています。これが、現在日本中のほとんど機関、病院で個人的にうけつけてくれるところが、ほとんどないと聞いています。可搬型ならともかく、西の地方で固定されておかれているものは、利用できそうな感じがしますが、それもほとんど何か理由をつけて、断られる事が多いと聞いています。こうした状況を放置できません。より多くの人の内部被曝を計るため、ホールボディカウンターを倍増して、百台くらいさらに設置できないものでしょうか。放射性物質がこれだけ広いエリアに大量に降下した国で生きていくには、必要なものと思います。

 首都圏では、最もホットスポットになった松戸の講演会では、おきた事態の深刻さを認識したお母さんが、子どもの通う保育園にどこまで折衝するのかと言う話をされながら、突然泣き出されたり、後の質問でも「四月の下旬ごろから、おかしいと気がついて、こんな線量になっていることがわかり後悔している」というお母さんがいたり、国や自治体がいちはやく手を打たなかったみかえりに、実は大変な状況となっている現実が切々と語られます。なぜ、福島から遠い、このエリアがこうなったのかという問いに対して答えがないまま、考え続けているお母さんたちばかりです。こうした、エリアこそ、ホールボディカウンターは必要です。
 

松戸の講演会も、百人ほどの皆さんが集まりました。こういうかたちのイベントが成立している事を僕は嬉しく思いますし、何かあっても、徹底的に闘うしか他に道は無し、と思っています。



福島第一原発について東京・渋谷でも「福島第一原発を考えます」という講演会をおこないます。ブログ上では十人限定です。先着順の受付となります。よろしくお願いします。

【渋谷第1回講演】
日時:2011年5月31日火曜日
時間:20:00~22:00
(19:30より受付開始します)
場所:レンタルスペースCUE702
渋谷区渋谷1-17-1 TOC第2ビル 7F 702号
会費:500円(会場費など)
参加希望者はメールの上、当日会場におこしください。フェイスブックのグループの方は、フェイスブックのイベントで申し込んでください。参加希望者が多い場合は、会場定員が今回は限界があり、お断りはする場合があります。

qqqppip@yahoo.co.jp







福島でも6/2(木)に講演会をおこないます。
「ジャーナリスト木下黄太さんと福島の現在を語ろう!」



現在の福島には、真実を伝えられないまま選択を迫られている人々が溢れ、一人一人の意見の違いもあり、まともに話し合いもできていません。そこで今回、様々な事件に対して深く掘り下げて報道活動を行っている、闘うジャーナリスト木下黄太さんをお迎えして、ジャーナリストの目線から見た福島の現状をお話し頂き、ご来場した皆様とトークセッションをし、この後の選択肢の幅を広げて行きましょう。

●日時6月2日(木)
●人数先着100名様まで
●開場時間pm18:00
●開始時間pm18:30~pm20:30(終了予定)
●会場福島テルサ/あぶくまの間(024)521-1500
福島市上町4-25
http://www.f-shinkoukousha.or.jp/terrsa/index.html

●参加費用お一人様300円(会場費として)

主催 梅田 
luna.1999.ume.k@gmail.com
(お問い合わせは、上記のメールアドレスまでご連絡下さい。フェイスブックのグループメンバーはそちらでお申し込み下さい。)