普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

北九州市議選と自民党と民主党

2009-02-03 15:07:26 | 麻生内閣

[民主圧勝、自民敗戦におわった北九州市議戦]
 私の出身地である北九州市の市会議員戦が2月1日に行われ、即日開票になりました。
 その結果は自民党 15(前回16)、民主党 9(9)、公明党 11(11)、共産党 10(1)、社民党 4(4)、諸派 1(0)、無所属 11(14)でした。(計算が合いませんが議席数減によるものです)
 形としては、自民党が議席を1つ失い、諸派が1つ得ただけで、全体としてほぼ現状維持と言う格好になっていますが、開票の速報を見ていて、過去とそれと大きな違いがあるのに気づきました。
 それは民主、公明、共産の各党の候補者が早々に当確を決めているのに、自民党の当確がなかなか出なかったことです。
 それで翌日発表された各区毎の最終結果の上位半分に占める各党の席数を調べて見ました。
 (例えば定数14名のときは7番目までの人の、定数7名の時は4番目までの人の所属した党名ごとの集計です)
 その結果は自民党 6、民主党 9、公明党 11、共産党 6、社民党 0、諸派 0、無所属 4でした。

[私の感想]

 そして結果としては、自民党は僅か1名を減らしただけですが、衆院選のことを考えれば、大敗かどうかは別としても敗戦は間違いないし、民主党、公明党は圧勝と言えるでしょう。
 
これから各党に就いての感想を書きたいと思いますが、長くなりますので本文では自民党と民主党に絞り、それ以外の党については注記の方に回しました。
 ご興味のある方は是非注記をご覧ください。

自民党
・自民党の敗退
 自民党の幹部は、僅か1名の減少で済んだとほっとしているかも知れませんが、民主・公明の当選者全てが各区の当選者の上位を占めているのに、自民の当選者15名のうち僅か6名しかいない事実は重く受け止めるべきだと思います。
 北九州市の市会議員選挙は、今までの麻生内閣や自民党の支持率低下の影響を実証をして見せました。
 これは他の地方の選挙でも似た傾向を示していると思います。

・衆院選へのマスコミの参加
 地方の選挙ではマスコミも関心が薄いようですが、これが国会議員選挙になるとマスコミの合法的また違法すれいれの選挙中の介入があります。
 マスコミは小泉さんの刺客作戦に乗せられて、選挙中に実質的に自民党の宣伝をし、小泉さんの大勝を招きました。
 そして安倍さんの選挙のときは、選挙のまっ最中に有名な「絆創膏報道」をし、意識的かどうか知りませんが、国民に安倍さんのアキレス腱だった私は小泉さんを見習って、おかしな閣僚は切れと投書していたのですが)「政治と金」の問題を連想させて安倍さんにボディブローを与え今度は小沢さんの大勝に貢献しました。
 そして次の衆院戦で選挙中のマスコミ、特にテレビがどう言う報道をするかは容易に想像できます
 少なくとも政府や自民党の有利になる報道は絶対にしないでしょう。
 そして自民党敗戦が限りなく実現しそうな気配です。

・自民党の覚悟すべきこと
 自民党は今こそ衆院選敗戦覚悟で消費税増税による、恒久的の持続可能な社会福祉制度の確立、膨大な国債問題の解消、国会議員定数削減、公務員制度改革や農地改革の立案と実行などなど、今迄選挙のため躊躇してきた政策を掲げ実行すべきです。
 そうすれば、オバマさんのような(これもやってみなければ判りませんが首相のリーダーシップを渇望している国民へ訴えることになり、起死回生の逆転勝利をするかも知れません。
 そしてそのため仮に負けても、将来を見据えた政策を掲げて戦うことは、将来の日本のためと、自民党自身のためになると思います。

民主党
・誰でも知っている敵失による優勢

 北九州市議選は事実上の大勝に終わりましたが、民主党はそれで浮かてはいなと思いますが、少なくとも良かったと安心しているでしょう。
 然し、私の様な外野が言わなくても、今の民主党の優勢は全て敵失と、オバマさんのように千載一遇の米国発の金融・経済危機から来る日本経済の大打撃によることは党の皆が知っていると思います。

・民主党のやらねばならぬこと
 政権奪回の可能性が限りなく大きくなった今、民主党のやらねばならぬことは、政権奪取後、国民の期待に答え得る実行可能な政策の立案です。
 民主党のホームページの何処を覗いても、今の大不況に対する納得出来る具体的対策はありません。
 そして9月以降に政権を奪回しても、今の不況は続いているでしょうし、政権党としてその対策を直ぐにでも発表し実行しなければなりません。
 政権交代論者の私は民主党が政権を取るのは国のためにも良いと思いますが、その後について、全ての世論調査に見るように民主党政権に多くの国民が不安を抱いています
 今こそ、言い方はおかしいですが、前にも書いた民主党政権も持続可能な政権であって欲しいと思うし、国民に不安感を与えないように国民に具体的な政策を訴えるべきです。
 民主党が絶対に有利な今こそ、国会対策などは山岡さんや輿石さんに任せてその他の幹部の人達は政権奪取後の政策作りや、その見直しに全力を上げるべきだと思います。

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注記:公明党、共産党、社民党について
公明党
:今回の勝利は創価学会の強力な応援が地もとに浸透した結果でしょうが、特定宗教から大きな影響を受けている党の圧勝は、日本にとって困ったものだと思うばかりです。

共産党:私は蟹工船ブームや、今回の派遣切り問題でもっと票が伸びるかと思っていましたが、思ったより伸びなかっのは、北九州市は東芝のリストラ位で、今回の金融・経済危機の影響を他の地域よりあまり受けて無いかも知れませんが、衆院選では思わぬ飛躍をするかも判りません。

社民党:北九州市はもともとが企業と労組の支援を受けていた旧民社党の強い地域の所為もあると思いますが、党の現実無視の政策や、強引な国会運営を続ける民主党との協力などが、票を減らす結果になったのかも知れません。
 私は社民党も共産党のようにカッコ良く、国会運営にも筋を通した方が良かったと思うのですが。
 それと理想も良いが、それと現実の調和を図らない限り衰退の一歩を辿る一方だと思うのですが。
 ここまで書いた所で新聞を見ましたが、各党の「得票率」が出ていました。
 自民、公明が僅か0.数%の減少なのに、社民党だけが飛び抜けて1.32%の減の4.69%です。
 逆算してみると前回より約23%も「得票数」が落ちています
 民主党の得票率が2%以上も伸びているのを見ると、或いは本来社民党の票が民主党へ流れているのかも知れません。
  それと社民党が前回の4議席を確保したと言っても各区の上位半分には全く出ていません
 
詰まりやっとのことで4議席を取ったことを意味しています。
 社民党は労働者の多い北九州市でこの異常な数字が出た原因を良く考えないと、私が何時もいう絶滅危惧種になってしまうと思うのですが。
 私がこれほど社民党に力を入れて書くのも、多分訪問者から冷笑されると思うのですが、第三党しての改善の可能性の殆どない、公明党や共産党でなく、社民党であって欲しいからです。
 社民党は国民から愛される国民政党として如何にあるべきか良く考えて欲しいと思うからです。


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3 コメント

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Unknown (a)
2009-02-03 18:15:07
無党派の一人として。

私は保守層ではありませんが、
民主が政権を取るのは、外国人参政権を実現するためとしか思えません。
だから、批判ばかりで対案がなくても、外国人選挙権だけ実現できればいいから放置してるんです。

外国人参政権、人権擁護法をはじめ、
国の基本を危うくするような危険な法案さえ推進しなければぜひ応援したいんですが…。
社民党の得票 (sdpj_2007)
2009-02-03 22:06:40
社民党の得票率が下がっているのは、一人の候補者を公認から推薦にしたことが影響しているようです。(前回公認で落選→今回推薦で当選) 公認候補者の得票は前回比で少し伸びています。もちろん依然として下位当選ばかりでしたが、得票率が23%減ったというわけではないですよ。
的確 (ろっし)
2009-02-04 08:05:57
 国政と地方は、完全に別物ですが、多少の国民の潜在意識は反映されます。指摘の通りでしょうね。議席数だけでない当選の仕方もポイントでしょうね。

 民主党は、政権獲得後、特に1回きりの政権では、日本の政治においてもあまり意味がありません。自民党は、底力があるので敗戦が良い意味で刺激になるでしょう。

 社民党は、村山内閣で駄目になりましたね。土井党首の時は、特徴や元気がありました。二大政党制へ移行した場合、第3政党の生き残りは非常に難しい。共産党は、生粋の野党だと思いますが、後の小政党はコバンザメですからね。渡辺新党、動くのが遅ければブームに乗り遅れるのではないかと思います。あんまり、政党に興味が無いみたい。

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