普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

呆れた鳩山さんの代表質問

2009-01-09 05:39:11 | 民主党

 今までだいぶご無沙汰していた民主党関連のエントリーです。
 それも最近書いていた大きな問題ではありませんが聞いて下さい。

 6日でしたか、テレビのスイッチを入れると丁度麻生さんが国会の代表質問への返答で、旧麻生鉱業の捕虜労役の問題について話していました。
   そのとき麻生さんが何で金融・経済危機の今頃、この様な一昔のことを話さねばならぬかと一瞬思いましたが、鳩山さんの代表質問に答えているのだと直ぐ気がつきました。
 日経ネット
によると、
 麻生太郎首相は6日の衆院本会議で、親族経営の旧麻生鉱業で戦時中に連合軍捕虜を働かせていたと認めた。連合軍捕虜の労役を伝えた米紙報道を受けて、首相が外相だった2006年秋、外務省はホームページに反論を掲載していたが、これを削除したことも明らかにした。民主党の鳩山由紀夫幹事長の代表質問への答弁。
 反論を撤回した理由について首相は「捕虜を労役させていた事実が昨年の厚生労働省の調査で明らかになった。当時承知し得なかった事実が判明したのを踏まえ反論を削除した」と説明した。

と出ていました。

[鳩山由紀夫さんへ]
 この件についてはネット情報によると、民主党の藤田幸久参院議員の求めに応じ、外務省の回答により明らかになったものだそうです。
 この話題を取り上げた「よもぎねこさん
はこの問題について、
 
民主党がゴミだとは思っていましたが、ここまで徹底的に馬鹿とは想像しませんでした。
 麻生総理は1940年生まれです。 だから麻生炭鉱で捕虜が働いていた時は、4~5歳ですね。 5歳の太郎ちゃんが麻生炭鉱の労務管理をしてたと言うのでしょうか?
 60年以上も前の親の罪を子供に問うなんて事は江戸時代だってしていません。 民主党はいったいいつの時代に生きているのでしょうか?
と酷評していました。

 然し政党が他党を攻撃するためにその材料を集めるのはよくあることなので、党員の藤田さんが、この資料を請求することは頷けます。
 然し、民主党の幹事長が国会冒頭の代表質問で、麻生さんにこのことを何故訊いたのかその考え方が判りません
 当時麻生さんの下にあった外務省の見解の訂正について、その長だった麻生さんの責任を追求しようとしたのでしょうか?
 麻生さんにどのような責任があるのでしょうか?
 それとも一部マスコミの手法のように、麻生さんに暗いイメージを与える効果を狙ったのでしょうか?

 私は天下の民主党の鳩山さんが折角の代表質問をするのなら、真っ正面に政策論争に当てるべきだし、質問の種が切れてまだ時間があるのなら、折角のテレビ報道の中で自党の政策のPRをすべきだと思います。

 私は民主党の前原さんが代表になったとき、菅さんの「談合三兄弟」問題を取り上げて、些細な事で政府攻撃するのは喧嘩の上手の一般党員に任せるべきで党首が出るべきでないと投書したことがあります。(*注記)

 或るテレビで批評家が民主党が天下を取れば、鳩山さんがいずれ代表→首相に成るだろうと言っていました。
 私も鳩山さんが、小沢さんの強引な国会運営の方針に多分首を傾げながらも?、本意、不本意取り混ぜての苦しい発言を繰り返し、反民主の人達の格好の標的ななっているのを見て、勝手ながら同情してきました。
 それが今度のように、自民党や麻生さんに取って殆ど打撃のない麻生鉱業関連の質問をしたのか判りません。
 ただ一つはっきりしているのは鳩山さんの評価がこれでまた下がったことでしょう。
 
 世論調査の結果から見ても、現在の民主党優位は自民党と麻生さんの敵失によるもので、必ずしも民主党(特に小沢さん)が国民から絶対的な支持を得ていないことは明らかです。
 民主党の幹部としてやるべきことは明らかです。
 政権奪回を目の前にして国民の支持を得る政策の立案とそれを国民に訴えることです。
 それで折角テレビ報道されている代表質問の時間を有効に使わず、一般党員なみの、そして自党だけでなく自分自身の評価低下に繋がりかねない質問をするなんて!!!
 首相の地位を目前に控えている(?)鳩山さん自身は、止むを得ない場合の他、今回のような不用意の発言は避けるべきだと思います。

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*注記:前原さんへの投書の内容
 自民党攻撃のときは
・喧嘩上手な人を当てること
・相手から揚げ足を取られないように充分に裏を取って置くこと
・代表は絶対に表に出ないこと
 そして事実は私が心配したように、ガセネタ事件で民主党は正反対の対応を取り、前原さんの代表の辞任→小沢さんの就任となり、日本の政治が混迷状態になりましたが、その当事者の痛ましい自殺までは思いもよりませんでした。