普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

再度「産む機械」発言について

2007-02-02 20:52:28 | 政策、社会情勢

1.Mrs. Unknownからの手紙
下記の私のプログへある女性からコメントを頂いた。
「産む機械発言」で思う事→コメント

「女は産む機械」と聞いて女性の私は気持ちのいいものではないですが、これはやはり私達女性にも原因があると思います。
そもそも女性は戦うのではなく守る側だと思うし、何よりも家庭を築くこと育児はこの世で最高に難しいプロジェクトだと思います。
私は結婚して一人の子供を育てていますが、それまでは海外で勉強したり、どちらかと言うと「いまどきの女性」でした。
今は、女だからこそ出来る仕事として家事と育児を楽しんでいます。
どんな難しい研究をするよりも育児ほど難解なものはないともいます。
この面白さに世の女性達がもっと気づいてくれないものかと思います。
勿論女性が仕事をするのはいけないと言うわけではありません。
確かに自分のレベルにそぐわない生活をしているわけでもないのに共働きでないと生活できないといった方もいると思います。
実際今の日本は70歳の人が長距離トラックで深夜働かないといけない現状があるともいます。
資本主義だからといえばそれまでですが、もう少し我々国民も出すところは出して国民が住みやすい日本にしていかないといけないと思います。

これを見て日本にも彼女のように、まだしっかりしたお考えの人もいる日本はまだ捨てたものでないと思った。

自分自身の考えをしっかりお持ちの上、子供を持っていない人への価値観も尊重する姿勢は立派なものだ。

それは、女性が世の流れに流されず、自分自身の価値観と、ある程度の責任感を持って、家庭は入るか生涯のキャリヤーに懸けるるか、またその両方を選ぶか、自分で判断して貰いたいと言う私の少子化問題に対する考え方と同じだ。

なお断って置くが、前回のプログは主に女性の責任について書いたが、男性も当然に少子化について ある程度の責任 があるのは当然で、結婚や子供を産むと言う人生の大事な方向を定める時、例えば気楽だからとか、今まで通りの贅沢をしたいとか、言った理由でだけて決めずに、自分自身で今後、国や社会にどうして貢献出来るかと言う、ある程度の責任も考慮にいれて考えて欲しいものだ。
後に述べるようなOさんのような無責任な考え方だけはして貰いたくないのだ。

2.再び安倍さんへ
安倍さんは柳沢さんを守り通すと決めたようですが、これまでの柳沢さんの例を見ていると、前に言ったように、またなにかやりかねないような気がします。

適当な時に適当な理由を付けて(自民党内では予算成立後に内閣改造しろとの声があるそうですが)、変えた方が良いと思いますが

3.再び小沢さんへ
私が心配していた審議拒否作戦を取りました。
然し、これに一番喜んでいるのは自民党だと思います。
その証拠に報道によると、党内の彼への批判が大分減ってきたようです。

安倍さんが彼を守り通して、与党内で頑張って単独審議を続けている間、前回の審議拒否の時のように、民主への批判が高まってくるのは間違いないと思います。

現に今日の読売新聞の社説で、民主党(社民や共産党でなく)への批判の記事が出ていました。

それで民主党への支持率が下がったらどうしますか。
これで損をするのは民主党だけです。

私のブログにコメントして貰った女性のような多くの人が、今のような民主党の行動を冷やかな眼で見ているかも判らぬことを考えて置くべきでしょう。

柳沢さんへの批判の内容のレベルと、彼女の発言のレベルがどちらが高いと思いますか。
このような低レベルのことばかり言っていて良いのでしょうか。

そして民主党のかねての目標の参院選です。
今こそ失言フィーバー(それもテレビ画面だけの)で一部国民も一定の精神的な支持もあると思っているでしょうが、参院選ころになると国民の熱も冷めて、何であの様な低レベルのことで喧嘩したのか、それで何故民主党が重要法案の審議を放棄したのか判らなくなるでしょう。

そして、前回の衆議院選挙のときと同様に、自民党が審議拒否の問題を突いてくるのは間違いない事で、この攻撃で、民主が防戦一方に回され、前回の衆議院選と同じ状態になることは誰でも想像することでしょう。

それとも前回のように、何とか屁理屈をつけて、バツの悪い思いをして、また審議に参加しますか。
そして、また支持率を下げますか。

私が何度も投書したように、行動を起こす前に、自民党だけでなく国民の反応も良く調べるべきと思います。

後は、自民党が折れて、柳沢さんを更迭してくれるのを待つしか進む道はないのでしょう。
自民党は野党の動きより、世論の動きを見ながら どう対応するか見ているのでしょう。
つまり今は自民党がキャスティング・ボードを握っているのです
後は、自民党頼みと言う賭けが当たるかどうかでしょう。

3.テレビ朝日のスーパー・モーニングのOさんの発言
今朝の同テレビで、珍しく柳沢さんの失言だけでなく、失言箇所以外の彼の発言についても議論があった。
これは野党の失言批判演説より遥かに実があるものだった点は評価して良い。

そのなかで、朝日系の4人のコメンテーターに対して明らかに毛色の違う橋下弁護士が一人で大苦戦していた。

その内容はともかくとして、引っ掛かったのはOさんの以下のような誰でも直ぐ考えつくような問題点を全く無視した、無責任の発言だ。

(1)子供のない家庭でもそれなりに満足し、平和に暮らしているからそれで良いではないか。
現在は資源のない日本が一定量の優れた人的資源を持つお蔭で世界平均以上の暮らしを享受している

その人的資源が枯渇しかけているのに、自分さえ良ければ済むと言う考えで国が成り立って行けるのか

少ない人的資源で今まで通りの収益を上げるとすれば、今まで以上の技術や伎倆を上げねばならぬが、そんなことが出来るのか。

(2)人口が6000万になっても良い。
政府はそれに対する方針を国民に示すべきだ。

これは下のような可能性を無視している空理空論だ。
1)人口が6000万まで減る→(特に隣国中国との)市場経済下での相対的な日本の経済が縮小する日本の家庭が貧乏になる→日本人がそれに耐えれるか→多分殆ど無理

彼が言うように今の政府がこんな方針をだせるか→No!!、 現に安倍さんは経済拡張政策を取っている。

2)人口減に伴う考えられるのは外国人の導入
これに伴う外国で見られるようなデメリットを考えて置くべき。
そして、階級意識がはっきりしている西欧とまったく異なる、今までの日本社会で価値観の違う人達の導入で当然出来てくる、階級社会が受け入れられるのか

コメンテーターの名前自身が可笑しいように、その中の一部の人物の現実無視のおかしな発言(奇麗事、一見かっこいい、意表をつく)が、如何に世の中を余り知らない人達をミス・リードしてきたことだろうか。

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