北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

2020.7.17 美しいエゾムラサキキンウワバ

2021年02月24日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜

2020.7.17、石狩の河口付近でライトトラップを行いました。


ウスベニキヨトウ Mythimna pudorina (Denis & Schiffermüller, 1775)
2頭飛来。



オオチャバネヨトウ Nonagria puengeleri (Schawerda, 1923)
数頭飛来。



エゾムラサキキンウワバ Autographa urupina (Bryk, 1942)
美しい。



エゾムラサキキンウワバの後翅は黄色っぽい。
名前に「キシタ」を入れて欲しかった。



ハガタウスキヨトウ Archanara resoluta Hampson, 1910



シロマダラカバナミシャク Eupithecia extensaria (Freyer, 1844)



シロツトガ Calamotropha paludella (Hübner, 1824)



ヨシカレハ Euthrix potatoria (Linnaeus, 1758)の産卵


ヨシカレハが産んだ卵





光に集まるカスミカメたち 2020で予告した巨大カスミカメの記事は事情によりまだかかりそうですので申し訳ありませんがしばらくお待ちください。
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2021.2.14 初糖蜜 ホシオビキリガ

2021年02月16日 | 春のライトトラップ・外灯回り・糖蜜

2021年2月14日、今年初の糖蜜トラップを近所で行ってみました。(北海道札幌市厚別区)

去年の残りの糖蜜を何も足さずにそのまま気に吹き付けました。


糖蜜をかける木を選んでいる時、洞(うろ)の下に何かの巣材が落ちているのを見つけた。






以前観察したことのあるモモンガの巣材に似ています。


13か所に糖蜜を仕掛けました。
見回ります。

沢の近くでミソサザイの声が聞こえます。
ここで聞いたのは初めてです。


クモガタガガンボの一種
黒っぽいタイプですね。
もっと明るい色のもいますが別種なのかは不明。



ホシオビキリガ
今年初の蛾はやはり本種でした。
しかし糖蜜を塗った場所とは関係のない雪上にいました。


飛べるかはさておきとりあえず地上に出てくるのでしょうか。
その後もう1頭雪上で発見。
2020年2月12日に糖蜜を行った時と状況が似ています。
その時はミヤマオビキリガとフサヒゲオビキリガでした。



ヒラタマルハキバガの一種



ホシオビキリガ
糖蜜に来たが撮影後飛んでいきました。
寒い時期なのでてっきり落下するものだと思っていました。



シボグモモドキ
タナグモ科のクモらしいですがよく分かりません。



モンキバガの一種
雪上にたたずんでいました。



順調に飛来してきていますがキリガはホシオビのみ



(別個体)美しい。



ライトに反応し落下

・2021.2.14札幌市厚別区
ホシオビキリガ 17頭
ヒラタマルハキバガの一種 数頭
モンキバガの一種 1頭
起床条件さえ合えば真冬だろうと関係ないのかもしれません。



★北海道春の糖蜜トラップ一覧
2021.2.14 初糖蜜 ホシオビキリガ 札幌市厚別区
2020.4.1 ミスジキリガ 小樽市 ミスジキリガ フサヒゲオビキリガ
2020.3.26 カシワ林で糖蜜トラップ 小樽市 フサヒゲオビキリガ カタハリキリガ
2020.3.21 カシワのない森にフサヒゲオビキリガ 札幌市厚別区 フサヒゲオビキリガ
2020.2.12 小樽にてシーズン初糖蜜トラップ 小樽市 フサヒゲオビキリガ
2019.4.16 糖蜜 ミスジキリガ 小樽市 ミスジキリガ フサヒゲオビキリガ
2019.4.14 ヒダカミツボシ飛来せず 新冠町 イチゴキリガ カタハリキリガ
2019.4.13 アズサキリガを狙う 石狩管内
2019.4.8 糖蜜トラップ ウスミミモンキリガ 札幌市厚別区 ウスミミモンキリガ
2018.4.24 ミスジキリガ 小樽市 ミスジキリガ フサヒゲオビキリガ
2018.4.21 シベチャキリガ 苫小牧市 シベチャキリガ
2017.4.3 糖蜜トラップ2 イチゴキリガ 札幌市厚別区 イチゴキリガ
2017.3.25 越冬キリガが動き出す 札幌市厚別区
2016.4.26 シベチャキリガ! コモクメヨトウ 苫小牧市 シベチャキリガ コモクメヨトウ
2015.4.12 HIDハンディライトでライトトラップ 北広島市 カタハリキリガ
2015.4.4 糖蜜トラップ第11弾+外灯回り 北広島市
2015.4.2 糖蜜トラップ第10弾 札幌市厚別区 カバイロミツボシキリガ
2015.3.30 糖蜜トラップ第9弾 札幌市厚別区
2015.3.27 糖蜜トラップ第8弾 札幌市厚別区
2015.3.21 糖蜜トラップ第7弾 札幌市厚別区 カタハリキリガ イチゴキリガ
2015.3.17 糖蜜トラップ第6弾 札幌市厚別区 カバイロミツボシキリガ
2015.3.16 糖蜜トラップ第5弾 札幌市厚別区 カタハリキリガ
2015.3.11 糖蜜トラップ第4弾 札幌市厚別区 カバイロモツボシキリガ
2015.3.3 糖蜜トラップ第3弾 札幌市厚別区 アヤモクメキリガ
2015.2.23 糖蜜トラップ第2弾 札幌市厚別区
2015.2.18 ホシオビキリガが動き出す時期 札幌市厚別区
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-自宅の蛾- ウスキヒロオビヒメハマキ

2021年02月11日 | ハマキガ科

ウスキヒロオビヒメハマキ Olethreutes semicremana (Christoph, 1881)  2020.7.16 札幌市厚別区自宅
湿っぽい環境で見られるのでしょうか、道内では少なくなく、珍品ではない様です。

・記録
2020.7.20 札幌市厚別区自宅 写真
2020.7.16 札幌市厚別区自宅 標本
2020.7.4 苫小牧市 湿地 写真
2019.7.20 札幌市厚別区自宅 標本
2015.7.23 札幌市清田区 湿地 写真
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光に集まるカスミカメたち 2020

2021年02月02日 | 庭の出来事
自宅ライトに飛来したカスミカメ(カメムシ類)観察を続けて今回で5年目です。
2020年は色々なカスミカメが自宅に飛来し初見も多かった。
狭い一箇所でもライトを焚けばまだまだ楽しめそうです。

☆過去の関連記事
2019年のカスミカメ
2018年のカメムシ
2017年のカスミカメ
2016年のカスミカメ


カシワカスミカメ 2020.6.10
6月下旬から数頭が何度も飛来しました。





クルミツヤクロカスミカメ 上2020.6.30 下2020.7.1
光沢の強く、色合いに変異のある種類。



ケブカキベリナガカスミカメ 2020.6.8
毎年飛来しますが、キベリナガカスミカメは一度も見たことがありません。
ミズナラ、カシワ、まれにオニグルミに付くという。



コブヒゲカスミカメ 2020.6.14
ミズナラ、カシワ、コナラなどにつく。





フタスジカスミカメ 上2020.6.22 下2020.6.30
今年自宅のライトで最も個体数の多かったカスミカメはおそらく本種かトビカスミカメの仲間のどちらか。
6月下旬は一度に100頭以上は来てたと思います。



ニレオオホソカスミカメ 2020.6.30
細長いあまり見かけない体型のカスミカメ。
北日本のハルニレやオヒョウに寄生するという。
初見で、今年2度飛来しました。



クロスジヤナギカスミカメ 2020.7.1
ヤナギ類に付き、北海道では最普通種のひとつらしいですが、僕自身は初見でした。
自宅ではヤナギ類に付く虫も多いので来年も気にしてみます。



オオクロナガトビカスミカメ 2020.7.5
北日本で局地的で個体数は少ないという。
しかし自宅外では地味なのでスルーしてしまうかもしれない。


臭線開口部が白色となる。
実は2019年にも知らぬ間に本種と思われる個体を自宅で撮影していたことに気づきましたが、写真は無くしてしまいました。



オオモンキカスミカメ 2020.7.22
カメムシ図鑑では分布に北海道が入っていませんが、去年に引き続き今年も自宅で1頭採集、恵庭市で2回撮影しています。



ツヤクロカスミカメ 2020.8.6
似た種のアシアカクロカスミカメはよく来ますが、本種は毎年飛来するものの多くはありません。



フトヒサゴカスミカメ 2020.8.9
帯状に毛の生えた独特のデザインをしています。
2016年に2頭飛来して以来ですが、今年は何度も確認しています。



ニセクロツヤチビカスミカメ 2020.8.9
クロツヤチビカスミカメに似ていますが、おそらく本種で合っていると思います。
オニグルミから採れるそうです。



メンガタカスミカメ 2020.8.27
走光性がないと思っていましたが1頭ライト横にいました。
日中見ることの多い種で、ライトに誘引されたかは不明。



オオチャイロカスミカメ 2020.9.17
大型のカスミカメ。
自宅ではこの一度しか確認していませんが、林内の外灯下ではよく見る印象。





コラム カスミカメに刺された!

右手にチクっとした弱い痛みを感じたので、見てみると小型のカスミカメが手を刺していました。
昆虫針でチクっとしてしまった時よりも痛みは弱いが、こんな小さなカメムシでも刺さるものなんですね。
1分ほどこの状態でした。

本種はトビカスミカメの一種で、この日多数が飛来し赤い個体もいましたが共に種類は不明です。(2020.6.23)



★次のカスミカメ記事は半月後くらいに挙げる予定です★
とあるカスミカメを採集しました。
去年採集したカスミカメではオオモンキカスミカメよりも大きな種で10ミリを超えていました。
しかし種名は分からず…



・参考文献
安永智秀他,2001.日本原色カメムシ図鑑 陸生カメムシ類第2巻.全国農村教育協会.東京.
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