北の森での散策日記

北海道の昆虫(主に蛾・ゴミムシ・カメムシ・ハナアブなどなど)が好きで、冬は鳥や動物を撮影しています。旧ブログ名「自世界」

2022.5.21 ホッカイエグリシャチホコ

2022年11月28日 | 夏のライトトラップ ・外灯回り・糖蜜
5月21日、日高町の山麓でライトトラップを行いました。
チャオビトビモンエダシャクが目標でしたが採れませんでした。
しかし、近くにダケカンバが生えていることもあってホッカイエグリシャチホコが採れました。


ヒメハガタナミシャク Ecliptopera silaceata (Denis & Schiffermüller, 1775)



ホッカイエグリシャチホコ♂ Odontosia walakui Kobayashi, 2006
実は初見です。
国内では北海道のみに分布するシャチホコガなので、道民蛾屋としては絶対に抑えておかなくてはならない蛾です。
しかし、この個体は右側が損傷していたので写真だけ。



サカハチトガリバ Kurama mirabilis (Butler, 1879)
10頭飛来したかしないかくらいで、擦れ個体が多かった。
標準図鑑によると寄主植物はアカガシ、クヌギ、ミズナラ、カシワ(以上ブナ科)。
因みに日本固有種。

10年位前近所の外灯で一度見かけましたが、それ以降自宅周辺では見ていません。
少し局地的な様に感じます。
厚真町のキャンプ場外灯でも見たことがあります。その後も厚真で採れたと聞きます。
恐らくですが、胆振日高で採集しやすいのかなと思います。





サカハチトガリバ Kurama mirabilis (Butler, 1879)





ホッカイエグリシャチホコ♀ Odontosia walakui Kobayashi, 2006
オスに続きメスも飛来。
こちらは状態がかなり良い。



キバネトビスジナミシャク Myrioblephara cilicornaria (Püngeler, 1904)



キンイロキリガ Clavipalpula aurariae (Oberthür, 1880)
環・腎状紋の形が独特な個体。


カシワキリガ Orthosia gothica (Linnaeus, 1758)
見慣れない変異。


アカバキリガ Orthosia carnipennis (Butler, 1878)
外横線が明瞭な個体。

・2022.5.21 19:30~23:00 日高町
サカハチトガリバ±10、ホッカイエグリシャチホコ1♂1♀、キバネトビスジナミシャクなど
チャオビトビモンが目標でしたが採れませんでした。
しかしホッカイグリが捕れたので結果オーライ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする