飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
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万葉アルバム(関東):流山市、茂侶神社(葛飾早稲米)

2009年03月29日 | 万葉アルバム(関東)

鳰鳥(にほどり)の葛飾(かづしか)早稲(わせ)を饗(にへ)すとも
その愛(かな)しきを外(と)に立てめやも
   =巻14-3386 作者未詳=


葛飾でとれる早稲米を神様に供えるおめでたい夜は 身も心も清く保たなければならないのに, 愛しいあの人が来たら外に立たせておくことができましょうか、できやしません。という意味。

同じ葛飾早稲米発祥地とされる三郷市旧早稲田村と流山市茂侶神社は江戸川をはさんだ対岸に位置する。
河川敷一帯が古来から米作で栄えていたことをあらわしている。
茂侶神社は総武流山電鉄流山駅から徒歩23分または東武野田線初石駅から徒歩26分。
茂侶神社付近は三輪野山散策の森として里山の面影を残している。
神社では「ヂンガラ餅行事」が毎年1月に行なわれ、若衆が大きな供餅を引きちぎりあい、奪い合う「餅取り」が行なわれる。
餅の割れ方でその年の作柄を占ったと言われている。
村人の豊作への熱い思い入れが感じられる行事である。