万葉アルバム(関西):和歌山県、和歌山市 片男波公園・万葉の小路5 若の浦に・・ 2014年04月22日 | 万葉アルバム(関西) 若の浦に 白波立ちて 沖つ風 寒き夕は 大和し思ほゆ =巻7-1219 藤原卿= 和歌の浦に白波が立ち、沖からの風が寒々と吹く夕方は、大和のことが思われるよ。という意味。 片男波海岸 この万葉歌碑は、和歌山県和歌山市の片男波公園・万葉の小路に建つ万葉歌碑5基の中の一番奥にある5番目の歌碑である。歌碑の前に鶴のモニュメントがたっている。 「和歌の浦に 潮満ち来れば潟を無み 葦辺をさして 鶴鳴き渡る」(巻6-919 山部宿禰赤人) の有名な歌に由来している。
万葉アルバム(関東):群馬県、高崎市 高崎自然歩道 24地点 いはゐ蔓(つら) 2014年04月04日 | 万葉アルバム(関東) 上毛野(かみつけの) 可保夜(かほや)が沼の 伊波為蔓(いわいつら) 引かばぬれつつ 吾(あ)をな絶えそね =巻14-3416 作者未詳= (上野の可保夜が沼のいはゐ蔓(つら)のように引けば抜けて)私と切れることはあってくれるな。という意味。 「上野(かみつけの)」は群馬県。 「可保夜(かほや)が沼(ぬま)」は所在未詳。 「いはゐ蔓(つら)」はスベリヒユスベリヒユ科)、しかし歌の様子から沼に生える「ジュンサイ」がふさわしいようだ。 夏の風物詩と言われる「じゅんさい」は、淡白な味とツルンとした舌触りが珍重されている。昔から沼に自生していたが、今では転作水田を利用した沼で収穫されることが多くなった。 この万葉歌碑は群馬県高崎市の高崎自然歩道、マップ24地点に建っている。