東京から此れから行くと言うTELから二時間後、午前十一時半には娘夫婦が現れて居た。正月以来だ、孫は兄妹とも来なかった、二十三歳、二十歳のわけだが孫は孫現れないとなんとなく淋しいものだ。
お土産に好物の榮太楼本舗の金鍔や磨き三割九分の純米大吟醸の獺祭(清酒)や夏用のパジャマなどを戴く。
昼飯の後しばらく話し部屋え入りPCなど叩いていると「お祖父ちゃん焼きまんじゅうを買ってきたよ、お茶を入れるから下りてきて」と云う娘の声で居間へ降りてみると上州名物が買ってきてあった。
上州名物味噌付けの焼きまんじゅう、左の大きいのが餡入り、右が昔からの味噌だけの焼きまんじゅう、三段に入っていてたっぷり味噌がついて美味い、病み付きに成る様だ。
婿どんの豊司さんの好物だがよく食べて、一休みすると四時過ぎ「帰るそうだよウィスキーを買って飲んでいると云うから少し遣ったらどおう」家内の声、降りて好きなものを選んでもらい遣る。暗くなる前に家に着きたいのだろう、娘だけ置いて孫のいる我が家を目指して帰って行った。
日は射しているが北風の冷たい五月には珍しい日だ、こんな日がいつまで続くのか。