僕の唯一とっている新聞は地元の「山形新聞」というのだが、
その日曜随想に紙芝居師「米田左之助」さんのコラムが載っている。
毎回読んでいて、今日はちょっと忙しかったので読み飛ばそうか・・・
と思っていたのだが、
読んでいたら、途中から涙で文字が見えなくなってしまったのです。
米田さんには娘がいて、その娘さんは忙しく働いていて、彼女の三歳の娘のために
米田さんはベビーシッター代わりを勤めます。
そこで、仕事から帰宅した娘さんは泣き出します。
米田さんは「花さき山」という紙芝居を思い出しました。
それは、「花さき山」には村人がやさしいことを一つすると、
そこに一つ花が咲く、ということで人が救われる・・・なんて話しなのですが、
米田さんは娘さんに「おまえはせつなかったべえ」と言って背中をさすります。
すると、
しばらく泣いていた娘さんが、ティッシュをいっぱい引っ張りだし、
涙と鼻水を一緒にかんですっきりした・・・
で、ゴミ箱にあふれたティッシュの山を、
「ああ、鼻かみ山だ」
・・・というお話でした。
僕に娘はいませんが、まあ、嫁さんもいませんけど、
米田さんのように、娘の背中をさすって慰める・・・なんてことが
はたして、出来るのでしょうかねえ。