徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

飯竹さんの「憶測」について

2013-04-16 01:06:36 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14
フットボールチャンネルに掲載された飯竹さんの「守備的な戦いにシフトしてトンネルを抜け出した清水。根本的な問題は解決されたのか?」の「憶測」について書いておきたい。
ちなみにチーム現状分析やゲーム分析に異論はない。
あくまでも3ページ目に掲載された「憶測」について書きたい。

今シーズンの公式戦初勝利となった鳥栖戦後の記事に、こんな「クラブ幹部」のコメントが掲載された。

「長い将来を考えた末の決断。有望な選手がそろったし、彼らに懸けた。監督は3年目だが、全体を考えると、今年が改革の1年目」(スポーツ報知4月6日付【清水】161日ぶりに勝った!公式戦未勝利12でストップ

2ちゃんあたりでは「3年目!3年目!」と連呼されるわけだが、クラブ関係者の認識では実質「1年目」なわけだ。
これでは大きな認識の溝が生まれる。チームを固定して戦術を積み上げ続けた「3年目」ならば、この結果は当然批判されてしかるべきものだと思うが、ずっと観続けている人ならばわかるように、アフシン就任直前と同様、この2年は激しい選手の入れ替えが行われてきた。
この入れ替え劇がアフシン主導なのか、それともフロント主導なのかはまだわからないが(まあ、身も蓋もない言い方をすれば「両方」だろうが)、少なくともサポーターならば、その「事情」は理解しているだろう。その象徴が例えばアレックス。あの時点でアレックスを移籍させるのは戦術的にはあまりにも痛すぎる判断だったと思うが、しかしクラブは放出せざるを得なかった。



それでもアフシンは、「3.11」でエクストラなシーズンになった1年目は驚愕のユングベリ獲得で終盤戦に期待を持たせてくれたし、2年目は伸二、タカを融合させたチームで前半戦を快走し首位争いした後、夏以降は若手を主力に切り替えナビスコカップではファイナリストにまで上り詰めた。
その時々のメンバーをマネジメントしながら、それなりの結果を残してきたのは紛れもない事実だ。
これで「戦術がない」というのは酷な話だと思う。また今回のダービーの選手起用に関してもナビスコカップでの活躍を受けて竹内をスタメンに起用、広島戦でレッドを喰らった岡根もベンチ入りした。これで「アフシンとプレーヤーに溝がある」「起用に偏りがある」「好き嫌いがある」というのも実に頓珍漢な話だ。ダービーのタイムアップ直後の清水ベンチの様子を目の前で見ていた人間としては、とてもそんな風には見えない。



ましてや違約金云々というのは、あまりにも簡単に思いつきそうな「憶測」過ぎるのではないか。
例えばそれが真実だとしても、クラブ幹部による「一年目」というコメントから察するクラブのヴィジョンとはあまりにも食い違い過ぎるのではないか。
飯竹さんは何であのような意味不明な憶測を結論に付け足してしまったのか、さっぱりわからない(勿論結論にある「一丸」に関しては同意です)。

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