ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

笑福亭鶴二独演会~2021.08.08

2021-08-08 21:21:21 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二独演会~2021.08.08

当初5月1日で予定されていた鶴二さんの独演会、コロナの緊急事態宣言で中止に、今回も危ぶまれましたが開催でほっと。
多くの顔なじみの鶴二さんのファンが駆けつけ、二階席迄満席。

一、桂恩狸・・・・・「狸賽」

まずは恩狸さんの「狸賽」、ターちゃんの目のだし方も独特で、二は両眼ですが、一はケツの穴ではなく片眼。三は両眼を分身の術で倍にしてひとつつぶると、少しややこしいですが・・これが伏線、仕込みで。オチは・・お楽しみに是非恩狸さんの「狸賽」聞いてください。何にしても創意工夫、よろしおますな。

二、笑福亭鶴二・・・「遊山船」(鶴志兄さんを偲んで)
5月8日が兄弟子鶴志さんの命日、独演会が伸びたので少しずれましたが、鶴志さんを偲んでの落語会。兄さんに稽古をつけていただいた中から「遊山船」を。夏の風物詩みたいな夕涼み風景、鶴二さんのアホの喜ィ公の無邪気さ・・よろしおますな。

三、桂春蝶・・・・・「やかん」

よかったですな。最高でおます春蝶さんの「やかん」。知らぬものはないと広言している隠居のもとへ無理難題を吹っかけてくる主人公。その質問が秀逸、春蝶さんのセンスが際立つ。後半は「やかん」の由来を語るのに隠居大好きなデタラメの講談で煙に巻こうとする。このくだりあの「狼講談」を彷彿させる。大熱演、一つの落語で二つの落語を聞いたような充実感、何度でも聞きたくなる、十八番とも云える春蝶さんの「やかん」でおました。

知ったかぶりするものを東京の噺家仲間では「やかん」というらしい・・・知らんけど。
 
四、座残会・・・・・・鶴二、春蝶、呂好、白鹿

鶴志兄さんを偲んでの座談会。春蝶さんは親父先代の春蝶が落ち込んだ時に、鶴志さんがヨイショで助けたとだから息子のお前がその負債を返せと・・、鶴二さん、呂好さん、白鹿さんは、皆東大阪の「ゆとりーと寄席」がらみ。白鹿さんな一度もなく名前で呼ばれたことは一なく、師匠の文鹿さんがらみで「線香」としか呼ばれたことがなかったと。鶴二さんは、地方へ二人で行った営業先で、鶴志兄さんが気分悪くされて当たり散らしたエピソードをご披露。皆さん鶴志師匠、怖かったですがその分優しさもあった師匠であったと、たっぷりに思い出を語る。

五、笑福亭鶴二・・・「中村仲蔵」

華やかな舞台とは裏腹に、役者の世界の「役付け」をめぐる中村仲蔵の葛藤を描く。芸事には「守・破・離」という言葉がありますが、創意工夫をするということ、ある日そのヒントを得るというのは、常に芸事を極めようと一心不乱に考えているからですな。黒羽二重の紋付に五分月代、大小赤の落とし差しに尻端折り、こわれた蛇の目傘の半開き。鶴二さんの定九郎の見場の良いこと、かっこよろしおま。・・・ほんま鶴二さんの「中村仲蔵」よろしおますで。

尚、中村仲蔵が「忠臣蔵」の定九郎で評判をとったのは1766年(明和3)九月の市村座。今から250年も前の出来事でおます。
 


 
 
笑福亭鶴二独演会
2021年8月8日(日)午後6:00開演

一、桂恩狸・・・・・「狸賽」
二、笑福亭鶴二・・・「遊山船」(鶴志兄さんを偲んで)
三、桂春蝶・・・・・「やかん」
四、座残会・・・・・・鶴二、春蝶、呂好、白鹿
五、笑福亭鶴二・・・「中村仲蔵」
  三味線・・・・・・佐々木千華
  鳴り物・・・・・・桂白鹿、桂雪鹿
 
 
 
 
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笑福亭鶴二落語会~みさを寿司~2021.07.11

2021-07-11 11:11:11 | 笑福亭鶴二



笑福亭鶴二落語会~みさを寿司~2021.07.11

今日は、「持参金」ではないですが、お食事付きの落語会、いや落語付きの食事会、いずれにしても落語はたっぷりの「中村仲蔵」ですし、お食事は豪華幕の内に始り、上にぎり、大海老の天ぷら、そしてはものお吸い物とフルの寿司和風幕の内、美味しいし、楽しいし、満足度120%の鶴二さんの実家、“みさを寿司”での集い(落語会・食事会)でおました。


②、笑福亭鶴二落語会inみさを寿司
限定20名様のミニ落語会。

笑福亭鶴二落語会~みさを寿司~
2021年7月11日(日)午後3:00開演
北巽・みさを寿司

一、笑福亭鶴二・・・・「中村仲蔵」


③、豪華な幕の内


④、上にぎりと水菓子


⑤、はものお吸い物

この前に大海老と野菜の天ぷらがありました。

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新生第12回・名人は誰だ?~2021.04.10

2021-04-10 21:21:21 | 笑福亭鶴二

新生第12回・名人は誰だ?~2021.04.10

「まん防」の中、熱心な落語ファンが集まる。通常の6時開演、30分短縮の8時半終演のため、マクラも少なめに噺をじっくりと濃縮の高座が続く。この会、各人、各一門の匂いが明確にでておもしろおます。



一、笑福亭鶴太・・・・「平林」
話しっぷりは達者な鶴太さん。ただし訛りが気になるので、名鑑をみると九州飯塚の出身。船場、大阪、京阪神、関西、西日本、と大きくなればなるほど落語の世界から遠のくようで、ちょいと気になってしまいますな。先は長い落語家人生、上方落語の標準語、大阪弁、ものにして欲しいですな。
でも、高座は、明るく楽しい、鶴太さんの「平林」でおました

二、桂梅團治・・・・・「ノンフィクション」

撮り鉄の梅団治さんの普段の一日を紹介。貨物列車などいつどこにどんな編成で列車が通ると、蛇の道はへびで情報を収集、朝駆け、夜がけで出掛けていく。落語でも師弟、撮り鉄でも師弟、でも撮り鉄での師匠は小梅さんとのうわさがありますが、いずれにしても親子で師弟とはある面羨ましくもありますな。

落語は、演者が楽しんでいる落語はこちらまで和んできますが、そういう意味で梅團治さんの「鉄道落語」まさに、鉄道用語一つ喋るだけでニコニコ、大いに楽しんでおられますな。


三、桂米輔・・・・・・「牛の丸子」
めったに高座にかかることのない「牛の丸子」、私も生喬さんで10年目に一度き聞いただけの珍品。ネットもSNSもなくて情報が限られていたからこそできた話。「大和炬燵」は使ったことも見たこともなかったですが、布団をかぶしたり、灯り取りに使ったり万能だったみたいですな。今のテレビのコマーシャルなど見ていたら、健康食品や化粧品、はたしてどれぐらいの効用があるのか疑問ですな。米輔さんの味のある一席でおましたで。


四、桂阿か枝・・・・・「近日息子」
もう阿か枝さんの50歳とか、結構好きな「近日息子」、あの長屋の連中がことばの間違いに謝らない男に文句を言い立てるところがミソ。ここのところ、言葉は悪いがガラの悪い落語家さんの方がストレートにおもしろい、そこでいうと阿か枝さん、生粋の品の良さが出てしまって上品ですな。でも、今度「百年目」されるとか、ゲストが春若さん、直伝の「百年目」ですか、こういう話はたのしみですな。

五、桂春若・・・・・・「子ほめ」
師匠の三代目につけていただいた「子ほめ」、今日はその通りにさせていただきますといいながら、時事ネタを随所にほり込みながら、楽しんでおられる余裕の一席。ベテランの前座噺はやはりおもしろいですな。
この会でも、開口一番の次の方には、前座噺、積極的にかけて欲しいですな。


六、笑福亭鶴二・・・・「中村仲蔵」
大当たり・・鶴二さんの「中村仲蔵」、大当たり。
仲蔵の奥さんよろしいな、旦那を励まし、旦那を遠回しに諭す。男ってやはり認めて貰いたいという動物、それが得られないときは失意のどん底、一番近くにいる師匠であり、一番のファンである、そういう意味で良い女房でおますな。
仲蔵が芸を磨き、役の工夫をして「五段目」の斧定九郎の役作りをするところ、踊りの素養のある鶴二さん、きれいな立ち姿、かっこいいですな。「百年目」「らくだ」に続いて聞きたい大ネタまた一つ「中村仲蔵」できましたな。



新生第12回・名人は誰だ?
2021年4月10日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭鶴太・・・・「開口一番」
二、桂梅團治・・・・・「ノンフィクション」
三、桂米輔・・・・・・「牛の丸子」
四、桂阿か枝・・・・・「近日息子」
仲入り
五、桂春若・・・・・・「子ほめ」
六、笑福亭鶴二・・・・「中村仲蔵」
      三味線・・・・入谷和女

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笑福亭鶴二独演会~2021.02.20

2021-02-20 20:20:20 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二独演会~2021.02.20

今日はコロナ緊急事態宣言中なので、6時30分開演の仲入りなしの9時終演、実質90分の時短での独演会。

一、笑福亭夢二・・・・・・・・「煮売屋」
時間に制限のある中で急ぐこともなく堂々の一席、この度胸の良さ貴重ですな。回数が増えるにつれて、顔にも、台詞にも、すべてに余裕がでてきてこちらもじっくり落語が聞けるように・・・「東の旅・発端」、「煮売屋」、次回は「平林」とかドンドン成長する夢二さんますます楽しみですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「時うどん」
前座噺の「時うどん」、時短の中でも大いに遊ばれて逆に新鮮な一席。ベテランの演じる前座噺・・たまにはさんで貰うのもよろしおますな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」
「一見栄、二男、のおなごにモテる芸事で披露する「宇治の名物蛍踊り」のところバッサリ割愛して、一二三の俳名と膝つきを持って出かけるところから。
でも、途中の喜撰での鶴二さんのええ声、いつもなら拍手がわくところですが、時短で先を急いているようで客も拍手は遠慮しましたな。最後は鶴二さん得意の「すり鉢」で喜ぃ公が屋根の上に上がるまでたっぷりと・・時短ながら、じっくりと聞かせてもらいましたで。

四、露の紫・・・・・・・・・・・・「狼講釈」
兄弟子の新治さんが良く演じられる「狼講釈」。やはりニセ講釈師が、立て弁で五目講釈を読むところ、汗が飛び散るぐらいの紫さんの全力投球のパワーあって見ごたえあり、立て弁はいつ聞いても感心の一言ですな。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「不動坊」
このまえ、動楽亭で聞いたばかりの「不動坊」。いまから思うとこの日の独演会用に時短バージョンの練習だったんですな。噺を短くする、これだけでも噺家さんの技量とセンスが伺えますな。さすが鶴二さん濃縮還元100%の笑いでしたが、私は自然100%のの、風が舞うようなほほんとした落語が好みですな。

 

笑福亭鶴二独演会
2020年2月20日(土)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、笑福亭夢二・・・・・・・・「煮売屋」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「時うどん」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「稽古屋」
四、露の紫・・・・・・・・・・・・「狼講釈」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「不動坊」

三味線・・・佐々木千華  鳴り物・・・桂白鹿、桂雪鹿


 独演会だけに、いっぱいのお祝いのお花

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動楽亭・昼席~2021.02.16

2021-02-16 16:16:16 | 笑福亭鶴二
動楽亭・昼席~2021.02.16

動楽亭・昼席~2021.02.16

大好きな鶴二さんと南天さんが同じ高座に、そして大トリは文珍さん。
松竹と吉本と米朝事務所が花の競演、一堂に介するとは。


開場前に満員御礼・札止めでおます。
良い演者が揃うと、ファンは押しかけますな。
私も1時丁度に着いたのに43番目(定員50名)にギリギリセーフ。



初めて後ろの方で見ましたが、お隣に上品なお嬢さんがお二人。
「落語初心者なんですが、お尋ねしても良いですかと」いろんなことを尋ねてこられる。コロナで家に居て初めて落語に出会っておもしろかったと・・・。
聞くと南天さん、一之輔、はたまた志ん朝さんまでが気に入ったと、なかなかの筋の良さ・・上方には真打ち制度がないことや、前座さんは羽織は着れないとか、今日の各落語家さんの中トリ、モタレ、大トリとか出番での噺の選び方、お役目とか、いろんなことお話させてもらいました。
美人のお嬢さんにあれこれ喋っていると、開演前の時間もあっという間に過ぎましたな・・・沢山落語聞いて、大いに落語好きになって欲しいですな。


一、桂りょうば・・・「鷺とり」

さすが米朝一門の前座らしく、高座に上がるなりマクラもなしに男が飛び込んでくるところからスタート、「鳥の捕り方をいろいろと考えてますのや」、ああお父さん枝雀さんの十八番「鷺とり」。庭いちめんの雀から、田んぼの鷺、そして北野の円頓寺の鷺まで、宙天高く浮かびあがるとこまで、きっちと演じる。
ところどころに、ちらりと見える枝雀さんの匂い、この後のニワカで遊ぶりょうばさんのフルバージョンの「鷺とり」早くみたいですな。

二、桂二乗・・・・・「写真の仇討ち」

私も染左さんんで一度しか聞いたことのない珍しい噺を、二乗さん。終わった後に後ろのお客さん「二乗さん、上手いな」の一言。途中の「オッサンとこの嫁はん」のフレーズだけが印象に残るぐらいなんでもないところを膨らまして笑いを取る、ほんま控えめながらも独特のええ味が出てきましたな、まさに実力発揮の一席でおます。

三、桂しん吉・・・・「駅名選定委員会」


「乗り鉄」で師匠以上に出てくる梅団治さんとの「鉄ちゃん」仲間のハナシ。
関空快速は323系と昔の環状線は201系とか車両の番号が飛び交いマニアックブリ発揮。
そして噺は久しぶりにおなじみの環状線の各駅の名前をリニュアルしようと集まった「駅名選定委員会」。二年後にはうめきた地下駅、北梅田駅(仮称)ができるらしいが、しん吉さん公私ともどもワクワクですな。

四、笑福亭鶴二・・・「不動坊」


よろしいな鶴二さんの落語。
米朝一門の中に文珍さんと飛び込んだ鶴二さん。そこは笑福亭のおもしろさをと、中トリながら時間を意識してあちらこちらを端居りながらの「不動坊」、でもグイグイとおもしろさだけは充分押し出しながらの一席。遊芸稼ぎ人ではオチの説明が必要なんで、幽霊役を講釈師を落語家に変えてのオチに・・・。普段は端麗に見えている鶴二さんですが、米朝一門に囲まれると、笑福亭の骨太ぶりがやはり際立ちますな。
今週20日は繁昌亭で独演会、そこでも「不動坊」、フルバージョン堪能致しますで・・・。

五、桂南天・・・・・「時うどん」


モタレ役の南天さん、そこは軽く「時うどん」ですが、米朝一門のひとりで食べるのではなく,喜六、清八、のふたりバージョン。もちろん、南天ワールド全開に、喜六が翌日ひとりで行ってうどん屋に「おつれさんもつけましょか」というくだりで、「ここに居てるんやから、ちゃんとここを見て言うていや」
と、独特のこだわりをほり込む、南天さんのこんなとこ大いに好きですな。

六、桂文珍・・・・・「たちきれ線香」

「軽い噺でも思ってたんですが、こうして前のモタレ役の南天さんが敢えて軽い噺でつないでくれたので、きっちとした噺しますわ」と、お茶屋のはなしを始めるので、「茶屋迎い」かと思いきや「子ども、定、定吉」、ええ、「たちきり」や、文珍さんの「立ち切れ線香」が聞けるとは、笑いは少ないが船場の若旦那と芸妓小糸との悲恋物語、しんみりと聞かせてもらいました。
終わったら、隣のお嬢さんが涙ぐんでるのを見てこちらまでグッときましたな、コロナ禍で人との関りが避けられていますが、やはり心の襞にしみいる落語の世界ってよろしおますな。

道楽亭・昼席
2021年02月16日(火)午後2:00開演
動楽亭

一、桂りょうば・・・「鷺とり」
二、桂二乗・・・・・「写真の仇討ち」
三、桂しん吉・・・・「駅名選定委員会」
四、笑福亭鶴二・・・「不動坊」

仲入り
五、桂南天・・・・・「時うどん」
六、桂文珍・・・・・「たちきれ線香」
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笑福亭鶴二独演会~2020.12.11

2020-12-11 20:20:20 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二独演会~2020.12.11
 
一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
夢二さん、最高の出来。繁昌亭初高座、しっかりと大きな声で詰まることもなく、前へ前へ一途に進む。初々らしさもありながら充実のデビュー。でも、普段と高座のギャップがはげしいだけ、不思議な落語家さんですな。どこかの時点で大化けを果たす予感がする正統派の落語。これからの一つ一つの演目の習得が楽しみですな。
 
二、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」
今回のコロナ禍でのご来場の御礼と次回2月20日と次々回5月1日の独演会の宣伝もしっかりと・・・。長い長いマクラ、このゆったりはんなり感。鶴二さんの味ですな。
弟子の夢二さんの繁昌亭下ビューがうまくいったので仕事の半分は終わったのか、肩の荷が降りて、気ままに遊ぶ、楽しげな一席でおました。
 
三、ラッキー舞・・・・「太神楽曲芸」
久しぶりの舞さんの高座。さらに上手さが目立つ。そのぶんあの初々しさが薄れて、相反するものか難しいですな。これからの5年、10年、どんな高座に昇華されてゆくのか楽しみですな。
 
四、笑福亭鶴二・・・・・・「七段目」
ハメものたっぷりで、若旦那と定吉の大立ち回り、「ナント、ナント」で、いつも「南都、南都、南都銀行」を思い出してしまうのは、私だけでしょうか。このお軽と平右衛門のこの一力の場、「兄さんその訳は」・・・その本物を見たくて文楽を見はじめたきっかけです。
 
五、笑福亭鶴二・・・・・・「胴乱の幸助」
あのお師匠はんの「帯屋」の出だし、鶴二さん上手ですな、おもわず客席から拍手。ここで、この噺の“格”が決まりますなぁ。
「柳の馬場、押し~、小路~」これも本物が見たくて「桂川連理棚(お長半)」、文楽に行きましたな。まあ浄瑠璃が、世の中で当たり前に語られていた時代ですな。
今なら「鬼滅の刃」の「全集中の呼吸」ですが、・・・。それより「兄さん、叱ってやないか」
「兄さんの頼みとはぇ~・・・・」、「兄は誉めておるのじゃ」・・・こんな世界の方がよろしおますな・・・・。
 
笑福亭鶴二独演会~2020.12.11
 
 
笑福亭鶴二独演会
2020年12月11日(金)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
 
一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」
三、ラッキー舞・・・・「太神楽曲芸」
四、笑福亭鶴二・・・・・・「七段目」
仲入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・「胴乱の幸助」
 
三味線・・・佐々木千華 
鳴り物・・・桂恩狸、桂白雪、桂雪鹿
 
次回・笑福亭鶴二独演会
2021年2月20日(土)午後6:30開演
天満天神繁昌亭
 
 
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鶴二・遊喬 和み会 ~ 2020.10.11

2020-10-11 16:16:16 | 笑福亭鶴二
鶴二・遊喬  和み会  ~ 2020.10.11

本日は大好きな鶴二、遊喬さんのお二人が、大好きなネタをたっぷりと・・
楽しみですな。

一、笑福亭夢二・・・・・・・・「平林」

夢二さんの「平林」、「東の旅・発端」、「煮売屋」に続いて第三弾。
高座に上がると、それなりに上手にこなす夢二さん。
普段のオドオド感が垣間見れるだけ、落語の時は別人。
我が道をいく、大物の落語家になりそうですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「馬の田楽」

2007年3月17日、田辺寄席で今から13年前、鶴二さんに出会った記念すべき
演目が、この「馬の田楽」・・・この一席で虜になりましたな。

「梅ヤラはん」と「寅ンコはん」の生意気ながら可愛げのある子供たち。
鶴二さんの子供たち、ハナタレながらもイキイキと無邪気に輝いていますな。

私にとっては、走馬灯のごとく記念すべ「馬の田楽」でおました。
(因みに、その日の田辺寄席には鶴瓶さんが飛び入りされました)

三、笑福亭遊喬・・・・・・・・「鬼の面」

よろしいな遊喬さんの「鬼の面」。
田舎娘の素朴感、娘の親父に母親、お店の旦那に御寮さん、
最初にでてくる骨董屋の親父、すべての登場人物が心があたたかく、
話自体がほっこりと、心優しくさせてくれる。

こんな噺の遊喬さん、好きでおます。

四、笑福亭遊喬・・・・・・・・「住吉駕籠」

今や松喬一門の十八番「住吉駕籠」、遊喬さん、どっしりとして好演。

酔っ払いが絡む「こ、こないに酔うつもりや無かったんや。あ、朝目ぇ覚ますと天気がえぇ、」で始まる一番楽しいところ、「嘘や無い証拠を見 したる……、ほれ、三文字屋の料理や。えびの鬼瓦焼きペッツ、卵のまき焼きペッツ、イ カの鹿の子焼きペッツ、焼き焼き焼き、ペッツペッツペッツ。一つやろ、食え」
このペッツ、ペッッツ、激しいながらも愉しい。

何処かこの、“えびの鬼瓦焼、卵のまき焼き、イ カの鹿の子焼き”の入った住吉弁当、つくって欲しいですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「算段の平兵衛」


笑福亭では珍しい「算段の平兵衛」、今日の遊喬さんとの対談でも
おっしゃっていましたが、八天さんとの会でネタ交換した噺。

まあ、可哀そうな庄屋さん。平兵衛に割れ木でどつかれ、家の庭木に首を吊られ、
盆踊りで若い衆にどつかれけられ、最後には土手の上から転げ落とされる。

でも、算段の平兵衛、悪人に見えないのはなんでなんでしょう。
平兵衛の算段、どこか人の気持ちがわかる方策だからでしょうか。

まあ、詐欺師の常套手段ですな、くわばらくわばら、でおます。

鶴二・遊喬  和み会  
2020年10月11日(日)午後2:00開演
瑞光寺

一、笑福亭夢二・・・・・・・・「平林」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・「馬の田楽」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・・「鬼の面」
仲入り
四、笑福亭遊喬・・・・・・・・「住吉駕籠」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・「算段の平兵衛」


40人限定の大入満員


今年の「笑福亭鶴二・独演会」
仕切り直しで、天満天神繁昌亭で12月11日(金)にございます。




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鰻谷寄席~2020年9月

2020-09-23 07:07:07 | 笑福亭鶴二
鰻谷寄席~2020年9月

本日は鰻谷寄席、12人もの演者さんが登場。
まさに、角座ですな。


DAIHATSU・心斎橋角座


満員御礼

コロナ禍でゆったりめの50席限定ですが、満員御礼。

   一、笑福亭呂翔・・・・・・「時うどん」
本日一番の出来、最初の出番から絶好調の高座。
呂翔さん余裕が見受けられ、それがとてもチャーミングに映る。
芸人さんは愛嬌が一番、呂翔はそれを兼ね備えており、魅力たっぷりです。

   二、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」
手堅く楽しませてくれる、治門さんの「真田小僧」。
このような寄席構成なら、皆さん手慣れた演目を持って来られるので、
聴きごたえのある落語が続く。

   三、笑福亭遊喬・・・・・・「禁酒関所」
大好きな骨太の遊喬さん。番屋の酔いっぷりはお手のもんですが、
丁稚の可愛さに、師匠松喬さんの匂いがちらほら。
そんな思い出に浸りながらの遊喬さんの「禁酒関所」でおました。

   四、土方兄弟・・・・・・・・「漫才」
初めて見る、土方兄弟さん。15年の芸歴とか。
話芸は達者だし、特に突っ込み役の弟さんの雰囲気好きですな。
でも、こんな時は十八番をぶつけてほしいですし、もう少し
ネタらしいネタ、聞きたかったですな。

   五、笑福亭呂好・・・・・・「勘定板」
大好きな呂好さん。「呂好」さんの名前にまつわるマクラから
「鉄砲勇助」か「江戸荒物」、「手水廻し」かなと思うと「勘定板」。
呂好さんのは、さらりとしていて上品さが漂うとは、ちょいと言いすぎですか。

   六、笑福亭達瓶・・・・・・「ちりとてちん」
たて続けの出会いの達瓶さん、無難に楽しませてくれる「ちりとてちん」。
でも、竹の癖のあるイントネションはちと、鼻につきますが・・・・。

   七、雷ジャクソン・・・・「漫才」
初めての出会い、東京の寄席に行くと結構ベテランさんで、
ほんわかとした何とも言えない面白味のある漫才さんに出会いますが。
雷さん、へんながむしゃり感ではなく、どこかとぼけた味が醸し出る
甘酒のような高座期待しますな。

   八、笑福亭晃瓶・・・・・・「手水廻し」

これって、噺がつくとは言わないんでしょうか、「勘定板」と。
田舎者がことばの違いで笑いを・・・・。
晃瓶さんの「手水廻し」、まさに長頭で、客の目線では天井につくぐらいの長さ。
あの頭を回すのは、雀々さんばりで楽しい、この噺のこの部分結構好きですな。

   九、笑福亭松喬・・・・・・「お座詣り」

噺は「風呂敷」を、住職の袈裟に置き換えてのはなし。
松喬さんの巧みな話術で、お寺用語を説明しながら笑いを増やす。
まさに、昔の説法のようですが、・・・「間男」は推奨できませんが・・・。
師匠の「お文さん」といい、松喬のお寺シリーズ誕生でおますな。

   十、内海英華・・・・・・・・「女道楽」

出てくるなり、「あの、あほの鶴二と一緒に」とラジオの話をネタに存分に。
本芸は、淡海節と相撲太鼓を、そこは芸の凄さ、よろしいな。
綺麗で、粋で、頼りになる、英華さん、ますます惚れますな。

十一、笑福亭鶴二・・・・・・「延陽伯」

でてきた鶴二さん。いつまでも、英華さんになぶって欲しくて、
英華さんが舞台に現れるのを待つ鶴二さん、それに応える英華さん。
昔の良き時代の夫婦漫才の息ですな。

マクラで遊び過ぎて、時間が押して早口言葉のような「延陽伯」の出だし、
仲人が帰ってから風呂に行って掃除してからの妄想場面はゆったりと秀逸。
余裕が遊びになって、こちらまでこころウキウキ、嬉しく、楽しくなる。
これぞ、客席一体になって遊ぶ寄席の芸、シバリでの落語、堪能しましたで・・・。

十二、笑福亭喬若・・・・・・「はてなの茶碗」

大トリの喬若さん、得意の顔芸の名残は見れるが、
全体に上品な「はてなの茶碗」、ああ、帝の声色では遊ばれてましたが、
フレシュでさわやかな、「はてなの茶碗」楽しませてもらいましたで。

鰻谷寄席~
2020年9月23日(水)午後1:00開演
DAIHATSU・心斎橋角座
   一、笑福亭呂翔・・・・・・「時うどん」
   二、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」
   三、笑福亭遊喬・・・・・・「禁酒関所」
   四、土方兄弟・・・・・・・・「漫才」
   五、笑福亭呂好・・・・・・「勘定板」
   六、笑福亭達瓶・・・・・・「ちりとてちん」
   七、雷ジャクソン・・・・「漫才」
   八、笑福亭晃瓶・・・・・・「手水廻し」
   九、笑福亭松喬・・・・・・「お座詣り」
   十、内海英華・・・・・・・・「女道楽」
十一、笑福亭鶴二・・・・・・「延陽伯」
十二、笑福亭喬若・・・・・・「はてなの茶碗」
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らくごなう~2020.09.05

2020-09-05 07:07:07 | 笑福亭鶴二
らくごなう~2020.09.05

松の絵の高座


40名限定の客席

たっぷり三時間の充実の落語会。


一、笑福亭夢二・・・・・「東の旅・発端」

今、上方落語で「東の旅・発端」させたら、いちばん充実しているのが、
夢二さん・・・・私でも6月からの三カ月で既に5回聞いていますが、
回を重ねるごとに余裕もあり、この単調な話でも笑いが増幅。
ますます楽しみでおます。

二、露の紫・・・・・・・・・「江戸荒物」

紫さんのパワー全開の高座。
パワー全開になればなるほど都師匠に似てくる紫さん。

主任で大ネタ披露、今から楽しみですな。


三、笑福亭鶴二・・・・・「胴乱の幸助」

元々、今年の独演会で演じる予定だった「胴乱の幸助」。
喧嘩の仲裁が趣味だとは、変な趣味があったもんですが、
趣味とは、普通に考えて度が過ぎて、集めたり、熱中したり、
周りがあきれた時点んで、その趣味は本物です。

それと、趣味と仕事、プロとアマ、この境目も微妙でおますな。

でも、鶴二さんの「胴乱の幸助」、もちろん、よろしおましたで・・・。

四、出演者全員・・・・・「おしゃべり研究室」

今日は本来「彦八まつり」の日。それで彦八まつりの思い出を。
毎年実行委員長が持ち回りで、その委員長の好みが色濃く演出。
梅団治さんの鉄道好きとか、相撲好き、綱引き、結構落語家さん
しゃれ以上に真剣に取り組んでケガ人出たことも。

一番の楽しみは、間近に見れてお話なんかもできること・・
でもこの時期、残暑で暑いか、台風や夕立で\等で悩まされるか\、
と言いながら、来年は二年分派手にお願いしたいですな。

五、笑福亭呂好・・・・・「¥の縁」(作・くまざわあかね)

2024年に、新札に変更、
それに伴い今までの歴代の紙幣の肖像になった方が
一堂に介して親睦会を・・・・・のお話。
渋沢栄一(一万円札)、津田梅子(五千円札)、北里柴三郎(千円札)。
福沢諭吉、樋口一葉、野口英世、紫式部、新渡戸稲造、夏目漱石。

額面は気になりますが、肖像じっくり見ることあまりありませんな。
渋沢さんいちばん贔屓にしたいですな。

六、桂治門・・・・・・・・・「夢の皮財布」

江戸落語でいう「芝浜」。
あの三木助さんが朝明けで財布を引き上げるところは割愛して、
トントン拍子にすすんでいく、あの鼻につく夫婦の人情噺のところも
あっさりと・・・雀三郎さん風で、この薄味の「芝浜」、いや、「夢の革財布」も
良いもんでおます。

らくごなう
2020年9月5日(土)午後2:00開演
寺田町・瑞光寺

一、笑福亭夢二・・・・・「開口一番」
二、露の紫・・・・・・・・・「江戸荒物」
三、笑福亭鶴二・・・・・「胴乱の幸助」
仲入り
四、出演者全員・・・・・「おしゃべり研究室」
五、笑福亭呂好・・・・・「¥の縁」(作・くまざわあかね)
六、桂治門・・・・・・・・・「夢の皮財布」
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笑福亭鶴二・ほのぼの落語会~2020.08.21

2020-08-21 18:18:18 | 笑福亭鶴二

笑福亭鶴二・ほのぼの落語会~2020.08.21

一、笑福亭夢二・・・・・・「煮売屋」

「発端」に続いての第二弾「煮売屋」。
普段無口の夢二さん、登場。微笑みながら高座に。
落語するのが楽しい様で、余裕さえ感じる。

落語は、その通り、立派なもの。
声は大きく、人物の使い分け、表情もたっぷり。
安心して落語の世界へ引き込んでくれる。

これからの高座、どんどん楽しみになってきましたな。

二、桂恩狸・・・・・・・・・・「遊山船」

鶴二さんにつけていただいたネタ「遊山船」。
今まで数回高座にかけたが、「基本仮免許中」で
今回が本免許が出るかどうかの試験・・・
恩狸さんはてっきり本免許でOKと思っていたらしいが。

今日は、音曲のCDがないので、ちょい淋しい「遊山船」。
でも、流石は恩狸さん、きっちりとこなしていく。

夏の暑さがじんわり感じられ、汗がにじんでくると、
極みの「遊山船」でおますな。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」

この会では、最近かけてない演目を敢えて蔵出しとして演ろうと。
「代脈」、七年ぶりとか、でも演られている鶴二さん愉しそう。
昔、子供のときに聞いた「代脈」もう少しエロティックだったような。
誰で聞いたのか、可朝さんだったのか定かではありません。

鶴二さんは、弟子の周達が軽妙で楽しい。
こんなアホアホビーム全開の噺も、落語の楽しさですな。



笑福亭鶴二・ほのぼの落語会
2020年8月21日(金)午後7:00開演
ツギハギ荘
一、笑福亭夢二・・・・・・「煮売屋」
二、桂恩狸・・・・・・・・・・「遊山船」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「代脈」

限定17名のお客様

仮免許の恩狸さん、めでたく合格か。
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名人は誰だ~2020.08.08

2020-08-08 20:21:44 | 笑福亭鶴二
名人は誰だ~2020.08.08

本日は、久しぶり繁昌亭。
「名人は誰だ?」でございます。
天満天神繁昌亭



一、月亭八織・・・・・・・・「元犬」

かわいい八織さん、元々はこの会のお茶子さんが始まり、
繁昌亭の落語教室に通い、八方師匠に弟子入りしてプロに。
はっきりしていて、犬の表情など身体の形態模写風で楽しく、かわいい。

女流噺家もどんどん、洗練されて綺麗になってきましたな。

二、桂米輔・・・・・・・・・・「道具屋」

ベテランが演ずる、前座噺。
先ほどの八織さんが落語教室に通われた時の主任講師が米輔さん。
まさに先生が演じる、お手本となる「道具屋」、無駄のない本寸法の落語でおました。

三、笑福亭鶴二・・・・・・「ちりとてちん」

珍しい鶴二さんの「ちりとてちん」。
鶴二さん、この13年間で222席の落語聞いてますが、
「ちりとてちん」は初めて、松枝さんにつけていただいたとか。
(因みに多いのが、高津の富(10回)、替り目・稽古屋(9回)、らくだ・不動坊(8回))
ということで「青菜」、「阿弥陀池」、「池田の猪買い」、「つる」、「犬の目」、「寄合酒」など、もしされるんだったら、蔵出しで聞いてみたいもんですな。

四、桂梅團治・・・・・・・・「八五郎坊主」

楽しい、たのしい、梅団治さんの「八五郎坊主」。これも松枝さんからと。
あの、手紙を閉じるためのごはんを食べるところと、味のあるご住職さん。
好きですな・

五、桂阿か枝・・・・・・・・「四人ぐせ」

もちろん師匠文枝さんにつけて貰ったネタ。
でも、声がまっるきり似ている阿か枝さん、
師匠はどんな思いでお稽古されてたんでしょうな。

六、桂春若・・・・・・・・・・「三十石」

これも、文枝師匠から、櫓の持ち方で文枝さんと談志さんの違いを、
春若さんはその間で演出・・・でも、ちょっとしたことに、こだわりがあるんですな。

途中の舟歌は鶴二さん、結構な唄声でおましたな。
この「名人は誰だ」の良さは、ベテランさんが前座の位置で登場されること。
これも楽しみの一つですな。

新生第10回・名人は誰だ
2020年8月8日(土)午後6:00開演
天満天神繁昌亭

一、月亭八織・・・・・・・・「元犬」
二、桂米輔・・・・・・・・・・「道具屋」
三、笑福亭鶴二・・・・・・「ちりとてちん」
四、桂梅團治・・・・・・・・「八五郎坊主」
仲入り
五、桂阿か枝・・・・・・・・「四人ぐせ」
六、桂春若・・・・・・・・・・「三十石」

次回・新生第十一回・名人は誰だ
令和2年12月5日(土)午後6:00開演です。
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文鹿・鶴二・落語会~2020.07.26

2020-07-26 21:21:21 | 笑福亭鶴二
文鹿・鶴二・落語会~2020.07.26

一、笑福亭夢ニ・・・・・・・・「東の旅・発端」

夢二さんの発端、四回目、流石に安心して聞いていられるが、
途中で伊勢参りの方が出てくる際の、CDが鳴らず、STOP
下座見てなんとかしての表情、・・・・・「今日の道中は静かですな」とか、
「本日はサイレントで」とか、自分で歌うとか、アドリブでなんとか乗りきろうとは・・・なし。
待ちの姿勢・・・・。

でも、入門して三か月、そのあと大きな失敗もなく、最後までやり遂げたのは、優秀。
一つ、一つ、が経験、勉強になるんですな。

ニ、桂白鹿・・・・・・・・・・・・「転失気」

ご自分の入門当時の師匠文鹿さんのこと・・・禅問答みたいで、
どう生きるかという、大きな課題を与えられて悩んだとか。

でも、もう六年目、堂々の高座、師匠の骨太の良さ引き継いでおられますな。

三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・「ごっつあんです」

コロナ禍での生活、落語会の状況、でも台本教室や、
いろいろと積極的に動いておられますな。
こんな時こと、ピンチがチャンスと日ごろの動きで後々の芸にも影響しそうですな。

師匠文福さんのつながりで、相撲界の関取、谷町の豪快なエピソードをマクラに、
関取と贔屓の食事会の様子を落語に・・・・
いつもながら、サラリーマンの身の丈サイズの落語で聞きやすく、楽しめる。

今年は印度行けず、国内産の新作、どんなのかきいてみたいですな。

四、文鹿、夢ニ・・・・・・・・・「初対面爆笑対談」

初対面爆笑対談、初対面戸惑うのはお互い様ですが、
より戸惑って見えたのは文鹿さんか・・・。

何を聞いても夢二さん返事なく沈黙、思わず「アウトやな」。
「答えの良い悪いは別にして、即反応、返事せんとあかんな」。
わが弟子ならもっと怒られるだろうが、公開死刑みたいなだけに、
遠慮がちに、それでもありがたい温かいお言葉を夢二さんへ。

最期に、カラオケ得意の夢二さんの歌、聞けましたが、
年寄りには知らない歌だけに、上手いのか下手なのさっぱりかわかりませなんだ。

五、笑福亭鶴ニ・・・・・・・・「猫の災難」

最期はきっちり、お酒のお噂で・・・「猫の災難」。

「らくだ」に「替り目」と鶴二さん、お酒の噺は抜群でおますが、
笑福亭の十八番、「市助酒」や「一人酒盛」なんぞも聴いてみたいですな。

文鹿・鶴二・落語会
2020年07月26日午後2:30開演
高津宮・高津の富亭

一、笑福亭夢ニ・・・・・・・・「東の旅・発端」
ニ、桂白鹿・・・・・・・・・・・・「転失気」
三、桂文鹿・・・・・・・・・・・・「ごっつあんです」
四、文鹿、夢ニ・・・・・・・・・「初対面爆笑対談」
五、笑福亭鶴ニ・・・・・・・・「猫の災難」

高津の富亭


三十人限定の客様

程よい広さに、程よい入りで、聞き易い環境。

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第1回・笑福亭鶴二独演会 in Nara

2020-07-11 14:15:16 | 笑福亭鶴二
第1回・笑福亭鶴二独演会  in Nara

今日は、鶴二さんの奈良での落語会。
雨が結構降ってますが、勇気を奮ってまいります。

一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」

聞くたびごとに、声も大きく、安定感、安心感が増す。
元々笑いの少ない噺ながら、その分くすりと笑いも増えていく。

発端、20分のフルバージョン、皆さん最初に一度は通った噺ですが、
現時点でこれだけきっちりとできる落語家さんも少なし、
そういう意味で夢二さん、「東の旅・発端」の旬、第一人者ですな。

二、笑福亭鶴二・・・・・・「らくだ」

1時間10分の「らくだ」フルバージョン、良ろしおましたで。
酒が入って、紙屑屋と熊五郎の立場が代わるのだが、
最期はその紙屑屋が葬ってやろうと、一緒になって棺を担ぐ。
その心情の変化、「葬礼や、葬礼や、らくだの葬礼や」・・・は、
泣き笑いの物悲しさでおます。

「そ―れんや、そ―れんや、らくだのそ―れんや」。


第1回・笑福亭鶴二独演会  in Nara
2020年07月11日午後2:00開演
落語喫茶・古々粋亭

一、笑福亭夢二・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「らくだ」



古々粋亭さんの立派な舞台

落語喫茶・古々粋亭

鶴二ファン、夢二ファンのご贔屓さん。

終演後の打ち上げ
鶴二さんの長講「らくだ」への絶賛の声。

鶴二ファン、夢二ファンのご贔屓さん

夢二さんへ
本日のの準主役の夢二さんへの激励と期待の声。

鶴二さんの女将さんと鶴二師匠とごまめ

鶴二ご夫妻とのご一緒の写真何ぞ、何年ぶりでしょうか。

未来の名人・夢二さんとのツーショット

生真面目、好青年の夢二さん。

おまけ・古々粋亭さんのトイレ

神(紙)さんがいっぱい。
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無限大寄席~2020.06.07

2020-06-07 20:20:20 | 笑福亭鶴二
無限大寄席~2020.06.07

今日は久しぶりの落語会に。
本日は本当は、鶴二さんの松竹座での独演会の日だったんですが、
コロナで中止、だったら瑞光示寺さんのご住職がここでやろうと急遽決定。

落語の前には、江州音頭があり落語との二部構成。

そして、鶴二さんのお弟子さん、夢二さんの初高座。
記念すべき日、記念すべき落語会となりました。

一、笑福亭夢二・・・・・・・「東の旅・発端」

素晴らしいの一言。

4月1日に入ってまだ2カ月と少し・・・ここまで、できるとは。
声は出てるし、テンポは焦ることなくゆっくりと、言葉も丁寧に。
叩きも無難にこなし、「東の旅・発端」の模範になるような高座。

しばらく、あちらこちらで、聞く機会があると思いますが、
毎回の成長、楽しみでおます。

二、桂白鹿・・・・・・・・・・・「ちはやふる」

白鹿さん、入門してもう六年、ここまで噺せるようになるんですな。
安心安心して聞ける、王道をいく落語、師匠のどっしり感、伝わっていますな。

三、笑福亭遊喬・・・・・・・「試し酒」

よろしいな、呑みっぷりと久兵衛の素朴さがでて、秀演。
次回の「夕陽丘寄席」で一応ピリオドとか。
継続して、きらくに聞ける遊喬さんの会、何らかの形で開催して欲しいですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・「へっつい盗人」

本町の勉強会も、ここしばらくは休演続き。
早く、再開してもらって、病院の薬と同じように、
好きな落語家さん、月に一度は欠かすことの無いようにしたいですな。

五、笑福亭鶴二・・・・・・・「子は鎹」

お弟子さんの初高座も無事終えて、ほっとしている表情の鶴二さん。
優しいですな。
教える方も、教わる方も、正統派の落語だけに、
焦ることなく、じっくり時間かけてすすんで貰いたいですな。
楽しみでおます。

落語は、さすがの高座、しっとりと人情噺っぽく語られるが、
最低限の笑いに抑えてあるだけに、お涙と笑いの調合がちょうど良い。

しばらく、鶴二さんの落語、続きそうですが、
蔵出しの虫干しでいろんな噺、聴かせてもらいたいですな。

無限大寄席~2020.06.07
瑞光寺
一、笑福亭夢二・・・・・・・「東の旅・発端」
二、桂白鹿・・・・・・・・・・・「ちはやふる」
三、笑福亭遊喬・・・・・・・「試し酒」
仲入り
四、笑福亭呂好・・・・・・・「へっつい盗人」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・「子は鎹」
コロナに負けるな。「無限大寄席」

第一回とか、第二回、第三回、と続けて貰いたいですな。
初高座の、笑福亭夢二さん、

あの長い、たて弁を噛みも詰まりもなく、一気にしゃべる。
練習の成果、出てましたな。
とっても良い「東の旅・発端」でおましたで。


無事務めあげた夢二さん

無事務めあげた夢二さんに
盛大なる拍手と花束と差し出しもの、そして、ご祝儀まで。

記念すべき初高座に立ち会わられたこと、喜びでおます。
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らくごなう〜おしゃべり研究所〜

2020-01-05 21:22:23 | 笑福亭鶴二
らくごなう〜おしゃべり研究

12年目の同期三人と鶴二師匠の会。
船場センターの多目的ホールから始まり、動楽亭へ。
そして今回、この晴れの舞台、繁昌亭へ移った「らくごなう」。
そういえば、最初は「猿会でござる」と名乗ってましたな。

この同期三人の成長ぶりは凄まじく、若手コンテストでも、
良きライバルとなる同志ですな。


二、桂白鹿・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」

本来は、乾瓶さんだったんですが、急遽白鹿さんの代演に。
今、お弟子さんも増えて、充実の文鹿一門・・・良かったですな「田楽喰い」。

急ぐでもなく、落ち着いたテンポで、それでいて大きな声で
ゆったりと語っていく・・・堂々の一席。

創作もやる師匠の幅のあるセンスの良さ、随所に垣間見れましたで・・・。

三、桂治門・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」

治門さん、いたってオーソドックスに語るが、
それがじんわりと、味となってでてくる。

どの噺もそつなく熟す治門さん。
ぼちぼち、笑いは少ないがじっくり聞かす噺、聞かせて欲しいですな。

四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・「まめだ」

一方、「近日息子」ではじまり
「もう半分」、「猫の茶碗」、「長短」、「井戸の茶碗」、「箒屋娘」などで、
独自の味がでてきた呂好さん。

逆に「天災」とか「向う付け」、「骨つり」あほさ全開の噺も
聞いてみたくなりましたな。

でも、どの噺もものにする呂好さん、
今しばらくは、目を離せませんな・・・・。

五、露の紫・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

三人の中では、一番師匠の味を奪っている、紫さん。
上手さだけではなく、師匠のちょいと見せるチャーミングさを習得。
一席の中でも、笑いの踊り場をつくりながら、段々に頂点を目指す。

大いに愉しませてくれる、紫さんの落語・・・これまた、更に楽しみです。

六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」

良かったですな・・・・・・鶴二さんの「らくだ」。
少し時間が無かったようですが、中をはしおり、最後の火屋まで・・・。

鶴二さんが、師匠松鶴さんの「らくだ」を見て感激、
落語家になろうと決めた一席。
今日の鶴二さんの「らくだ」を聴いたら、笑いに興味ある若者だったら感激
身震いして、いつか自分も同じように語りたい、
一人芝居がしたいと思うのでは。

今年の独演会は、松竹座、大舞台ではいつもと違うパワーが
湧き出る鶴二さんだけに・・・楽しみですな。

笑福亭鶴二独演会
令和二年六月七日(日)
大阪松竹座





らくごなう〜おしゃべり研究所
2020年1月5日(日)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、おしゃべり研究所・・・・鶴二、呂好、紫、治門
二、桂白鹿・・・・・・・・・・・・・「田楽喰い」
三、桂治門・・・・・・・・・・・・・・「犬の目」
四、笑福亭呂好・・・・・・・・・・「まめだ」
仲入り
五、露の紫・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
六、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・「らくだ」
                 三味線・・・・・佐々木千華


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