ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

甘えん坊・・「父の背中」~林家いっ平

2012-01-31 05:26:01 | 本の少し
父の背中―拙者のハンセイ
クリエーター情報なし
青志社


二代目林家三平。林家いっ平の本。

いたって甘ったれた、甘えん坊の本。
お父さんの三平さんの芸への真摯さと、母の香葉子さんの夫に先立たれた後の、
子供を育て、一門を守りきった姿は凄い。

親の七光りと自覚しながらも、そのわくから抜けでる事もできなく過ごす二つ目修行。
一番、引っかかったのは、橋と噺の項で、芸談を述べているようで、世の中の美人は
スポーツマンに走るのかと、よほどそれなりの意中の人をとられたのか、
恨みつらみにしか聴こえない、聴きたくない様な本音が書かれている。

元義理の兄である、小朝師匠の手紙なんぞ、ほんと羨ましい限りの愛情に満ちている。
真打昇進までは、小朝師匠に稽古をみてもらい、師匠からは「史上最大の甘えん坊真打」
とあだ名を頂戴したらしいが、まさにお母さん子の甘えん坊のいつ平さんでおます。

でも、高座での落語はどんなものか逆に、興味が湧きますな。


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第一回・若江岩田 わもん寄席

2012-01-29 23:26:24 | 笑福亭鶴二
落語仲間の辻氏がお手伝いして開催される、わもん寄席。
三代目桂米之助師匠の地元の若江岩田での落語会。


若江岩田駅から、ほん近くの和門なかむら、さんのビル。


さすが、着物屋さん、素敵な着物が・・。


中庭もある地下のおしゃれな会場、
一階から観られた方もおられた64名の大入り満員。


毎日新聞に紹介されました。

最初、わもんの若旦那が出てこられてご挨拶。

今回、第一回わもん寄席開催について、この若江岩田は、元々米之助の所縁の地で、
今の中堅以上の噺家さんがお世話になった落語会であります。
丸20年毎月開催で240回以上も続いた地域寄席の草分け的存在です。

何か、文化的なことをと想い、地元の落語通である辻さんに、鶴二師匠の紹介をうけ
今回、開催の運びとなりました。

今日の、落語を紹介しますと、
まず最初が、桂を代表しまして、寅之輔さんが「眼鏡屋盗人」、生寿さんが「手水廻し」
最後は、鶴二師匠で「三十石」を・・・・・・では、ごゆっくりお楽しみください。
(あれえ、寅之輔さんは、桂の代表だったんだ・・・)


Takeshi Masuda PhotoGraphyより、演者さんの写真は転載

一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」

「桂代表の、桂寅之輔でございます」。と、挨拶。

「眼鏡屋盗人」、小僧さんの驚き、そして頓智を活かす賢さ。
それに、引き換えドジな泥棒たち。
その引き立て役の小僧が、賢さが薄く、笑いがじわりじわり・・・。
ほんと、優しいお客様で、笑いが徐々に膨らむ。
特にコンクリートの打ちっ放し会場だけに、笑いが反響して響き渡る。
寅之輔さん、名人にでもなったように、錯覚するのではと心配する一席でおました。



二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」

鶴二師匠の話。加賀の山下家での夜の落語会が終わると、いつも夜の10時から朝方まで二人で飲み明かします。
まあ、寝てる鶴二師匠を「もっと、呑みましょう」と、起こすのは私ぐらいらしい。・・・相当、生寿さんもいけるくちですな。

酒のハナシから、
和歌山の、「ある」と「おる」・・・・長野の「手打ち」と「半殺し」・・・諫早の「はい」が「ない」
大阪の「ちゃうちゃう」と次々でてくるお国訛りのマクラから・・・・・。

「手水廻し」は、松喬一門の今やお家芸。
さすが、五年のキャリア、ツボをきっちりおさえ、噺っぷり、しぐさでも生寿さん大いに笑わす。
ご自分が楽しめる余裕がでてきたのか、落語に丸みが帯びてきましたな。



三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

岩田寄席には、最後の方ですが二、三回出させて頂いたと、。
打上げがいつも米之助師匠の家で、師匠の手造りの料理とずらりと並べられた一升瓶と
そして、楽しい落語論議を聴かせてもらいました・・・・と。
続いて、酒にまつわる笑福亭の酒癖の悪い先輩達・・・・・はなし、話、噺。

そして、「替り目」へ、
今や、「らくだ」以来、酒の噺はすべて絶品。・・・酔態が自由自在。
悪酔いではなく、心地よい酔いっぷりが見えてきて、こちらまで気持ちよくなる。

初めて落語を聴かれた方もおられる中、客席が一つになり、全員が仲間、お友達になった気分。
すべての方を魅了し尽くした、鶴二さんの「替り目」でおました。



最後に、三人揃っての座談会?。

終わったあと、高座を下りずに、生寿さん、寅之輔さんを呼んで三人揃っての御礼。

そこで、師匠との失敗談はと・・・・。

寅之輔さん、楽屋で、繁昌亭での女性との・・・・・・・件で師匠に・・・・ここには書けない様な、
シャレなのか、本気なのか、解らないトンチンカンな答。

フォローする意味で、生寿さん。
師匠に「鰻や」をつけてもらっている時・・・ずっと腕組みして黙って聴いておられた生喬さん、
終わって一言「この噺、掴みどころのないハナシやからな」

鶴二さんは、浪花座にでていた時のはなし。三代目春団治さんは漫才さんに挟まれ、落語では最後の出番。
早い出番の鶴二さんは、出会うこともあまりないのですが、10日間の興行で、

初日、最初のマクラで、あの「お父さん、出張」というところを「お父さん、二階で寝てる」
と言ってしまい、失敗。
楽屋へ戻ると三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、お父さんは出張と言わなければ、お父さんは二階で寝てるでは、
普通の会話じゃないか」と・・・。

中日、また、実はあのたばこ屋の娘はお父さんが外につくった子で、
自分とは兄弟で結婚できないという息子にお母さんが、
「ええ・・・かまへん、結婚しなさい、実はあんたはお父さんの子やないねん」というところを
「実は、あんたはお父さんの子や」・・・・・・・・あれぇ。

また楽屋に戻ると、三代目が、「君、こっちへ来なさい」「今、なんというた」
「あれは、あんたはお父さんの子とはちがうねんと言わなければ、
お父さんの子では、普通の会話じゃないか」と・・・。

表の看板、落語・鶴二ではなく、普通の会話・鶴二・・と書いて貰えと。
まあ、なんとほのぼのしたエピソードでおますこと、
でも、三代目が東京弁で喋っておられる時は、本当に怒っておられる時とか。

その、鶴二さんが、芸術祭優秀賞に続き、繁昌亭大賞受賞の噺家さんに・・・。
辞めずに続けること・・・・やはり継続は力なりでおますな・・・。

楽しい、愉しい、わもん寄席
是非二回目も引き続いて開催されまうよう期待いたします。


第一回・若江岩田 わもん寄席
~三代目桂米之助師匠を偲んで~
2012年1月29日(日)午後5:00開演
近鉄若江岩田・和門なかむら

一、桂寅之輔・・・・・・・・・・・・・・・・「眼鏡屋盗人」
二、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・・・「手水廻し」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・「替り目」

12-06-27


打ち上げでの和門さんの方々。(打上げは、花園のスペイン料理のお店)
左手前から三人目が、なかむらの若旦那。一番右手前が辻さん。


最後のご挨拶。鶴二さんと辻さん。



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夜中にジャムを煮る~平松洋子

2012-01-26 06:48:18 | 本の少し
夜中にジャムを煮る (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社




食べたくない日は、煮干しを齧る、・・・・・そんな料理本があるとは。

食べたくない度合いにもいろいろあって、その処方箋は二つ。
一、舐める。(食べる気がないので舐めるだけ)
二、齧る。 (食べる気はないが、齧るだけ)

舐めるでは、ジャム、蜂蜜、練乳
齧るでは、煮干し。・・うま味、塩味、苦み、えぐみ、甘み。噛めば噛むほどジワリと
深い充実感が訪れる。
あとくるみ、ピスタチオ、アーモンド、ピーナッツのナッツ類、こりこり、かりかり
小刻みに噛めば、頭に、骨に弾みが響く。

このほかの章は、読めば読むほど、料理を作りたくなり休みの日には困ったもので、
ごはん一つでも、電気炊飯器に頼るのではなく、火加減を塩梅しながら炊いてみようと。

早速、先週の日曜日、わたくし目が炊飯鍋を使って、美味しいほかほかごはんに挑戦。、
(今回、土鍋ではなく大阪ガスで貰った炊飯鍋で)
「初めチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもふたとるな」、上蓋がガラスなので、
ごはんが炊けるのを見たのは初めて、食べてみて、美味い、旨い、甘味がある。

これは、はまりますな・・・・。

そして、韓国のところでは、手でちぎり、手で混ぜる、手で和える、自分の手、自分の指が頼りだと。
日本でも、母親に握ってもらったおにぎりがおいしい様に、「手の味」というのが
あるようですと。

カラー写真で、こんなものを食べてきた、では、6歳の時の「チキンライス」
15歳の時の「ちらしずし」、18歳の時の「鶏のトマト煮」・・・・ほんと小さい時に食べたもの
で懐かしいものはありますな。・・・・・私の場合は「おじいちゃんシチュー」に「肉の佃煮」
「おかずは無いけれど、案外旨かった玉子とおかかの弁当」
これらは、時々懐かしさで、未だに作っているメニューでおます。

糖尿にならぬよう、量より質を目指しての食事をしたいもんですが・・・。

電気炊飯器に頼らず、ごはんを炊けただけでも、価値ある本でおましたで。



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第六回・繁昌亭大賞受賞記念落語会

2012-01-24 23:36:48 | 笑福亭鶴二

第六回繁昌亭大賞受賞の会
(写真はTakeshi Masuda PhotoGraphy より転載)


第六回繁昌亭大賞受賞の方々(たまさんは司会)


・・・・たまさんからお客様にも撮影許可が出ての記念撮影・・・・・・・


皆さん心からの笑顔でおますな・・・。


名司会、そして三十石の楽屋からの船頭唄でも活躍のたまさん。

各御贔屓の方で一杯の客席、晴れの舞台での熱演で、あっという間の三時間・・・・よろしおました。
特に最後の鶴二さんさすが大賞、日頃の愉しいほのぼの感だけではなく、凛とした気品がありましたな。

一、繁昌亭大賞受賞式・・・・・・・・・・桂三枝、笑福亭松枝(司会、笑福亭たま)

幕が開くと上手に全員袴姿の正装で勢揃い。
右端から、団姫、よね吉、八天、三象、鶴二さん、そして中央に大きな大賞のトロフィーが。

司会は、たまさん。そして、プレゼンターは松枝さん。実は、予定では受賞式は中入り後だったのが、
三枝会長が来られることになったので、最初に変更、近くのサウナで汗を流していた松枝さん
危うく遅れるとこだったとか・・・・。

順番に紹介しながら、受賞を・・・・たまさんの司会・・・お洒落。

団姫ちゃんは「大師匠の五郎兵衛師匠に頂いた紋付き袴を着て、この様な賞が頂けるなんて・・・」

三象さんは「賞というのは、生まれてから初めてで、いやアルバイト先での皆勤賞以来です」と

よね吉さんには、たまさんが「一番時間を守らない、時間超過で有名な方ですが、賞が貰えるとは、
時間内で収まるようになったという評価ですかな・・・」と

八天さん、たまさんが紹介するなり、客席のあちこちから大声での大声援とツッコミ。
たまさん思わず「応援しているのか、野次っているのか」・・・・・甲子園の阪神ファンみたい・・・。
日頃の八天さんの落語会ってどんなんかと思うぐらい、賑やかなご贔屓さんでおました。

そして我らの鶴二さん、「丁度受賞の資格対象の25年目の最後の年に、頂きまして、感無量、
誠にありがとうございます。」と真面目に挨拶。プレゼンター会長の三枝さんに替って、
賞状、金10万円、大きなトロフィ―、それより大きな名誉を受賞されました。


二、露の団姫(輝き賞)・・・・・・・・・「松山鏡」

大好きなネタ、「松山鏡」を・・・。
さすが、劇団ひまわり、嫉妬に狂う狸顔の女房役になれば、あの愛くるしい団姫ちゃんの顔が狸顔に。
女性の場合、声の変化だけではなく、顔の表情をたっぷり使って、役の使い分けするんでしょうか・・。
日本昔ばなしの民話を聞いているような、ほのぼのした噺。・・・・さすが、十八番でおましたで。


二、桂よね吉(奨励賞)・・・・・・・・・・「七段目」

これまた、よね吉さん、十八番の「七段目」
きっちりと決まった、本寸法の良さ。米朝一門の匂いがプンプン。
でも、うだうだと長いマクラは、もったいない。
歌舞伎の掛け声紹介のマクラあたりから初め、即噺に入った方が、更によね吉さんかっこ良かったのに・・・。


四、桂八天(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」

出てくると、またまた大きな掛け声。八天さんも、嬉しいような、やり難いような。
噺は「算段の平兵衛」。よろしいな、この様な会で、この噺を出すなんて。
この選択だけで、八天さん、好きになりますな・・・。
でも、途中から、客席への気づかいで、疲れてきたのか。・・・・・つまづきながら、ペースダウン。
盆踊りでの、庄屋の死人の踊りは見ものでおましたで・・・・・。

八天さんの会にも、早速行きたくなりました一席でおます。


五、桂三象(爆笑賞)・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」

三象踊りかと思いきや、風呂敷包みなし・・・あれ落語。
噺は、老人社会で、84才の老人と72才の老女の結婚。
披露宴での、てんやわんやの老人特有のおもしろさ、吉本の舞台を見てるようにゆったりと進む。
今日の三象さん風邪なのか、声がいがらっぽく喋りにくそう、晴れの舞台なのに残念。

でも、受賞の対象になったと思う、「三象踊り」見たかったですな。


六、笑福亭鶴二(大賞)・・・・・・・・・・・・・「三十石」

もう、でてきた時が、8時45分、時間は迫っていたがそこは大賞の会でトリ、
喜六清八が東の旅へ・・・ええ、「七度狐」かと思いきや・・・大津の宿で・・・「三十石」。

安定感たっぷり、明るく輝いて、そして華がある舞台。
乗り込んでくるお女中と八軒家について、「相乗り、ホロ掛け、ほっぺたくっつけ、おけれっつパー」で始まる妄想部分も
急ぐ事もなく、客席の笑いを待ってくれる、そして鶴二さんらしいほのぼの感が漂う。

そして、船頭唄を聞きながら枚方から八軒家への夢の通い路、夕闇の中ゆったりとすすむ船旅が心地好い。


大賞受賞に相応しい、品格のある高座でおましたな。

さすが、繁昌亭大賞、各賞の受賞者の会・・各人、力のこもった高座で充実感と満足感で一杯。
来年も、誰がなろうと是非都合つけて観たいものですな・・・



第六回・繁昌亭大賞受賞記念落語会
2012年1月24日(火)午後6:30開演
天満天神繁昌亭

一、繁昌亭大賞受賞式・・・・・・・・・・・・・・・桂三枝、笑福亭松枝(司会、笑福亭たま)
二、露の団姫(輝き賞)・・・・・・・・・・・・・・「松山鏡」
二、桂よね吉(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
四、桂八天(奨励賞)・・・・・・・・・・・・・・・・「算段の平兵衛」
仲入り
五、桂三象(爆笑賞)・・・・・・・・・・・・・・・・「シルバーウェディングベル」
六、笑福亭鶴二(大賞)・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

12-05-24








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パンジョ寄席~今回から雀々さん抜けた

2012-01-21 22:21:53 | パンジョ寄席
久しぶりのパンジョ寄席・・・嫁さんと一緒に、
でも嫁さんの好きな雀々さんは今回からは、欠席・・・
ほんまに仕事の拠点を東京に移してしまったんですね・・・残念。



最初に四人がでてきてのご挨拶。
雀々さんが東京へいかれて、今日は、残念ながら、七分の入り、
これからはこの新メンバーでと考えていましたが・・・・
雀々さんの穴がこの様に大きくて、満員にならなければ、更に上の先輩達と入れ替えなければとパンジョさんも考えるかも・・と吉弥さん。

でも、落語ファンの中ではいつも初日で完売でこの落語会はチケットの入手が難しいと評判。
販売日を土日にするとか、販売日、販売方法を「ねたのたね」にでも掲載すれば、完売間違いなしでおます。
(でも幅広く広めて欲しいので、一人二枚の販売制限は継続して欲しいですな)

この四人、昭和46年生まれの同い年。
入門は、吉弥さんが平成6年、紅雀さんが7年、歌之助さんが9年、そしてまん我さんが11年の順。
今や、油の乗りきった実力派四人だけに、大いに期待できますな。


一、桂紅雀・・・・・・・・・・・・「道具屋」

力の入った高座。
今回の出来しだいで、次の出番があるのかないのか、・・・・。
前座がよくやる「道具屋」、だが16年目の紅雀さんが演るとさすがに安定感はあるが、
いつもの、紅雀さんのハジケ具合が少ない様で・・・なかなか客席が温まらない。
やはり、手見せというようにご自分にプレッシャーをかけられたのか、
焦りと共にカラ回りしているような一席でおました。


一、桂まん我・・・・・・・・・・「野崎詣り」

おもしろい。
昨年の「平成23年度NHK新人演芸大賞」落語部門大賞・受賞されたまん我さん、ちらりと高座からアピールを。

春団治師匠の十八番である「野崎詣り」に敢て挑戦。
全編、科白回しは違っていて、空気が違い別物のようであるが、
それは、それでいて楽しい。

「それはお前の嫁はんやあろまいが、どこぞの稽古屋のお師匠はんをば、
うまいこと言ぅて連れ出して、住道あたりで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・お前の顔では分不相応じゃ。稲荷さんの太鼓でゾヨゾンゾヨゾン」も
清八にもう一度云わせるなど、まん我さん詳しく説明していたって親切。
やはり師匠の学究肌の文我さんの教えが利いているのか。

春団治一門以外で聴いたのは、こごろうさんに次いで二人目。
これからも、色んな形の「野崎詣り」が聴けそうで楽しみでおますな。


三、桂歌之助・・・・・・・・・・「悋気の独楽」

嫉妬心にイライラしている御寮はんをうまく表現。
定吉もかわいい。旦那の肩を持ちながらそこは子供。
あと、女中のお竹はんがあっさりと上品。
このくどさが無いのが、歌之助さんのキャラか。

モタレで、悋気の独楽が聴けるなんて、みんな力のぶつかり合いで
火花が散っているような、エキサイトする舞台が続きますな。


四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・「親子酒」

竹林さんで聴く、息子とお互い禁酒を誓った親父が、息子の帰りが遅いと
あと一杯、あと一杯と呑み、グデングデンになるのではなく。
「うどん屋」を相手に、酔ってなぶる息子が主人公。

吉弥さんの、酔いっぷりは、グデングデンではなく、大阪によくいる酔っ払いで
うどん屋との、会話を楽しんでいる。あまりにもうどん屋に突っ込みを入れようと
常に考えている様が見えすぎて、最後の「こんな、ぐるぐる回る家いらんわい」は
そこまで酔ってないようで無理があるかも・・・・ああ、これも息子の洒落の一言でおますか。

今回からはじまる、米朝一門の中堅、4人揃っての会。
これからの出番順といい、それにあった演目といい、同期だけにライバル心に火花散る
充実の高座、間違いなしのパンジョ寄席でおますな。


パンジョ寄席
2012年1月21日(土)午後4:00開演

パンジョホール

一、桂紅雀・・・・・・・・・・・・「道具屋」
一、桂まん我・・・・・・・・・・「野崎詣り」
三、桂歌之助・・・・・・・・・・「悋気の独楽」
四、桂吉弥・・・・・・・・・・・・「親子酒」

12-04-19



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上方伝統芸能あんない~堀口初音

2012-01-19 05:45:03 | 本の少し
上方伝統芸能あんない: 上方歌舞伎・文楽・上方落語・能・狂言・上方講談・浪曲・上方舞
クリエーター情報なし
創元社


上方伝統芸能のあんないと称して、数珠繋ぎに紹介。
結果興味ある順に並べると、「上方落語」、「講談」、「浪曲」、「文楽」、「上方歌舞伎」
そしてやはり、難しそうで観てないだけに並べられない残りの「能」、「狂言」、「上方舞」でおますな。

吉坊は、落語についての対談で
「落語を聞いているうちに、自分がだんだん寛容になっていくのに気づきました」と。

甚兵衛さんが喜六に仕事を紹介する度に失敗しよる。なのに用もないのに羊羹食うて
茶飲んでまた仕事紹介してもろて、またしくじる。ただ近所に住んでるだけやのに
「心配や」って世話する・それを何回も許してる、普通あかんやん、罰を与えるなり、
したらあかんと言うべきでしょ・・・。師匠に「何で甚兵衛さんはずっと喜六許すんですか」
って。「ああ、そやそや、そやねん、おかしいやろ、こういうもんやってん、昔は」。アハハ「昔は」。
今はそれ、なんとなくわかってるんですよ。ある意味大人なんやって思ったんです。

落語とは、大人で優しい、成熟した芸なんです・・・・と。
ほんま、落語の世界で嬉しいには、基本悪人がいないことですな。

「帯久」、「ねずみ穴」、ぐらいが嫌な人物がでてきて、後味が悪く、
私にとっては、やはり、繰り返して聴きたいとは思わん噺ですな。

まずは、「よせぴっ」で探して、講談の会にでもお伺いしましょうか・・・。

12-B6



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シューマンの指~奥泉 光

2012-01-17 05:58:06 | 本の少し
シューマンの指 (100周年書き下ろし)
クリエーター情報なし
講談社


あまり読まないミステリーですけど、話題本で
そして題の「シューマン」に魅せられて遅まきながら、購入。

最後での謎解きがおもしろいと云われているが、私はそれまでの音楽的な話が好き。
それも、大好きなシューマンなれば、ミステリー本というより、楽曲の解説があったり、
心の奥まで音楽にて表現したいというシューマン自身の人間性まで見えてくる。

音楽本としての喜びの方が勝っている。

シューマンのピアノ曲なんぞ結構、穴で、CDを探しても手元にあるのは、
NAXOSのパウル・グルダの一枚のみ、再び聴くと結構イケる。
作中で、語る「シューマンは小曲集で、ソナタを書いたんだ」と,
ストーリー性のある作品群は興味あるところ、今年は続けての音楽本。

音楽、それもレアなシューマンの室内楽を聴きたくなった、「シューマンの指」でおました。

引っぱり出して聴いたSchumannの室内楽・CD

・「クライスレリアーナ・花の曲・森の情景」(P)パウル・グルダ
・「オーボエとピアノの為の作品集」(OB)ホリガー・(P)ブレンデル
・「室内楽集」(P)アリゲリッヒと仲間たち
・「ピアノ三重奏曲集」 Trio 8

12-B・5

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第8回・鳥はな寄席

2012-01-14 22:32:41 | 笑福亭鶴二
今年最初の鶴二さんの落語、2012年はいかなる落語でスタートか・・・。


前回に続いて、東部会館。


約100人弱の大入り・・・今回は1階のホールで椅子席。


一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ(牛ほめ)」

すずめさん最高のオモシロさがある「普請ほめ(牛ほめ)」
前座であり、仕込部分も随所に割愛しながらも、コンパクトにしながらも
おもしろさは十分、おもしろさのエッセンスが詰まっており、好演。

懐に入れた、読みあげる誉め言葉も、
「滲んでみえへん・・、パス。」・・・と、連発。
言えたと思うと、「・・・・・・・・、とか」、この「とか」が絶妙の間でおもしろい。
形に囚われていなくて、その自由さが何ともアホの味になっている。

まあ、仕込でも一切牛がでてこないので、牛ほめ」というよりは「普請ほめ」ですが・・・。
是非、また一度聞いてみたい、すずめさんの練られたネタですな。


二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・「うどん屋」

酔っ払いが、うどん屋をひやかし、親子酒の前半部分と重なる。
呂律が怪しく、お酒好きのちゅん助さん、そのままの酔いっぷり。

うどん屋との絡みが、素うどんながら、味のあるちゅん助さんの「うどん屋」でおました。



三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

次に篠山で仕事があるので、これが終わると直ぐに出ていくんですが、
得意のマクラでのうだうだ噺の最中に、携帯が鳴る、お年の方みたいですが
なかなか鳴りやまず、思わず鶴二さん、「焦らず、時間ありますので、ゆっくり、
落ち着いて切ってください」・・と、まあ、地域寄席のアットホームさですな。

今年最初の出会いの演目は「竹の水仙」。
越中守の大名行列に、鳴り物が入って格調高く、それでいて
すっきりとした新春の清々しさが漂う、鶴二さんの「竹の水仙」でおます。


四、三代澤康司・・・・・・・・・・・・・・・・・「延陽伯」


出囃子は、む雀さんの「大阪音頭」で登場。
今日の三味線は、素人ながら落語好きが高じて、三味線方になった「さやか」さん。
あとで聞くと、三味線のお師匠さんはむ雀さんとか・・。

そして、今日の三代澤の着物も、む雀さんに頂いたものとちょっとしたご縁を感じますな。
三代澤さんは、元落研とか、マクラも楽しいが、やはりアナウンサー口調「さて、・・・・・・・」と
「さて」が入るのが、微笑ましい。

噺は「延陽伯」、いたって忠実で、最初のすずめさんが同じアマチュアでありながら
弾けた高座をみた後なので、笑いを求めてしまって物足りなく感じてしまう。

でも、噺家ではないのを忘れてしまって、有名人、タレントとして辛口で見てしまってるんでしょうな。
まあ、人前で話すのには慣れておられる、三代澤さんの「延陽伯」でおました。


五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」

でてくるなり、今の三代澤さん誰かに似てますな。
梅団治さん、私なんか小さい時から「まこちゃん、相撲取りに似ている」と、
幼稚園の時は「若秩父」、小学校の時は「黒姫山」、いっこうに嬉しくなく、逆にイヤやった。
まあ、今息子の小梅も同じように云われていますが・・・、「若乃花、あの若貴兄弟のお兄ちゃん」
そう言えば、似てますな。・・・・相撲のはなしから「花筏」へ。これも「竹の水仙」と同じ、講釈ネタとか。

身体は大きいが、きょとの提灯屋の徳さんのキャラが梅団治さんと重なって嬉しい。

終演後には、本日の演者の寄書きが五名の方に抽選で当たる、その司会も梅団治さんが。
温かい落語会、最後の最後まで、梅団治さんご苦労様でございました・・・。


第八回・鳥はな寄席
2012年1月14日(土)午後2:00開演
東部会館1F 大ホール

一、すずめ家すずめ・・・・・・・・・・・・・「普請ほめ(牛ほめ)」
二、すずめ家ちゅん助・・・・・・・・・・・「うどん屋」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」
仲入り
四、三代澤康司・・・・・・・・・・・・・・・・・「延陽伯」
五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「花筏」

三味線・さやか、鳴り物・すずめ、笛・つばめ

12-03-15


初芝の駅近くにある、鳥はなさんで打上げ・・・・料理はほんとすべて美味しい。
仕上げの蕎麦は、ご主人さんの手打ち、細くてのどごし最高、旨い。
教えて頂けそうなので、弟子入りしなければ・・・・。



ゲストの梅団治さんと小梅ちゃん・・・残念ながらちゅん助さんはトイレ中。



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仏果を得ず~三浦しをん

2012-01-12 02:50:23 | 本の少し
仏果を得ず
クリエーター情報なし
双葉社

☆☆☆☆

早くも、今年(2012年)のBEST5に入りそうな本、おもしろい。

文楽界が舞台ながら、落語の世界に通じる噺。
主人公の健太夫の師匠の銀太夫さん、まるで六代目の松鶴さんのような師匠。
芸は凄いが、普段は女と甘いものに目がなく、弟子の育て方も荒く、放任主義のようだが、
理不尽なこと無理難題を押しつけてくるが、一人前の太夫にしようと一本筋が通った育て方。

この「仏果を得ず」で、一番のおもしろさは、小説の中で現実におきている、
主人公の健の悩み、心の揺れが、文楽の舞台で語ろうとしている浄瑠璃の題材と重なりあうことである。

三浦しをんさんが、書きたかったことは、文楽とは決して古めかしいものではなく、
その中の登場人物のこころは、常に、私たちの現代の日々の生活で活きているということですな。

この前の、「あやつられ文楽鑑賞」と共に、必ずセットで読まれることをお勧めします。

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考えない練習~小池龍之介

2012-01-10 02:32:08 | 本の少し
考えない練習
クリエーター情報なし
小学館


異端児のお坊さんである、小池龍之介さんの本。

普段は思考を操れず多くのことを「考えすぎる」せいで、思考そのものが混乱して
鈍ったものになってしまいがちだと・・・そして、
考えすぎで思考を錆び付かせるのはやめて、「考えない練習」の時間という充電をすべきと。

あの、脳の池谷裕二さん繋がりで辿りついた本、第三章には、二人の対談があるが。

第二章の「身体と心の操り方」では、
「話す」、「聞く」、「見る」、「書く・読む」、「食べる」、「捨てる」、「触れる」、「育てる」
そして、その合間のコラムとしては、「呼吸する」、「嗅ぐ」、「笑う」、「計画する」
「料理する」、「待つ」、「休む・遊ぶ・逃避する」、「眠る」について述べている。

すべての事に通じるのは、自らに課する「戒」、すなわち自己のルールを決め、
それを守ろうとして、「戒」によって煩悩のエネルギーを抑制することが大事だと・・。

「笑い」では、今のテレビのお笑い番組は大きな笑いにより、大きなストレスを打ち消そう
忘れようという願望から成り立っているが、それらの笑いは次の三つの独から成り立っている。

(1)他人の失敗を馬鹿にする優越感 =「慢の欲」による笑い。
(2)ツッコミを入れる攻撃性 =「怒り」への感情移入による笑い。
(3)不条理な言葉や振る舞いにより生じる混乱 =「無知、迷い」による笑い。

本来、心から楽しく穏やかな気持ちで笑うべきものが、嘲笑いや苦笑など、
人を攻撃して、怒りを笑いに変えている状態なので、無自覚で大きな刺激を
一方的に受けているだけで、テレビは危険であると・・・・。

まさに、仏教的であり、「脳 = 心」 であれば、神も仏も、我にありということですか。

仏教用語もでてくるので、ある面難しく、再読が必要になる本ですな。

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上方落語の四天王~戸田学

2012-01-07 03:55:32 | 本の少し
随筆 上方落語の四天王――松鶴・米朝・文枝・春団治
クリエーター情報なし
岩波書店

☆☆☆

上方落語の四天王と表紙には、松鶴、米朝、文枝、春団治の順だが、
中身では、最初で一番多くのページを割かれているのが米朝さん。
松鶴さんの本は読む機会も多いので、今日は米朝さんと文枝さんを中心に紹介。

米朝さんでは、大ネタとして、それぞれ「地獄八景亡者戯」、「たちぎれ線香」、「百年目」を
紹介しているが、それに続いて品格と格調という項では、「はてなの茶碗」、「鹿政談」、「天狗裁き」
の三つをあげられている。この三つとも大なり小なり米朝さんが復活された噺とか、
当り前のように上方落語の定番ネタと思いきや、茶金さんや奉行ものがでてきて、
米朝さんならではの品格と格調を備えたものになったんですな。
・・・・さすが、人間国宝でおますな。

一方、皮肉な笑いとして、「算段の平兵衛」、「けんげんしゃ茶屋」など、
辛辣な風刺を利かせた皮肉な笑いも得意にしていたと・・。

そして、戦前戦後の名作新作としては有名な「一文笛」。
そして師匠の米団治作である「代書屋」を今の三代目に伝えたのは米朝とか・・・。
こうした噺が語り継がれるようにストーリー性のある噺へと成熟させるのも
おてのもんなんでしょうな。

そして、意外なのが、米朝十八番としてあがっている「阿弥陀池」、「つぼ算」がある。
仁鶴さんにつけたのも米朝さんとか。ほんま、生で聴いたことがないだけに
どんな噺っぷりなのか興味あるとこですな。

又、米朝さんの落語の特徴としてかぶせるような突っ込み、セリフの呼吸だと筆者はいう。
そのかぶせかたは、つっ込みを入れるときだけではなく、全般に笑いをとる為の強調、
メリハリとしてセリフをかぶせてゆくところ(それも高い声で)にも特徴があったと。
早速、米朝さんCDをひっぱり出して聴いてみよう・・・。

そして、文枝(小文枝)さんについては、謡い調のリズミカル落語だと、
非常にリズミカルに言葉を言い立てていく。言葉の語尾も、ちょっと謡いのように
伸びるのであると・・・「天王寺詣り」の速記が記してあるので、少し紹介すると

「さあ、こっちへ入りィなあ~ッ」
「や~、おおきにィ。あんたァ~、珍しいもの好きやというてなはるやろ~ォ、
珍しいもん見せてあげまひょか~ッ。」
「珍しいもんて、いったいなんえいッ?」
「あんた、あのね、あの、ヒガンていうもん見たことおまっかァ・・・」
「ヒガンッ・・・・ヒガンて、なんえいッ?」

読んでいるいるだけで、ほんまあの鼻にかかった文枝さんの声がリズミカルに蘇る。

そんな、各々の特徴を、演目紹介とともに、的確に分析しつつ解り易く紹介してくれる。
なかなかの力作、それと巻末には志ん朝さんも大阪ゆかりと、TORIIを中心に紹介されている。

落語の随筆を書く方、結構お年を召した方が多い中
著者の戸田学さん、1963年生まれの御年、50才のお若さ。
(米朝さん曰く、落語家も50才~65才が旬で、一番良い時と)
まだまだ、これからも色んな落語本が出版されそうで楽しみでおます。

上方落語のファンの方、必読の本でおますで。

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小沢征爾さんと、音楽の話をする~村上春樹

2012-01-05 06:19:56 | 本の少し
小澤征爾さんと、音楽について話をする
クリエーター情報なし
新潮社



村上春樹さんが、小澤征爾さんと、音楽の話を・・・
小説家らしい春樹さんの質問に、しばしば沈黙する征爾さん。

バーンスタインやカラヤンに師事した征爾さん、曲目のレパートリ―なんぞ
まるで落語家と一緒、まさに稽古をつけて貰うように、一つ一つ増やしていく。

マーラーとの出会いもひたすら、スコアを読み込むだけで、レコードを聴いた事もなかったと、
そうそう、自分のレコードもまるっきり聴いて無いようで、途中で、レコードマニアについて
実は「僕はもともとレコード。マニアみたいな人たちがあまり好きじゃなかったんです。」と、
でも春樹さんの音楽の聴き方は深く、見る目の違いも「なるほど、こんな見方もあるんだ」と、
新しい体験だと・・・まあ、結構、私もクラシック聴きながら何かをしていることが多い。

でも、落語は困ったもので、CDとかDVDの録画したものを画面を見ず音だけを聴きながら、
パソコンをしようとするのですが、落語は頭の思考がとられるのでまるっきり無理。

そういう意味では、本を読む時やプログを打つ時のクラシックはなかなか良いもんでおます。

また、きちっとメソッドをもった恩師斎藤先生とのやり方には、征爾さん反抗していたとは意外。
「指揮にしても、教えることにしても、こうあるべきだという形を用意してくんじゃなくて、
その場で相手を見て決めるというやり方と。相手がやっていることを見て、その場で対応していくので、
僕は教則本など書けないと・・・相手によって言うことが違う・・・・」でも、これが逆説的にみれば
世界の色んな有名オーケストラと、少ない時間で一緒に音楽をつくる秘訣なんでしょうな。

ベッドでこの本を読みながら、聴いたCDを紹介。

Beethoven「ピアノ協奏曲・NO3」・・・(P)インマゼール・ブルーノ・ワイル指揮・ターフェルムジークバロック管弦楽団
Beethoven「ピアノ協奏曲・NO3」・・・(P)グルダ・ホルシュタイン指揮・ウィーンフイル
Beethoven「ピアノ協奏曲・NO4」・・・(P)グールド・バーステイン指揮・ニューヨークフィル
Beethoven「ピアノ協奏曲・NO4」・・・(P)ペライア・チェリッヒダッケ指揮・ミュンヘンPO
Prokofiev「ピアノ協奏曲・NO3」・・・(P)ワイセンベルク・小沢征爾・パリ管弦楽団
Bizet「交響曲ハ長調」「カルメン組曲」「序曲、祖国」・・・小沢征爾・フランス国立管弦楽団
Brahms「交響曲・NO2&NO3」・・・小沢征爾・サイトウキネンオーケストラ
Faure「ペアレスとメリサンド」・・・・小沢征爾・ボストン交響楽団
Berlioz「レクイエム」・・・・・・・・・・・・小沢征爾・ボストン交響楽団

Mahler「交響曲・NO1」・・・・・・・・・・若杉弘・ドレスデン国立歌劇場och
Beethoven「弦楽四重奏曲・NO13」・・・ベルリン弦楽四重奏団
Ravel「弦楽四重奏曲ヘ長調」・・・・・・・・・・エマーソン弦楽四重奏団

まあ、すべて、途中からは寝てしまっているのですが・・・
音楽とともに心地よい時間が過ごせる
小沢征爾さんと村上春樹さんの対談集でおます。

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一心寺亭・春團治さんで正月

2012-01-03 21:17:48 | 落語
今年も春團治さんの名人芸を、今年は何を聴かせて貰えるのか・・愉しみですな。

満席の一心寺亭


終演後、張り出された演目・・・・文華さん「替り目」とありますが、ご本人の口からは確か「悪酔い」と・・・・・。

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人ぐせ」

広島出身の鯛蔵さんから見た、大阪のおばちゃん、大阪の印象マクラに・・・。

噺は「二人ぐせ」、小文枝さん風の鼻にかかった声で、ナカナカの出来
今年で九年目、東京でいう二つ目昇進あたりか、やはり安定感といい、楽しませてもらいましたで。

二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・「悪酔い(替り目)」

今年は、昨日も仕事で今日で二回目の落語、なかなかこんな年はありません。
昨日は、繁昌亭で楽屋にもお酒があり、帰ってからも差入れで頂いたワインと文タンという焼酎
(ぼんたん酒でいたって甘い)を呑みましたが甘ったるくて、そして今日届いたのがなんと、ぼんたんで、ぼんたん続きですと。
今日は、今の今迄、二日酔い気味でしたが、(両手を上に広げて)今は元気そのものと・・・。

噺は酒飲み上戸から「替り目」、今日の酔いっぷりは、一段と可愛いくて、酔人も楽しんでいるようす、
「お母ちゃんそこに居たんかいな」・・酒のみの「悪酔い」ですと高座を下りる。
いつもなら最後まで演じるのが文華さんの「替り目」、途中で下りたので敢て「悪酔い」と・・・
「替り目の半ばです」とも言わない、こんなところに、一途な文華さんを感じて、好きでおますな。

三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・「茶目八」

適当な太鼓持ちが主人公、手癖の悪い茶目八を凝らしめようと旦那と女将。
まあ、茶目八のじゅんさい振りがおもしろい。
今年は、既に小春団治さんの古典落語が二席、これは貴重な体験ですな。

仲入り

四、喜味家たまご・・・・・・・・・・・「女道楽」

父親の喜味こいしさんのハナシをマクラにうだうだと、
名前は、こいしさんが命名、候補に上がったのが、喜味かしわ、喜味こけこっこ、結局たまごに・・・。
都々逸から最後は、木魚の小さいのを叩きながらのあほだら経で締め。
繁昌亭ができてから、一番需要のあるのが、色もんですな。

五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・「祝のし」

感激。

私は、2012年1月3日に春團治さんの「祝のし」を聴きました。・・・・・の一言。
お元気でなりよりの、春團治師匠の高座でおました。

一心寺亭
2012年1月3日(火)午後1:00開演
一心寺シアター倶楽部

一、桂鯛蔵・・・・・・・・・・・・・・・・・「二人ぐせ」
二、桂文華・・・・・・・・・・・・・・・・・「悪酔い(替り目)」
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・「茶目八」
仲入り
四、喜味家たまご・・・・・・・・・・・「女道楽」
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・「祝のし」

12-02-10



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一心寺亭~恒例の初笑い

2012-01-01 21:59:49 | 落語




当初予定の松喬さんが入院の為、きん枝さんか八方さんが代演。
元旦から、嫁さんと一緒に、初笑いでおます。

本日の秀逸、団朝さんの「幸助餅」、中トリに相応しい好演、今年も良い落語で幸せでおます。


一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

上手なのに、なぜか笑いが少ない。
教本の上をはみ出すことのない写経のように、きっちりできているのに・・・。
笑いはなぜ起こるのか、ちょっとした緊張と緩和の間なのか、
見ている私たちの心も、気ままで不思議なものである。

若くて、ひたすら走り続ける、福丸さん、若きアスリートにエールを!!


二、桂小春團治・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」

次の帝国ホテルの仕事があるので先に、2時15分の出番ですが、元旦で
道も空いているので、着物のままで行けば間にあうと・・でも現在1時20分。
(結局、終わったのが1時40分過ぎ・・・ギリギリだったんでしょうな)

ここでは小春団治さん、新作ではなく古典が聴けるのが嬉しい。
「豊竹屋」、小文枝師匠の噺っぷりに似ている、教わられたのか、声の質が思いの外、同じ。
いずれにしても、小春団治さんが主任のこの一心寺落語会、毎年通えば通うほど
小春団治さんの新しい演目が聴けるので、貴重でおますな。


三、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」

中トリの出番に替っての団朝さんの高座・・・・・・大当たり。

良かったですな・・・「幸助餅」・・関取の心情を話す女将のはなしにほろり。
相手の事を思い、心とは裏腹のことを言う、良き時代の人情を感じますな・・。

一途な男気を感じさせる団朝さんと重なって、ちょっとした人情噺に。
元旦から、今年のBEST落語に出会えて、大吉でおました・・・感激。


四、笑福亭智之介・・・・・・・・・・「マジック」

初めて、智之介さんの本格的マジックを観た。
ぎこちなないのか、もうあれが固まった芸なのか。

各ネタでの最後のオチ、(失敗と思わせて実は・・・違う形で成功)があるのだが、
鮮やかさに欠けるのか、感嘆のため息が少なめ・・・残念。

昔の天功さんだったか「商売とは言え、実に鮮やか」という、笑いを誘う
キャッチフレーズが欲しいとこですな。

でも、20分の高座、お疲れ様でおました。


五、月亭八方・・・・・・・・・・・・・・「堀川」

松喬さんが入院の為の、八方さんの代演。

正月、元旦からの落語の仕事とは、久しぶりです・・と。
何をしましょか・・慣れているものか、はたまた、慣れていないものか。
最後、拍手で慣れていないものに決定、うまくいかなくても、私ではなく
お客さんの所為でっせ・・・・・そして「堀川」へ。

それも、猿廻しがでてきて、あの荒くれ者を改心させる最後までのフルバージョン。
正月早々、「堀川」を、それも、八方さんで・・・熱演、よろしおましたで。

今日は、代演というか、出番が替った、中トリとトリのお二人の活躍が凄かった。
この様な混沌とした時代、ピンチがチャンス、チャンスを活かすなのか、
すべて目の前のことに全力投球。

春から、充実感で、やる気と元気を与えてくれた落語会でおました。


一心寺亭
2012年1月1日(祝)午後1:00開演
一心寺シアター倶楽部

一、桂福丸・・・・・・・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
二、桂小春團治・・・・・・・・・・・・「豊竹屋」
三、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・「幸助餅」
仲入り
四、笑福亭智之介・・・・・・・・・・「マジック」
五、月亭八方・・・・・・・・・・・・・・「堀川」

12-1-5



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2012年あけましておめでとうございます~ごまめのいちょかみ

2012-01-01 01:01:01 | 落語
・・・・・・2012年、あけましておめでとうございます。・・・・・・・



・・・・・・今年も、ごまめのいちょかみ、どうぞ、ご贔屓に。・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・干支の雲龍図・・・・・・・・・・・・・・・・・・

改めて、自己紹介を・・・・・・。

大阪弁で、「ごまめ」とは、
兄弟の上の子が、下の子を子守しながら遊ぶとき、
鬼ごっこなので、幼い子が鬼にならないよう、暗黙のルールで遊ぶ。
その幼い子は、お兄ちゃんたちの回りを一生懸命逃げているが、
お兄ちゃんたちは本気で捕まえて鬼にしようとはしない。

回りからはハンディをつけて、遊ばれているのに、気がつかない、
そんな幼い子の事でおます。・・・でも、皆からは、可愛がられてるんですよ。


「いちょかみ」は、
一丁噛みで、何かおもしろそうことがあると、すぐに首を突っこみたがる人。
それでいて、責任あるような、だいそれた事はしないくせに、
あっちへこっちへと、興味あるもには全て適当に参加する。
そんな浮雲のような、形にならない好奇心のかたまりですな。

この頃は、「ごまめさん」と声を掛けてくださる方もおられ、
「ごまめ~の~いちょかみ」、大層、気にいってはいるんですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな、ごまめの歌があったので今年も、歌詞を掲載させて頂きます。

万博の「世界の国からこんにちわ」の作詞家島田陽子さんは、残念ながら昨年、お亡くなりになりました・・・。


    ごまめのうた
              島田陽子

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちに ついてくねん
  さっさとしいや ほっとくで
  しかられたって へいきやねん
  ごまめで いれてくれるねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちは おこらへん
  とっととしたかて おそいのン
  しゃあないいうて まってるねん
  ごまめやさかい かまへんねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



こんな、ごまめ、今年も、よろしくでおます。



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