ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

弟子入りするなら小三治か~ザ・前座修業

2010-01-30 06:02:11 | 本の少し

ザ・前座修業
稲田和浩・守田梢路
NHK出版・生活人新書・・700円
☆☆

「社会の前座たち」に贈る、落語界から一人前になるための、英知と言葉と題し、
今の若者たちに、修業とは何か。周りへの気づかいとか、礼儀を教える、
NHK出版のだす、一見硬そうな、教育本である。

前座時代を語る、五人の噺家は、
柳家小三冶・・「修業の根本は、手を使い、心をこめることだ」
三遊亭円丈・・「好きに生きるためには、自分を殺す時代があっていい」
林家正蔵・・・・「喜んで身体を使って働くことは、前座時代だけではない、人生の基本だ」
春風亭昇太・・「気を遣ってうまく立ち振る舞え。。言葉を読み込み、感性とセンスを磨け」と、
前座時代の英知の言葉を示している。

落語ファンにも、各人が前座時代に経験した修業は、興味あるおもしろい内容である。
各人の師匠は、芸はもとより、人生の生きざまを、個性あるやり方で教えている。
序列に従い、礼儀を重んじ、ひたすら激務をこなす、前座の修業には、
日本の忘れていた、「仕える」「礼節」「辛抱」の心が、羨ましいぐらい残っている。

弟子入りとは、職業の選択肢ではなく、人生の選択肢だからと、
価値の共有できる師匠を選らばなければならない。

落語という世界、師匠を選ぶという選択肢が、幅広くあるだけ、
落語家を目指す若者・弟子入りという時点で、
あるていど芸への志向性が定まっているんでしょうな。

まあ、入門は許されるかどうかは、分かりませんが、
私なら、この五人の中では、やはり小三冶師匠でおますな。

ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書)
稲田 和浩,守田 梢路
日本放送出版協会

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ここち悪い・大阪~通天閣

2010-01-27 02:25:38 | 本の少し

通天閣
西加奈子
ちくま文庫・580円

赤色のカバー表紙の通天閣にほれて購入。

織田作之助賞受賞の、西加奈子さんの大阪の小説。
それも、「通天閣」が舞台。興味深々で、読み出したが、
私が住んでいた梅田とは、大きくかけ離れている。

通天閣界隈で猥雑さと共に生きる人々の、人生の厳しさを垣間見る事ができるが、
でも真の浪速っ子、もっと前向きに笑いをもって、人生を切り開らかなければ。

各章の頭にある、太字の部分、心の奥にに潜む、夢物語か。
この部分があるから、小説らしいのか、はたまたかっこづけの為に足しているのか。

楽しめるようで、楽しめない。・・・心地悪い、小説であった。



通天閣 (ちくま文庫)
西 加奈子
筑摩書房

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最寄の駅の落語会~久米田とんとん亭

2010-01-24 23:06:04 | 久米田とんとん亭

主催者の、これこれ豚肉屋さん・・・・とんかつ、美味しおますで・・。

私の最寄駅の久米田で落語会。
銀瓶さんがメインで、昨年からの開催で、今回で三回目とか。
まさに、灯台下暗しでおます。


舞台も金屏風、赤い毛氈では無いが、立派な舞台。
落語には、丁度良い大きさの会場に110人の大入満員。

手づくりの落語会だが、太鼓、三味線も入っての、
充実の一時間半、質の高い落語、満喫しましたで。


一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・「時うどん」

繁昌亭大賞の輝き賞、受賞の吉の丞さんの登場。
最初は、あっち向いて「こんにちは」、こっち向いて「誰かとおもうたら、お前か」
と、一人で喋るのが落語。
それも、遠くにいる人と、近くにいる人を
声と目線と顔の表情で表すと説明しながら実演。・・・学校での落語講座みたい。

でも、「鳩がなんかおとしたで」、「ふーん」
「お母ちゃん、パンツ、破けた」、「またか」
「隣に囲いができたで」・・・すると客席から「へー」
「オチはいうたらあきまへんで」・・・・と吉の丞さん、このセリフ言いたさに
あえて、誘導尋問みたいに言わせたのか、ああ、高度なテクニックでおますな。
落着いていて、客席をほぐす、ほぐす・・・・さすが、輝き賞ですな。

噺は「時うどん」、吉弥さんスタイル、いや米朝スタイルか。
一人で、うどんを食べているのを、電柱の陰から見ている男が、
翌日、まねをしに行く。・・東京の時そば、のタイプ。

でも、冬の寒い夜中に、一杯のうどんを食べるのを、
路上で見ているというのは、いたって不自然でおます。

やはり、喜六、清八の二人で食べ、それを喜六がまねをする方が、
「ひっぱりな、うどん屋が笑うたはるで」、・・・「いや、気色悪いぐらいで」
などは、・・・、笑いもたっぷりで、私は好きですな。

でも、トリイでの「遊山船」といい、吉の丞さんの、色が出来てきましたな。


二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・「強情灸」

今日は、昼間も仕事で、大忙しです。
というのは、今日の太鼓とこの照明のスポット、由瓶さんの持込とか。
落語よりも、裏方で、重宝がられてますと・・・。

噺は、「強情灸」。・・・強情な男が、大きなもぐさを腕にのせて、我慢する。
熱くないと口では言いながら、顔からは火がでるような熱さが伝わる。

「五右衛門も、さぞ熱かっただろう」のサゲどおり、
由瓶さん、顔が真っ赤になっての、大熱演。

うちの嫁はんは、由瓶さんが、お気に入りとか・・・。
さすが、とんとん亭大賞受賞・・でおますな。


三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」

第四回・繁昌亭大賞受賞の銀瓶さん・・45の大熱演。

最初に、懇切丁寧に、浄瑠璃の説明を。そして明治初期のはなしであると、
最後のサゲで一切、解らぬ事がない様、理詰めで、準備を整える。

「胴乱の幸助」、枝雀師匠で何度も聴いて好きな噺だが、
生で聴くのは初めてか・・・。

銀瓶さんの落語、端麗で、辛口、後味スッキリ。
笑福亭と言うより、米朝一門的で、スマートさがある。

さすが、繁昌亭大賞、受賞・・・・・・・
前回の「七度狐」に続き、十八番が聴けて、よろしおましたで。


第3回・久米田とんとん亭
2010年1月24日(日)午後5:30開演
大町会館

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・・・・「強情灸」
三、笑福亭銀瓶・・・・・・・・・・・「胴乱の幸助」


10-07-29


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突然の告知でも満員御礼~鶴瓶・都のお稽古会

2010-01-23 16:42:42 | 鶴瓶・都のお稽古会

商店街の入口にある、ビギン像・・・?。
この像、商店街のあちらこちらで見うけられる。


この大阪らしい、京橋の商店街・・・・入口の露天の果物や、安いでっせ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

出てくるなり、前に三席空いてまっせ、と立っているお客さんに声をかける鶴瓶さん。
いつもながらの、気遣い、うれしおます。

水曜日にこの落語会を決めて、金曜の10時に電話予約を取って、
今日の土曜の開催・・・空席があってもおかしく無いのに、満席のビギンホール。
鶴瓶さんと都さんの人気、凄いですな。

鶴瓶さん、12日間ハワイに行っていたそうですが、そこで新ネタ、
一人酒盛と転宅とあと一つの、合計三つ、仕上げてきたそうです。
休みが、休みでない、ほんま、よう働いておられますなぁ。

来週の、Åスタジオが吉永小百合さんで、是非見て欲しいと、
普段はとってもお茶目な人ですが、あの自然体が人間としての美しさを
充たしているんでしょうな。

都さんは、いつもの「気」の話。
兄さん(鶴瓶)と会うと、本当に「気」をもらって、
その後、二、三日、高座が受けること、受けること。
この、お稽古会が、くるのが待ち遠しくてと。

「気」ばら撒いて、兄さん、お客さんに「気」、取られるんと違いますかと言う都さんに、
いや、反対に、お客さん皆さんの「気」をたくさん、もうてるみたいやと。
会場の笑いの中で、「気」が充満して活きているんですな。

鶴瓶さんの、バイタリティ、勇気、元気、やる気、「気」は大事でおますな。


一、露の都・・・・・・・・・・・・「すし屋繁昌記」・・(橋本美津子・作)

マクラは、前日の電話予約、自宅で都さん自身が行なったとか。
10時丁度にはじめなければと、テレビの時報とにらめっこしながら、
電話の周りに、お茶、カップ麺、などを置き、緊張の数時間。
知っている方からの電話に、思わず長話をしてしまう。

充分一つの落語が出来るぐらいのエピソードがいっぱい。
都師匠、お疲れ様でした。

噺は、第二回上方落語台本大賞、佳作入選された、橋本美津子さんの作、「すし屋繁昌記」。

最初、古典落語以外、一度もした事がないので、三枝会長からやってみないかと
お話があった時、自信もないのでお断りしようかと悩んでいたら、
鶴瓶兄さんから、何でもやらんと、アカンの一言で決心したと。

結構、創作落語は、初演の一回限りというのが多いので、
せっかくのネタ、機会ある毎に掛けたいと、本日もそのネタを。

話は、グルメ雑誌の編集長と新人のライターがすし屋を取材。
いつのまにか、編集長は女性の設定なのに、おっさんになるし、
若い女性ライターは丁稚になってしまうと・・・、
でも、そのネタばらしを随所にいれながら、笑いは大いにとる。

繁昌店の寿司屋誕生の、人情味あるエピソードが良いと、
10ページもの誌面をさこうという編集長。
「ええ、そんなに」、「寿司屋だけに、ネタは大きい方がええやろ」のサゲ。

まぁ、天神橋筋の商店街には、こんな寿司屋さん、
ほんまにありそうな、ええ話でおましたで。

二、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・「転宅」

マクラは、人の縁から、、芸人ならではの、談志師匠ヘの御見舞の話。

「静かに、さらせ」と・・・・・・、突然、噺にはいる・・・。
いつもの、鶴瓶さん、得意のスタイル。
留守の間に飲食いするところは一切無しで、
いきなり泥棒とお手掛けさんの対面から。

お手掛けさん、「まむしのお松」の妹分で、「みみずのお梅」と名乗るが、
この「転宅」でも、既に演じてる「死神」と同じく、女がいたって色っぽい。
鶴瓶さん、女性を演じるところで、独自の味つけ、話が膨らむ。

次の日の、向いのタバコ屋での、笑いを誘う種明かしは、意外にあっさりだが、
サゲは、「有名な太の三味線弾き」
「それで、うまいこと調子、合せよったんや」とシンプル。

今後、これに、演じる度に、どんどん肉づけされていくんでしょうな。
鶴瓶さんの、ネタおろしが、次々出てくる、このお稽古会。
次回も、頑張って、予約、確保しなければ。




鶴瓶・都のお稽古会
2010年1月23日(土)正午 開演
京橋ビギンホール

一、露の都・・・・・・・・・・・・「すし繁昌記」・・(橋本美津子・作)
二、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・「転宅」

10-06-26


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落語と私~桂米朝

2010-01-20 05:25:48 | 本の少し

落語と私
桂米朝
文春文庫・360円
☆☆☆

甥っ子にあげた落語の本を、再読したくて正月に持って来て貰う、
・・・・・・借りたのか、返してもろうたのか、難しいところだが、
土曜日の法律相談で仁鶴さんに聞かなければ、あかんとこですな。

その中から、1986年、第一刷とあるので、34年前に購入した
米朝さんの「落語と私」を再読する。

昭和50年に、米朝師匠が、中学生、高校生を対象にして書かれたそうだが、
内容は、事細かに、落語論が述べられている。
ひとつひとつの項目が、落語を聴く上で、更におもしろみが増すこと間違いなし。

その一番の味方は、漢字にルビがふってある事である。
金明竹の早口の立て弁などは、音読での落語のリズムと、
漢字からの意味が、両方、いっぺんに解る。
昔の本は、音読みと訓読みが、一気に満たされたんですな。

本の良さは、10年、20年後、読んだ時、読み手が変わっているので、
本の中味、内容までが、違うことでおます。

一冊で、二度、三度、楽しめる・・
良い本は、必ず手元においておかれる事を、今後ともお勧めしまっせ。

最後に、米朝師匠がむかし、師匠米團治から言われた言葉を最後に記します、とあるので。
私も、そのまま転載を、

「芸人は、米一粒、釘一本もよう作らんくせに、酒が良えの悪いのと言うて、
好きな芸をやって一生を送るもんやさかいに、むさぼってはいかん。
ねうちは世間がきめてくれる。ただ一生懸命に芸をみがく以外に、世間に
恩返しの途はない。また、芸人になった以上、末路哀れは覚悟の前やで。」

その、米朝さんが、人間国宝で、35年後に文化勲章受賞でおます。
50歳の時に書いておられるのが、逆に重みがありますな。

落語ファン、最優先で購入すべき本でおます。




落語と私 (文春文庫)
桂 米朝
文藝春秋

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梅團治さん聴きたさに金沢から~田辺寄席

2010-01-17 23:55:02 | 田辺寄席

梅團治さん二席、文太さん、呂鶴さんと凄いメンバーですな。


一番前に坐ったので、そこからパチリ。
サイドからのスポットが新調され、更に舞台が明るく。


一、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

小春團治さんのお弟子さん。
そういえば、RAKUGO BANK でお茶子さんされてましたな。

声は大きく、ハキハキしているが、なかなか笑いがとれない。
笑って、応援しようと思うが、聞きながらなぜ笑えないかと考えてしまう。

台詞が一本調子というか、感情のない言葉というか、
笑う間も無く、次々へと先へ進む。

笑われるのは簡単ですが、笑わすのは、難しいものですな。
でも、老舗の田辺寄席の舞台、無事に務められたのは立派。
これからも、多くの舞台を踏んで、
笑いをばら撒く、噺家さんに成ってほしいものですな。


二、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」

先週の8日に捻挫されて、脚が伸びなくて高座を降りる事が出来ず、
昨日のTENGEKIは、椅子に坐って落語を演りましたと。

同期の竹林さんが、歯が悪くなって先月、お休みだったし、
まあ、そこそこの年令になったら、あちこちガタがきますな。
今日は、久しぶりの坐っての落語、うまくいけるか、緊張してますと。

噺は「黄金の大黒」、梅團治さん、最初の家主の呼出しで、
思い当る事はと、今までの悪事を暴露するところが最高。
「ネコ」「いぬ」「カナリア」、皆イテモウタと家主とこもえらい災難。

紙屑屋が、捨てていった羽織を皆で、回して次々挨拶に行くが、
長屋の連中の愉しそうなこと、こんな楽しい宴会に参加してみたいもんですな。

このわたが、鼻から出たところで、終わり。
後少しで、大黒さんの登場で終わりなのに、最後まで聴きたかったですな。
まあ、前半の盛り上がりだけでも、充分楽しまさせてもろうた
梅團治さんの「黄金の大黒」でおました。


三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」

呂鶴さん、上戸綾が、大好きで、テレビは録画などせず、生で見ている。
美人ではないが、愛らしく、出てくると年齢差はあるが、ドキドキしますと。

植木屋の幸右衛門さんも、呂鶴さん、素で演じてるよう。

寺の居候の伝吉さんを養子に貰いたいという処では、
村の若い奴の、慰めものになってたまるかと憤っていたのに
娘のお光の妊娠を知っても、相手が解らぬのに、
「ぼてれんじゃ、ぼてれんじゃ」の大喜び。・・・ノー天気ですな。おやっさん。

でも、その相手は、お目当ての、伝吉さん。
サゲは、「植木屋だけに、根はこしらえものかと」
解ったような、解らぬ、オチ。

最終的には、二人は、結婚できたのか、でも伝吉さんは、あまり乗り気ではない様子
二人の、行く末が気になるとこですな。


四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・「そばのご隠居」

江戸落語の「そば清」、上方落語の「蛇含草」・・・・。

この頃、減りましたが、ギャル曽根とかいうタレントの大食いの番組を日頃から見せられると、
50枚のお蕎麦を食べるというのも、感動が薄くなりますな。

隣の部屋で待っている若者たち、音が聞えなくなり心配して開けると、
そばが、羽織を着て、坐っていたが、オチですが、
私はビジュアル的にも、お蕎麦よりも、お鏡のように重なっている、
お餅の方が好き好きですが、

まあ、理屈抜きに漫画チックな世界に連れていってくれる、
これも落語の楽しさですな。

終演後、一緒に帰ったI氏が、歩きながら思わず
、「お蕎麦、食べたいですなぁ」と・・。


五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

梅團治さんの「佐々木裁き」、四郎吉は、生意気盛りであるが、
世間ずれしていなくて、こわいもの知らず、憎めない、かわいさがある。

佐々木信濃守は、頓知遊びをしようとしたのでは無く、
役人の賄賂の腐敗した体質を正したく、このお調べをひらいたのでは。

このお調べ、案外信濃守の思いどおりの流れであったりして、
でも、四郎吉の答えが、予想以上なのは、信濃守の動揺からも解りますな。

サゲは、「後に、天満与力となり、水も漏らさぬ捜査をしたとか」
「それも、そのはず、もともと桶屋の息子ですから・・。」

梅團治さん、呂鶴さん、文太さん、やはり田辺寄席ならではの、充実でおましたで。





仲入りの際の庭で、搗き立ての餅入りのぜんざいの振舞いあり、
いつもながらお世話の方のもてなし、嬉しい限りでおますな。
でも、焦点定まらない流れた写真、
ブログ用に、画質を落すとシャッター速度が長すぎてて流れたみたいですが。
写真家としては、あきまへんな。


第520回・田辺寄席
2010年1月16日(土)午後6:10開演
阿倍野青年センター

一、桂治門・・・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
二、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「黄金の大黒」
三、笑福亭呂鶴・・・・・・・・・・・・・「植木屋娘」
仲入り
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・「そばのご隠居」
五、桂梅団治・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

10-05-24

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おまけ


昼間、行っていた、北陸、前日までの積雪で、白い世界。
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鶴志さん、松鶴師匠そっくり~ゆとりーと寄席

2010-01-15 23:40:50 | 落語
お友達のTさんに誘われて、初めて八戸ノ里のゆーとり寄席ヘ。


立派な建物


ほぼ50名の会場にはいるなり、顔見知りの落語仲間がおられて、
初めての会なのに、なぜか、ほっとする。


明日は、朝5時起きで、金沢の為、感想は、明晩ヘ。
鶴志さんの、平の陰(手紙無筆)、絶品でしたおましたで。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、笑福亭笑子・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」

マザコンの、何もせずにブラブラしている息子が主人公。
お母さんが探してきた仕事が、いつもの動物園の仕事。

主人公、なぜかひょろひょろとした頼り無さが目立つが、
虎の縫いぐるみを着る処、ライオンの動きなど
仕草でも笑わさなければ、この噺、笑いが半減。・・・勿体無い。、

最後は、ライオンが耳元で「心配しいな。お母ちゃんや」
虎の皮ではないが、笑いの虎の巻が、ほしいですな。


二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」

冬の定番、「不動坊」
漉きなおし屋の徳さん、活け洗い屋の裕さん、東西屋の新さん
三人のドタバタ劇、そこに「軽田道斎」という講釈師が加わる。

風呂屋での、内輪げんかの下稽古から、おもしろい。
出丸さん、ざこば師匠でも、枝雀師匠でもなく、
大師匠米朝さんの正統派か。

サゲは、「講釈師、軽田道斎、さっきまで宙に浮いていて、
今は、井戸の底に沈んでるんかいな」
「あぁ、とかく芸人、浮き沈みの激しいもんでございます」と、
いつもの遊芸(幽霊)稼ぎ人とは違うサゲ。

サゲのスマートさで、、出丸さんの姿勢が窺えますな。

三、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「提灯屋」

最初に、じっくり落語家一門の紋を、スケッチブックに生喬さんが描いたのを
見せながらの説明、(大阪芸大美術学科卒だけに、素晴らしい出来)

笑福亭一門は、「五枚笹」、・・・・松冨久亭松竹の弟子が、笑福亭吾竹を名乗り、
「五つの竹」から、五枚笹を使用したと。
米朝、文枝一門の、「三つ柏」、これは江戸の文化年間から使用。「結び柏」は簡略型。
春団治一門の、「花菱」・・・・ただし「、菱三升に花菱」を使えるのは、三代目だけ。
露の一門は、「桔梗」、これは現在の露の一門が出来た時、五郎氏の家紋からと。
林家一門は「ぬの字」で二代目染丸氏が、卯年生れで、ウサギが好きで。
其の他、月亭一門の、月の月食みたいな紋と、
森乃福郎師匠がフクロウを図案化した紋。

一門の定紋があるのは、上方落語の特徴で、
東京は、いたって、自由、好きな紋を使っていると。

まあ、ルーツみたいなもので、大事にしてほしいですな。
でも、松之助師匠は「五枚笹」と思いますが、明石家のさんまさんは無くても、
のんきさんは、今、何を使ってるんですかな。

そして、昔はあまり大ぴらげに肉は食べなかったそうで、
猪を「ぼたん」、馬を「さくら」、鶏料理を「かしわ」、すっぽん料理を「まる」と
後で出てくる、内容、サゲを丁寧に解説。

サゲは、「丸に柏」の紋・・・「すっぽんにニワトリやろ」

この「提灯屋」を演じようとすれば、今日の生喬さんの様に、
客への啓蒙から始めなければと、骨の折れるネタですな。

でも、日頃、着物ぐらいでしか出会わないて、薄れていく「家紋」
この噺、日本人の心のルーツを守る為のにも、時々演じてほしいですな。


四、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」

別名、「手紙無筆」、物知りと言われているおっさんが、実は無筆。
持ち込まれた手紙を、代読しようと、四苦八苦。

ごまかす、セリフ。
「あぁ、書いたある」、「もう、おしまい」、「思い違いやった」、「では、さいなら」
「グッドバイ、本当に、グッドバイ」・・・これらのセリフが、松鶴師匠にそっくり。

この、ストーリ性のない噺でありながら、腹の底から大爆笑できるなんて、
芸の力とは、おそろしい。・・・・・・・・凄い、鶴志さん、笑福亭の真髄、まっしぐら。

お誘い頂いた、Tさん、ありがとうございました、満足させて貰いましたで。
笑福亭の「骨太」を味わいに、又、ゆとりーと寄席、お伺いしまっせ・・・。


第180回・ゆとりーと寄席
2010年1月15日(金)午後6:30開演
ユトリート東大阪

一、笑福亭笑子・・・・・・・・・・・・・・・・・「動物園」
二、桂出丸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「不動坊」
仲入り
三、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・・・・・・「提灯屋」
四、笑福亭鶴志・・・・・・・・・・・・・・・・・「平の陰」

10-04-19

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上品な雀・幸田文~雀の手帳

2010-01-13 00:33:03 | 本の少し

雀の手帖
幸田文
新潮文庫・400円
☆☆

雀といえば、落語では「雀のお松」。
しゃべりで亭主を尻にひく、気の強い女性の代名詞であるが、
この本の、雀、幸田文さんは、いたって上品。

初稿は、西日本新聞に連載されたのであるが、
日本の古き良き時代を、淡々とした文章で綴る。

入試のところでは、入学願書を出すときが梅で、試験が沈丁花、
卒業式が辛夷、入学が桜ではじまる・・・・・と。
暦とは違う、肌で感じる季節感が羨ましい。

思いがけなくいい美術品を見たとき、きょうは眼の福を頂きました。
美味しいものを、ごちそうになったとき、口の果報にあずかりましてと。
今では聞くことのできない、言い回し、あいさつがかかれている。

都会のおばあちゃんの家に行ったような、
日本の古き良き文化を知ることのできる、本である。

この本を読むなら、一年中で、この季節が一番のお勧め。

というのは、連載が、1月26日から5月5までの100日間で、
「雀百まで」の洒落か・・・・・・私は、目次に日付を入れて
寝る前に日記替わりに、1ページずつ読んでおりました。



雀の手帖 (新潮文庫)
幸田 文
新潮社

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まくら・ではなく・落語~小三治

2010-01-11 20:14:05 | 本の少し

ま・く・ら
柳家小三治
講談社文庫・667円
☆☆

小三治師匠の、マクラばかりを集めた本。
でも、これだけでも充分おもしろい。

落語でもそうだが、小三治師匠が、常にご自分だけではなく、
相手の立場で、物事を考えられる人間らしさがあるからである。

最高作は、「駐車場物語」・・・・・
これなんぞは、マクラでありながら、一席の落語。

物語は、賃貸の駐車場に浮浪者が住みつくが、
それを止めさせる手段はいろいろありながら、
なぜか、おどろき、とまどい、いきなりの侵入者の立場で、
自分自身が、納得する理由を探し出す。

落語、本来の、人の優しさ、温かさを感じる、名作である。

「郡山先生」のところでは、
幸せにについて、小三治師匠は次のように述べている。
「じゃ、幸せって、何だっていうとね。
ちょっと幸せ、ちょっとうれしいこと。それが幸せではないかと」
普通は、一日に少し幸せ、うれしいことのかけらを、数珠つなぎして、
それを、大きな幸せになるんだろうなぁ」と・・・・・。

つくづく、このごろ、小さな幸せを、感じるようになりましたが、
この本も、その小さな幸せを感じさせてくれる本でございます。



ま・く・ら (講談社文庫)
柳家 小三治
講談社

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第70回・笑福亭松喬落語会~中井神社

2010-01-09 23:45:48 | 笑福亭松喬一門


今日は、駒川中野の中井神社落語会ヘ、なんと70回目。
松喬一門の老舗の落語会・・・・新春からの松喬一門の落語、楽しみですな。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



中井神社の鳥居、住宅の方から入ったが、こちらが正面か否か。



本殿の裏手にある、落語会の社殿。



廊下までいっぱいのお客様・・・130名程の満員御礼。



初めて見たアングル・・・腰が痛いので椅子席を選んだのですが、
・・・・やはり顔の表情が半分しか見えないのは、やはりさびしい。


一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・「花色木綿」

おもしろい、安定感バツグン。
私、この「花色木綿」師匠の生喬さんのが、
最近聴いたのでは一番好み。

「合せ」「羽織」「モーニング」「蚊帳」「現金」と
次から次に、出まかせにやもめが言う。

完成度の高いネタだけに、キッチリ演じるだけでおもしろい。
生寿さんの「花色木綿」、基本に忠実、テンポがあって、楽しい
生喬さんの弟子の証の一席でおました。


二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

マクラは、三喬師匠の家のトイレでの、おべちゃらの失敗談。
おべちゃら上手の喜いさんと、つっけんどんの竹さんの違いがおもしろい。

茶碗蒸しと言えば、やはり正月らしい食べ物ですな。
我家では、海老、穴子、かまぼこ、トリ、鰆、銀杏、みつばなんかが入りますが、
まあ、正月料理の残り物、整理ですな。

竹さんが、「ちり・とてちん」を食べてから、臭いを消そうと、
二度も口を酒で濯ぐ顔の表情が、リアルで楽しい。

「道具屋」、「牛ほめ」、「時うどん」、喬若さんの前座ネタ、最高。
「向う付け」、「延陽伯」、「黄金の大黒」など笑福亭らしい
、いや仁鶴さんらしいネタ、是非、喬若さんで聴いてみたいですな。


三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・「欲の熊鷹」

高座にあがるなり、いつも思いますが、難民船の船底みたいですな。
それでも、ようけ詰っていますな・・・と。

この「欲の熊鷹」まだ、4~5回しか演ってないですが、
今年は、もう少し練ろうと、この会は、気心知れた、亡命者ばかりなので、
お稽古のつもりで、気楽にさせてもらいます。

「欲の熊鷹、股裂ける」という言葉があり、熊鷹が二頭の猪を両足で掴んで、
どちらも欲しいと離さず、ついに左右に駆出し、股が裂けたと
欲深いと、最後には自分に災いが及ぶという譬え・・・・。

三喬さん曰く、二兎追うものは一兎も獲ずの方が、
まだかわいくて、今では残っているのではと。

三喬さんの抜けている方は、いつも、ちょっぴり賢く、
それでいて少し抜けている、その微妙な加減が、おもしろい。
その程度だったら、周りに実際居るような、
そんな現実ぽっさが、三喬落語の真髄か。

噺は、「欲の熊鷹」とも言えるし、「三方三得」か、
それにしても、両替だけで、二割取るとは、
女性の方、なかなかやりますな・・今の銀行の手数料よりエグイですな。

落し物を拾って、届けないのは、拾得物横領で、
これも、三喬さんの、泥棒ネタにはいるんで、おますかいな・・。
「転宅」といい、初めて聴いた時は、どうなるのか、
サスペンス仕立で、筋立て自身が三喬さんの好みなんでしょうな。


四、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」

境内の見せもんで、「のぞきからくり」など、じっくり聴かせる。
早や寿司の前には、巻き寿司屋も登場。
竹独楽や、亀山のチョンベイなど、縁日の風景を紹介してくれる。

僧侶らしい風貌と相まって、今までの中で一番、
ご利益の有りそうな、「天王寺詣り」でした。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

今日の、繁昌亭の昼席、酒に酔った人が一人いて、
話に絡んできて、やり難く、思わずキレルかけたと、
繁昌亭ライブで見ると、松喬師匠、充分キレたはりましたで。

いつもは、この一門会、出番のない者は手伝いに来るのですが、
今日は、全員仕事で、出演者以外誰もなし。
あの、右喬ですら、仕事でおりまへんねん・・と。
馴染みの多いお客さんだけに、一門のアイドル的存在に、温かい笑い。

上方の落語と江戸の落語の違い。
特に、笑福亭は角座とかの寄席で育ったもんで、
客に合わせる、客を笑わす、客を愉しませる・・・が、
江戸は、解らなければ、解らない客を、野暮だねで片付ける。

それを、踏まえて、大阪と京の、和菓子の値段の違いを。
「早い、旨い、安い」が、大阪の食文化ですな。


噺は「はてなの茶碗」、やはり現在では、松喬師匠が最高ですな。
京の茶金さんと、大阪の担ぎの油屋の、対比がこの噺のおもしろさ。

思惑のあった茶碗が、単にひび割れの入ったキズ物で値打ち無しと
解って立ち去る油屋に、
「あんさん、大阪のお人。・・・そぉ、だしゃろ、京の人間にそんな真似はできん。
・・・・・・・・・やはり、商いは大阪どすな。」・・・この科白で、笑いがおきる。

ここが、「はてなの茶碗」の醍醐味でおますな。

でも、大阪人だから、優越感で笑っているが、
京での落語会、京のお人は笑えるだけの、度量お持ちでおすか・・・。

満員で、写真で横から高座を見た写真を載せていますが、
その位置で坐って見ていると、松喬師匠、上下の振りを
60度から100度に広げ、時には、こちらまで向いて喋って頂けて、
一体感ができ、やはり嬉しいですな。

演者はお客様に見られ、またお客さんは演者に見られ、
一緒に、その場の臨場感を味わうものなんですな。
やはり、松喬師匠、全てのお客さんを愉しませようと・・・・・、名人でおますな。


今後は、松喬さんの、質の高い一門会、皆勤しなければ・・・・でおます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


終演後、人生の師匠と仰ぐK氏に、針中野駅前の寿司屋だいみょうでご馳走になる。
幾つ何十になっても、弟子は弟子ですな。


第70回・笑福亭松喬落語会
2010年1月9日(土)午後6:30開演
中井神社

一、笑福亭生寿・・・・・・・・・・・・「花色木綿」
二、笑福亭喬若・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
三、笑福亭三喬・・・・・・・・・・・・「欲の熊鷹」
仲入り
四、笑福亭生喬・・・・・・・・・・・・「天王寺詣り」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「はてなの茶碗」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子

10-03-15





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甥っ子と落語 ~ 一心寺亭

2010-01-03 23:23:02 | 落語
今日は、甥っ子、正確には姪っ子の息子と一心寺ヘ。
四月からは、東京の大学へ、上方の文化をたっぷり染込ませて行かせねばと。

ヘンな標準語とかなんかに、侵されることなく、
四年間、大阪弁で押し通してほしいもんですな。







満員の会場、ひな壇になっていて、いたって見やすい。


一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」

笑福亭呂竹、今年も、どうぞ、よろちっく・・いつもののキャッチフレーズでスタート。
見台の上で深々と頭を下げ、元旦の初日の出、見て頂きましたと。
そういえば、新年で、いつもより坊主頭、磨きがかかって綺麗。

噺は「初天神」
おとんが寅ちゃんを連れて、縁日にさしかかってから、客席がほぐれ
アメ屋のとこから、笑いが増え、みたらし屋では、更に笑いが増える。

客席を暖めるとは、こういう事か。
今年も、呂竹さん、誠実な落語、聴かせてもらいまっせ。


二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」

出てくるなり、掛け声がかかる。
各噺家の贔屓さんが、今年最初の舞台に来られるんですな。

ひとしきり、師匠の人間国宝、米朝さんのはなし。
84才、昨日の舞台も車椅子のままで、笑っているだけで、喋らず。
動けないが、食欲は旺盛で、朝からステーキ、タバコもドンドン吸われるので
周りの弟子達は、煙草は止めて貰おうとするが、長男、米團治は、まあ、ええがなー、と。
脳天気なのか、はたまた、下心があっての事か、わかりませんな。

正月で、人も多く出て、初売りとかで、「福袋」とか、中身が分らんもん買うんでっせ。
まるで、ここの一心寺さんの供養の骨と一緒でんなと、・・・・・いやいや。
一心寺シアターならではの、マクラ。・・・・それも勇気あるマクラ。

噺は「短命」
でも、あまり、色っぽくなり過ぎなくて、宜しいな。

ほんまに、美人の奥さん、もらうと、命縮めるんでしょうか。
「出養生、毒も一緒に、連れて行き」・・・この句だけでも、艶っぽいですな。


三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」

小春團治さんの落語は、古典なのか、創作なのか、何がはじまるのかドキドキする。

薬の名前は、んがつくのが多い。
アリナミン、パンシロン、グロンサン、バファリンなど効きそうですが、
ルル、なんか頼りなさそうですな。

「ん廻し」かと思いきや、薬喰いから、「池田の猪買い」ヘ。
まるで仁鶴師匠がお手本のぐらいにいたって、オーソドックスに、
一箇所、メンかオスかで迷いうるさい主人公に、六太夫さんが、
「うるさいな、鉄砲で撃つったろか」の一言だけの変化のみ。

紅卯の寿司屋のくだりが、抜けていたのが、さびしかったですが。
最初から、最後まで、笑いのエッセンスが散りばめられている。
ほんま、この噺、ようできてますな。

まあ、まだまだ寒い日が続きますが、
猪鍋でも食べて、体力補強したいですな。


四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」

甥っ子に、出てくる前から、「おもしろいでぇ」の連発。
袖に立った時から、ナオユキさんの世界。

ナオユキさんの言う、不安げな客席が、くすっとした笑いに。
会場の笑いに、ボリュームが、1から10まであるのが、よう解る。
その笑いが、くつくつ、からから、げらげら、どっと、そして、がははと
ドンドン大きくなる。

見ている方も快感なら、演っているナオユキさんの快感は、
さぞや凄いんでしょうな。

昨年秋に、聴いたときより、四分の一程新作が入り、ルニュアルされている。
定番と新作、このミックス感、よろしいな。

甥っ子も大満足のナオユキさんでおました。


五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」

今年、80才。昨年春團治襲名60周年を、28才の襲名の際、
少し戸惑いました、と言うのは、初代が57才で、二代目が58才で亡くなり、
三代目を継げば59才かと、心配してましたが。
もう20年、過ぎました・・・・と。

挨拶の後、羽織を脱がれるが・・・・いつもながら、かっこ良い。
最後に、高座を降りられる時、御自分羽織を持って下がられるが、
その羽織の、オレンジ色の裏地のお洒落なこと・・・全てが粋でおます。

噺は「代書屋」
噺に入ると、声がひと回り大きくなる、凄いですな。
最初から最後まで、一字一句、完璧である。
それでいて、柔らかさがある。・・・名人の至芸。

後の落語ファンの女性が、「こんな代書屋もあるんやな。」
「ポーンが、代書と思てたわ」と、若い方にも
大御所の落語、もっと聴いて欲しいですな。

いつまでも、お元気で、最高級品の落語、披露して頂いて、
私も、「親子茶屋」、「高尾」などとの出逢い楽しみに、更に足を運ばなければ。

新春より、春團治師匠の上方落語の真髄に出逢えた、幸せな一日でおました。


一心寺亭
2010年1月3日()午後1:00開演
一心寺シアター倶楽

一、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
二、桂団朝・・・・・・・・・・・・・・・・・・「短命」
三、桂小春團治・・・・・・・・・・・・・・「池田の猪買い」
仲入り
四、ナオユキ・・・・・・・・・・・・・・・・「漫談」
五、桂春團治・・・・・・・・・・・・・・・・「代書屋」

10-02-10

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

おまけ・・・・一心寺さん




お向いの一心寺さんの本堂。




一心寺さんの、仁王さん?。

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笑い初めは、今年も ~ 一心寺亭

2010-01-02 16:11:20 | 落語

新年から一心寺シアターの落語会ヘ。・・・初笑い・初笑い・


金屏風で客席も舞台も、お正月気分ですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」

今年の、初笑いは、市楼さんでスタート。
昨日、いや今朝の四時まで呑んでいて、三時間ほどしか寝てないとか。

演目は、「つる」、後の仲入りで、ご本人さんが言ってましたが、
噛み噛みだが、これもお正月のご愛嬌。

でも、昔からよう言いますがな、「鶴に亀(噛め)」、お正月らしいですな。


二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」

佐々木裁き、とっても良ろしおました。
都んぼさんの子供さんは、無邪気で、かわいくて、
こましゃくれているが、悪ガキではない。

新春から、パワー全開の都んぼさんの落語、よろしいですな。


三、桂小春團冶・・・・・・・・・・・・・・「日本の奇祭」

ネタに入る前に、客席で気分を悪くされたお客さんがおられ、ザワザワ。
小春團治さん、落語をストップされて、ここで終わって
中入り後でもよろしいですよと。
こんなところに、小春團冶さんの、温かい心の優しさを感じる。

でも、噺は、キテレツな「日本の奇習」

嫁はんいわく、「こんなとこ、どこにあんねん」
まあ、それが落語の世界ですがな。

初詣ででも、普段信心のない者が、年に一度だけのお詣りで、
ご利益に授かろうとは、勝手な都合の良すぎる話ですけど。

風習とは、結構外から見ると、おかしい事は、可笑しいものですな。



仲入り後の抽選会、小春團冶さんの、ファイルとハンドタオルが10名に当る。
都んぼさんと、市楼さんが、そのプレゼンターに。


四、林家染雀・・・・・・・・・・・・・・・・「うしろ面」

踊りで、「せつほんかいな」を。
もともと、噺家さんが、新町の大和屋さんの芸子に伝え、
それが、回り回って、再び噺家の元へ。

その説、ほんまかいなの意か・・・・・曲の内容まで把握できず解らず。

続いて、「うしろ面」、背中を正面にしての踊り、
段々、生命が吹き込まれ、自然に見えてくる。
最後は、お賽銭をあげ、手を合わすところでは、お客さん、感心の声。

お正月らしい、秀逸なる踊り、よろしおましたでぇ。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「お文さん」

松喬さん、仕事初めですが、毎年ここの元旦の一心寺の仕事、困っています。
実は、まだ酔いが残っていますねんと。

今朝は、一門の集まりの祝いがあり、毎年新しい手拭と白い扇子を
弟子たちに渡す。・・・新しい手拭と言いながら図案は同じですが色合が違う。
今年は、お洒落に、赤地に紫で染抜いていますと。

酒に酔っていると、酔っている処が素面になり困るので、
反対に酒の噺はできないと。

船場の話をされるので、「百年目」かと思いきや「お文さん」

御堂筋は、元々御堂さんのある筋で、御堂筋と。
それも、浄土真宗東本願寺(大谷派)が南御堂、(津村別院)が北御堂と。
御堂の鐘が聞こえる処で、お商売をしたいと船場あたりで・・。
昔は船場界隈では仏教信心であった事が窺える。

ご文章が関わっていた御堂さんと、
浄土真宗東本願寺では、「お文さん」と、西本願寺では「御文書」と呼ぶ。
あとの落語のサゲに必要なことを、さらりと述べる。

噺は、明治あたりの船場という事だが、その時のお店の情景が活き活きと浮かぶ。
元旦から、本格的落語を聴かせてもらい、
今年も落語の世界、どっぷりつかりそうですな。



上方落語・一心寺亭
2010年1月1日(金)午後1:00開演
一心寺シアター倶楽

一、林家市楼・・・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂都んぼ・・・・・・・・・・・・・・・・「佐々木裁き」
三、桂小春團冶・・・・・・・・・・・・・・「日本の奇祭」
仲入り
四、林家染雀・・・・・・・・・・・・・・・・「うしろ面」
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・・・「お文さん」

10-01-05


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あけましておめでとうございます・・・ごまめ~の~いちょかみ

2010-01-01 00:04:24 | 落語

・・・・・・2010年、あけましておめでとうございます。・・・・・・・
・・・・・・今年も、ごまめのいちょかみ、どうぞ、ご贔屓に。・・・・・・・

去年、岐阜の大学時代の友人を訪ねたとき、「ごまめ」の話になり、
ごまめイコール、お正月の田作りの事かと、
大阪では、おとんぼのおまけみたいな存在と説明。

改めて、自己紹介を・・・・・・。

大阪弁で、「ごまめ」とは、
兄弟の上の子が、下の子を子守しながら遊ぶとき、
鬼ごっこなので、幼い子が鬼にならないよう、暗黙のルールで遊ぶ。
その幼い子は、お兄ちゃんたちの回りを一生懸命逃げているが、
お兄ちゃんたちは本気で捕まえて鬼にしようとはしない。

回りからはハンディをつけて、遊ばれているのに、気がつかない、
そんな幼い子の事でおます。・・・でも、皆からは、可愛がられてるんですよ。


「いちょかみ」は、
一丁噛みで、何かおもしろそうことがあると、すぐに首を突っこみたがる人。
それでいて、責任あるような、だいそれた事はしないくせに、
あっちへこっちへと、興味あるもには全て適当に参加する。
そんな浮雲のような、形にならない好奇心のかたまりですな。

この頃は、「ごまめさん」と声を掛けてくださる方もおられ、
「ごまめ~の~いちょかみ」、大層、気にいってはいるんですが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな、ごまめの歌があったので、歌詞を掲載させて頂きます。
作詞の島田陽子さんは、万博の「世界の国からこんにちは」の作詞家でもあるらしい。


    ごまめのうた
              島田陽子

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちに ついてくねん
  さっさとしいや ほっとくで
  しかられたって へいきやねん
  ごまめで いれてくれるねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん

  いつかて いっしょに あそびたい
  にいちゃんたちは おこらへん
  とっととしたかて おそいのン
  しゃあないいうて まってるねん
  ごまめやさかい かまへんねん
    ごまめ ごまめ うれしいごまめ
    ちいさい子かて なかまやねん



こんな、ごまめ、今年も、よろしくでおます。



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