ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

新作落語・傑作読本

2012-03-29 06:05:13 | 本の少し
新作落語傑作読本(1) (落語ファン倶楽部新書3)
クリエーター情報なし
白夜書房


落語の速記本はあまり読まないのだが、創作落語進んで聴く事もないので図書館で借りて読む。
東西の、創作落語の旗手が織りなす厳選11席。

米朝さんの「一文笛」は別格として、その他を気に入ったのから並べると
立川談笑・・「薄型テレビ算」、春風亭百栄「マザコン調べ」、桂あやめ「義理ギリコミュニケーション」がお気に入り。
「薄型テレビ算」、と「マザコン調べ」は共に、古典の「壺算」、「大工調べ」がベースになっていて、
パロディ部分がでてくると、にんまり。

でも、談笑さんの「買い物」、壺算の数段上手、手持ち10万円で、最後は30万の60型を手に入れる。
一度、田舎の電気屋で試したくなるぐらい鮮やか・・・でも成功して持って帰ると、詐欺罪でおますな。

百栄さんの「マザコン調べ」、息子が振られた彼女に、ママが付き合いを迫るが、NOと拒む女性への、
罵倒の連呼、このたて弁は、聴きごたえ、いや読み応え、充分。
高座で聴いたら、拍手ご喝采のとこですな。

でも、こんな事ないよと思いながら、でも広い世の中、これに近いことはあるんではないかと思わすのが、
落語の良いとこ・・・・どこかで、人の究極の心理に繋がっているからなんでしょうな

あやめさんの「義理ギリコミュニケーション」は、もっと一般的。
これは、大なり小なり、嫁と姑の間では行われていること、男は頼りない、当てにならないならないの一言。


全編とも、人間の性(さが)に触れながら、落語家の個性がきらり。
桂あやめ「義理ギリコミュニケーションは既に高座で聴いているので、
立川談笑・・「薄型テレビ算」、春風亭百栄「マザコン調べ」は、生の高座で聴いてみたいもんですな。


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師匠、五代目文枝へ~桂三枝

2012-03-27 05:29:54 | 本の少し
師匠、五代目文枝へ (ヨシモトブックス)
クリエーター情報なし
ワニブックス


三千円で高かったですが、三枝さんのサイン入りなので、購入。

早くから売れて、内弟子時代も少なく、師匠のことは知らなすぎるし、親密という言葉も使えないと。
売れれば売れるほど遠のく、師匠と弟子。後ろめたさと感じる弟子、扱いかねる師匠。
古典がうまくいかず、自然と創作の道へと、相談すれば「好きにやったらええやないか」と言われるのは分かっていたが、
直接聴いたわけでもない。

自分自身が知らな過ぎる溝を、五代目文枝を、弟弟子とのインタビューで埋めようとする。

最初は、三枝さんの得意の聞き役に徹した、「文枝の弟子、いらっしゃい」で、あまり興味は湧かなかったのですが、
トリを締める文珍さんとの芸に対する話は面白く、「しっかり、うっかり、ちゃっかり」の三人も
外から思う以上に結束は強そう。

読み通すと、文枝師匠の、多種多彩に自由に個性を持って育て上げた、懐の深さを感じる。
師匠は、細かいテクニックを説明するのが苦手で、名コーチではなく、
細かいことは言わず、根っこの部分だけいうと落合型監督だと。

三枝、きん枝、文珍、文太、小軽、文福、文喬、文也、小枝、枝女太、枝光、あやめ、坊枝、文昇、枝曾丸、文華、こけ枝、文三、かい枝、阿か枝。
が、五代目文枝を語り、六代目を全員で支える、一門にとって大事な襲名でおますな。



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道の駅いずみ山愛の里らくごすぺっしゃる・・7

2012-03-25 23:41:38 | 落語
家の近くである落語会、梅團治さんがお越しとなれば、馳せ参じなければ・・・。



道の駅のある、和泉市南部リージョンセンター


桂春蝶さんの会・・・今年も4回、開催が決定。


今日は、梅團治さん効果か、今までの最高の大入りとか・・・。

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「転失気」

入門して丁度一年の小梅ちゃん、堂々の高座。

演目は「転失気」、おならを題材にした話だが、下品にならず、
ましてや、初めて聞く方も多いようで
最後の予想していた答が「おなら」に、「へぇー」。

噺っぷりは、噛むこともなく、落ち着いていて堂々の舞台だが、
笑いが少ないのは、表情が硬いからなのか、師匠からまだまだ語りを中心にの
段階なのか・・・。

「目は口ほどにものを云い」、というように、
目の表情に余裕がでてくるのが待ち遠しんいですな・・・。

でも、どのネタも安定感のある小梅ちゃん、プロの落語でおます。


二、笑福亭由瓶・・・・・・・・「真田小僧」

いつも元気な由瓶さん、いつにも増してパワフルな高座。

母親が浮気しているかのごとく、父親を騙して小遣いをせびる子供。
いたって頭の良い子、朝ドラのごとくヤマ場のよいところで切って、
続きは別料金と、更に小遣いを求める。

でも、母親も、父親も、騙す子供のしたたかさを喜んでいる。

私の由瓶さんのネタで一番のお勧めは、この「真田小僧」でおます。


三、桂梅團治・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」

賑やかなあとなので、講談調の「荒茶」を。

梅團治さん、失礼ながらこの荒大名の七人衆の武骨さとダブる。

いつもながら、繊細でありながら骨太。
心優しくて力持ち・・・金太郎さんような梅團治さんの落語でおました。


四、桂春蝶・・・・・・・・・・・・「任侠伝」

あえて、先代の「昭和任侠伝」の昭和を外して「任侠伝」と・・・。
まあ、40年ほど前にできた新作ですが、古い様な、新しい様な・・・・。
でも、ヤクザに憧れる様な気持ち、男ならどこかに持ちあわせている。

最後のオチは、先代は「おっかさん、右も左も真っ暗闇でござんせんか」
「あほ、今、停電や」ですが、当代の春蝶さんは、「顔を洗うて出直しといで」
「いや、足を洗いたく思います(ウラ覚え)」、私は昔の方が好き・・。

「健兄いや、鶴田オジキ」、「さくらはもう寝たかい」
「東映も松竹もごっちゃになるてるやないか」
「おまえあそこの八百屋の子やないか仰山家にバナナあるやろ」、など、
キマリ文句が満載の「昭和任侠伝」。

昭和生まれの私たちには、ノスタルジーも含めて、
原典版、復刻版を期待しますな・・・・。


でも、充実の落語会・・・アンケートに希望するゲストはとありましたので、
鶴二、文華、南天、文三、遊喬、吉坊と書かして頂きました。

次回は6月あたりの開催とか、どなたがゲストか楽しみですな。


道の駅いずみ山愛の里らくごすぺっしゃる・・7
2012年3月25日(日)午後2:00開演
和泉市南部リージョンセンター

一、桂小梅・・・・・・・・・・・・「転失気」
二、笑福亭由瓶・・・・・・・・「真田小僧」
三、桂梅團治・・・・・・・・・・「荒大名の茶の湯」
四、桂春蝶・・・・・・・・・・・・「任侠伝」


12-14-71



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600回記念公演~田辺寄席・弥生席

2012-03-18 23:14:37 | 田辺寄席

・・・・・・田辺寄席、600回記念・おめでとう。・・・・・・


なんと今日は田辺寄席の、600回記念でおます。


本日トリは、鶴瓶さん・・・チケットは予約にて早々と完売。


仲入りでお客様は休憩中、大入りでぎっしり並んだ椅子。


終演後の鏡割り・・・そのあとお祝いの振舞い酒。





第一回が昭和四十九(1974年)年九月六日(金)で、演者と演目は、

桂文喬・・「動物園」、桂文太・・「江戸荒物」、桂我朝・・「延陽伯」、笑福亭仁福・・「壺算」
桂米治・・「宿替え」、桂文福・・「牛ほめ」、旭堂南右・・「江島屋騒動」、桂小米・・「替り目」

*米治(雀三郎)、小米(枝雀)、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開口〇番・・・番外・「おねおね」・・・桂文太

出囃子の紹介、まずは枝雀師匠の「ひるまま」、文枝師匠の「廓丹前」
松鶴師匠の「ふなゆき」、それぞれに文太さん、笛を持ち替えてご披露。
実に良い音色で、三味線、太鼓を抑えて主役でおました。

一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・・「長短」

よせぴっには「ひょうたん」とまめださんの新作かと思いきや、
本日のプログラムには、「長短」、きっと、当初何しますの・・・「ちょうたん」が
田辺寄席の係の方が聞き間違えたのか、まめださんの言い方が悪かったのか
いつのまにか「ひょうたん」に。

気の長い男は、まめださん、そのもの。のんびりと、飄々としている。
でも、この噺、鶴志さんにつけて頂いたとか、その時の稽古風景は
さながら「長短」だったんでしょうな。


二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・・「権助提灯」

艶っぽい、「権助提灯」。

「いたりきたり」。

本妻と妾の間にはさまった旦那が主人公ではなく、嫉妬心を隠しながら、
心の大きさを示したく、旦那を妾と奥さんの処へ追い帰す女心・・・・。

春蝶さん、追い帰しながらも、甘える女の色気は、エロい。

その色香に、旦那さん、身も心も、「いたりきたり」、ですな。


三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「松島心中」

東京でいう、「品川心中」。
衣替えができない女郎が、金がないので死ぬのはかっこ悪いと、
心中の相手に選ばれたのが、本屋(紺屋)の金蔵。

「でも、あの世で一緒になれるんだね」とは、二人とも凄いですな。
今、男女の心中なんてあるんでしょうか。
経済力のついた近頃の女性、男性のために死ぬなんて
「ちゃんちゃらおかしくて」が、本音では・・・。

これもまた、男は女に弱いの巻ですな。

四、虹友美・・・・・・・・・・・・・・・「なないろ三味線」

七色の三味線と、普通のと、太棹の二つを持って登場。
「声が小さくて、すいません・・後ろの方、聴こえますか・・」
の照れ笑いと喋りが、味になっている。

恥ずかしながらの引く芸と、毒舌の押す芸の違いはありながら、
かわいい声とお喋りの間の匂いは、かつてのひな子師匠みたい・・・。

太三味線に持ち替えてからは、
ベンチャーズの「パイプライン」。クラシックの「剣の舞」。
そして、最後はオリジナル曲としての、「津軽三味線」で思う存分、テクニックを披露。

まどかさんの曲師の時からとは違い、ピンの芸人さんとしての一人立ち、凄いですな。


五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「お直し」

声が割れて、しわがれ声・・。
昨日、ÅスタジオでSMAPの中井と言いあいになり、
そのあと違う番組で、坂東英二さんとも喋り過ぎで、声を使い・・
医者に行くと「●●●●●●」という病名、よくスナックのママがなる病気らしい。

まあ、誰かに代演頼みましょうかとあったのですが、600回記念ですので
聞き苦しいでしょうが、演らしていただきます・・と。

噺はまたしても、廓噺。・・・先ほどと噺がつくなんぞはお構いなしで・・。

でも、鶴瓶さんの「お直し」、良かったですな。
東京から大阪へ、舞台は移しているが、女は吉原出身で東京の言葉で喋る。
啖呵をきるところの台詞が聴かせ処だけに、敢て東京弁そのまま置いたんですな。

でも、男のために、身を売る女性がいるなんて、
ほんま、男女の中というのは不思議なもんですな。



600回記念公演~田辺寄席・弥生席
2012年3月18日(日)午後1:10開演
桃ヶ池公園市民活動センター

一、桂まめだ・・・・・・・・・・・・・「長短」
二、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・・「権助提灯」
三、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・「松島心中」
仲入り
四、虹友美・・・・・・・・・・・・・・・「なないろ三味線」
五、笑福亭鶴瓶・・・・・・・・・・・「お直し」


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600回記念公演、田辺寄席が、上方落語の地域寄席の老舗として、
700、800、そして、1000回と永久なる発展をお祈り致します。


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目の前で激突~大相撲春場所・五日目

2012-03-15 21:30:50 | 街で

大相撲・大阪場所


幟があり、太鼓がなり、いつもとは違うなんば周辺。


幕内土俵入り


横綱白鵬の土俵入り

前から三列目で、迫力たっぷりに観戦。








控えの大関把瑠都


琴欧州・・・・懸賞にはやはりブルガリアヨーグルトが・・・。


立ちあい前の横綱・・・勝負は貫禄相撲。


弓取式の祥鳳

初めての相撲観戦・・・・立ちあいのぶつかりの大迫力に感動。
ドンドン進む取組みに、中入り後の二時間もあっという間に過ぎる。

雰囲気といい、掛け声、歓声、拍手、すべてが相撲独自の空気。

興行かスポーツか判断つきかねますが、
残すべき文化であることは間違いありませんな。

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三題噺 示現流幽霊 ~愛川晶

2012-03-13 05:07:03 | 本の少し
三題噺 示現流幽霊 神田紅梅亭寄席物帳 (ミステリー・リーグ)
クリエーター情報なし
原書房

☆☆☆

神田紅梅亭寄席物帳シリーズ第4弾。
またまた、落語家寿笑亭福の助さんが、師匠の馬春さんと共に、謎を解き明かす。

いつものごとく、落語のネタにちなんだものだが、今回二つは「たがや」と「皿屋敷」
だが、間の三題噺「示現流幽霊」は、まるっきり、作者の創作である。

「たがや」は、ミステリーというより、マジックがネタ解きになってはいるが、
師匠の独演会を機に高座への復活を設定に全編、はなしが進んでいく。

最後には、福の助さんが前座時代のはる平が過去編として登場。
「おいなり三十個買ってきてくれ」と言われ、あちらこちら走り回って、27個買って急いで帰ってくると
「ばかだなふぁ、おいなりさん、十個買ってこいと言いつけたんだ。こんなに買い込んでどうする気だ」
新米の前座をからかうため、イタズラするなど、芸のやっかみなど
、小さな失敗をするとねちねちと嫌みを云われたりして・・楽屋裏での人間模様が垣間見ることができる。

そんな、噺家さんの生活ぶりも、このシリーズが実は今回でいったん終了・・・・残念。

必ず、続きを書くとは愛川さんはおっしゃっていますが・・・
福の助さん、亮子さん。竹二郎、亀吉、馬春夫妻と、落語のごとく、登場人物全員が心温かい人で満ちていて、
落語そのものだっただけに、残念・・・・・でも、どんな形で、第五弾が始まるのか楽しみに待ちたいですな。

12-B20


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笑福亭鶴二 第6回繁昌亭大賞受賞記念ウィーク~鶴二さんがトリ

2012-03-11 23:39:17 | 笑福亭鶴二

我らの笑福亭鶴二さんが、一週間、繁昌亭昼席のトリを。

連日、ライブ繁昌亭で観ていたが、堂々の六日間。
5日(月)口入屋、6日(火)不動坊、7日(水)三十石、8日(木)紙屑屋、9日(金)替り目、10日(土)らくだ。

さて、今日は何でおまっしゃろか・・・残るは「高津の富」、「猫の災難」、「稽古屋」あたりですか、楽しみですな。
やはり松鶴師匠の十八番「高津の富」あたりが聴きたいですな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」


甚兵衛はんとこへやって来た喜六。
「今、どこに居てんのや」からはじまる商売根問。

魚を売りに、「アジ」と「サバ」を売る。アジはゼンブ売れたのにサバは売れない。
「アジない、サバはたくさんあります」のトンチンカンの売り声・・・。
そのあと、「茶栗柿麩(チャックリガキィフ)」の野菜売り。
そして、「ガタロ捕り」へ。

でも、笑いがたくさんとれる「鳥の捕り方」を敢て抜いてまとめるあたり、
石松さんの、落語への攻め方、感心しますな。

又、石松さんの口調にところどころに松之助師匠の口跡が、
まさか「商売根問」をつけてもらったとは、
単に、ぶっきら棒な口調が似ているだけなのか・・・・・はてなでおます。


二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「運廻し」

焼とりの話・・・地方へ行くとそれぞれ呼び方が違う。
宮崎へ行くと、焼トリというと、大きなもも焼きが。
ではこちらでいう、焼トリは串焼きとか。

そのやきとりを田楽の替りに使って、「運廻し」へ。
「新幹線、全線停電、運転中断、・・・・混乱・・・・・。」とか
文鹿さんらしく、工夫を随所に入れて。

最後には「先年神泉苑門前薬店・・・玄関番人間半面半身・・・・・・・」という
「ん」づくし、二回目は早口言葉のごとく言う。

でも、これだけ食べるには、焼き鳥は、
タレ焼きではなく、シオ焼きに限りますな・・・。


三、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・「胴取り」

ギャンブル好きで、朝も一円パチンコで600円買ってきましたと、福車さん。
博打は元々お寺さんでされていたと、テラ銭、ドウをとる、とかまつわる言葉は多く残っている。

バクチに負けてからっけつになった男が、武士とのイザコザで首を斬られる。
その様、しぐさはまさに「首提灯」・・・・
でも、胴体は、首を置いてスタスタと元来た方へ橋を渡って行ってしまう。

そこへ来たのが、博打でガッポリ儲けた友達。
灯籠の前に落ちていた首が、「五両だけ貸してくれ」「どうするんや」
「五両で、ドウ(胴)、とりに行ってくる」と・・・・・・・。

「胴切り」、「首切り」ではなく、「胴取り」とか。
こんな、珍しい噺が聴けるなんて、福車さんらしいですな。


四、ビックリ!ツカサ・・・・・・「マジック」

「ビックリ、ビックリ、つかさ」の掛け声を掛けさせながら・・・・・
でも、お客さん大声でやるなんて、結構、優しいですな。

マジックは、紙袋から透明の箱を次々、三つも・・・。
次は、三つのリングを・・つないでははずす、
でも、リングを持つ右手、左手の握りこぶしが気になるのは私だけか。

そして、透明の筒の中へ、色のスカーフをいれる、最後の時、大きな黒袋ですり替えたよう、
二階席からはどのように見えたのか、興味ありますな。

あざやかというより、楽しさいっぱいの、マジックを使ったトークショウ・・・・・。
「ビックリ、ビックリ、つかさ」でおます。


五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「相撲場風景」

「おつきあい願いたいと、そういうことでございますが」で始まる遊喬さんの高座。

笑福亭の十八番であるが、
あとから出る文福さんの得意ネタでもある「相撲場風景」を演ってしまって良いのか・・・。
噺は、握り飯と・・・。小便のとこ。今日から大阪場所の初日なので敢てのネタなのか。

そういえば、先週あたりから、街中でお相撲さんよう見ますな。

遊喬さんのどっしりとした「相撲場風景」でおました。


六、林家染丸・・・・・・・・・・・・・・「三十石」

染丸さん、船頭は広島あたりの出身で、大阪と京都を到り来たりで、それぞれの言葉が混じって
気が荒いだけではなく、独特の船頭言葉になっていると。

舟唄のところでは、下座から鶴二さんが唄う、すると
「あれは、鶴二じゃ、繁昌亭大賞とったらしいが、落語も上手いが、唄もたいしたもんじゃ。
だいぶ、カラオケに通ってるみたいじゃ」と、鶴二さんのことを讃えてくださる。

ゆったりとした船の揺れのごとく、楽屋での良き情緒が舞台にも・・・・。
ほんま良き「夢の通い路、三十石」でおました。


七、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・・・・・パペット落語「立体西遊記」

最高でおますな。
パペット落語、「西遊記」。
後半の足を使っての青の大王との戦いは見応えあり、何度見ても楽しい。
幼い時に戻ったようで、ほのぼのとしていて、絵本を読んでいるようだ。

実際の幼稚園児はどんな反応なのか、見てみたいもんですな。


八、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・「相撲甚句・フルムーン」

遊喬さんが得意の「相撲場風景」をしてしまったので、小噺をつないでつないで・・・
数え唄の相撲甚句、そして「生野生まれで、六代目の愛弟子で、古典落語に精進し、
見事、繁昌亭大賞受賞した、上方落語に鶴二あり~」と唄う、暖かい声援。
良い師匠でおますな。

そして最後は、「フルムーン」と題して結婚50年の老夫婦が、今まで行った温泉を思いだす。
神戸の奥座敷・・あらまぁ・・・・「有馬」
地ビールを呑んで・・ゲップ・・・・「別府」
クリスマスの前の日に告白した・・・イブ好き・・・「指宿」
高い露天風呂別々の入口から登った・・・・「登別」
50年目の二人が仲良く旅する・・老後温泉・・「道後温泉」など・・。

丁度、今回一緒に落語を観に来た兄夫婦が、今春結婚50年目で、新婚旅行に行った、宮崎、指宿に旅行に行くとか。
まさに「フルムーン」奇遇でおますな。

「50年目の、結婚記念日、おめでとうございます。」


九、露の吉次・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」

真面目に演ずる吉次さんの一席。

しかし、気になる事がひとつ。それは眼鏡。

今、眼鏡を掛けたまま、演じるのは「文珍」「鶴瓶」「可朝」さんなどで、
九雀さんなどは、創作では掛けたまま、古典では外すと使い分けされている。
そう言えば、今日の福車さんもマクラは掛けておられたが、落語に入る前にはそっと外された・・。

眼鏡を掛けての天狗には、ちょっと違和感ありますな・・・。

十、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」

舞台に姿が見えるなり、あちこちから「鶴二」の掛け声。
やはり、鶴二さんの繁昌亭大賞受賞の記念ウィークですな。

落語は、笑福亭の十八番「高津の富」

途中、宿屋の亭主が「半分と申されますと」
「一番の千両が当たれば五百両、二番の五百両なら二百五十両、三百両なら百五十両。」
「そんな大金、頂戴しますので・・・、ありがとうございます。」と礼をいうところで、
客席から女性の笑い声・・・それも奇声、一瞬会場が凍りつく。

・・・・鶴二さん、話すのを止めるかと思いきや「まだ、当たってはおりませんがな」、と続け、笑い声をおさめる。

頭の中では「困ったなぁ」「どうしよう」「一旦とめよか」など
色々な思いが駆けめぐったと思うが、何もなかったごとく噺だけは淡々と進んでいく・・・
凄いですな・・・何事にも動じない・・・貫禄の高座でおますな・・・。

二番のくじを読み上げて、八百五十・・・「七番か」・・・「一番」・・・ふぇのところが時間の都合かなかったが、
笑福亭らしい骨太の「高津の富」、この一週間、繁昌亭ライブもふくめて、連日どの噺も十分堪能させてもらいましたで・・。


笑福亭鶴二さんの堂々の七日間。

5日(月「)口入屋」、6日(火)「不動坊」、7日(水)「三十石」、8日(木)「紙屑屋」、
9日(金)「替り目」、10日(土)「らくだ」、11日(日)「高津の富」


笑福亭鶴二 第6回繁昌亭大賞受賞記念ウィーク
2012年3月11日(日)13:00開演
天満天神繁昌亭

一、森乃石松・・・・・・・・・・・・・・「商売根問」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・「運廻し」
三、桂福車・・・・・・・・・・・・・・・・「胴取り」
四、ビックリ!ツカサ・・・・・・「マジック」
五、笑福亭遊喬・・・・・・・・・・・・「相撲場風景」
六、林家染丸・・・・・・・・・・・・・・「三十石」
仲入り
七、笑福亭鶴笑・・・・・・・・・・・・・パペット落語「立体西遊記」
八、桂文福・・・・・・・・・・・・・・・・「相撲甚句・フルムーン」
九、露の吉次・・・・・・・・・・・・・・「天狗裁き」
十、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「高津の富」


12-12-62


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恩返し ~ 桂歌丸

2012-03-08 05:53:43 | 本の少し
恩返し - 不死鳥ひとり語り
クリエーター情報なし
中央公論新社


歌丸さんの半生記。

元々は古今亭今輔師匠に入門、古今亭今児で二つ目の時、「寄席の出番を増やせ」と二つ目仲間五、六人と
ストライキを企てるが、実行寸前に仲間が逃げて、今児さん一人が悪者に、そして師匠との関係も疎遠に。

二年半後、仲間の粋な計らいもあって、師匠に詫びをいれる、元の鞘に収まっても、負い目があるから居にくいだろうと、
兄弟子の米丸の弟子に・・・「桂米坊(よねぼう)」と。

そして、二年半後、二つ目のまま、「桂歌丸」に、襲名もなければ、手拭も配らない。
でも、この名前を変えてから、噺家人生に明かりが・・・・あれよあれよというまに、「笑点」のレギュラーに。

正直言って、「笑点」の、大喜利の歌丸さんしか知らない私には、後半の落語への想い、
三遊亭圓朝師匠の怪談噺など、大ネタを取組み(大師匠であたり前ですが)、
うもれた古典の復活も行っているとか、いたって新鮮。

歌丸さん曰く、自分には三人の師匠が。
金語楼先生から落語のネタを、春風亭柳橋先生からは芸を。
そして今輔師匠からは人間としての生き方そのもを教わったと。

噺家生活60周年を終えた、歌丸さんのひと区切りのおはなし。

12-B19



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歳月なんてものは ~ 久世光彦

2012-03-06 05:06:58 | 本の少し
歳月なんてものは
クリエーター情報なし
幻戯書房



テレビプロデューサーとして、活躍された、久世光彦さんのエッセイ集。

前半の鮮やかな人たちは、「北國新聞」に2003年1月から亡くなられる寸前の2006年2月まで掲載されたもので、
同世代に生きた私にとっても、懐かしい人ばかりである。

例えば、樹木希林では、〈CMの女王〉と言われているが、目立たないようで、
何の宣伝なのかわからなくても、この人の印象だけは不思議と残る。
滑稽なのにどこか切なく、笑った後に妙に悲しく残る。
ご自分では、女王ほど偉くはなく、威厳もないので、〈皇太后〉だと言っているらしい、と。

たいていの俳優さんは、衣装係のスタッフが用意してくれたものを、そのまま着るが、
希林さんは、みんな家から持ってくる。割烹着も襟巻も、半端な長さの草臥れたスカートから、
普段のソックスまで、全部家から持ってくる。
家に行くと、四畳半ほどの一部屋が、古着や古靴下や、古下駄、古傘で溢れているとか。

凝り性というのでもない。リアリズムというでもない。
新しく用意された衣装を身につけていては、落ち着かなくて〈人間〉になれないと・・・

出てきただけで、その役の過去も現在も、不安も悔いも、・・・・・・いま考えていることも・・・
見ている人にわからせたいだけだと。

名優になればこその名言。

この本には、そんな名優たち俳優魂に満ち溢れている。

12-B18


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第141回・須磨寺落語会

2012-03-04 23:06:41 | 梅団治・須磨寺落語会


本格派の中堅噺家、ご三人の対決・・・・・・楽しみですな。


雨で、足並みは遅かったが、開演前にはほぼ満員。

一、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」

初めての出会い。4年目らしくシッカリとした口調。
でも、小僧かがわいらし過ぎて、憎らしさ少ない分、逆におもしろさに欠けるのはなぜ。

他なる、演目も聴いてみたいですな。

二、桂梅団治・・・・・・・・「親子茶屋」

最高・・・梅團治さんの・「親子茶屋」

前回の時は、徳々亭で、三味線、下座がなかったので、気が抜けたようであったが、
今回は、新町へ出てからの「狐つり」でも音曲入りで、梅團治さん片膝立てての大熱演。

骨太の「親子茶屋」大好き・・・・・梅團治さん、あと師匠の十八番で残るのは、「高尾」のみでおますな。

三、桂宗助・・・・・・・・・・「猫の忠信」

浄瑠璃、歌舞伎のマクラで、「蔵丁稚」かと思いきや、「猫の忠信」へ。
宗助さん、よろしおますな。

温い造りあたりでは、宗助さんの色っぽさも伝わり、女房のおとわさんの縫い物姿は秀逸。

本寸法の宗助さん。噺自体の愉しさが直接伝わってくるので大好きでおますな。


四、笑福亭鶴二・・・・・・「お玉牛」

春團治師匠に直接、稽古をつけて頂いたと聞いている「お玉牛」
春團治師匠に劣らないぐらい、シナも美しく、優雅で綺麗。

夜這いのとこも、音曲が入り、手さぐりで忍んでいく。
夜這いでさえ、無言歌のごとく品が良い。

今日ほど、暗闇を感じた「お玉牛」は、ありまへんでしたで。


五、月亭八天・・・・・・・・「御神酒徳利」

今、中嶋さんではないが、旬の「占」のハナシ。
前回聴いたときよりも、余裕があるのか、占師のところでギャグ満載・
まるで、八天さんの創作落語のごとく、主人公のセリフひとつが自然で、おもしろい。

ハナシをノベルの斬新な落語会にも参加したくなりましたな。


充実の落語会・・・・・・・芸の力を堪能。

第141回・須磨寺落語会
2012年3月4日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿

一、桂治門・・・・・・・・・・「真田小僧」
二、桂梅団治・・・・・・・・「親子茶屋」
三、桂宗助・・・・・・・・・・「猫の忠信」
仲入り
四、笑福亭鶴二・・・・・・「お玉牛」
五、月亭八天・・・・・・・・「御神酒徳利」


12-11-52


近くのお好み焼やで打上げ。


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金魚のひらひら~中野翠

2012-03-01 05:58:41 | 本の少し
金魚のひらひら
クリエーター情報なし
毎日新聞社



2010年11月から2011年11月までの、
「サンデー毎日」に掲載された中野翠さんのコラムをまとめたもの。

色んなジャンルに亘って書いておられるが、現役で顔写真の入った方だけ紹介すると、

西村賢太さん・・・・芥川賞受賞「苦役列車」・・
「風俗へ行こうと思っていたのだけど、(受賞が決まったので)行かなくて良かった」

枝野官房長官・・・・防災服姿、いったい何の意味が!?
あの防災姿は国際的「風評被害」を加速させた・・と。

石波茂氏・・・・・仕事師の不敵な面構え!?
「ツッコミ所満載の風貌が魅力。ツッコんでもブスっと突き抜けてしまうような鈍重感、面妖な愛嬌・・・」

松本龍・復興対策担当相・・・「B型だから・・・」と弁明する。
まるで、居酒屋店のオーナーが売上の悪い店長を叱りつけているような・・・権力の誇示に走る・威張りん坊政治家さん。

なでしこジャパン・・・サッカー女子ワールドカップ、優勝。
あきらめない、へこたれない、投げ出さない・・・日本チームのしぶとさ。

北村栄治さん・・「古今亭菊之丞独演会」のスペッシャルゲスト
愛器のクラリネットを持つ姿に、「世の中には愛器を持つ人と持たない人がいる」と筆者は呟く。

大王製紙の井川意高前会長・47歳・・・・バクチと人相
志ん生曰く、「ああいうこと(バクチ)をやってると、了見がきたなくなってくる。根性がきたなくなっちまうんですよ」
でも、意高氏の人相にはそうした汚れ、よどみ、疲れはない。もしかすると本物の「アホぼん」で・・・。

でも、半分の方政治家とは、終始政局争いにあけくれるとは、「国難」を乗り切る為に政治の見せ所ですのに残念ですな。

本のタイトルは、こんな時こそ、どんなに辛くても、心の中にひらひらが欲しいと・・・・。


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