ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

パンジョ寄席~塩鯛さん・トリの貫禄

2012-10-27 23:20:45 | パンジョ寄席
今日は久しぶりの、パンジョ寄席。
塩鯛さんの登場、演目は何か、楽しみですな。



一、桂弥太郎・・・・・・・・・・・「時うどん」

吉朝一門の時うどん。
大好きな「ひっぱりな」がないのが淋しいが。
師匠吉弥さん仕込みの、細かいうどんを食べる仕草がウリ。

うどんを食べるところで、前のおばさんから感嘆の声。
これだけで、弥太郎さんの「時うどん」は成功ですな。

「ひっぱりないな」


二、桂まん我・・・・・・・・・・・「替り目」

まん我さんの落語会に酔っ払いの客がいて、マクラをしていると、
「早よ、落語やれ」と野次がとんで、その客とのやりとりで、長く、長く引っぱる。

今日も、長いマクラに、いつ始まるのかと思っていると、「替り目」。
ようやく、スタート。

サゲはお馴染みの「酔っ払い」で・・・。
最後までいかなかったので、敢て「替り目」ではないのか思っていると、
帰りの本日の演目には、「替り目」と・・・・。

まあ、酔っているような、酔っていないような、妻を酒の肴にうだうだと、
かなり普段から、仲の良い夫婦でおますな。

まん我さんの「替り目」の味付けは、関東煮風の濃い味なのか、京風の薄味なのか、
なんとなく味の定まらない、「おでん」いや「替り目」でおましたな。



三、桂、吉弥・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」

結膜炎になったとか、左目に眼帯をして登場。
ハローウィンで売っていたので購入、手拭を切って貼ったとか、和柄の眼帯。

真室川音頭を出囃子に使っているので、真室川から招聘して頂き、
このまえ落語会をしてきましたと。

真室川音頭を歌う・・・二番まで歌う。

私しゃ真室川の 梅の花 コーオリャ
あなたまた このまちの鶯よ
花の咲くのを 待ちかねて コーオリャ
蕾のうちから 通って来る

蕾のうちから 通っては見たが コーオリャ
ひらかぬ 花とて気がもめる
早く時節が 来たならば コーオリャ
一枝ぐらいは折ってみたい

夢を見た夢を見た 夢を見た コーオリャ
あなたと添うとこ 夢を見た
三三九度の盃を コーオリャ
いただくところで目がさめた


結構、意味深の歌詞。でも町では下校時の小学生が歌っていたとか。、
聞けば、26番まであるとか・・・・。

噺は、「ちりとてちん」、確かパンジョで聴いたことがあるのにと調べてみると、
2007年の7月に聴いている。

仕草たっぷりの、吉弥さんの「ちりとてちん」。
やはり、TV流れでいまだ十八番で繰り返されてるんですな。


四、桂塩鯛・・・・・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」

よろしいな・・・。

浄瑠璃好きの旦那と塩鯛さんがダブり。

「芸惜しみ」の一言に、にんまりの旦那、まさに、なりきいているのか、旦那そのもの。

卵屋の主人が亡くなって、病院で解剖すると、胸から浄瑠璃の塊が・・・
枝雀さんのバージョン。

途中で終わったが、まさに結構な「素人浄瑠璃」。
取りに相応しい、貫禄の塩鯛さんの高座でおましたで・・・・・。


パンジョ寄席
2012年10月27日(土)午後4:00開演
パンジョホール

一、桂弥太郎・・・・・・・・・・・「時うどん」
二、桂まん我・・・・・・・・・・・「替り目」
三、桂、吉弥・・・・・・・・・・・・「ちりとてちん」
四、桂塩鯛・・・・・・・・・・・・・「素人浄瑠璃」


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もひとつ・ま・く・ら~小三治

2012-10-23 05:14:33 | 本の少し

もひとつ・ま・く・ら
柳家小三治
講談社文庫・733円
☆☆

十年前に読んで以降、何度も感想を書こうと読みかえしながら、
なかなか書けなかった一冊。

単に落語のマクラをまとめたというだけではなく、
小三治さんの、落語観、しいては人生観が滲んでいる。

例えば、弟子に対する接し方も少し考え方が、自然に変わってきたと・・・。
つまり人というのは、人が面倒見て何かしてやって偉くなったり、
力がついたりするものではないということに思い到ったのです、と。
わたくしは、師匠に何かモノをおそわったという・・・・。
普段から、暮らし向き、態度、そういうのの、ポケットに小銭を入れて
ジャラジャラ音立てて歩くんじゃねえとか・・・・。

行儀、躾けとか、自分さえよければいう今の風潮ではなく、
周りを思いやる気持ち、そんな世界、落語の世界に相通じるんですな。

落語についても、私のこの行き当たりばったりのハナシではなく、
本来中にストーリーってものがありまして、
そこの中にでてくる人物のしがらみってえますか
人間の持っている本能、性(さが)っていいますか、
そういうものが絡みあってできているもんなんです、と。

落語ってのは、笑せるってことは二次的で、その話を運ぶうえで、
お客さんをもっていくための一つの便宜だと考えてます・・・と。
まあ、ついウケたりなんかするとうれしいもんですからね、
笑いに重点をおいて内容が薄くなってしまうってことが、
この世の中ではありがちなことでございますが・・・・・・。

でも、一方微妙に、噺家になって初めての師匠の独演会の際、新弟子紹介で、
抱負をと、いつかぼくも人情噺ができるようになりたいと・・・。

人情噺こそが最高のものと思っていました。まだ素人だったんですね。
それが、噺家になって月日がたつにつれ、泣かすことより、笑わせることのほうが、
よほど難しいことだと。人間は張り倒しゃ泣きますけどね・・・。
ほんとうに心から笑うってことは、ずっと難しいことだと・・・。

究めつきとは言いませんが、少なくても何か名人っぽく終わった時に
「うま―い!すごーい!」なんてお客さんに思わせたくないっていうふうに・・・。
名人になりたくない、期待されたくない、おもしろければ良い、楽しければ良い。
そんな、小三治さんの肩を張って生きるのを否定する様が随所に表現される。

肩書きの多い小三治さん、〈オートバイの小三治〉〈オーディオの小三治〉〈英語の小三治〉〈音楽の小三治〉
〈塩の小三治〉〈スキーの小三治〉なぜこんなに色んな趣味に首を突っ込むのか、
その趣味を通じて自分とは一体どういうものなのかと探っているような、
何をやっても結局は何も見えないってことがわかってきたと。

私も、最近復活し始めた〈ゴルフ〉といい、〈読書〉〈料理〉〈バスフィシング〉〈音楽〉そして〈落語〉と
何事も究めることができない自分が情けなく、諦めの域に入りかけていますな・・・。

本の少しと、読んだ本の気になる部分を抜きだしてまとめていますが、
好きな本は、どうしても長くなりますな。



table>もひとつま・く・ら (講談社文庫)
柳家 小三治
講談社

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咲くやこの花芸術祭・2012

2012-10-22 20:46:20 | 落語

咲くやこの花賞の受賞者が色とりどりに登場。


・・・・・・おもわず涙ぐむまどかさん最高。・・・・七段目は吉坊さんが最高。・・・生きざまをみせる松喬さんが最高。
さすが芸術祭・・・・充実の落語会でおました。


会場の中央公会堂


前には、縁日が・・・・。

まずは、感動だけをご報告・・・詳細は後日に。


久しぶりのまどかさんに、改めて感動、またまどか節に泣かされてしまった、にくい。

吉坊さんの「七段目」は、誰よりも歌舞伎好きの若旦那が登場、粋で端正でかっこいい。

挑戦し続ける松喬さんに感動、今日は病室で練った「網舟」でおましたで。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・「つる」

十分間のコンパクト版の「つる」

でも、間違って再度聞きに戻るのではなく、
その場で思いだしながら、でも「黙って-、飛んできたんや」と
最後のオチまで連れってくれる。

入門して、十年の吉の丞さん、最近どの噺を聴いても、
得心も得心、いたって感動させてもらってまっせ。


二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」

最高ですな、吉坊さんの「七段目」

歌舞伎を観ているような、きっちりとした七段目を演じてくれるだけに、
劇中劇の一力の茶屋から、お店の二階へ戻ってくるときの、空気の違いに感動。
その緊張と緩和の空気感だけで、ほんのりとした笑いが生まれる。

「七段目」は、歌舞伎のところを本格的にできる方の勝利。
そういう意味で、今のところ私の中では吉坊さんの「七段目」が一番でおあますな。


三、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・「天災」

かい枝さんの「天災」、イメージ的には得意の「堪忍袋」とダブル。

正直言って、かい枝さんの堪忍袋のおかみさんが好きだけに、
結構、あんな声だが、師匠と同じ女がでてくる噺がはまっていたりして・・・。

でも、あの気の短い主人公に教えを諭す、心学者の紅羅坊名丸先生、
気の長いお方ですな。

この頃、狂気溢れる「天災」を聴く機会が多いだけに、
今日のかい枝さん、パワフルながらなんとなく常識人に聴こえましたな。



四、菊池まどか・・・・・・・・・・・・「赤垣源蔵名残の徳利」

曲師・・・・虹友美

久しぶりのまどかさん。

浪曲とは、まこと不思議な芸でおますな。

台詞の内容だけではなく、まどかさんの節回しだけで、涙がでてくる。
浪曲の音階は、短調なのか、明るいところは長調なのか・・・・。
あのメロディーラインだけで、泣かされてしまう。

疎ましく避けられている義姉に、癪を治す薬の入った印籠を形見と渡すだけで
泣かされてしまう・・・・ああ、浪曲は、日本の心でおますな・・・。


五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「網舟」

笑福亭の流派の祖である、松富久亭松竹が創った噺とか。
この方「初天神」「立ち切れ線香」も、結構、名作中の名作の作者でおます。

太鼓持ち、あれこれと若旦那を舟遊びに連れ出そうする、算段がおもしろい。
その知恵、わきでる悪知恵は、あの「算段の平兵衛」と双璧。

でも、病床のお身体でありながら、新しいネタに挑戦される松喬師匠。
これから四年間、松喬十六夜と名うって、ご本人さんと私たちを楽しませてくださる。

松喬さんの落語は、今や松喬さんのいきざま、そのものでおますな。


咲くやこの花寄席
2012年10月21日(日)午後5:00開演
中央公会堂


一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・「つる」
二、桂吉坊・・・・・・・・・・・・・・・・「七段目」
三、桂かい枝・・・・・・・・・・・・・・「天災]
仲入り
四、菊池まどか・・・・・・・・・・・・「赤垣源蔵名残の徳利」
曲師・・・・虹友美
五、笑福亭松喬・・・・・・・・・・・・「網舟」



咲くやこの花寄席
2012年10月21日(日)午後5:00開演
中央公会堂



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第6回・たかつ笑い亭

2012-10-21 22:42:08 | 笑福亭鶴二

今年は、華やかはめもの特集、でも「阿弥陀池」はどこで鳴物が・・・。
鶴二さんの「親子茶屋」は初めて、楽しみでおますな・・・。


たかつ亭、来年も二、三回、開催されると。


席を取ってから、外観の写真を撮りに外へ出ると、ネタを繰っていた鶴二さんに・・・そこで、パチリ。


大阪府教育会館たかつガーデンの外観


200人を超える大入り満員、料金は安く、内容は充実、お値打ちの落語会。

一、林家染吉・・・・・・・・・・「兵庫船」

喜六、清八の旅ネタ、西の旅。
しっかりとした、落ち着きある口調が染吉さんの味になっている。
喜六のアホさ加減も、あんばいよく、言葉のおかしさだけで、十分楽しませてくれる。
フカに身入りされる前の、なぞかけの部分で終わりが、充実の落語でおました。


二、桂出丸・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」

稲荷俥という落語を演りますが、稲荷さんのお使いが「狐」で、
大黒さんは「ねずみ」、恵比寿さんが「鯛」、毘沙門天が「ムカデ」、弁財天は・・・・「白ヘビ」、
みんな、神さんのお使い、でも進物品のことをお使い物というのは・・
やはり感謝の気持ちを伝える、繋ぐものだからですかな・・・。

高津さんの前から、産湯稲荷の前まで、その道中の不気味さ、
サスペンス風のしんしんとした闇の世界がキモ。

出丸さんのキャラが妙に、点々と灯りがあるような、微妙な明るさが逆に気になる。
正直者の俥屋が、神さんからの福を授かった、散財するところで、下座から鳴物が。
愉しく、長屋の奥から、明るい陽気な音が聞こえてくる。

まあ、仁鶴さんの「生活笑百科」ではこの場合どうなるのか。
本来拾得物物は届けないといけないのに、神からの福と信じてしまった俥屋
だました客は、全額お金をとりかえすことはできるのか、上沼相談員いかが・・。


三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」


春團治師匠に最初に教えて頂いた「お玉牛」の稽古の様子をマクラに。
今日の「親子茶屋」ももちろん三代目につけて頂いた噺。

この噺、最初の親旦那が若旦那に説教する場面での、
「秤にも天秤にも・・・」、若旦那の言い分がよろしいなぁ。

色町に入ってからの、下座からの鳴物、唄もよろしいな。
「釣ろよ。釣ろよ。」・・・狐釣り、粋な遊び。

三代目の十八番だけに、遠慮して演る人も少ない演目。
鶴二さん、今後は度々かけて欲しいネタでおますな。


四、桂文也・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

最初、チラシには「阿弥陀池」、どこに鳴物と思っていたら、「宿屋仇」に変更。
でも、文也さんの「宿屋仇」よろしおましたで・・・。

すべて、本寸法、本格的で、硬さと柔らかさが見事に中和され、
落語の世界に引きこんでくれて、噺自身のおもしろさが、滲みでてくる。

この前の「親子酒」といい、たかつ亭のファンというより、文也さんの噺を聴きたくて
次の、たかつ笑い亭は必ずいきまっせ。
(アンケート書いたので、次から落語会のご連絡来るんでしょうか)

低料金ながら、充実の落語に、大満足。

夕方の「咲くやこの花芸術祭」へ、急いで淀屋橋へ・・・。



第6回・たかつ笑い亭
2012年10月21日(日)午後2:00開演
大阪府教育会館たかつガーデン

一、林家染吉・・・・・・・・・・「兵庫船」
二、桂出丸・・・・・・・・・・・・「稲荷俥」
仲入り
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・「親子茶屋」
四、桂文也・・・・・・・・・・・・「宿屋仇」

・・・・・・・三味線・・・・はやしや香穂

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えーカミさんを一席~人情夫婦噺編・人情親子噺編

2012-10-20 15:52:47 | 本の少し
え~カミさんを一席 人情親子噺編 (講談社漫画文庫)
クリエーター情報なし
講談社

☆☆

またまた、落語漫画。

「子別れ」下地に、別れた父親との再開。
ご近所さんはもとより、頑固な大家も応援してくれる真打披露。
素人の弟子、女だけに嫉妬するオカミサン。
真打と知って、金ズルと寄ってくる昔の友達。
新しい母を、お母さんと素直に呼べない曲芸師の子供。

主人公の三桜亭梅若と柳川亭六平の良きライバル。
そこに、お互いの女房が絡む。
ウクレレ学ぶ亭主に、またまたシ嫉妬するカミサン、たま子。
賞取りコンクールの裏表に一喜一憂。

日常、舞台裏でおきているであろう日々の出来事を綴っている。
監修は林家彦いち、厳しい修行の中での仲間同士の足の引っぱりあい、
師匠の厳しさと優しさなど、きっちりと描かれている。

しかし、三桜亭梅若が普段は、少女漫画特有の面長の超男前に描かれているのに、
失敗したときや、ギャフンとしたときなどは、ひょうきんな丸顔に変身・・・
最初別人かと、前後を読みかえす始末・・・少女漫画ってこんな書きようするんですな。

肩の凝らない、落語漫画、あと残るは「寄席芸人伝」あたりですかな。


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第14回・笑福亭鶴二独演会

2012-10-13 22:48:20 | 笑福亭鶴二

本日待ちに待ちたる運動会、いや笑福亭鶴二独演会がついに、繁昌亭で。

鶴二さん三席は、すべて独演会用にネタおろししたもの。
ナオユキ、バンリさんの色物も楽しみ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




楽しかったですな、昔の演芸場の様な色もんさんとの絶妙なるコラボの雰囲気。
すべての人、すべてのネタが、連鎖して輝いていましたな。

一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」

久しぶりの出会いの高座。
手水の説明をきっちりと・・・・。

でも、落語というのは、その噺の中で理解する事もあり、
手水と聴いて田舎宿の主人と同じ立場で解らないのもありか、あまりに親切過ぎて、
昔は手水というと金たらいに塩、そして歯ブラシ替りのヨウジの様なものが
すべてお盆の上にのっていまして・・・・・と、
最初に、くどいぐらいに、すべての種明かしをするのも如何なものか・・・。

噺っぷりは、さすが十年目、噺がすすむにつれて
どんどん、エンジンガかかっていく。
松五さんらしい味が、滲む「手水廻し」でおました。


二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」

相撲のマクラを数種取りいれながら、「大安売り」へ
「勝ったり負けたり」という、「玉二つ」という関取の江戸場所のハナシ。

他愛のない、10日間の繰り返しを飽きさせずに語る鶴二さんの多彩なる話術。
そして、鶴二さんの気の張らない、こんな軽い噺、よろしおますな。


三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」

凄い・・・。

全編、ほぼ聴いていない新ネタ。
毎回、聴くたびごとに新しいのをご披露してくれる。

ナオユキさん、酒に、まつわるハナシは、最高でおますな・・・。


四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」

一緒に行った、大学時代の友人は今回の一番は「ねずみ」と絶賛。
上方落語としては数少ない人情噺であり、ねずみ屋の由来のくだりには
何度聴いても、ほろりとさせられる。、

岡山の百姓の、岡山弁もあっさり目で、全面あっさりとした味付けに・・・。

でも、12才の四朗吉、親に心配かけまいとする健気さと、
お紺や番頭を見返したいと、「ねずみ屋」の宿屋業に励む姿に感動。

鶴二さんの「佐々木裁き」「馬の田楽」など、でてくる子供は皆、
しっかりとしながらも、子供らしい無邪気さで、可愛いおますな。


五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」

初めて見たが、人柄がでてくる楽しい曲芸。

帽子、ボール廻し、九つの箱、お手玉、ジャグリング。
特にお手玉は、色別の玉を使い、玉の動きを示しながら、
解りやすくいとも簡単そうにみえるが、簡単そうに見せて、実は難しそう。

間のトークも嫌味がなく、好感。
落語とは違う笑いで、頭の中が再度リフレッシュされていく。

ほんと、目が釘づけになる、バンリさんの曲芸、
これからは、目が離せませんな・・・・。


六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」

この噺は、仕事仲間の友人が、絶賛。
人それぞれ、感動の噺が違うんですな・・・。

物売りの掛け声から、年末の風物詩、情況から「尻餅」へ・・・。

鶴二さんの「尻餅」、この夫婦、似たもん夫婦というか、
ボケとツッコミが交互に入れ替わる、たのしさ。

狭いながらも愉しい我家。金がなくても明るい我家。

まさに「青菜」・・・状態仲の良い夫婦というのは、
普段から同じようなことしてるんでしょうな。

硬目の松五さんではじまり、軽いタッチの「大安売り」
ナオユキさんのシュールさから、ほろりとさせる「ねずみ」
中入り後は、頭は使わず見たままに笑えるバンリさん、
そして、仲の良い夫婦で、年末の冷えきった朝を演出。

まさに、すべてが連鎖して、楽しい、愉しい、落語会。
第十四回、笑福亭鶴二独演会でおました・・・・で。

来年は、「豊竹屋」「代脈」「鰻の幇間」に挑戦とか、
今から、楽しみでおますな・・・・。


第14回・笑福亭鶴二独演会
2012年10月13日(土)午後6時30分開演
天満天神繁昌亭


一、笑福亭松五・・・・・・「手水廻し」
二、笑福亭鶴二・・・・・・「大安売り」
三、ナオユキ・・・・・・・・「スタンダップコメディ」
四、笑福亭鶴二・・・・・・「ねずみ」
~仲入り~
五、揚野バンリ・・・・・・「お笑い曲芸」
六、笑福亭鶴二・・・・・・「尻餅」



お見送りの鶴二さん。


鶴二さんのご家族。


終演後の、リラックス笑顔の鶴二さん。



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打上げの面々、主役の鶴二さんは一番奥。




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暮らしの哲学~やったら楽しい101題

2012-10-10 06:07:08 | 本の少し
暮らしの哲学―やったら楽しい101題 (ヴィレッジブックス N ト 1-1)
クリエーター情報なし
ヴィレッジブックス


天王寺のMIOの旭屋書店が改装、エレベーター前のところが雑貨をまじえたコーナーに。
ブックカバーを見ると、kurasu360°と、従来の分類を超えたカテゴリー別の試みだが、買い場としてはいまひとつと感じながら、購入したのがこの本。

まあ、普通では、まず手にとる事もない本である。

暮らしの哲学・・やったら楽しい101題
帯のフランスで大ベストセラーの言葉につられて購入。

自分の名前を読でみる。
おしっこしながら水を飲む。
頭の中でリンゴの皮をむく。

音声を消してテレビを見る。
目を閉じたままシャワーを浴びる。
ていねいに字を書く。

髪の毛を一本抜く。
10分間愚痴を言いつづける。
ひざまずいて電話帳を音読する。

腕時計をはずす。
つまらないものに執着する。
アリの行列を追跡する。

など、この他の分はまさに精神的まいってしまいそうなものもあり、
でも、自分たちが恥ずかしいとか、できないと思っていることをまずは変えてみることから。

自己変革の手引き書か・・・・。

それぞれに、効果が書かれています。

自分がもうひとりいる気がする。
宇宙が身体のなかに流れこむ。
集中力が高まる。

勉強になる。
すべてを水に流す。
我を忘れる。

たいした効果はない。
本当に腹が立ってくる。
ありがたい感じがする。

落ち着きをなくす。
心の支えになる。
考えこみを反省する。

日常のさりげない行動を変えてみること、
朝の犬の散歩のコースを変えてみる。
ちょっとした見方の変化が新たな発見に・・・。

気晴らしの本と書かれていますが、
怖いのは突き詰めると、自分は誰、になってしまうことです。

わかりきったことが剥がれていく、
遊び感覚で一歩踏みだすのも、おもしろそう・・・。



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芸と噺と―落語を考えるヒント

2012-10-08 15:09:55 | 本の少し
芸と噺と―落語を考えるヒント
クリエーター情報なし
扶桑社

☆☆

2010年5月初版の本、落語友達からお借りした本。

このあと出版された「落語の聴き方、楽しみ方」と「落語を聴かなくても人生は生きられる」は既読しているが、結論からいうと、最初のこの「芸と噺と―落語を考えるヒント」が一番腹にはいる。


談志、木久扇、小満ん、八方、歌之介、小金治、寿輔、金馬、文字助、松之助、の十人と追加の川柳と吉朝の計十二人。
一人一人の落語へのアプローチの仕方をひも解きながら、逆に落語とは何かを問いただしている。

月亭八方、笑福亭松之助、桂吉朝と上方からも三名選ばれているが、この選択にも著者自身のこだわりが感じられる。
そうしてみると、柳家小満ん、三遊亭歌之介、古今亭寿輔、桂文字助など、たまに東京の寄席でみる噺家の個性ある高座への
疑問というか、こだわり、誤解が解けていく。

柳家小満んさんの章では、最初に桂文楽の言葉「どんな噺でも、二十四、五分ですよ、お客がついてくるのは」で始まる。
作者はここで、落語は長大化現象が起きていると・・・・。今の独演会は、たいがい落語二席の構成になっているが、
かつては三席口演するのがあたりまえで、トータル時間は今と変わらないということは、ひとつひとつの噺が短かったので、と。
(上方へ来る噺家さんで、たっぷりだがたった二席という方がおられますが、そういう落語会は私も避けていますな。)

落語一席の質量―時間と長さと内容の重さ―が肥大してきている。
ただしこれは、語り手の語りの技法が変化しているだけではなく、同様の変化が受け手の嗜好にもおきている。
まさに、現在の観客は、ボリュームによって満足感を得るようになっているのでは、と。

この対極にあったのが、八代目桂文楽の芸。
十八番の「明鳥」「厩火事」「寝床」「心眼」「愛宕山」「景清」「夢の酒」「大仏餅」などは、
十数分~二十数分の長さで、最も長い部類の「つるつる」「富久」が三十分ちょっと超える程度で、
厳しく選んで、あとは惜しげもなく捨てるという作業は、何かをつけ加えるより、実は至難の作業である、と。

今の落語家で、これをやっているのが柳家小満んであると・・・。

枝雀落語を聴いていると、「寝床」「鴻池の犬」「質屋蔵」「仔猫」「宿屋仇」ばかりではなく、
「七度狐」「饅頭こわい」でさえ四十分を超える長講、・・・・・とにかく長い。
おもしろいが、寄席での落語ではなく、独演会、それもホール落語の一部の信者あてにできあがった公演のCDだからなのか。

上方では定席の繁昌亭ができ、限られた時間の中で、省略を駆使し噺の凝縮したおもしろさと、そこに入れこむ噺家さんの個性で、これからも・・・各噺家さんらしい十八番ができるんでしょな・・・。

まあ、各章ごとに、落語を考える、考えさせられるヒントが・・・・、落語ファンにはおもしろい本でおますで・・・。


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