ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話を中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

またまた、まなみちゃん~めがね日和・本上まなみ

2009-10-30 22:33:18 | 本の少し

めがね日和
本上まなみ
集英社文庫・476円


へにゃへにゃの、くちゅくちゅで、へもへもの文章。
この、不思議な、ナチュラル感に自然と浸る。

本上まなみの、普段着のへもへも日常に、はまってしまう。
女性、それも女優の書くエッセイの波長に周波数が合うなんて、
なんて、女々しいのか。

でも二冊も続けて読んでいる、その文章の表現に、
湖の水面のように、なんの思いも残らなくても、自然と受け入れてしまう。

リラックスした、心に、ゆるい時間が過ぎる本。
明日に残る思いとかは無いが、読んでいる内に、自然と肩の力が消えていく。
中身よりも、読んでいる時間が楽しみで、
次も、新刊が出ると、またまた買ってしまうんでしょうな。

へろへろの人、更にへもへも、になるのは、間違い無しの本でおまっせ。

めがね日和 (集英社文庫)
本上 まなみ
集英社

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最高の落語本~哲学的落語家

2009-10-27 00:42:27 | 本の少し

哲学的落語家
平岡正明
筑摩書房・2200円
☆☆☆☆

落語の本としては、一番おもしろい本である。
そして、枝雀ファンであれば、尚更である。

第24章まであるが、一つ一つがうんちくに満ちている。

第8章の「天神山」枝雀のバサラ
第11章の「寝床」の上方への再移植
第14章の志ん朝「宿屋の富」vs枝雀「高津の富」
第18章「代書屋」松本留五郎の鼓腹撃壤」
など、題目だけで興味がわきますやろ。

例えば、第2章・枝雀初アルバム「日和ちがい/鷺とり」のなかには、

小米時代12年、枝雀時代26年、彼は二つのピークを持ったと。
「小米の頃は、押し出す芸ではなくひく芸、ひいた中で追ってくるものがあった。
枝雀になって一変したが、枝雀は、小米風と枝雀風と全く違った二つの形で
頂点を極めた。・・・こんな噺家さんは例が無い。」と

ほんと言うと、小米時代を知っている私は、当初の枝雀の芸風は肌にあわず、
いたって否定的であった。
しかし、CDなどで聴く枝雀落語は飽きることなく、何度聴いてもおもしろい。
今では、CDにて聴く一番の噺家さんである。

[日和ちがい]のマクラに、アメーバーが人生誕生までの万有進化論が語られる。
・・・・・この部分、枝雀ファン、必聴でおます。・・・・・・

この本、結構高いので、時間のあ方、図書館でも利用して、一度ご覧あれ。


哲学的落語家!
平岡 正明
筑摩書房

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実はサプライズ~そば打ち寄席・20回記念

2009-10-24 09:43:26 | 落語

吉弥さん、文太師匠登場で、150人FAX予約が早々と完売。


でも、前回同様の最終180名の20回記念に相応しい大入り。
従来のそば打ちのお客様プラス吉弥、文太さんのファンも。


一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」

いつ聴いても、楽しい。
そして、今までと違って、勢いだけでなく、しっとり感も出てきた。

でも、何処へ行くかを尋ねるのに、オートバイのオッサンを捕まえようと。
「塀にあたって右へ」で、ブロック塀に頭をぶつける。
子供を風呂ヘ連れて行き、散髪屋で服を脱ぎ、
風呂屋では、子供と間違え、極道の背中を洗い
最後には、風呂屋の壁のタイルを洗ってしまう。
あわて者の、いらちが起こす、ドタバタ劇。

師匠の鶴瓶さんの直伝と思われるが、今や瓶成さんの十八番で、
私にとっては、この「いらちの愛宕参詣り」のスタンダードである。

二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」

20回というと、落語会を継続すれば直ぐにくる回数ですが、
この会は、年に2回なので、10年続けてまいりました。
ありがとうございました・・・と。

当然、最初は、文鹿さんは、ちゃん好を名乗っていた時代で・・
第一回目は、ゲストの師匠のネタ選びに問題があり、
二回目の継続が危ぶまれた時もありましたが・・
ここまで、皆様のご支援のもと続けてこられました。

今まで、ネタがつかないように、同じネタは避けてきましたが、
ネタを返すといいますが
今日は、私の一番好きなネタを20回記念としてさせて戴きます。

奈良の名物「大仏に、鹿の巻筆、あられ酒、春日灯篭、町の早起き」
奈良出身の文鹿さんならではの(奈良ではの・・・笑)、「鹿政談」ヘ。

神の使いの鹿を殺めると、「三作石子詰め」と
庶民の命は軽んじられてた中で、腐敗があった役人ヘの
名奉行の裁きに、胸がスーッとする。

サゲは、「その方は豆腐屋じゃな、キラズにやるぞ」
「マメに、帰ります。」

仲入り

これが、中入りに出される、おそば。
近くのおそば屋さんが、お寺の一室で茹で上がりを出される
・・・・・美味しいそばでっせ。

三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」

出てくるなり、大拍手・・・。
今日は、朝は朝日放送の「征平、吉弥の土曜も全開」に出演、
夕方は、泉北のパンジョ寄席ヘ、そして急いで来てみれば、
おそばタイムの長い中入り、そんなに急いで来なくても良かったのか・・(笑い)。

でも、ほんと落語会が増えまして、毎日あちらこちらで開催。
今や前座が下座の太鼓なども含めてひっぱりだこ。
若手が仕事が一杯で、押さえるのに必死、師匠連より仕事が多い。

お世話になった「ちりとてちん」並びか、今の朝ドラ「ウェルかめ」の宣伝も。

噺は、「植木屋はん、あんた仕事は、もう済んでやったんかいな」
「青菜」、季節ハズレなのに、なぜ・・・。

まあ、食べる仕草もふんだんに入り、
これ位の会場では、吉弥さんの顔芸は活きますな。

でも、柳陰を呑んだあとでの、口笛は・・私的にはあまり感心しませんな。
一番前で、見ていたが、吉弥さんの動き、こんなにオーバーアクションだったのか。

色んな所へ行っての落語会、お客さんへのサービス過剰がこんな芸風になるのか。
はたまた、会場の雰囲気で、演出を変えておられるのか・・・。

少し前まで、太り気味だった体型から少しスリムになった吉弥さん。
でも、話っぷりの貫禄は充分、つきましたなぁ。

四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船・竜宮界竜の都」

田辺寄席の常連さんの菊地さん、富田さん、奥田さん、増田さんらが文太師匠の応援にかけつける。
高座に上がるなり、待ってましたの掛け声。

この噺は、笑いが少ないので、おもしろかったら笑う、おもしろいところを探して笑う
、そして最後はおもしろく無くても笑う。・・・とマクラもそこそこに本題ヘ。

竜宮界竜の都、小倉船・・・良かったですな。
めったに掛からぬ噺で、それでいてハメモノもふんだんに入る。
三味線方のええ声、・・・長唄の浦島なんぞ聴き応えたっぷり。
寺西美紀さんか?・・・惚れ惚れしましたな。

ただ、最後のサゲはいたって、解りにくい。
○駕籠屋・・・わたいら、サンゴ畑に住んでる、猩惺(しょうじょう)ですからな。
☆主人公・・・しょうじょうか・・。せっかくやけど、よう乗らんな。
○なんでなんねん。
☆駕籠賃、安うても、酒手に高つくわ。
なんのこちっちゃ。

この猩猩は、オランウータンとか。中国の想像上の動物のこと。
赤面赤毛で、酒を好むとか。
そこで、猩猩だったら、酒代が高つくからやめとくと。
まあ、いやはや難解なオチですな。

猩猩という言葉が、普及していて、このサゲでも
一般のお客さんが、昔は笑えた時代があったんですかな。

でも、文太師匠にかかれば、どんな噺も笑いはたっぷり取れますな。
田辺寄席以外でみる、文太師匠は、いつも以上にかっこ良ろしおますな。

終演後、文鹿さんが出て来られて、サプライズ劇のはじまり。


今回で一旦、このそば打ち寄席は終了。・・・えぇ・・・残念。
今までの労をねぎらい、文鹿さんから、花束を。

実は、住職が息子さんの代に住職を譲られるので、しばらくは住職の仕事に専念。
余裕が出来て、再開出きるまで、この会は、今回をもって終了と。・・・・寂しい。


少し寂しく見えた、最後に残った高座。
是非この会場で、再び落語会が開催されますよう期待致しますなぁ。

そば打ち寄席・20回記念
2009年10月24日(土)午後6:30開演
堺・神明町・真宗寺

一、笑福亭瓶成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「いらちの愛宕詣り」
二、桂文鹿・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「鹿政談」
仲入り・・・・・・・・・・・(そばタイム)
三、桂吉弥・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「青菜」
四、桂文太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「小倉船・竜宮界竜の都」

09-71-308
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好きこそものの上手なり~達人に訊け・ビートたけし

2009-10-23 21:44:10 | 本の少し

達人に訊け
ビートたけし
新潮文庫・438円


達人に訊け。・・(この訊けは先生に尋ねるの意、パソコン打つと便利ですな)

虫の達人。宇宙の達人。麻雀の達人。字幕の達人。数学の達人。日本語の達人。
寄生虫の達人。香りの達人。競馬の達人。金型プレスの達人。
10人の各分野の達人が、ビートたけしと雑談をする。

各界の頂点に立った人ばかりであるが、すべての人の共通点は、
仕事に対し、一途である。

まずは、数学の藤原正彦さんの語るエピソードを紹介する。

○藤原・・・数学の大天才で、三十年ぐらい前に亡くなった岡潔先生は
、文化勲章もらったとき、
天皇陛下から、「数学の研究ってどうやってするんですか」と聞かれて、
岡先生は、「情緒でいたします」と答えられたんです。・・(笑)

●たけし・・・いい話だな。(笑)

○藤原・・・陛下は、「あっ、そう」とおっしゃったらしいですが。(笑)
その後で、新聞記者が「先生がおっしゃった情緒ってどういうもんですか」
って質問したら、「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心ですと」・・・

まるで、禅問答である。・・・このような思いは、この本のいたるところに現れる。

でも、十人とも、「運」を究極の「努力」で、自然と身近のところへたぐり寄せている。
トップランナー・・・・仕事を初め、何にでもに打込める人は、羨ましい限りである。


達人に訊け! (新潮文庫)
ビートたけし
新潮社

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私の最初の文庫本は~ほんじょの虫干

2009-10-21 00:15:16 | 本の少し


時として、探している本を見つけると、それだけで幸せな、いや得した気分になり、
即買ってしまう。・・・・・この本もずばりそれ。

女優の「本上まなみ」が書いた、かわいいエッセイと探していたが
三軒の大型店でも無かったのが、偶然出会った。

内容は、本の紹介はちょっぴり。・・・日頃のことを、日記風に綴っている。
そのなかで、おとなのものだなぁと思えること、
文庫本への初挑戦はいつ、初購入の本は何かと。

私の場合は何だったかと、本棚を探ってみると・・・・・。

本棚の裏側から一番、古そうな本、あったあった。

北杜夫の「どうとるマンボウ昆虫記」・・・・・新潮文庫
昭和41年7月30日 、二刷・価格はなんと、100円。

もちろん、カラーのカバーは無く、裸の本にパラフィン紙が巻かれている。
昔の文庫本は、ああ、みんなこんな形でした。
二回の引越しでも、処分せずに、45年も連れているのは
この本だけはと、特別大事にしてきた証拠。

この本の裏の本の紹介に、印がついていて読んだと思える作家は、
石坂洋次郎、夏目漱石、森鴎外、志賀直哉、井伏鱒二そして北杜夫。
いやはや、真面目な本ばかりですな・・・・・。

まあ、この「昆虫記」、今まで読み返した回数は、優に20回は超えている。
今回、更に回数を伸ばそうと、若き青春時代を顧みて、
もういちど、読んでみようと、枕元に置きあした。


ほんじょの虫干。 (新潮文庫)
本上 まなみ
新潮社

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充実の内容に大満足~第127回・須磨寺落語会

2009-10-18 00:13:53 | 梅団治・須磨寺落語会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・須磨三地蔵・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

文三・春蝶さん・・この秋、名跡襲名のお二人が揃うなんて、見逃せない
もちろん梅團冶さん、鶴二さん、お目当ては云うまでもないが・・
Ⅰ氏と待ちあわせて車で、いざ須磨寺ヘ・・・。


・・・・・・・・・・駐車場から見る須磨の浦・・・絶景かな・・・・・・・


・・・・・・・・・2年前まで落語会で、使ってたお堂・・・・・・・・・

2年前に、初めて訪れた時はまだこの会場で、100人足らずのお客さん、
冬はストーブ、夏は扇風機が回っていましたな。


・・・・奥の山を背にそびえる三重塔・・・・

早くから多くの落語ファンが並ばれたので、
開演の1時間15分前に開場。どんどん椅子を追加して最終的には
330名の満員御礼。なんと繁昌亭の1.5倍でっせ。

演者すべてが、素晴しい、パーフエクトなる落語会。
ほんま、遠く須磨まで出掛けた甲斐がありましたで。


一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情」

吉の丞さん、素晴らしい出来。
このまえの新聞評にもあったが、最近師匠よりも、
若手、弟子の方が仕事があり、充実している。
そこにも、吉の丞さんの名前もあったような気がする。

今日の高座、まさにそれを証明する様な出来。
今月初めに聴いた「遊山舟」といい、ネタの大きさに負けない、堂々の落語。
本日の「強情」随所にみられる口調から推測すると
稽古をつけてもらったのは、ざこば師匠か。

本日の、落語会の成功の最大の要因は、吉の丞さんにあり。
開口一番から、しっかりした落語を披露すると、落語会全体が引締まる。

落語会の多さで、若手の出番が増え、前座役の成長が、
上方落語界の充実を底上げしてますな。


二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」

ほんまに、真打級が演じる「子ほめ」のおもしろさ。・・最高ですな。
鶴二さんの「子ほめ」、ゆとりがあり、主人公がアホでもなく、バカでもなく、
でも、どこか抜けている。・・・その頃合、微妙におもしろい。

会場が大きく、後の方はやまびこみたいで、笑いの時間差がありますなと、
おしゃってた、鶴二さん、・・・・・・・
その客席の後まで笑いが伝わるのを、ゆったりと確認するがごとく、
本日、間合いが絶妙・・・余裕と遊びがたっぷり感じられる高座でおましたで。

三、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「山之内一豊と千代」

テレビか、ラジオで聴いたネタでしたが、生の舞台は数段おもしろい。
地語りでありながら、ラジオのトーク番組のようであり
新しい春蝶落語を予感させる講談ネタである。

所々に、お客さん相手に、チャチャを入れ、馬にも喋らせる。
それが、ちっとも厭味に聞こえない。
古典落語が本筋で好きな私ですが、
この噺、もういちど聴きたくなるネタである。

ある、春蝶さんファンは、古典も結構、良いとお勧め、
確かめるべく、もっと春蝶さんの出る落語会、探して出かけなければ。


四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「千早ふる」

マクラで、受付の手伝いしていた娘さんと、
明日からの中間テストで、家で勉強しているであろう息子さんの話。

まあ、落語が好きで、百人一首では、覚えているのが、
「瀬をはやみ・・・・・」と、「千早ふる・・・・・・」のふたつは完璧と。

そして「千早ふる」ヘ。
梅團冶さんの凄さは、この二年間で20席ほど、聴いているが、
重複したネタは、「切符」と「宇治の柴舟」のふたつだけ。
なんとネタの多さと、その一つ一つの完成度、完熟度の高さ。

噺は葉刈り、枝狩り、をしても、笑いのツボはきっちり押さえながら、
コンパクトにまとめる。・・・梅團冶さんの噺で、裏切られる事はありまへんで。


五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」

つく枝、改め文三。今年5月に襲名しましたが、今日で5ヶ月半。
先代の文三さんは、襲名してから半年で他界したので。
兄弟子の三枝さんからは、取りあえず、先代を超えるべく
気はらんと、最低6ヶ月は、がんばりやと、変な応援をもらう。

「崇徳院」さんを久し振り聴いたが・・・・・善かったですな。
熊さんのキャラがとっても良い。
親旦那、若旦那、主人公といい、さほど、くどくなく、
噺、すべてに品がある。

文三さんの落語、益々の充実、まちがいなしの高座でおましたで。

一緒に行った、Ⅰ氏も大満足、須磨まで来た甲斐があったと。

次回128回は、12月6日(日)午後2時開演、
「東西落語競演」と題し、東京から柳家さん生さんと三遊亭春馬さんの出演。
またまた、お伺いしなければ、なりませんな。


第127回・須磨寺落語会
2009年10月18日(日)午後2:00開演
須磨寺青葉殿にて

一、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・「強情」
二、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・「子ほめ」
三、桂春蝶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「山之内一豊と千代」
仲入り
四、桂梅團冶・・・・・・・・・・・・・・・・・「千早ふる」
五、桂文三・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「崇徳院」
・・・・・・・・・・三味線・・・花登益子

09-70-304
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街場の現代思想~内田樹

2009-10-16 22:25:38 | 本の少し

街場の現代思想
内田樹
文春文庫・571円
☆☆☆

「街場の大阪論」に続いて、本屋で「街場の現代思想」を江弘穀さんの本と思って
買うと、実は内田樹さんの本。・・・いたって適当なのがお解かり。

でも、あとがきで書いておられたが、この本のタイトル
「Meets,Regional」に連載した時、当時の編集長の江弘穀さんが
つけてくれたとか。・・・・まんざら的ハズレでなくて良かった良かった。

この本は、現代の思想を軽く、身近な事柄について述べる。

例えば、「お金について」では、お金は大切だ。
なぜなら、人間と人間とコミュニケーションする為の不可欠の道具である。
人間同士のコミュニケーションのツールだという意味では、「お金」は
「ことば」や「愛」と同じ種類のものであると。

お金がなかったら、この世から「商品」というものは無くなる。
「大福四万個とBMWの車」を物々交換はできない。
そういう意味で、まず「貨幣」があり、そのおかげで、大福とかBMWという
「商品」を人間は作り出すようになったと。

人間は「もの」では無く、まず「お金」を作り出したと、極限の見解を展開する。

でも、枝雀師匠がいう「金は天下の回りもの」ではないが、これだけ不景気で
市場にお金が回らなくなると、「コミュニケーション」して初めて価値が出る
お金の機能を発揮していない。とは
商売人の私としては、毎日感じるている事ででもある。


街場の常識を知る本、週末にはよろしおまっせ。


街場の現代思想 (文春文庫)
内田 樹
文藝春秋

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ちょっとだけ考える~プチ哲学・佐藤雅彦

2009-10-14 06:46:18 | 本の少し

プチ哲学
佐藤雅彦
中公文庫・648円


前回、読んだ「毎月新聞」が面白くて、佐藤雅彦さんが出している
文庫本として購入・・・
ちょっとだけ深く考えてみる・・・それが、プチ哲学と・・・・。

31のテーマを、ユニークな絵と共に紹介。
内容は、解ったような、解らないような・・・。

あとがきで、優しく、ねらいを書いている。

私たちは毎日、生きていて、さまざまな現象に出会います。
その時、ちょっとだけ深く考えてみると、
その裏にいろんな興味深いことが見えてきます。
それをわかることで、なぜかちょっと前向きな気持になれたりもします

過度な前向きは不自然ですが、
この「ちょっと前向き」はなにかいいと思いませんか。

易しいようで、難解・・。まずは「毎月新聞」をお勧めしあす。


プチ哲学 (中公文庫)
佐藤 雅彦
中央公論新社

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落語本としても愉しめる~時そばの客は理系だった

2009-10-12 10:27:26 | 本の少し

時そばの客は理系だった
柳谷晃
幻冬社新書・740円
☆☆


落語を学ぶ、数学の本とあるが、
まさに数学だけでは、私なんぞ(あれなぜか江戸弁)決して手に取る事のない本。

内容は、江戸落語で、作者柳谷氏が、贔屓にしている
三遊亭金八さんの落語の語りを活かし、数学の話を展開。

でも、専門の数学の話より、マクラの落語の話の方が数段おもしろい。
まあ、私の興味の偏り、度合いですが。

ちなみに、26の話で、出会った事の無い噺は、すべて江戸らしい噺で
「一目上がり」、「しの字嫌い」、「七五三」、「松竹梅」、その他は上方落語と共通。

まえがきでも、述べているが、落語においては、昔の人の生活や情緒が
よく表われ、落語に出て来るちょっとした話題に、
今の教育や親の有り方、躾と勉強、色んなことが見えてくると。

落語は笑うためにあるが、
そこには「そういうことってあるね」という感覚があるから、
笑いが身近に感じ、笑ったあとに何かが残る。
決まり事の多い数学と、人間味溢れた落語とのコラボ。

数学の本というより、落語の本としても十分楽しめる本である。


時そばの客は理系だった―落語で学ぶ数学 (幻冬舎新書)
柳谷 晃
幻冬舎

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すいたほれたでよね吉さん~吹田落語研究所・桂よね吉

2009-10-10 08:10:54 | 落語
今日は、落語仲間のM樹さんのお誘いで、吹田のよね吉さんの会ヘ。
淀川を超えると、やはり米朝さん一門の勢力範囲か
よね吉さん、阿か枝さん、二乗さんと、端正な落語が楽しめそう。

阪急吹田駅から、徒歩2分いたって便利な吹田メイシアター。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

立派な高座。・・・金屏風は、主催者の方の手づくりらしい。


いつもの落語会との客層の違いに戸惑う。
20才代の若き女性が、半数以上、そして残りの大半がご婦人
残る男性は2割程度。お客さんは予約で完売の120名。
さすが、イケメン噺家、よね吉さんの親衛隊集合か。
おっさんは、肩身の狭い思いで、小さくなって落語を聴く。

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」

このよね吉さんの落語会に最初から出していただき、
客席からの早くよね吉さんを出せのビームにも慣れつつ、
今日も負けぬよう、頑張りますと・・・・。

でも、噺っぷりは、いつもの二乗さんらしくない。
若い女性の色香に惑わされているのか。

噺は「道具屋」、笑福亭がやる、
客が帰る度の隣の下駄屋のツッコミが無く寂しい。

これも、ネタおろしなのか・・・・・。

二、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「風邪うどん」

ネタおろしの会で、マクラも沢山仕込み実験的にここで試している様。
マクラも、20分ぐらい、あれやこれやとお試しキャンペーン中、
若いお客様の、お肌にあうかどうか、反応見ながら進めていく。

まずは、レギュラー司会の「ぐるっと関西、おひるまえ」に
吉田栄作さんが登場、負けてはいけないと、Tシャツにジーンズで対抗。
でも、このごろ、太ってのデブネタは、フアンからブーイングらしい。

そして、朝ドラの共演の、「のぞみ」、「めぐみ」のマナ、カナとインタビュー。
吉田栄作さんの、出が打合わせとは違って、アシスタントが思わず
「しじみ」、「めぐみ」役のと、言い間違い。

「牡蠣」の話しへといきたいですが、一度聞いた事のある人挙手、半分。
聞いた事のない人、残り半分。・・やりますと、NHKのレポーター役で、
独演会の前なのに、生牡蠣を食べる仕事。
牡蠣にあたるととかは、新鮮というより、体調次第とか。
本番では、打合わせとは違って、きっちりと生牡蠣を食べる羽目に・・・。

まあ、生本番の番組は色々あるんですな。

本日のネタおろしは、「かぜうどん」。
初めて、よね吉さんの酔態を初めて見たが、
「お冷」の説明でのカラミぶりはなかなかのもの。

「喉がつぶれた」声も、つぶれているが聴き取り難くも無く、
それなりの感じがでている。

ネタおろしと言えど、完成度高し、さすが米朝一門。

三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」

得意ネタと言うか、いまや阿か枝さんの鉄板ネタ、硬いネタ「金明竹」
でも、何度聞いても、おもしろいですな。

丁稚の悪ふざけで、引き起こす勘違いをを上品に演じる。

でも、この噺の良さは、最後に出てくる御使いの方の立て弁の素晴らしさ。
都合三回言うが、三回目は、女将さんに解り易くと言いながら
客の私たちにも、解りようにゆっくりと説明しながら、話してくれるが、
細かい内容は、今だ解らず。・・・でもここの処の阿か枝さんかっこいい。

真樹さんの助言により、その長科白を・・・

「わて、中橋の加賀屋佐吉方から参じました。先度、仲買の弥市の取次ぎました道具七品のうち、祐乗、光乗、宗乗三作の三所もの。並びに備前長船の則光、四分一ごしらえ横谷宗岷小柄付きの脇差し、柄前はな、だんなはんが古鉄刀木といやはっとりましたが、やっぱりありゃ埋れ木じゃそうにな、木が違うておりまっさかいなあ、念のため、ちょっとお断り申します。次は、のんこの茶碗、黄檗山金明竹、ずんどうの花いけ、古池や蛙飛び込む水の音と申します。あれは、風羅坊正筆の掛け物で、沢庵、木庵、隠元禅師はりまぜの小屏風、あの屏風はなあ、もし、わての旦那の檀那寺が、兵庫におましてな、この兵庫の坊主の好みまする屏風じゃによって、かようお伝え願います・・・・・・・・・・・・・・・・・」Wikipediaから転載

ぼちぼち、大きなネタにも出会いたい、
阿か枝さんがトリをとるような落語会に出かけなければ。

四、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「天神山」

今度のマクラは、深夜に見たTV「妖怪人間ベム」の話をたっぷりと。

男のベム、女のベラ、子供のベロの三人は、父でもなく、母でもなく、
夫婦でもないが家族愛で結ばれている。
そして、善を行なえば、人間になれると、悪をやっつける。
「早く、人間になりたーい」

まあ、テレビを見ていての、オッサン的ツッコミ。
「そんなやつ、おらんやろ」が、落語的笑いの要素ですが、
昔のアニメ、ひっぱり出すと、そんなんおかしいやろが、満載。

若きファンには、大受けだったが、単に浜村淳さんの映画解説のようで、
最後に、よね吉さんらしい、更なるオチがあるのかと期待してしまった。

ホームグランドでは、受けているが、アウェイでは如何なる反応か、
よね吉さんも、良く理解、納得されていられるみたいで、
最後に「あんまり、反応なかったようで」と、すべてお試しのの会。

この様な、色々な着眼点で、自由に即、試みることのできる落語研究所。
ネタおろしだけでは無く、同時に独自性が問われるマクラの仕込にも
よね吉さんの笑いへの探求心が溢れる会ですな。

落語は「天神山」、良く聴いている気になっているが、
枝雀師匠のCD、DVDで馴染んでいるだけで、
実際の舞台は、小文枝師匠のみ。

今回、じっくりと演じられてるのをみると、ようできた噺ですな。

お寺の表の掃除で、「レレレのレ」とバカボンのレレレおじさんが登場。
師匠の吉朝に教えられたとおりで、伝承芸と。
ええ、吉朝師匠って、そんなに自由だったのか、・・・見られてないのは惜しい。

よね吉さんの、噺っぷりは、ざっくばらんで、デッサン画のよう。
思いのほか、オーバーアクションで、今までのイメージを払拭。

何度も何度も下書きを繰返している自宅のアトリエヘ、訪問したような、
桂よね吉さんの良き親衛隊に囲まれた、ネタおろし落語勉強会、
まさに吹田落語研究所でおますな。

帰りには、天下茶屋で下車、真樹さん夫婦と、トンテキで一杯、いや三杯。
楽しい、結構な一日でおました。


吹田落語研究所~桂よね吉ネタおろし落語勉強会
2009年10月10日(土)午後6:00開演
吹田市文化会館メイシアター・3階和室

一、桂二乗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「道具屋」
二、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「風邪うどん」
仲入り
三、桂阿か枝・・・・・・・・・・・・・・・・・「金明竹」
四、桂よね吉・・・・・・・・・・・・・・・・・「天神山」

09-62-309
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「粗」にして野だが卑ではない

2009-10-07 23:13:35 | 本の少し

「粗」にして野だが卑ではない
城山三郎
文春文庫・476円
☆☆☆

第5代国鉄総裁・石田禮助の生きざま「精神のダンディズム」を、
城山三郎が描く。

数え93才で亡くなった石田が、息子の嫁に指示した遺言がある。
長くなるが、思いがすべて語られているので掲載する。

○死亡通知は出す必要はない。○こちらが死んでしまったのに、
第一線で働いている人がやってくる必要はない。気持はもう頂いている
○物産や、国鉄が社葬にしようと言ってくるかも知れぬが、おれは現役
ではない。彼等の費用をつかうなんて、もってのほか。葬式は家族で営め
○香典や花輪は一切断われ○祭壇は最高も最低もいやだ.
下から二番目ぐらいにせよ。○坊さんは一人でたくさんだ.
○戒名はなくてもいい。天国で戒名がないといって差別されることも
ないだろう
○葬式が終わった後、「内々で済ませました」との通知だけ出せ。
○ママは世間があるからと言うかも知れぬが、納骨以後もすべて家族だけだ。
○何回忌だからといって、親族を呼ぶな。通知をもらえば、先方は無理をする
○それより、家族だけで、寺へ行け。
形見分けをするな。つゆ(奥さん)が死んでも同じだ。


作者城山三郎は、全て取材をもとに一切自分の思いをいれる事がない
ドキュメンタリーのごとく、事実のみを書いているようだが、
石田のいきざまに、共感、惚れていなければ書けない文章である。

昭和63年の初版。ベストセラーになり、流行語にもなったとか、
遅まきながら、読んだ、羨ましいいきざま・・・。

「粗にして野だが卑ではない」、男たるもの、この様に生きたいものだ。








粗にして野だが卑ではない―石田礼助の生涯 (文春文庫)
城山 三郎
文藝春秋

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ほのぼの亭~第一回・正覚寺寄席

2009-10-04 23:07:48 | 笑福亭鶴二
・・・・・・・・・・・・・・記念すべき第一回・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・

待ちに待ちたる運動会、いや正覚寺寄席、ついに本日開催でっせ.

鶴二さんが二席、それも大好きな[稽古屋]と[くしゃみ講釈]
飛入りで飛梅さんの出番もありか。
お日柄よろしい、休日の昼下がり、たっぷり落語に浸ってきますっせ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お天気が良いので、天王寺から塚西まで歩いてみようと、
阪堺電車沿いに南下、でも途中、松虫あたりで、どうやら線が違うのに気づく・・。
諦めて、東天下茶屋から、阪堺電車に乗車。


乗換えの住吉の電停から撮った、
住吉大社、みおつくしか?



ノボリまで用意され、阪堺電車の中からでも、一目瞭然。
勝手に迷うた私は、ひと安心。


成等山正覚寺の正面、江戸堀にあった江戸時代のものを
移築したとか、趣きのある本堂。


早めに着けば、飛梅さんが「東の旅」を鶴二さんに稽古をつけてもらってる真最中。
初めて見させてもらいました。
そのあと、三味線の早川久子さんとも、「稽古屋」の音合せ。
「越後獅子」、「狂乱の太鼓地」、「喜撰」とか、きっかけの確認だけ・。

会場はオール椅子席で、80人のほぼ満席。
障子もはずして、清々しい中で開演。


最初に、お住職の、今幾多康春さんの御挨拶。
落語ファンは、一時間前からゾクゾクと来られるが、
うちの檀家の方は、ギリギリにしか来られない。
少しは、見習って欲しいと・・・笑いながらの説教か。

次回も続けたいが、鶴二さんのギャラの値上がなければと
是非二回、三回と続けて欲しいので、鶴二さんギャラは
しばらく据え置きでおますな。・・・(勝手なファンですが)


一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」

飛梅さんと言えば「十徳」。ついに新ネタに挑戦。
叩きの稽古、そして三味線に合わせての科白が遅れないか、
飛ばないか、いつも心配・・・ドキドキものですな。

でも、つまる事も無く、堂々と、そして飛梅さんの良いのは
オチを言う間(マ)が良く、充分客が笑う間(余裕)をくれる、
それが落語の余裕にうつり、枝雀師匠の云う緩和で笑いがひろえる。

二十歳前後の若手とは違う、落着きが飛梅さんの味に見えてきた。

二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・「初天神」

めくりを見て「ロタケでは無く、ロチクと読みます、どうぞヨロティク」
と、いつもの「女風呂の呂と、竹輪の竹で、呂竹」とは違う新バージョン。

寅ちゃんも、コマシャクレタ子供で無く、素直で好感がもてる。
逆に、あっさりめで、寅ちゃんからこの前の晩のこと、
詳しく聞きたくなるのは、
向かいのオッサンだけでは、ありませんな。

買うて欲しい物も、バナナ、みかん、りんごと、
梨が出てくるのはあるがバナナは初めて
これだけでも、時代設定が変りますな。

サゲは、寅ちゃんが、「わいも漬けさしてーな。ドボン」でおなじみの初天神・・
これからの年末から年明けての蔵出しか。

三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」

「稽古屋」は、ここの御住職の奥さんのリクエストとか。
その奥さん、繁昌亭でお茶子もされており、やはりプロ。
座布団を仕替え、小拍子を置換え、名ビラをめくる動作で、
次の出番ヘの空気を、見事に入れ替える。
普段見逃しているお茶子さんの存在だけで、
落語会の格があがる。

鶴二さんの「稽古屋」丁度、一年ぶり。安定感バツグン。
お師匠さんのしぐさ、謡も、自ら愉しんでおられるかのよう。

鶴二さんの噺になってから、中央の小学生の笑い声。
それも、ひき笑いの声が、会場に響きわたる。
鶴二さんも、時折、好ましいという表情を・・・・・。
その笑いは、真に的を得た笑いで、
いつも高笑いのM子さんも形無しの
お客全員の、笑いのリーダー役である。

笑いに負けぬ大きな声の謡が本堂に響き渡り、心地良い。
「トーンツテン、トーンツテン、ツントチーンテンシャン、」

鶴二さんの「稽古屋」は、いつ聴いても、秀逸でおますな。


四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」

このごろ、普請ほめで終わる人が多い中、
最後の牛ほめまできっちりと・・・。

でも、今日の福矢さん、
いつものヤンチャぶりが少なくいたって好青年。

ツッケンドンの、一見なげやりな福矢さんの芸風が
大好きな私。
さらりとしていて、いつもと違う戸惑いのまま終了。

流しているのか、肩に力が入ってないのが、福矢さんの「牛ほめ」か。

次回の出逢いが、楽しみですな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」

「くっしゃみ講釈」は、中学生の頃に、仁鶴師匠で知った噺。
今日の鶴二さんの語り口、所々で仁鶴師匠がダブル。
私にとっては、最高の喜び。

「カラクリ」ありいの、「講談」ありいの。
いまどきの人でない主人公が、可愛い。

帰り間際の「おけら毛虫にげじ、かなぼり蝉かわずやんま蝶々に
キリギリスにはったった、ぶんぶの背中はピーカピカ」の
無邪気な唄は、大好きである。

今後、二回、三回、と正覚寺寄席が続きますよう期待しますな。


第一回・正覚寺寄席・・・笑う門には福来たる「ほのぼの亭」
2009年10月4日(日)」午後2;00開演
住吉・正覚寺(しょうがくじ)本堂

一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・「初天神」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
仲入り
四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」

09-61-305
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志ん橋・雀々・鶴二~第180回TORII寄席

2009-10-01 05:42:51 | 笑福亭鶴二
東西の実力派の咄家集合。
上方代表は、私の好きな鶴二さんと嫁さんが好きな雀々さんの登場。
さらに江戸落語まで味あえるなんて、贅沢な落語会。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・いつもの落語会と違い、年代も高く、落着いた客層。・・・・・
100人弱のほぼ、満席。

最初に、トリイの支配人が挨拶、
そのあとサプライズで米朝師匠が、米團治さんの付添いで登場。

かすれた声で、思わず聞き耳をたてる。
師匠に米團治さんがふると、つかさず、・・それも二、三回
「話すとそれだけでも長い話になるけどな」と笑いをとる。

実は、米朝師匠、前身の旅館の時、物書き等に利用。
新しく、今のビルに建て直す時、ホールを創る事を提案。
出来たのが、このトリイホール。
・・・TORII寄席180回記念で御挨拶。

そして、志ん朝師匠が大阪へ来られた時の定宿。
その縁で、ホールが出来たら、死ぬまで出演させてもらいますよーと。
亡くなられた直前も、ここの東西名人会でした。

そして、今日。10月1日は、志ん朝師匠の命日と。
なんとも、記念すべき落語会に参加出来るなんて・・・。

前回の、「上方落語と志ん朝」の本にあったように、
志ん朝師匠と六代目の関係からの、鶴二さんの出番か。
すべては、人の縁ですな。

米朝さん、病み上がりといえば、病み上がり
元気といえば、元気。正直、微妙なる元気さですな。

人間国宝にお会いでき、ご健康をお祈りして、
思わず手を合したくなりましたな。


・・・・・・・・一階にあるトリイにちなんだ、鳥居・・・・・・・・・・・

一、桂優々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」

名前だけ見ていると、女性の新弟子を期待していたが、
現れたのは、やはり男の子それももっさりした今風でない。

噺は、東の旅・発端、口調は滑らとまではいかないが、
しっかりとしていて、噛む事もない。
でも、本来多少なりとも笑いがとれるとこでもクスリとも無く
客の見る目が厳しいのか、客が緊張し過ぎるのか。

まずは、二、三回は、「東に旅」、聴かせてもらいまっせ、優々さん。
またまた、楽しみな若手が誕生してきますな。

二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山舟」

さすが、7年目、しっかりした噺ぶりに安心感が漂う。
今まで、吉の丞さんで聴いたのは「時うどん」と「軽業」
今日は「遊山舟」、それも最初の夕涼みの冒頭が終われば
いきなり、玉子のマクアクの部分ヘ飛ぶ。
そして、サゲの「質屋にいれても流れんように」まで
じっくりと慌てることなく演じる。

名人会に、相応しいネタを、自分なりにもってきて
大胆な割愛とまとめ方に、大感心。
吉の丞さんも、名人ですな。

三、林家彦いち・・・・・・・・・・・・・・・・・「・・・・・」(しゃべりの母親)

林家木久蔵師匠のお弟子さん。
肩口から袖へ掛けて、太いラインが入ったナイキ製の着物かと
思える、大胆な着物で登場。

マクラは、日常の真実の中に笑いがあると・・・・・・
次から次に例をあげて、艦砲射撃のごとく繰出す。

最初に、先ほどの優々さんに、「今日のお客さん、どんな」と
聞けば、すかさず「トリイホールのお客さんです」、当たり前。
でも、後から私が考えるには、よく来られる常連さんという意味では

話は、新作で、しゃべりがテーマで、息子のベットの下からエロ本を
見つけた母親が、うろたえ、皆に相談して、結果、近所の人、交番の巡査
学校の先生、クラスの全員まで、知られてしまう。
ドタバタ劇・・東京にも、雀々さんに負けぬぐらい賑やかな噺家さん
おられるんですな。

正式な題は解らず、私がつけるとすれば、「おしゃべりな母親」
上方では、「しやべりなオカン」ですかな。


四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」

米朝師匠のことを、マクラでたっぷりと。
そして、上燗屋ヘ・・・・・・・・・・・。

「お金もらえんというたら・・」、
「どういうこと」、「笑ぅてぇ」の繰り返し、雀々ワールド全開。

いつもの「これは何」とは、まるっきり違う「上燗屋」。
でも酔うてる、雀々さんと同席したら、周りの客は
さぞうるさいことでしょうな。


五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」

鳴物が入る、上方らしい落語と期待していたが、
意に図らず「竹の水仙」

江戸落語と上方落語のMIX型か、
いつもよりアッサリめに聴こえる。

モタレの位置での演目選びは、真に難しいですな。
オオネタははずして、
客にはある程度の技量は見せなければならない。

最近、最高の出来の、大ネタばかり聴いている鶴二さん。
私には、期待が大きい分だけ、ネタのもの足りなさが、
そのまま、不完全燃焼に・・・・・・・。

六、古今亭志ん橋・・・・・・・・・・・・・・・「藪入り」

師匠の志ん朝さんのハナシ。

印象に残った話を一つ、
のぞみが止まらない駅のプラットホームで待っていると、
目の前をのぞみが、速度も落とさず、もうスピードで通り過ぎると
一言「あんなに、いそがなくても良いのに」・粋ですな。志ん朝師匠。

噺は「藪入り」、志ん朝さんのダミ声が響く。
「おっかあ」と子供帰りを待ちこがれる、父親と母親。

この前の、福團治さんの大感激が今だある「藪入り」
目頭が熱くなったのですが、今日は皆目無し。

江戸言葉は、私の胸には、脳には、打ったえないのか。
嫁さんも、ここのお家、貧乏なのかどうかあまりはっきり見えない

私たち夫婦共々、江戸落語は、外国語に近い言語か。
金坊より、寅ちゃんですな。


帰りしなに、みずかけ不動の前の「桃粋」で
美味しい料理とお酒を堪能。


第180回・TORII寄席 (10月恒例・東西落語会)
2009年10月1日(木)午後6:30開演
千日前・TORII・HALL


一、桂優々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
二、桂吉の丞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「遊山舟」
三、林家彦いち・・・・・・・・・・・・・・・・・「・・・・・」(しゃべりの母親)
四、桂雀々・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「上燗屋」
仲入り
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・・「竹の水仙」
六、古今亭志ん橋・・・・・・・・・・・・・・・「藪入り」

09-66-300


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