反対はするが、対象の恩恵はちゃっかり受ける人たち

建国記念日で賛否の集会（中国新聞）

「建国記念の日」の11日、広島市内では祝賀、反対双方の立場の行事や集会があった。
　中区の広島国際会議場では「建国を祝う集い」があり、約1500人が参加した。主催した建国記念の日奉祝委員会の松浦雄一郎会長（広島大名誉教授）が「美しい日本を若い世代に伝え、諸国の文化も尊重し、厳しい時代を協力して乗り越えよう」とあいさつした。
　一方、憲法を守る広島県民会議、県原水禁、県平和運動センターの３団体は、西区の自治労会館で「紀元節復活反対」を掲げる集会を開き、約130人が参加した。自衛隊の海外派遣などの問題点や文民統制の重要性を説いた。
　平和・民主・革新の日本をめざす広島の会（ヒロシマ革新懇）も東区のホールで約100人の集会を催した。海賊対策のためのソマリア沖への護衛艦派遣に「自衛隊の外征軍化に歯止めを」と訴えた。



　もうこのようなことは毎年のことでいちいち反応するのも馬鹿馬鹿しいが、その度に反対派陣営を見ていつも思うのは、「反対しておきながら、建国記念の日をしっかりと休日として使い、その恩恵はちゃっかり享受しているのは矛盾していないか」という疑問だ（苦笑）。

　反対するのは自由だ。嫌ならとことん反対すればいい。しかし、嫌だ嫌だと反対しておきながら、その反対の対象からの恩恵（休日）をしっかりと受けるというのは、いかにもサヨクらしく格好悪い。建国記念日を反対するなら、休日として休むのではなく、仕事でもすればどうか。ましてやこの不景気なご時世ならなお更だ。

　そもそも、国民の祝日に関する法律2条「祝日の内容」において、建国記念の日は、「建国をしのび、国を愛する心を養う。」と規定されている。にもかかわらずこれに反対し、国家（ここで言う「国家」とは政府のことではない。日本という国全体の意味。）を攻撃するような真似をするとは、休日を謳歌する資格はない。

　こうしたサヨクの行動を見ていると、かつて某大学の自衛隊違憲論を唱える憲法学の教授が、阪神大震災が起きた時、「自衛隊は何をやってるんだ」と発言し、主張の一貫性のなさを指摘されていたが、所詮彼らというのはこの程度のものなのだろう。時代が時代なら、戦前であれば大東亜戦争に真っ先に賛成し、翼賛体制を支持するのも、こうした一貫性のない人たちであろう。やはりサヨクというのは信頼できない存在である。

　ところで、建国記念の日反対派集会の参加者は、賛成派の1500人に対し、双方を合算しても230人である。いかに「こういうこと」を言っている輩がマイノリティなのかがよく分かる。以前、サヨクは沖縄の集団自決教科書検定批判集会で、集会の参加者を12万人とぶちあげたが、この数字が実は誇張された虚偽の数字ではないかと指摘された際、「数が問題ではない」とのたまったが、今回もそうなのだろう（嘲笑）。まぁせいぜい小うるさいスピッツのようにキャンキャン吠えていてください。誰も相手にしないでしょうけど。



　建国記念の日とは、我が国日本の建国、すなわち「誕生」を祝おうという日である。ここで言う「国」とは先述したように、政府という統治機構のことではなく、われわれが住むこの日本という国そのものを指しているのであって、本来ならば左右関係なくわれわれの住む国の誕生を祝えるはずである。いわば、自身の親の誕生日を祝うことと近しいと考えてもいい。

　国家とは、単に現在生きる我々だけのものではない。したがって現在生きている我々だけで国家を思いのままにできると思ってはならない。国家は過去・現在そして未来の人間によって構成されるものであり、歴史、文化、伝統を脈々と受け継いでいる共同体なのである。そのような存在である国家の建国を祝えないとは、サヨクはさもしい心の持ち主なのではないか。



　最後に。自国の建国もまともに祝えないような愚物共には自衛隊を批判する資格すらない。