ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

無人島案はナンセンス

2010年02月27日 | 外交事情考察
県外移転候補「馬毛島」など提示へ 普天間問題で社民(朝日新聞) - goo ニュース

 社民党は26日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、沖縄県外の国内移設先として馬毛(まげ)島(鹿児島県西之表市)や陸上自衛隊相浦駐屯地(長崎県)、苫小牧東部(北海道)など具体的な地名を明記する方針を固めた。近く開かれる政府・与党の沖縄基地問題検討委員会に提示する。
 社民党はこれまで、今夏の参院選で改選を迎える福島瑞穂党首らが「沖縄県外の候補地を書き込めば地元から反発が上がる」として地名を挙げることをためらってきた。だが、照屋寛徳国会対策委員長や阿部知子政審会長らが「県外候補地を挙げなければ、社民党が第1候補として主張する米領グアムを米側から断られた時、また議論の流れが沖縄県内移設に戻ってしまう」と主張し、書き込む方向となった。



 本当にこの連中は軍事についての知識がことごとく欠如しているものだなと、改めて思った次第である。

 軍人といえども人間である。人間である以上は、何らかの「ストレス発散の場」がなければ、精神的に滅入ってしまう。のみならず、極限の精神状態に人間を長い間置くことは、非常に危険なことであることは、これまでの数々の事例において明らかにされている。

 軍人というのは、来るべき有事に備え、日々訓練を積んでいる。その訓練というのは非常に過酷であり、また、いざ戦争になれば自分たちがまず最初に死ぬことになるのだから、彼らが受けるプレッシャーやストレスは尋常ではない。

 しかしながら、基地を無人島に移転するとなれば、彼らから「快楽の場」を奪うことになる。先にも述べたように、これは非常に危険なことである。ひいては日米同盟の機能不全すら危惧されることになりかねない。たとえ一時的という留保を付けるにせよ、実現すべきではない。


 これは、「慰安所」がどうして戦場に必要だったのかという問題と無関係ではない。以前にも述べたが、1960年代にコンゴへ、ガーナやインドの軍隊が「国連軍」が派遣されているが、彼らは国連が派遣した軍隊であるにもかかわらず、現地で略奪・強盗・強姦等の悪逆をはたらいている。そこでこのような事態を防止するために、予め民間業者に慰安婦募集を委託して、それによって連れてこられた女性たちが、慰安婦なのである。

 このように、常に死と隣り合わせの軍人が、きちんとその職務をこなすには、彼らのストレスを少しでも緩和することが絶対に必要なのである。そのような施策を行わないことのほうが、彼らが武力を持った集団である以上、逆に危険なのである。それこそ、社民党のお好きな「シビアンコントロール」とやらも働かなくなる。

 こうしたことは、われわれ自身に置き換えても分かる。日々仕事を行い、そこでストレスや疲労も蓄積される。しかし、これを発散する場がないとしたら、どうだろうか。そうすると、人は暴力や略奪によってこれを発散しようとする。残念ながら、社民党の聖人君子の代議士の諸先生たちと違い、人間一般の理性というのはその程度のものなのだ。



 軍事力というのは、ただ闇雲に押さえつけて隔離しておけばいいというものではないはずだ。武力といった強制力を持った集団を管理する以上、彼らにそれ相応の対価を保障しなければ、先ほども言ったようにシビリアンコントロールもおぼつかない。

 しかしながら、かの政党には全くこうした考えが存在しない。「臭い物にはフタをしろ」で思考停止してしまっている。これでは国民の安全は保障されず、沖縄の基地問題も進展しない。

 あえて言う。米軍を移転するのは沖縄県内の歓楽街のある場所にせよ、と。

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2 コメント

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Unknown (葉月)
2010-11-25 11:12:11
関連して沖縄県知事選の情報です。

http://osamu5138.iza.ne.jp/blog/entry/1906710/
http://ameblo.jp/hosyuokinawa/entry-10711052211.html#main

とにかく酷いです。伊波さんが当選したらどうなるんでしょうね・・・。
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葉月さん (管理人)
2010-11-25 22:00:25
情報提供ありがとうございます。

これは完全にフェアな選挙から逸脱した、本当に許せない事態ですね。もし自民党などの保守政党がこうしたことをやったら、彼らはどんな罵詈雑言でこれを批判することやら。

でも、沖縄の人の多くがこうした過激なサヨク思想に染まっているとは思えないです。今の時代ネットも非常に普及し、いくら沖縄といえでも「閉ざされた言語空間」を維持するのは困難でしょうし。

でも、ある意味伊波氏に勝ってもらって、中国の恐ろしさを実感してもらい、また政府の腐った脳みそを逆説的に糺してもらいたいとも思います。もちろんリスクが大きすぎるのであり得ないですが・・・。
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