心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「クライマーズ・ハイ」

2009-01-02 | 映画「か」行
1985年8月12日。群馬、北関東新聞の記者・悠木和雅(堤真一)は、社内の登山サークル“登ろう会”の
仲間で販売局所属の親友・安西(高嶋政宏)と共に、翌日谷川岳の衝立岩登頂に挑もうと準備を
進めていた。そのさなか、乗員乗客524人を乗せた羽田発大阪行きの日航機123便が群馬と長野の
県境に墜落した模様、との一報が入る。さらに悠木は全権デスクを命じられ、社内外での駆け引きや
軋轢に苦しみながらも使命を全うしようと奔走し続ける。だがそんな中、独り谷川岳へ向かったと
思われた安西がクモ膜下出血で倒れたとの報せを受け・・。


この事故の時のことは、まるで昨日のことのように思い出されます。
ちょうどこの次の日、8月13日、生存者がいる・・との報道も
その生存者がヘリでつり上げられていく様子も、なんと職安のテレビで見たんです。
(いろいろ訳ありで(^_^;))
そのときの様子がありありといつでも思い浮かべることができるし
この映画を見て、余計に鮮明にいろいろなことが思い出されました。
この事故のこともそうだし、自分の事なども様々・・。

この映画、良くできていました。事故の内容については深い描写はないんですが
地方新聞社とその記者たち、そこで働く人たちの仕事や心情が
がんがん伝わってきて、どのようにして新聞が作られていくのか・・
ということが赤裸々に描かれていました。
やはり新聞社といえどもサラリーマンなんだな、って思う部分もあって
会社勤めをした人ならリアルに感じる部分もたくさんあるんじゃないかな、
って思いました。

でも、これだけ自分の意見をぶつけ合える職場というのも、ある意味いいな、と。
こんな風にケンケンガクガク、いろんな意見をぶつけ合ってさらなる物を・・と
記者たちが頑張ってるんだったら新聞記事って信憑性がとても高い物
なんだろうなって(今更ですが)改めて思いました。
(社長は別格でしたが(^_^;))

この新聞社の内部と、それぞれの人たちの群像劇風にもなってた動きや
働きを描いてあるところが特出して良かったです。
当時のローテク状況も、自分もその時代を生きてきたくせに
すっかり忘れかけてましたが、パソコンを一人一台持ってなんて
あり得なかったし、携帯電話もいまのようにないし・・・。
その時代に、こうやって記者たちは動いてたんだなぁとひしひしと
その大変さが伝わってきました。

この新聞社でのエピソード以外のものも入ってるんですが、
そこは原作読んでない私には説明不足に感じたかな~。
あの後安西はどうなったのか?息子と一緒に悠木が登山してるくらいだから
あのときやっぱりだめだったのかな・・でもいったんは
意識がもどったのかな?とか、いろいろ想像するのみでしたから。
それに悠木と悠木の息子のことももっと知りたかったなぁ。

当時も読んで震えるくらいだった、あの乗客の遺書の朗読のシーンでは、
当時新聞で読んだ乗客の遺書の文字までも思い出されて
ぐっと来るものがありました。
520人という犠牲者の方々の、(当然だけど)それぞれの人生があったんだ・・
ということを改めて思い知らされた、新聞で彼らの残した遺書を読んだとき、
それが一番強く何かを感じた瞬間だったなぁ、と思い起こされました。
やはり新聞の持つ力は大きかったんですよね。

役者さんたちもみんなとても良かったですが
特に迫力満点、仕事も出来る佐山を演じた堺雅人が一番良かったです。
少し前に見た「アフタースクール」での可愛らしい顔の堺雅人ではなくて、
眼光鋭く、覇気迫るところの演技はため息ものでした。
もちろんあのソフトな部分も残ってたんですけどね。
上手いわ~~って改めて彼のこと好きになりました。

それに等々力部長を演じた遠藤憲一も素敵だったなぁ。
彼はいつも脇で素晴らしい演技をしてますが、今回もまた良かったです。

もうちょっと描いて欲しかったところがあったけど
これはこれで良かったのかも。
それぞれの人物の葛藤と時間との戦い、シビアな現実、そういう緊迫感が
充分感じられましたし。
でもこれ、とっても興味が湧いたので是非とも原作を・・と思っています。

個人的お気に入り度4/5

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましておめでとうございます (ちゃぴちゃぴ)
2009-01-02 10:37:49
メルさん、今年もよろしくお願いします。

この映画、フェイントで早く借りて観ましたが、私も安西と悠木の息子たちのこととか、もう少し掘りさげて欲しかった気にもなりました。
で、堺雅人がよかったねー!
あの事故のことは、私もよく覚えていて、専業主婦してた私は、夏休みで義姉の子供たちを預かっていて、おねえちゃんの方と一生懸命観てた。走り書きの遺書の文字…私も覚えています…。
坂本九ちゃん、好きだったし…。(幼少の頃のアイドルでした。未だに謎な顔の好み…)
NHKのドラマの方も、かなりデキがよいそうなので、そちらも観たいなーと思っています
緊張感があってよかったですね。
ちゃぴちゃぴさんへ♪ (メル)
2009-01-02 20:57:48
明けましておめでとうございます♪
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

この映画、ちゃぴちゃぴさんのところで
ちらっと見たのは(見ようと思ってたので
詳しく読ませ手もらってなかったんですが(^^ゞ)
確かにもうずいぶん前でしたわ。
DVDなのに早くご覧になれたんだなぁ~、いいなぁ~って思ってたんです^^
で、映画の内容ですが、やっぱりちゃぴちゃぴさんも安西やあの息子、それに悠木とその息子のことなど、もうちょっと掘り下げて欲しかったって思われたんですね~。
あのあたり、ほんとにちらっとだったので
こっちで想像するしかなかったですもんね。
まぁあれを詳しく描いていたら、多分こんな風に新聞社や記者の細かいことが描けなかったでしょうからしょうがないんだろうけど・・
でも、ドラマだったらきっちりそのあたりも
描けそうですよね。時間制限が映画ほどないので。
私もNHKのドラマの方も見たいです♪

そっか、ちゃぴちゃぴさんも当時のことは
いろいろ覚えていらっしゃるんですね。
衝撃的なニュースだったので、そのとき自分が
何をしていたかって妙に覚えてますよね~。
それにあの走り書きの遺書の文字・・本当に
衝撃と悲しさとやりきれなさがこみ上げて来て
読んでは泣いたのを覚えています。
やっぱりあれは泣けますよね。
みんなそれぞれ人生があったのに・・。
そうそう、九ちゃんも乗ってたんですよね~・・・
私も九ちゃん好きでした。あの声もニキビ跡たっぷりのお顔も愛嬌があって良かったですもんね。

>で、堺雅人がよかったねー!

でしたね~!
ほんとに彼は素敵だわ、良い俳優さんだわって
今回つくづく思いました♪
仰るとおり全体的にすごい緊迫感があって
なかなか見応えありました。
TB/コメントありがとうございます。 (KGR)
2009-01-03 07:53:43
明けましておめでとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願いします。

緊迫感あふれる映画だったんですが、
新聞作成以外の部分の描かれ方、
特に息子との関係が中途半端だった気がします。
思い切ってもっと切るか、順番を入れ替えて
短くした方がよかったとも思っています。
KGRさんへ♪ (メル)
2009-01-03 11:12:07
明けましておめでとうございます♪
昨年はKGRさんとお話ができるようになって
とても嬉しかったです。
諸事情により(?(^^ゞ)DVD鑑賞がほとんどの
私ですので、KGRさんの記事を参考にDVD選んだりさせていただきました。
今年もまたどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

この映画、とても緊迫感と臨場感がありましたが
やはり新聞作成以外のことはとても淡泊でしたよね~。
そう、特に悠木と息子ですよね。
最後に顔くらい見えるかなと思ったけど
後ろ姿だけだったし(^_^;)
仰るとおり思い切ってカットしても良かったかもしれないなって思いました。
思わせぶりにいろいろ挿入されてた割には
全然よくわからない・・ってかんじでしたもんね。
でも、全体的に見て、良い映画だったなぁと思いました~。
こんにちは! (こでまり)
2009-01-03 12:15:52
メルさんもおっしゃるように、事件以外のストーリーはなくても良かったんじゃないかと思いました。
それがなくても十分通用するんじゃないかと。
これだけそれぞれが意見を戦わせられる現場って、仕事を成し終えた時の達成感もひとしおなのでは、と思います。
ちょっと羨ましかったりもしますが・・・

役者さんもみんな熱演してましたねーっ!
この間映画のエキストラ参加をした際に堺雅人さん本人を見てきましたが、
実物もかなりカッコ良かったですよ!
笑顔が素敵でした!
Unknown (ゆかりん)
2009-01-03 12:49:58
先に見ちゃったこともあってドラマの方が好きかなと。でも新聞社内での緊張感あるシーンは見応えありましたし、キャストも良かったですね。
こんにちは♪ (ミチ)
2009-01-03 15:55:44
メルさん、あけましておめでとうございます!
昨年は映画についていっぱいお話できて嬉しかったです。
今年もよろしくお願いいたしますね~☆

これねぇ、原作を発刊当時に読んでとっても感動したの。
で、NHKのドラマ化でも感動したの。
映画もそれなりに良かったのだけど、どうしても先に二度感動しちゃってるので新鮮味が薄れたというか・・・・。
といっても、この映画の伝えたかった事はビシバシ伝わってきたし、あの当時を思い出すよすがになりましたよね。
ジャーナリスト魂っていうのかな、そういうものって変わっていないようで変わってきたのかもしれないわね。
役者さんたちはみんなとっても良かったです!
こんにちは (masala)
2009-01-03 16:12:59
メルさん、明けましておめでとうございます。
昨年はお世話になりました。

「クライマーズ・ハイ」は、私の「お気に入り邦画ベストテン」の4位に入れまた。
なんか現代のシーンが中途半端でわかり辛いのが難点だったような気がしました。

今年よろしくお願いします。
おぉ~ (miyu)
2009-01-03 23:10:33
原作も読まれちゃいます?
でも、お話も演者も良かったですものね。
とっても興味深く観れる映画でした。
旧年中はたいへんお世話になりありがとうございました。
今年もたくさんお話させていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いしますね。
新年初TBありがとうございます (しゅぺる&こぼる)
2009-01-04 08:14:22
明けましておめでとうございます。
いつもTBいただきまして感謝感謝です。
これは、その説明不足のところは原作のほうで十分補えますよ。悠木と仕事、そして家族、息子や悠木の息子とのかかわりなんかが深く掘り下げられてます。登山の様子はやはり映像で見るほうが数倍よいし・・・
原作を読んで、この映画の映像を思い出すとより一層面白いかと思います。
わたしも「アフタースクール」と本作とで一気に堺雅人さんにひきつけられましたね。
今年もブログ楽しみにしています。
もしよろしければ、リンクさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。