「街のあかり」

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フィンランドのヘルシンキ。警備会社に夜警として勤務する純朴な男、コイスティネン（ヤンネ・
フーティアイネ）。仕事を終え、夜明けの中をソーセージ屋に立ち寄って帰るだけの毎日。
不器用な性格ゆえか、同僚からも疎まれ、恋人はおろか友人すらもいない、文字どおり孤独な
日々。そんな彼の前にミルヤ（マリア・ヤンヴェンヘルミ）という名の美女が現われる。生まれて
初めて恋に落ちたコイスティネン。彼女がマフィアの情婦だなどと気づくわけもなく、やがて
いいように担がれた末、宝石強盗の濡れ衣を着せられてしまう・・・。




いいわ～～、この映画好き♪
アキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」「過去のない男」に続く敗者三部作の
最終章ってことだったけど、「浮き雲」はいまだ見れずにいるんですよね～。
「過去の・・」とこの映画を見た今となっては、すっご～く見たい！
近所のレンタル屋さんになくて・・　買おうかなと思ったけど
レンタル落ちのビデオはあるものの、DVDは皆無に近いし。

・・と、この映画の話しと離れてしまいました(^^;;)

とにかくこの映画の雰囲気、大好きでした。
相変わらずのロックも流れたし、なんといっても淡々と静かに
進んでいくストーリーに釘付けでした。
風景の使い方とか、小道具の使い方にも、らしさが出てて良かったです。

この男、笑わない・・・。一回だけ笑顔が見れたのが刑務所の中。
普段の生活が生活だから、彼にとっては刑務所の中も普段と
変わらぬ”普通”の生活ができるんじゃ・・と思えたほど。
見事なまでに孤独な男・・・これをカウリスマキ監督が描くと
こうなるんだよね～・・って面白くて。



今回の誰にも相手にされない、他人と上手く付き合えない男で
徹底的に痛めつけられるコイスティネン役のヤンネ・フーティアイネが、
ちょっとかっこ良過ぎたかも。もうちょっと駄目っぽさが出てる俳優さんの方が
良かったかなぁ、と思ったりしました。　素敵だったですもん＾＾
それに彼の”手”。フェチまでいかなけど(^^ゞ結構”手”に
くらっとしたりする私としては、あの”手”は素敵！って思いました。



今回もワンちゃん登場♪
あの「過去のない男」でパルムドッグ賞をとったワンちゃん
（劇中、ハンニバルという名前でした）本名タハティの子供がこの映画に
出てました♪今回は劇中では名前がないんですが（？）
本名パユというんだそうで、それがまたすごく可愛いの♪
映画の中でも素晴らしいアクセントになってました。　
この犬がかかわるエピソードも好きだった～。
コイスティネンはボコボコにされてたけど(^^;;)

こんなダメ男でも、ちゃーんと見守ってくれてる女性がいて
世の中捨てたもんじゃないな、と思えて、じんわり温かな気持ちにもなれました。

個人的お気に入り度4/5