「あたらしい友だち」キリンジ
東日本大震災のチャリティーシングルとして、配信限定でリリース。
売り上げの全額が義援金として寄付されるんだとか。
震災後、いろいろな応援ソングやチャリティーソングを耳にする
機会があった。
だけど、この曲ほどさりげなくて切ない曲はないんじゃないだろうか。
北の町からあたらしい町へ転校した子供のストーリーで、こんなに
具体的なテーマなのに、やはりそこはキリンジらしく、押し付けないし
わざとらしくない。
もしこの曲が、震災云々全く関係ないところで生まれて世に出た
としても、それでもとてもいい曲だと思うし。
(テーマやその心意気にはグッと来るものの、曲として冷静に
みると…という場合は多い気がする。)
チャリティーだからとかじゃなく、そうじゃなくても評価されるべき
クオリティってところがね。
わたしには子供がいないし、どちらかといわなくても子供が嫌いだ
けど、だからといって世の中の子供全てが不幸になればいいと
思ってるわけはなく、こどもは子供らしく無条件で無邪気にいられる
のが一番いいと思う。
堀込泰行はコメントで
「子供は大人の真似をするもの。
子供どうしの間に風評被害なんてものがあってはならない。
あるとすれば、それは完全に大人の責任です。」
と寄せているんだけど、これが全てだなと思う。
普段公で、こういうことをこういう風に大きく言うタイプの人では
ないと思っていただけにちょっと驚いたけど。
こんな異常事態だけど、少なくとも子供たちにすれば
校庭は砂漠ではないし、君はひとつも悪くない。
いつかきっと故郷の空が…
そう思っていくしかないんだろうな。