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新潟からフランスへ ル レクチェの里帰り

2018-12-03 07:00:00 | 報道/ニュース

11月5日 おはよう日本


洋なしの品種 ル レクチェ。
このル レクチェは新潟市が地元のブランド品として売り出そうとしているが
そこで取り組んでいるのが原産国フランスへの里帰りである。
10月 新潟市の職員がパリを訪れた。
面会したのはフランスで広い人脈を持つ人物である。
「ル レクチェのおいしさを伝えるイベントをしたい。
 どういう風に伝えたら心に響くか。」
「フランス人はコンビネーション好き。
 例えばル レクチェとチーズ
 ル レクチェとお酒。」
19世紀からフランスで栽培されていたル レクチェ。
しかし病気に弱く栽培が難しいことから
フランスでは栽培されなくなった。
新潟で栽培が始まったのは明治時代。
ロシアのウラジオストクへ輸出しようと
農家の小池左右吉氏がフランスから苗木を輸入したのが始まりである。
しかし当時は生産が安定せず商売にはならなかった。
それでも料亭など一部で人気があったため細々と栽培は続いていたという。
(小池左右吉氏の孫で農家)
「ひとつ食べればやめられない味。
 香りが良くて甘みが強くて。」
“幻の西洋なし”とも言われていたル レクチェが表舞台に登場したのは1980年代だった。
大きな理由は減反政策。
新潟県はコメと並ぶ特産品にしようと栽培技術の研究を始めたのである。
品質の良い果実を安定的に収穫するため試行錯誤を繰り返した。
そしてマメナシという木に接ぎ木するのが最も適していることがわかったのである。
ル レクチェが新潟にやってきてから100年が経っていた。
(小池左右吉氏の孫で農家)
「桃栗3年 柿8年
 梨のばか野郎18年。
 辛抱強さがある。」
大切に育ててきたル レクチェを特別な価値を持った特産品としてもっと多くの人に知ってほしい。
その方法として新潟市が考えたのが原産国フランスへの里帰りだった。
去年には三つ星レストランのフランス人シェフ
ピエール・ガニェール氏に依頼してル レクチェのデザートを作ってもらい
「すばらしい食材だ」と高い評価を得た。
今年はパリで有名レストランのシェフやジャーナリストに食べてもらうイベントを企画している。
(Restaurant ES シェフ)
「何種類くらい作ってほしいという希望はありますか。」
「3~4種類くらいは欲しい。」
「生と火を入れたものを組み合わせたら
 すごくいいものが出来るような気がする。」
(新潟市南区区役所)
「フランスが原産国でそれが新潟市南区に110年前に輸入されて
 その苗木を大事に育ててきて
 ル レクチェのとろけるような舌触り
 芳潤な香りという部分を説明して
 実際に食べてもらえばその良さは分かってもらえるかな。」
祖父が持ち込んだル レクチェをいまも大切に育てる孫も里帰りに期待を寄せている。
(小池左右吉氏の孫で農家)
「本当に素敵な話ですよね。
 いい品物に仕上げてフランスに定期的に送れればいいことだなと。」

 



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