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“日本通”香港人の新トレンド

2017-04-18 07:15:00 | 報道/ニュース

3月24日 国際報道2017


香港のスーパーマーケットには
岡山県産のミカンや静岡県産のメロンなど日本各地の特産品が並んでいる。
チェーン店のスーパーマーケットの売り場は日本からの輸入品であふれている。
野菜からお菓子
お酒まで。
香港の人たちの日本好きは世界一。
日本の農林水産物や食品の輸出先の1位は12年連続で香港である。
(客)
「香港にないものが日本にあるし
 品質もいいですよ。」
「イチゴやリンゴなどとてもおいしくて日本の果物大好きです。」
日本を訪れる人も多く
日本通の香港の人たち。
いま新たなトレンドとなっているのが“レトロな日本”である。
香港の中心部に去年12月にオープンした居酒屋。
「昭和レトロ」をコンセプトにしている。
壁一面に飾られているのはレトロな看板。
昭和時代に日本で実際に使われていたものである。
♪女のみち (宮史郎)
店内に流れるのはもちろん昭和の演歌や歌謡曲。
店は数週間先まで予約で埋まるほどの人気である。
(客)
「きれいでモダンな店はたくさんありますが
 ここは古い雰囲気がいいですね。」
「本物の日本を感じます。
 香港の雰囲気とは全く違います。」
店長の唐世昌さん(42)。
20年余 香港の日本料理店で料理の腕を磨き
この店を起ち上げた。
唐さんも大の日本好き。
これまで30回以上日本を訪れている。
昭和の居酒屋を作ろうと思ったきっかけは
10年ほど前に東京の居酒屋を訪れたときに感じた“古き良き昭和”の雰囲気。
日本通の唐さんも知らなかった日本だった。
(「昭和食堂」店長 唐世昌さん)
「以前訪れた日本の居酒屋が“昭和”を感じる店で良い雰囲気でした。
 香港にはない“昭和”の雰囲気が香港人に受け入れられると思いました。」
唐さんが開店にあたってまず考えたのが
“本物の昭和レトロ”の雰囲気を出すことだった。
日本各地の骨とう品店を回り
昭和時代に使われていた看板を買い集めた。
その数は60枚以上。
210万円ほどかかったと言う。
いちばん思い入れがあるという郵便局の看板は約15万円で購入した。
流行に敏感で新しいもの好きな香港の人たちだが
古いものの価値も見直されていると唐さんは感じている。
(「昭和食堂」店長 唐世昌さん)
「香港人は新しいものをいつも求めていますが
 古いものにも興味があるのです。」
昭和レトロな店を実際に来日して訪れる動きも広まっている。
香港の旅行雑誌の記者 鄭煒華さん。
日本の古民家を活用した店を大きく取り上げた。
(旅行雑誌記者 鄭煒華さん)
「東京は多くの香港人が知っている場所なので
 新しい場所を探していました。」
鄭さんの雑誌で紹介された都内のビアホール。
築80年の古民家を改築して使っている。
いま香港からの旅行客が増えている。
再開発などで建物が次々と建て替えられていく香港。
古い建物を大切に残していく日本には香港にない魅力があるという。
(香港の旅行雑誌記者 鄭煒華さん)
「香港にはレトロなものがほとんど残されていません。
 東京はこんなに古い建物をきれいに保存して
 新しい飲食店に活用しています。
 さまざまな場所で深い日本を知ってもらいたいです。」
古くて新しい日本を発見した日本通の香港の人たち。
より深く日本を知ろうとする動きが広がっている。





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