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香港 深刻化する狭小住宅の実態

2017-04-19 07:15:00 | 報道/ニュース

3月25日 おはよう日本


香港の郊外にある集合住宅が密集した地域。
ここに住む張さん一家は
夫婦ともに飲食店で働いている。
月収は夫婦合わせて20万円余。
香港では少なくない収入を得ている。
それでも家族4人で暮らしている部屋は
トイレと合わせて8畳ほどしかない。
収納は無く
服は袋に入れるなどして壁に掛けるしかない。
張さんが払える月6万ほどの家賃では
どんなに探してもこの広さが限界と言う。
体を動かすこともゆっくり寝ることもできない。
(張さん)
「部屋が狭くて
 子どもが健康に育たない気がします。」
実はこうした狭い物件はもともとは1つの世帯用に起きな1室だった。
その複数の世帯に貸し出せるように小さな部屋に分割しているのである。
これらは小さく切り分けた部屋という意味の「トンファン」と呼ばれている。
香港は約20万人がトンファンで生活している。
狭い土地に多くの人が暮らす香港は慢性的に住宅が不足してきた。
その住宅事情をさらに厳しくしているのが
いま中国本土から流れ込んでいる巨額の投資マネーである。
中心部から車で30分以上離れた郊外の土地。
便利とはいえない場所なのに香港で過去最高額となる2,400億円余の値がついた。
購入したのは中国の不動産会社である。
近年 中国本土の投資マネーが
土地や住宅を投資目的で買う動きが相次いでいる。
こうした動きにともなって
香港全体の住宅価格は過去10年間で3倍に上昇した。
価格が高騰するマンションを変えるのは一部の富裕層だけである。
アメリカの大学を卒業し香港の金融機関で働く男性は
将来値上がりすることにも期待して7、000万円ほどのマンションを購入しようと考えている。
「マンションは投資にもなるので
 1つだけでなく3つ4つ買う人もいます。」
ますます広がる香港の住宅格差。
所得の低い人たちの深刻な状況に危機感が高まっている。
(住宅問題の専門家 香港城市大学 邸勇副教授)
「金のない人は小さな部屋しか手が届かなくなっています。
 結婚や子どもを持つことに消極邸になる原因にもなっています。」
トンファンに住む人たちの生活を少しでも改善したいと活動をしているNPOがある。
代表で建築士の馬潔怡さんは
企業からの寄付をもとに無償で小さな部屋を有効勝つ王するアドバイスを行っている。
(NPO代表・建築士 馬潔怡さん)
「子どもが勉強できる環境を整えてあげたいです。」
馬さんは限られた空間をできるだけ利用できるよう
部屋に合わせて折りたたみ家具などを提供できるよう支援を続けてきた。
(NPO代表・建築士 馬潔怡さん)
「昼間は机として食事や子どもの勉強に使えます。
 寝るときにはベッドになります。」
馬さんのNPOから家具を提供してもらった家族。
「学習机を2つと
 棚を2つ作ってもらいました。」
以前は収納が少なく子供が勉強する机も無かった。
そこで馬さんたちは棚や机を提供し
以前より快適になるよう工夫した。
これまで使っていなかった壁面を生かした収納棚。
机は必要な時だけ引き出して使うことができる。
「ものを動かさなくても子どもが勉強するスペースができて
 とてもありがたいです。」
これまでトンファンに住む50世帯もの家族を助けてきた馬さん。
しかし政府が動かないかぎり住宅問題を根本的に解決するのは難しいと考えている。
(NPO代表・建築士 馬潔怡さん)
「私たちが今やっているのは一時的な支援です。
 政府が何らかの政策で住宅問題を解決してほしい。」


 

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