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京都市長選 選挙戦を追う

2020-02-24 07:00:00 | 報道/ニュース

2月2日 NHK「おはよう日本」


与野党が相乗りで押す現職に新人2人が挑んだ京都市市長選挙は
2月1日に投票が行われ
現職の門川大作氏が4回目の当選を果たした。
京都市長選の結果
門川大作(69) 無・現 210,640
福山和人(58) 無・新 161,618
村山祥栄(41) 無・新  94,859
自民党や立憲民主党など5党が推薦した現職の門川氏が
共産党とれいわ新選組が推薦した福山氏らを抑え
4回目の当選を果たした。
(京都市長選 当選 門川大作氏)
「ひとつにまとまってワンチームで京都の街の未来を作っていく。
 このことに多くの方の共感を得られたと思う。
 すべての人に健康と福祉を
 質の高い教育を
 そうしたことをみんなで取り組んでいく。」
門川氏は京都市出身の69歳。
平成20年の京都市長選で初当選した。
選挙戦で
外国人旅行者の増加にともなう混雑の緩和などに取り組むと訴えた。
投票率は40,71%で20年ぶりに40%を超えた。

(福山和人候補)
「一見 観光で華やかに見えるこの京都で
 市民のみんなが本当にしんどい状況になっている。」
(村山祥栄候補)
「どんどん京都市民が観光客を迷惑だと感じるようになってきた。
 まさに“観光公害”であります。」
京都市長選挙で争点の1つとなった観光政策。
背景にあるのは観光客の急増に伴う
いわゆる“オーバーツーリズム”
“観光公害”の問題である。
風情ある街並みが人気の祇園では観光客が道いっぱいに広がり車の通行の妨げに。
道路の脇に座り込む人もいる。
ごみのポイ捨ても深刻化。
通学や通勤で使う市バスも“混雑で利用できない”と市民の不満が高まっている。
(土産物店経営)
「観光客がいっぱい来て売れるのはうれしいけど
 住むのはちょっと
 にぎやかすぎて。」
(20代学生)
「古き良き京都が戻ってきてほしいなと思う。」
国際観光都市 京都を世界にアピールしてきた門川市長。
外国人の宿泊者数は就任から10年で5倍近く増加。
市の積極的な誘致で宿泊施設も急増し飽和状態と言われている。
立候補を表明したあと門川さんは観光政策を大きく転換。
(門川市長)
「市民の皆さんの安心安全と地域文化の継承を重要視しない。
 宿泊施設の参入はお断りしたい。」
選挙戦を前に宿泊施設の建設をコントロールする方針を打ち出した。
そして始まった選挙戦。
新人の2人は新たな観光の課題に
「有効な手立てを打てていない」と現職を厳しく批判する。
(福山和人候補)
「外資や東京資本の大きなホテルがお金を持っていくだけ。
 それをもうあと4年続けていいのかが問われている。」
(村山祥栄候補)
「バス停の場所もバスの色も一日乗車券も
 全部分ける。
 市民の足は市民の足
 観光客の足は観光客の足にする。」
しかし観光客が来ること自体を否定するわけではないと理解を求める場面も。
(有権者)
「観光は京都のけん引役 経済の。
 外国人のほうが金を落としてくれる インバウンドの方が。
(村山祥栄候補)
「インバウンドはこれからも来る。
 それはいいんですけど
 やっぱり市民がだんだん不満がたまってきている。
 それを整理してあげないと。」
迎え撃つ門川さんは課題を認めたうえで「ともに乗り越えよう」と訴えた。
(門川大作候補)
「観光も市民ぐるみで大きく前進した。
 しかし課題も出てきている。
 “観光先進都市”から
 “観光課題解決先進都市”へ。
 京都なら必ず実行できます。」
国内有数の観光地ゆえに直面する問題。
京都市民がその解決をゆだねたのは
(京都市長選で4回目の当選 門川大作氏)
「京都は観光のためにできた都市ではない。
 何よりも市民生活が大事だ。
 観光の経済的な効果
 雇用等の効果
 これを多くの市民の皆さんの豊かさにつないでいく。
 そうした調和をしっかりと図っていく。」


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