英国紳士の午後

メタルマンをこよなく愛すロックマン系管理人ブログ
メタルマンはメタルブレードで死ぬ

女神の継承(2022)

2022年09月05日 17時30分57秒 | 映画レビュー
9月になりましたが、まだまだ暑い日が続きますね。
先日、少しでも涼みたいと思い「女神の継承」というホラー映画を見に行きました。この映画はタイの田舎を舞台にした怪異を取材形式で撮影するホラー映画なのですが、とにかく怖い!
私もホラー映画が好きで、色々見てきたつもりでしたがめちゃめちゃ怖かったです。
タイ東北部の小さな村で暮らす若く美しい女性ミンが、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで別人になったような言動、奇行を繰り返す。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニムに助けを求めるが...
といった内容です。

ざっくり言うと東南アジア版「エクソシスト」みたいなものでしょうか。
ミン役の女優の演技が凄まじく、少しずつおかしくなっていく描写は映画であることを忘れるような怪演でした。ミンは悪霊に憑りつかれてしまい夜な夜な部屋から出てきて奇行を繰り返すのですが、それを隠しカメラで撮影するというシーンがあります。ミンの母親
が階段を上がった後、階段横の暗闇から隠れていた女性が「ぬるり」と出てくるシーンはもう本当の心霊映像のようで今この文章を書いていても思い出して鳥肌が立つぐらい怖いです。
とにかく怖いです、怖いので見ない方がいいでしょう。

日本映画において宗教や土着信仰を取り扱ったホラーというのはあまり存在しなかったように思う。
先日見た「呪詛」もそうだが、この映画も仏教系の神を題材にした内容だ。
日本でもホラー映画はずっとあったが宗教よりは妖怪や人の怨念といった内容が主で、神に背いたことで怪異が起こるというホラーは考えてみると少ないように思う。
俺が知らないだけの可能性も十分あるが。仏教という宗教自体をそういったホラーコンテンツに仕立て上げるのは罰当たりに感じるからではないだろうか。
「女神の継承」、「呪詛」も仏教をそのままコンテンツにしているわけではないが、神に背くことで怪異が始まるといったところは一緒だ。
まぁ道端のお地蔵さんにいたずらしたら大変なことになった、みたいな内容の劇場版といった内容ではあるのだが、設定が緻密に練られており、儀式の描写等にも力を入れて撮影されているためかとにかく説得力が凄い。なんとなくお化けが出てきました、ではなくこ
ういった要因があるためお化けが出ました、とするだけで怖さは何倍にも膨れ上がる。
物事にはやはり理由が必要だ、と思わされた。
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