英国紳士の午後

メタルマンをこよなく愛すロックマン系管理人ブログ
メタルマンはメタルブレードで死ぬ

M3GAN(2023)

2023年06月13日 00時03分25秒 | 映画レビュー
M3GAN

両親を事故で無くしてしまった少女ケイディ。おばであるジェマが彼女を引き取る。
ジェマは玩具会社で働いており、新製品開発に忙しく、ケイディにあまりかまってやれない。
そんな中、ケイディの一言から超高性能AI人形「ミーガン」を作り出す。
ミーガンちゃんは会社の上司からも絶賛され、ジェマの評価も急上昇。
しかしケイディはミーガンにべったり、ミーガンはケイディの母親のように振る舞い始め、ケイディに危険を与えるものは容赦なく殺し始めてしまう、といったストーリーだ。
まぁ予告を見ればなんとなく話の流れはわかるだろう。

ホラー映画だと思って見に行ったが、メカ描写が多く近未来SFのようだった。
なんというか人形系ホラー映画は、動かないはずの人形が動くから恐いわけだが、ミーガンは元々自分の意志で動いて歩けるため、動くことに対して恐怖を感じなかった。
むしろミーガンが自我を持ち始めどんどん暴走していくシーンはワクワクしてしまった。

ミーガン自身はチタン製のロボットにゴムの皮を被せて人形のような外見をしている。
ゴムの皮の内部はターミネーターのエンドスケルトンみたいなもんだ。
他の人間の声を完全に模写も出来るし、周囲の電子機器のハッキングまで出来てしまう。自動車も運転できるし、電話回線のハッキングまで可能。
動きはシーンによるが、やたらスムーズに動くときもあるし、サンダーバードの人形みたいな動きをするときもある。

自宅でのバトルでは人間が操作するロボットとミーガンとの対決シーンもあり、完全にロボットプロレスとなっており、もうホラーではなかった。
ロボットプロレスにより上半身だけになったミーガンの顔のパーツを次々はぎ取って顔の真ん中にあるCPUをドライバーでぶっ壊すシーンがなんかこう、ステレオタイプなロボット破壊シーンで良かった。もうこれ昭和アニメだろ。

最後のシーンでミーガンを倒したと思ったら、スマートスピーカーみたいなやつが勝手に動くシーンがあり、いわゆるミーガンの素体は破壊したが、ミーガンの意識はすでにネットの世界にアップロードされた、みたいな解釈をしたのだが攻殻機動隊かよ、と思った。

とても面白かったのだが、ホラー映画というよりSFパニック映画といった感じだろうか。
劇中で殺人を犯すシーンもあまりないし、殺人シーンも結構あっさり。
追いつめて追いつめて殺す、ではなくあっさり殺してしまうので恐さがあまりない。
途中、ブランドンという少年の暴力に反撃するところで地面に寝かされている状態からブリッジして直立し、その後、四つん這いで彼を追いかけるシーンはとても良かった!がそのシーンも短い。

もっとこう、やっぱり人間じゃないんだ!という不気味感を感じるシーンがあったら楽しかったのになぁ。
面白かったけど惜しい、惜しい映画だなぁ!!!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする