英国紳士の午後

メタルマンをこよなく愛すロックマン系管理人ブログ
メタルマンはメタルブレードで死ぬ

グリッドマン・ユニバース(2023)

2023年03月28日 01時08分00秒 | 映画レビュー
グリッドマン・ユニバース

久々に同じ映画を2回見に行った。
意外とグリッドマン、好きだったんだなと思った。
まぁ正直見る前はあまり期待値が高かったわけでもない。
グリッドマンとダイナゼノンの続き!ってことで見ておかなきゃな~、ぐらいの気持ちで見に行ったのだがとても完成度の高いアニメ映画だった。

とにかくスパーっと綺麗に終わっている映画で最高だったが、こうやってレビューしようと思うとあまり書くことがない。

一点気になるのは、あまりにキレイにしっかり終わっているというところだ。
テレビ版で気になっていたところもぜーんぶちゃんと畳んでくれたおかげでここから新しい話を作るのは少々ハードルが高くないだろうか・・・

やはりアカネとアンチ(ナイト)が久々に出会うところはめちゃ良かった。
「しぶとく生きてんね」と声をかけるところは、テレビ版のなんか食べ放題の店の前で出会ったときに言った言葉と一緒だった。
なんかまあ結局やってることはSSSS.GRIDMANとあまり変わらないと思うのだが、うまいことダイナゼノンの人たちも入れてうまくやってるな~と思う。

現実世界のアカネは、電脳世界に干渉出来る。
グリッドマンは電脳世界を守る存在だ。
しかし長い闘いでグリッドマンは人間界の影響を受け、電脳世界にいくつものマルチバースを作ってしまった。まぁそれはそれでいいのだろうが。

しかし電脳世界では今までにたくさんの怪獣が作られてきた弊害で、マルチバースを一つにまとめカオスなユニバースを作ることにより無限のエントロピー(自由エネルギー)を得ようとする怪獣マッドオリジンという存在が表れてしまった。このマッドオリジンは怪獣というよりは、人間の意志の残滓の集合体であり、怪獣というより現象らしい。

最終的にはそのいくつも出来たグリッドマンのマルチバースを無くしてしまいたいらしい。自然現象のため、そこに深い理由はないのだろう。

こうやって書いてみるとやはりあまり話の筋を理解できていないな。

グリッドナイトが二人出てきたシーンも理解できていない。あまり深く考えてはいけないのだろうが、気になる。少し考えてみたのだが、グリッドマンのアンチ君とダイナゼノンのナイトさんは別の人物、ということだろうか。

SSSS.GRIDMANの最終話においてアンチとアノシラス(二代目)はツツジ台に残っていることからこの二人はずっとツツジ台にいたと考えられる。サムライキャリバーがアンチについても「あいつは来ない」と明言している。

SSSS.DYNAZENONにもナイトさん(アンチ)とアノシラス(二代目)は出てくるのだが、この二人はグリッドマンが「ダイナゼノンっていう作品でぇ、途中から成長したアンチと二代目出してぇ、合体させてぇニチャ」という妄想ユニバースで作られた世界であり、ツツジ台のアンチ、アノシラスとは別の人物だったということだろう。ガウマの存在自体も「電光超人グリッドマン」であった出来事をグリッドマンが拡大解釈して「あのミイラがぁ、実は怪獣優生思想でぇ、こいつらとダイナゼノンが戦うニチャ」として作られた存在だったのだろう。

あの世界において怪獣だけは世界改変等の影響を受けにくいようである。元々、アノシラス二代目も電脳世界の頃からいて、アカネがツツジ台の世界を作ったことも知っていたわけなので怪獣だけが電脳世界にいる上で、少し引いた目線で世界を見られるわけだ。

なのでSSSS.GRIDMANのアンチ、二代目はマルチバースの重なりの影響を受けず、世界がおかしくなっていることを感知していた。それをグリッドマン(裕太)に伝えるため何度もコンタクトを試みるが、フィクサービームの影響でコンタクトを取れなかった。裕太自身が世界に違和感を感じることで初めて接触出来たわけだ。

その後、グリッドマンをアンチが倒すことでフルパワーグリッドマンもカイゼルグリッドナイトも姿を消してしまった。一度、グリッドマンを強制的にシャットダウンすることでグリッドマンマルチバースも全て一時的に消してしまったのだ。これにより世界のカオス化を抑えることが出来たわけだ。

ツツジ台はアカネが作った世界だし、アンチもアカネが作った怪獣、アノシラスは元々電脳世界にいる怪獣なのでグリッドマンユニバースとは違う世界の存在のため影響を受けない。蓬は怪獣と結びつきを受けないため影響を受けなかったらしいが、これは少し都合良過ぎな気もする。

しかしその後、グリッドマンはアレクシスにインスタンス・アブリアクションを受けてユニバースのダイナゼノンとサウンドラス戦艦を呼び出している。このとき、ダイナゼノンの面子も復活していることからアレクシスによって再びグリッドマンユニバースは復活したと言えるだろう。
この時にアンチとアノシラス二代目はダイナゼノンのナイトと二代目になってしまった。「同期された」とかなんとか言っていた。

グリッドマンユニバースの正常化に伴い、同じキャラクターは統合されたと考えるべきだろう。
アンチはツツジ台の存在であり、ナイトはダイナゼノンの世界のキャラクターである。この二人はグリッドマンの中では同じキャラなので、統合してしまおう、という考えだろう。他にもグリッドマンが妄想で考えた別ユニバースの同じ怪獣などは統合されているのかもしれない。

まぁつまりSSSS.GRIDMANのアンチとSSSS.DYNAZENONのナイトさんは別の存在だったということがわかった。が、今回の映画でこの二人は統合されました。

メインのストーリーよりは、裕太が六花に告白するまでのプロセスや学園祭の準備をするところなどが見ていて楽しい。ジャンクショップにも新世紀中学生、ダイナゼノンのメンツが揃うしワイワイしていてなんか楽しい。
怪獣との戦闘シーンは言わずもがな最高だったのだが、グリッドマン、ゴルドバーンのパワーアップしたやつ、ダイナゼノンが合体した姿は「超合体竜王超人ロードカイゼルグリッドマン」で合っているのだろうか、それだけが気になる。
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リリーのすべて(原題:THE DANISH GIRL)2015年

2023年03月01日 15時16分05秒 | Weblog
2015年の映画、イギリスとアメリカの合作映画らしい。
世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベという女性(元男性)の映画。

1920年、コペンハーゲンに絵を売って暮らしている夫婦がいました。あるとき、妻が夫に女装して絵のモデルになってもらうようお願いしました。
女装が似合ってしまった夫は、女装に傾倒してしまい、性自認が女性となってしまいました。
働きもせず、家に引きこもり女ごっこをしている夫を妻は養い、理解者として一緒に住んでいました。
旦那はついに性別適合手術まで受けてしまいました。しかし術後三か月で死んでしまいました。
という暗~い話だ。

なんかこうオカマを使った泣けるストーリー!というのは「ミッドナイトスワン(2019)」を彷彿とさせる。映画的には旦那にかいがいしく付き添う妻、とった内容の映画だったので史実と比べてどうなのだろう、という疑問は尽きない。
まぁ元々の小説である「THE DANISH GIRL」を実写化しているわけで、元々そういう内容の小説なのだろうが。

劇中では家の中で女装して女性として暮らしながら、毎日悩む・・・みたいな描写があり、男性との付き合いはほとんどなかったような描き方をしているが、実際は男性との付き合いもそれなりにあったようで、彼女は女としての楽しさを謳歌していたようだ。なので映画でも女装した状態で男性からモテている!といった描写があったほうが楽しかったように思う。
劇中では同性愛者の男性と浮気?みたいなことをしていたが、なんかそれじゃリリーが全然モテないみたいでなんというか偏見的な書き方に見える。

また史実においては妻のゲルダはわかっていないのだが、映画においては彼女をいわゆる普通の女性、男性が好きな女性という風に描いている。
が、ゲルダが描いている絵の中にはレズビアンを題材にしたものもあり、そもそも彼女が夫を女装させてモデルにしているという点がなんというか性倒錯を起こした可能性もあるので、一概にリリーが全部悪いというわけではないと思う。2人の話だし、2人が納得して夫婦生活?を続けていたとも考えられる。

とにかくこの映画は盛り上がりにかけるし、面白いところがない。

唯一、リアルだなと思ったのはリリーが同性愛の男性に本名で呼ばれてショックを受けるシーンだ。リリーとしては「女性に見られている!嬉しい!」という気持ちで、その男性のところに行くわけだが、その男性は同性愛者なわけなので別に女装しててもしてなくてもどっちでもいいのだからリリーであろうが、なかろうがどっちでもいいので本名で呼んでしまったのである。
まぁ厳密に言えば、ゲイが女装に手を出すかは疑問を感じるが時代背景的にはそういうもんなのかなぁ。ゲイも女装も一緒でしょ、という描き方が全く理解していないな、という印象を抱かせる。

つか「ミッドナイトスワン」もそうだったけど、オカマは最後は死なないといけないのか?ふざけるなよ。
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