英国紳士の午後

メタルマンをこよなく愛すロックマン系管理人ブログ
メタルマンはメタルブレードで死ぬ

ゴールデンカムイ(2023)

2024年01月24日 10時47分45秒 | 映画レビュー
ゴールデンカムイは17巻ぐらいまで読んだような読んでいないような。
途中からどんどん登場人物が増えていって話がわからなくなってしまった。
追い続けるのもだるくなってしまった。

20台の頃なら漫画の実写なんて絶対に見に行かなかったが、あまり気にならなくなってきた。
元々、漫画の実写化なんて期待して見に行く方がアホなのだ。
漫画を読んできて自分の中で構成されたキャラクターのイメージがあるわけだから、実写の俳優が演じたところで違和感しかないのは当たり前である。
だからまぁ、実写化を見に行くのであれば同人誌、アンソロジーなどを見に行くような寛容な気持ちで観ないといけない。
同人誌を読んで、このキャラはこんなことしない!!!などと怒りはしないだろう。

というわけでまぁゴールデンカムイを見てきた。

出演者はあまりわからなかったが、玉木宏扮する鶴見中尉はやはり漫画とはちょっと違うが、キャラが立っていて良かったな。
土方はかっこよかったのだが、土方が元々カッコイイからであって自分のイメージとは声が違った。
白石は全然白石に見えなかった。
まぁ実写に漫画のキャラを求めるのが筋違いなんだけど。

公開前からインターネットでは言われていたが、衣装がコスプレっぽい!という指摘は俺もそう思った。
アシリパさんは綺麗な白い毛皮を着ていて、全く汚れる気配もない。
白石の上着も全く汚れておらずコスプレにしか見えなかった・・・
撮影所の建物もとても綺麗に整備されており、汚れもなかったためリアルっぽさはない。
が、まぁリアルなノンフィクションを撮っているわけではないしこんなものかな。

これ、映画を作る側としても衣装を漫画と現実のどちらに寄せるかは悩むところだと思う。
あまり原作から変えすぎると漫画のキャラクターと同じに見えない、と怒られるだろうし漫画そっくりにしてしまうとリアルじゃないと言われるし・・・

衣装はコスプレだが、撮影や演技はかなり頑張っているように見えた。
杉本、白石が冬の川に落ちてしまい凍えるシーンはとても寒そうでリアルだった。
クマや狼は当然CGだろうが、素人目にはリアルな動物にしか見えず、よく出来ていた。
八甲田の映画ぐらいガチで雪山で撮影したのか、合成なのかはよくわからんが雪山の景色はこの映画の見どころだと感じた。

漫画はコミカルなシーンも多いが、映画の方はどちらかというとシリアスに寄せている印象だった。
登場人物は漫画と似ていないのであまり思い入れなく見ていた。
鶴見中尉のところから脱出した杉本が寅次、梅ちゃんのためにお金が必要なんだ、とアシリパに語るシーンは見ていてグッ!と引き込まれるシーンだった。
おお、面白くなってきたぞ!と思ったらそこで終わりだった。
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Ever17 -the out of infinity- Premium Edition(PSP版)(2009)

2024年01月19日 23時26分11秒 | ゲームレビュー
Ever17

昔から恋愛アドベンチャーゲーム(サウンドノベル?)は好きじゃない。
俺が人生でやってきた恋愛アドベンチャーゲームと言えば、数える程度で
ONE~輝く季節へ~
シュタインズゲート
他にもあるかもしれないが思いつかない。
この2つもプレイしたはずなのにほとんど記憶がない。
シュタインズゲートで覚えてるのは「失敗した、失敗した・・・」のところぐらいだ。

そんな中、なぜ突然「Ever17」をやったかと言うと、インターネットの掲示板でどんでん返しにビビった、という表記があったからだ。
やろうと思ったが吉日、すぐPSP版を始めた。

あらすじは、海底にある遊園地LeMU。
事故によりそこに閉じ込められてしまった男女の脱出までを描く、という作品だ。
主人公は、男性2人のどちらかを選ぶ。

女の子は5人ぐらい出てくるが、やってみたら恋愛要素はほぼなかった。
便宜上、それぞれの女の子のエンディングがあるが、最終的なエンディングに行くための通過点でしかない。

ネタバレしてしまうが、主人公を男性2人から選ぶのだが、実はこの2人は別の時間に存在する。
出てくる女の子はほぼ一緒なのだが、それぞれ2017年の話、2034年の話に分かれる。
プレイしていると、主人公によって話や女の子の性格が違うように感じた。
が、実際は登場人物が年をとらなかったり、クローン人間のため容姿が全く一緒、AIの立体映像だから年月が経過しても全く姿が全く変わらない、という理由があったのだ。

プレイしていておかしなところ、理解しにくいところも多々あった。
キャラクターもほぼ20年前あのゲームなので流石に古さを感じたが、当時のオタクはこれに「うおー!かわいい」と言っていたのだろう。
俺も20年前にプレイしていたら同じ感想を抱いたかもしれない。

俺が最も気に入ったキャラクターはつぐみ、次点で空だった。
最初のつぐみは、愛想がめちゃくちゃ悪く何が気に入らないのかわからなかったが、エピソードをプレイしていく内に一番苦労してきたキャラクターだと感じ、好きになった。
2017年のLeMUの事件後、子供を二人出産し、頑張って育ててきたことを考えると出ているキャラクターでは一番辛かったキャラクターだと言えるだろう。

空は単純にビジュアルが好みだ、俺の好みは背の高いお姉さん。
AIという設定もいいね。

おかしな点はあげればきりがない。
誰が蹴ったかわらかない空き缶、17年経過したのに立体映像に驚くパソコンに詳しい女子高生(17年前に実用化されている技術なのに、今更その技術に驚くのはおかしいのでは)、重い石を持って119mを潜る少年、ぶれる生存者数・・・やりこんだ人であれば他にもたくさんの矛盾点があるのだろう。

それでも恋愛アドベンチャーゲームにおける主人公の姿が見えないという点を逆手に取ったストーリー、直接ゲームをプレイしている人間に問いかけてくる、という設定は面白かった。ちょっと恋愛アドベンチャーゲームを見直した一作だったな。
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