ごろっと、えほんをひろげよう

子供と一緒に絵本、本を読んで早や10年。今は学校図書館司書をしています。読んできた本読みたい本を綴りたいと思ってます。

ライジング父サン

2017-08-15 13:06:03 | 児童書
 くすのきしげのりさんは以前講演会も伺い、
たくさん出版されている絵本は、どの作品もそれぞれに
味わい深く、心に染み渡るものがあります。

 図書室には、以前山田養蜂場のみつばち文庫で頂いた
らしい「ライジング父さん」という本があります。
あとがきを見たら、くすのきさんの初めての長編ということで
読んで見ました。

 主人公のシンイチくんのお父さんは児童文学作家という
1ページ目の書き出しに「おや?」と思い、その後
脳梗塞で倒れたという内容に、講演会で大病をしたと
語られていたことも思いだし、ご自身の体験をもとに
書かれているんだと感じました。

 シンイチくんや妹のアスカちゃん、おばあちゃん
お母さんの協力、お父さんの本当に再起をかけた
懸命のリハビリが綴られています。
そこには、シンイチくんが成長していく過程も
アスカちゃんがわがままを言わず頑張っている様子も
あって、一気に読むことが出来ました。
さすが、くすのきワールドがこの長編でも発揮されて
いました。
 家族にとっては、たいへんな事態でしたが
乗り越えて再び日の出を迎えた結果に
読んでいた私も勇気をもらった気持ちになりました。

 くすのきさんのますますの健康と活躍を期待しています。





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