えくぼ

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月に吠える犬

2018-01-06 14:40:31 | 歌う
▲ お隣の番犬ジロ一に吠えられる私はなぜか猫ばかり詠む

元旦からお隣の番犬に吠えられて今年は戌年かと気づく。

⚡月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。荻原朔太郎の詩集『月に吠える』の「序」から鷲田清一が本日朝日(折々のことば)に引用している。

影に向かって吠えるのは切なくも詮なきこと。「私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘付けにしてしまひたい。影が、永久に私のあとを追って来ないやうに」と。

▲ ランブラス通りをぶらりぶらり行く影よわれより離れておくれ

これは20年も前の私の歌である。異郷の街まで私につき纏うわたしの影、どこかで切り捨てたい、置き去りにしたい影、光のなかに立てば影は濃く鮮やかになったり、喜びと悲しみは交錯しているらしい。

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