えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

試してガッテン?

2017-02-28 09:36:08 | 歌う
         試してガッテン?
 
 ✿ 眠りたい、白さるすぺりの花々を見上げていたり、見とれていたり
                             松井多絵子

 NHK総合テレビで22日放送した生活科学番組「ガッテン」で、糖尿病の治療や予防に「睡眠薬を使える」に驚いた。私は睡眠薬を飲んだことがない。飲み過ぎたらこの世から追いだされそうで怖い。NHKは27日までに番組ホームぺーじに謝罪文を載せた。3月1日の番組でもお詫びの内容を放送する予定である。とのこと。
 
 番組では「睡眠の改善により血糖値が下がる」という研究成果を紹介「睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができる」などとしたテロップの表記があった。放送後に「睡眠薬の不適切な使用を助長しかねない」「副作用を軽視している」など批判が寄せられている。私の知人、特に老人の不眠症は多い。84歳のA子は夜ごと睡眠薬を。20年余も飲み続けているが特に副作用はないと言う、私は旅先で寝る前に「缶チュウハイ」を飲むが、3時間くらいで目覚めてしまう。お酒より睡眠薬のほうが良い、現在の睡眠薬は副作用がないとA子は言うが。
 
 ✿ あの雲が布団になってくれるなら我を任せて眠りのなかへ

 ホームページ」では「あくまで睡眠障害と診断された方に対して、医師が睡眠薬の処方が必要と判断した時にしか行えないことを、もっと明確に述べるべきだった」とした。また薬剤名がわかる状態の映像をを使い、この薬剤だけを推奨している印象を与えたことも「配慮に欠けた」とした。私はよく眠るためによく歩くがさほど効果がない。本を読んだりブログを書くほうがよく眠れる。脳が疲れれば眠れるような気がする。
                               
    ✿ コンビニはいつ眠るのか真夜中もあかりのなかに動くにんげん、

              2月28日  松井多絵子

キャスター国谷裕子

2017-02-26 10:31:23 | 歌う
         キャスター国谷裕子の場合

♦ 打たれても打たれても出る我となれペン先鋭く尖りていたり 松井多絵子

 本が売れない昨今、17年1月に刊行したばかりで6万部も売れている✿「キャスターという仕事」。著者・国谷裕子は、NHK「クローズアップ現代」は23年も続いた「クロ現」の顔。昨年3月に「クロ現」が打ち切りになった。「クロ現」とは何だったのか。テレビ報道のスタイルをどう変えたのか。それを当事者が振り返って検証している。

 1997年、ペルー日本大使公邸人質事件で人質救出後にフジモリ大統領が来日したときのこと。手柄話を聞いたあとで、国谷は同大統領の暗部である内政面での強制的手法に臆せず切り込んだ。すると放送後、日本の恩人に失礼だとの抗議がどっと来たとか、「それでも聞くべき
ことは聞く。自分の信念に喜んで殉じるのも、ジャーナリストの仕事に違いないと。

 2月13日~19日、新書部門の紀伊国屋書店全店調べ、ベスト10上位は

 
   ① 応仁の乱=呉座勇一著 中公新書

   ② それでもこの世は悪くなかった=佐藤愛子著 文春新書

   ③ 言ってはいけない残酷すぎる真実=橘玲著 新潮新書

   ④キャスターという仕事=国谷裕子 岩波新書

 「岩波新書としては女性読者の割合が高い”クロ現” 開始のころ社会人になった40代以上が手に取っている」らしい。気軽にすらすら読める本ではない。著者への評価と人気の高さか、長い海外生活で英語の発音がいい、美人である。新書・「キャスターという仕事」の帯はカラーの著者ポートレイト。容色も才気も衰えない国谷裕子に乾杯!。

 昨日「洞田明子」の歌集批評会に出席しました。この歌人は知らない方が多いことでしょう。近日中にこの謎の歌人について書きます。

     2月26日 松井多絵子         

 

つまみ食いの読書

2017-02-24 21:10:51 | 歌う
         つまみ食いの読書

 ♦ 十分で一冊の本が読めるらし十分後には忘れる本を  松井多絵子
 
 昨日の夕刊朝日を読みながら私は高橋源一郎さんとオシャベリをしているような気分だった。珈琲ではなくビールを飲みながら。「本を読む時間がなくて。最近は日に30分くらい」と私が言えば「30分だけ読書を楽しめばいい。読書を勉強のように考えてはいけない、そんなの楽しくない」と源一郎さん「たとえばドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」トーマス・マンの「魔の山」紫式部の「源氏物語」100年、200年経っても残っている作品には、その理由がある。

 一冊丸々読み通す必要はない。ショートケーキの苺だけ食べるみたいに。気が向いた時に好きなところを読めばいい。どんどんぺ-ジを読み飛ばしてもいい。好きなフレーズを見つけたら何度もそこを読み返すだけでいい。長編の名作は遊びがいがある。ぼくも昔から飛ばして読むことが多かった。どんどん読書のつまみ食いをしてほしい。

 「つまみ食いが楽しくなって最初から全部読みたくなったらそうすればいい。そんな風にして本と友達になれたら楽しい。源一郎さんは背広よりポロシャツとジーパンが似合う。気ままに生きている感じ。会ったことがないのに親しい男のような、私が落ち込んでいる時に飲みながら一緒におしゃべりをいたくなる老人未満の男である。音楽もつまみ食い。本でも音楽でもたくさん読んだり聴いたりすればするほど、いろんなもののつながりが見えてきて、楽しみが広く深くなっていくと思う」と語る高橋源一郎は明治学院大国際学部教授。

 先日デパ地下でハム、チーズなどなど試食していた男子、もしかして源一郎先生かしら。新聞の先生は「そうだよ。あれは僕、ケーキの苺も試食したよ」と。

   さあ、今夜は『さようなら、ギャングたち』をつまみ食いします。 

            2月24日  松井多絵子

「an-an」の脳

2017-02-23 09:28:00 | 歌う
           an-anの脳

 2月22日発売の「an-an」特集 ひらめき脳の作り方。直感力、記憶力、恋にも役立つ!
この雑誌はおしゃれな女性むけのファッション誌と思っていたが、「脳」の特集とは。新聞広告に戸惑うが「脳」の老化は40代から始まり、若年認知症が増えているらしい。

 
 [an-an]の特集は能力アップ対策 あなたはどんな思考型?ひらめきタイプ診断。

 ① 直感力 発想力は才能や偶然ではない、ひらめく技術を身につけよう。

 ② 記憶脳 9つの覚える&思い出すテクで「何だったつけ?」を解決。

 ③ 脳内麻薬 幸せも集中力も反加齢もコンディションは脳内物質が決める。

 ▲ 楽しくできる脳トレドリル 頭がスッキリ&やわらかくなる?!達人のメソッド、、。
 ▲ 女性と男性の脳の違いを知れば「恋愛は今よりもっとうまくいく」

 「岩波現代短歌辞典」には脳についてつぎのように書かれている。脳(なずき)は中枢神経をつかさどる脳は、大脳、間脳、中脳、小脳、などに分けられる。しかし、意識活動や感覚の中心をなしていることから、歌のなかでは内面的な、精神のあり様を表す、、。

 ✿ 屈まりて脳の切片を染めながら通草(あけび)のはなをおもふなりけり

                              斉藤茂吉

 医学現場で詠まれた茂吉の歌はもっとも科学的な雰囲気が濃い。脳の切片を染めつつ、その色や形からアケビの花を思う。一見、飛躍した連想のようにも見えるが、脳の切片を染めるという場を利用しながら、ほかならぬ作者の脳の働きは、遠い記憶をよびさましている。                                  (草田照子)

 脳は加齢と共に萎縮するが知的刺激を与え続ければ予防できるらしい 。

   ♥ 異国語のようなり古語を収めたる辞書をひらけば「なずき」とは脳

               2月23日 松井多絵子 

あの縄文弁当は

2017-02-22 09:38:04 | 歌う
         あの縄文弁当は 
    
 ♥ よき時代だったらしいと思わせる鴨肉入りの「縄文弁当」 松井多絵子

 3月が近づき行楽シーズンが始まろうとしている。昨日朝日夕刊には「おいしい時間旅行。食のタイムスリップ」昔の人が食べていた食事を、味付けも含め、ほぼ忠実に再現した「歴食」が、全国に生まれている。町おこしの起爆剤にと考える自治体も増え、26日には島根県益田市で第2回サミットが開かれる。

 十数年前に東北の縄文遺跡を巡る旅をしたときに「縄文弁当」を食べたことがある。鴨肉と野菜だけ、単純な味だった。香辛料など使ってなかったようだ。現代は食材を過剰に加工しているのではないか。その反動で素朴な味を私たちは懐かしがり「歴食」がブームになりそうだ。例えば、、

 {縄文時代} 土器片クッキー(神奈川県) 縄文どんぐりクッキー(鹿児島県)

 {古墳時代} 古墳形のケーキ(奈良市) 三角縁神獣鏡チョコ(福井市)

 {奈良時代} 宮廷料理・天平の宴(奈良市) 万葉食・貴族の御膳(浜松市)

 {平安時代} 奥州藤原膳(岩手県一関市)

 {室町時代} 益田氏の饗応料理(島根県益田市) 平成大内御膳(山口市)

 {江戸時代} 本丸御膳(熊本市) 和宮御膳・新撰組御膳(岐阜県大垣市)


 ♥ おいしいというよりやさしい味がする斑鳩の里の古代米弁当
 
 この「古代米弁当」は今でもあるのだろうか。ご飯が黒っぽかったような気がする。旅の食事はムードもご馳走だ。食べながらタイムスリップする。当時の食亊とは全く違うかもっしれないし、美化して大昔をひととき懐かしむのかもしれないが、旅は現実から離れることのできる「遊びの時間」だ。しかもお土産に「どんぐりクッキー」だの「古墳形ケーキ」などなど
旅の余韻を楽しめる、春よ来い、はやく来てね。

               2月22日 松井多絵子