えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

門脇篤史の「あるきだす言葉たち」

2019-01-31 14:33:54 | 歌う
昨日の夕刊☀「あるきだす言葉たちたち」 を久しぶりに読んだ、以前は度々ブログに書いたが「走りだす言葉たち」に私は置き去りにされた。でも昨夜は大丈夫。「途上に」の門脇篤史は老人に親切、1986年生まれの平成の男子だが昭和の雰囲気の漂う人である。

🔘真夜中と朝とのあはひにむいてゐる職場のひとにもらひたる柿

深夜に柿をむいている。マンゴではなく柿、芭蕉が、法隆寺が。景が広がる

🔘納豆の薄きフィルムをはがしをりほそき粘糸を朝にさらして

和食の朝食、納豆の粘糸に朝の光とは微妙なる美、作者のゆとりが伝わる。

🔘わたくしをぢっと薄めてゆく日々に眼鏡につきし指紋をぬぐふ

身辺の些細な微妙なあれこれを巧みにゆったりと詠む、師事している大辻隆弘氏から吸収しているのだろう。昨年末に🌻現代短歌社賞を受賞した。その折に少しお話ししたが門脇篤史は重厚な青年、一緒にお散歩したいような、
私と同じ「未来」の会員、でもtoo late同人だそうです。

働かず家事もせぬ寡婦たち

2019-01-29 10:48:04 | 歌う
以前から私は家事をしない女に憧れていた。E子は夫に先立たれ3年前からケアホ一ムで暮らしている。昨年に続き今年の賀状にも「お目にかかりたい」とあり数日前彼女を訪れた。

ホテルのロビ一のようなその先にゲストル一ム、池が広がり常緑の木々かガラスで覆われた空間が広がる、3人用の席に座るとE子は私の横の椅子に彼女のスト一ルを置く、するとロングスカ一トの女がそこに座ろうとする。E子は「ここに後から人が来ますから」と。

「困るのよあの女」という。入居者たちとべったり付きあいたがって、彼女だけでなく退屈している女が何人もいて、家事をしないから時間をもて余してる。親族や友だちはメ一ルだけ、誰も会いに来ない。

亡くなったE子の夫は某財閥の御曹司だか病弱で子供はいない、夫に勧められ短歌を投稿していた。大会賞を受賞した彼女と佳作の私が知り合ったのは昭和の末。今でも中堅結社で活躍している。共通の話題があるからすぐに結びつくのだ。

人と付きあいが続くのは「接点があること」ではないだろうか、家事をしないだけではなく自分の世話までしてもらえるケアホ一ム、そこで自分史なと話しいたら嫌われてしまう、でもテレビで見たことを話題にして見たら?

今朝のテレビで働く元気な女を見た。

☀立ち食いのそばで活力、早朝の駅構内に湯気が漂う

他人の視線がストレス

2019-01-28 16:16:47 | 歌う
本日発売のAERAの特集は「他人の視線がストレス」、10代、20代の6割超が他人の視線がストレスだとは、「見るのも見られるのもイヤ」とは本音だろうか。自分が成功したときは見られたい、友だちなどが成功したときは見たくないのではないか。

スポ一ツ選手は勝ち気でないと成功できないらしい。大坂なおみ の試合を観ていると彼女の勝ち気の凄さに圧倒される。相手に金メダルを取らせるもんかという熱気が力になるのだろう。

勝者はテレビに何度も大写し、画面も年々大きくなっている。成功した人の顔は満開の向日葵のようだ、失敗した人の顔は萎れた向日葵、真夏の光と陰。他人の視線が気になる人は暗い店に入る。その気持ちよくわかる。

以前、彼女が受賞して私が落選したとき私は暗い茶房でひとり冷めたコ一ヒ一を飲んだ。

🌻自らを向日葵に例えしひとが去る九月尽日この世より去る

彼女は「平成」を生きることなく逝った、私は「平成」を、そして次の御代も少し生きるかも知れない。

仮想人生

2019-01-26 14:11:02 | 歌う
人手不足が騒がれている。社員たちは会社でさぞ大切にされているだろうとおもっていたがわが町のス一パ一のレジの女子がかなりの腰痛、わたしの腰痛より辛そうで、痛々しい。今日もまだよたよたしていた。

朝刊の「仮想人生」という本の 広告が目につく。はあちゅう が著者らしい。33歳、ユカ、専業主婦。自堕落な世界を覗き見するつもりだったが、、。SNSでむき出しになる人間の愚かさと優しさ。必読の裏アカウント小説!

時々私はツイッタ一で「疲れた、仕事を休みたい」という「つぶやき」を目にしたが。「もう一人の私」をツイッタ一の中に作るとは。

「人生がひとつしかないから、私たちは苦しいんだ」と彼女が叫ぶ広告、同感である。画家や音楽家、小説家は他の人生も生きている。私だって、短歌を詠みながら時折、美少女になったりしている。

この本の広告に作家・藤沢数希はこんなコメントを、、。

🌻スマホの向こう側でそれぞれの人生が絡み合う。これはネット時代の恋愛小説だ!

わたしも今日これから書こうかしら、ネットの恋愛小説、もう一人の私のささやかな「ささやき」を。

日本のことわざ

2019-01-24 14:18:17 | 歌う
🔘磯の鮑の片思い
この諺の鮑は平成生まれに通じるだろうか。昭和生まれの私でも鮑という字はルビなしには読めない。鮑という貝を見たのは昔々のこと。

🔘女房に惚れて家内安全
これは解る。亭主に惚れたら家内不穏

🔘かわいい子には旅をさせよ
旅をさせたらブランド品ばかり買ってきた。親への土産でなく自分のものを

🔘秋茄子は嫁に食わすな
嫁たちは🍆は漬けものよりチ一ズ焼き、秋茄子などどうでもいいのだ。。

🔘金持ち喧嘩せず
たしかにお金持ちは穏やかだ、しかしゴ一ンみたいな更に大金持ちになりたくて喧嘩をする人もいる。


🔘枯れ木も山の賑わい
つまらないものでも無いよりはまし。わが家はボロ市で買った壺がごろごろしている。壺の中には金貨が?

新聞の本の広告「日本のことわざを心に刻む」を見ながら以上のようなことをおもった。

🌸桜はもう咲くことなどはないような裸木の影を去りかねており