えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

風を怖れる

2018-07-28 13:27:52 | 歌う
本日午後1時のニュ一スでは台風は関東に接近、今夜から明日未明にかけて東京も、、、。猛暑、地震、大雨、水害この夏は次々に私たちは苦しめらている。でも微風は心地よい、風に話しかける私、風に頼る私、風に反抗する私、今夜は風を呪うかもしれない。

🔘 耳飾りのひとつを失い右の耳ばかりが風のうたごえを聞く

🔘 白壁に強風はたはた折れ曲がりわたしにだって言い分がある

🔘 押さえても押さえても髪は舞い上がる、わがままなのは風ではないか

🔘 目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか風よ

🔘 風は止みまた吹きはじめる夜も更けて死者の言葉が絶え間なく吹く

🔘 窓を打つ夜風がこころの窓を打ち打ちやまぬまま夜はふけゆく

🔘 長者町ここに住む人みな長者、そんなことない風が冷たい

🔘 倒れずに疾風のなかに立ちつくす高層ビルは不安をまとう

🔘 夏の夜に冬が聞こえる風雪の音を伝えるル一ムク一ラ一

水を恐れる

2018-07-26 10:18:19 | 歌う
猛暑に少し慣れ生き延びているが台風が接近してくるとは、水害の恐ろしさに私は怯えている。

わたしの歌集のなかから水の歌を7首

▼ 食卓にこぼした水がたちまちに田沢湖、十和田湖、ああカスピ海

▼ 泥水の河だったのかメコン河の水面はわれを映さずたゆたう

▼ 水が湯になってゆくとき切な気な息をしているアルミの薬缶

▼コインシャワ一7分間の幸せを詠むホ一ムレスが住所の人は

▼水槽がもし割れたなら非常口どこにあるのか魚のための

▼手をのべて流れる家もトラックも摑めそうなりテレビへ寄りゆく

▼駅ビルの地下に人工の滝があり浮かれている水、呻いている水

直木賞は島本理生

2018-07-20 09:54:33 | 歌う
白い服似合う直木賞受賞した島本理生
の「ファ一ストラブ」は

第159回直木賞に選ばれたのは島本理生の「ファ一ストラヴ」(文芸春秋)
副賞は100万円、贈呈式は8月下旬。

島本理生は83年東京都生まれ、高校在学中に「シルエット」で群像新人文学賞優秀作、03年に「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞、15年には「Red」で島清恋愛文学賞を受賞した。

直木賞の受賞作は、就職活動中の女子大学生が面接の帰りに父親を殺害した事件に材をとり「深いところに手の届く作品」に仕上げた。

島本理生は芥川賞候補は4回、直木賞は2回。デビュ一から18年である。でもまだ35歳、昨日のテレビでの彼女は私にはまぶしいほど若かった。

皿の上の輪切りにされしキウィ一は緑したたる初恋の国

このキウイ一を食べてたら私は若返りますよ。(笑い)

第159回芥川賞は高橋弘希

2018-07-19 08:37:52 | 歌う
先ほど朝刊で第159回芥川賞、直木賞受賞者を知った。同じ背丈の長髪のおんなが寄り沿っている。白い服の島本理生は直木受賞者賞、その彼女に添っているのは芥川賞の高橋
、記事を読みはじめて高橋弘希は男性だと知る。

高橋弘希は38歳、青森県十和田市生まれ。大学卒業後、予備校講師やロックバンドの活動。2014年「指の骨」で新潮新人賞 17年「日曜日の人々」で野間文芸新人賞、4度目の候補で芥川賞!

朝日朝刊「ひと」の欄に茶髪の高橋弘希、やはり女に見える。受賞作「送り火」は都会から来た転校生の視点で地方を見つめているらしい。執筆は早朝か深夜。午前11時から午後5時まではやる気がでないそうである。高橋さん私は貴方がやる気になれない昼間、家事に追われながら短歌やらブロクなどなど、だから貴方のご活躍を知らなくて申しわけありません、猛暑ですか木陰や駅ビルのなかなどのベンチで居眠りしながら、メモ帳に、あれこれとお書きになったらいかがですか

駅ビルの地下に人工の滝があり浮かれている水、呻いている水

直木賞の島本理生さんについては明日書く予定です、

年に1度の朝日歌壇「番外地」

2018-07-17 13:05:07 | 歌う
選歌している時、ちょっと捨てがたいオモシロ短歌に出会う。それらのハガキを「番外地」という箱にためておき、年に一回、その中から精選した歌を載せる。今年は高野公彦選者が紹介

🔘「好きだよ」と言えば婆さんが額に手を当てて言いたり気は確かかと
(石黒一也)

🔘入院に仏典買ひて退院に宝くじ買ふ吾に呆れる (小坂進)

🔘背の低き事で得した事はなく葡萄狩りにはお誂らへむき (長浜利子)

🔘選者とは酷な仕事よ幾万の淡き望みを摘み取る作業(安元文紀)

こういうはがきを見ると笑いを誘われつつ、内心でスミマセンと呟く、これは高野選者のお言葉である。

投稿したがダメだった作品で気にいっているものを入れる「私の番外地」の箱を作ろう。その中の作品が来年の🌻「番外地」に選ばれるかもしれない。