tanabeebanatさんの記事、
アニメ化は失敗だったのかから
活発な論議が交わされているので私も書いてみたくなったことをぐだぐだと。
アニメ版を見ていないので「評価を聞いた限り」の記事になりますが・・・
アニメ化自体は「成功」か「失敗」かには二分されない
・・・と思っています。
まず確実に論議になる手のことですし。
いきなり橙の世界さんの
結局は人それぞれ…なのかなぁ(ハヤテアニメ化の成否について)や、
付箋代わりの日誌さんに近い結論になりますが。
この手のことは、「どのような観点で見るか」によってまるで違う結論になり、
たいていは長くに渡り延々と論争になるのですよね。
なわけでこのような事柄には、語られる項目ごとに分解して
「どの点ではどうだったか」という分析が必要だと思っています。
蒼のごとく!さんのところでも指摘されるとおり、
「商業的には成功の部類に入る」ことは確かでしょう。
しかし「作品的には失敗」の色彩が強いのは確か。
明日は明日の風が吹くさんはそちら寄り。
ただこの「作品的」に関してはたいてい評価点が難しい。過去のアニメには
「原作と別物のイメージで成功した(といえる)例」がありますから。
その有名な例は「
サザエさん」「
マジンガーZ」など。
ただこの辺りは「出来のいい別の作品」とはいえるものになっています。
そうでない例を挙げるとすると、
「
日本テレビ版ドラえもん」、通称「旧ドラ」でしょう。(特に1クール目)
どのような代物かはなにしろ映像が出てこないので
YouTubeにあるOPを見てもらうくらいしかないのですが、
「原作のイメージと違う」
「原作者が否定的(と言われる)」
「製作サイドの敬意上権利関係が不明瞭」
と、色々やらかした代物になっています。
ただこの例でも(形の上では)現在のドラえもんが引き継いだ形になっており、
最初期のサザエさんのように修正が可能だったかもしれません。
結局、「製作者の腕次第」と言うことになるのでしょう。
作品のイメージを違う媒体にうまく「翻案」できるか、
あるいは別物になっても「これはこれで」と評価されうるものになるか。
アニメではありませんが当ブログでも
「(本家)ネギま!」と「ネギま!?neo」で
「同じキャラクターでも性格が違う」という現象は確認できています。
ただ少なくとも
いすみてさんのように原作派が怒りを感じるほどの代物ではなく、
「こんな○○もいいか」と感じるくらいにはなっています。
(アニメ版「ネギま!?」は「原作派が怒りを感じる」レベルだったようだが)
とりあえず当方の結論としては
「
全体的に成功扱いしうるレベルではある。特にメディアミックス面では。
ただし挿入されるオリジナル展開回と原作準拠回との調和がいまひとつで、
アニメ単体としては失敗近い。」位になるかと。
今のところ「成功」扱いの意見は全て、
原作や各種CD等との結びつきの点からのものですから。