網創漠蓄

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伊澄の性格の裏表

2008-02-10 08:44:43 | ハヤテのごとく!
伊澄はコミックに「性格に裏表がない」という設定が描かれているが、
これが過去論議の的となった。

その最大のものが暫定最終回2(3巻7話~4巻1話)のときのもの。


(これはコミック掲載時)

関連する主だった記事を拾ってみた限り

・おふらいんver2 さんの
伊澄の設定と二面性の矛盾について
・橙の世界 さんの
『暫定最終回・その2』の怪『暫定最終回・その2』の自己解釈
・ヒナギクさんちの晩ご飯 さんの
暫定最終回2の伊澄さんの行動についてへの私見
・乱文乱舞ランブル さんの
暫定最終回その2での伊澄さんを考えてみる。その1その2

あたり。
(みなさん、今頃トラックバック送ってすいません。)

今回は伊澄のエニアグラムによる判定結果を元に、
これを検証してみましょう。

まず、「性格に裏表がない」というのはどのようなことを指すか、
この「裏表」とは「内面(裏)と外面(表)」のことであるが、実は
実際には「身内への態度」と「部外者への態度」のことを指す場合の方が多い。
人の内面はそう簡単には覗けないからである。

これは逆の「裏表のある性格」という言葉でどういう人を表すかを考えると分かりやすい。
大抵は「よそ様の前ではいい人を演じるが、裏では・・・」という人に使われる。
(「二重人格的」とも言う)
このような「相手や場によってあからさまに態度が違う人」、
「内弁慶」など、通常は表の人格・裏の人格のような態度の違いが現れる人を表す。
(ハヤテの登場人物では千桜とかタマとか)

そして伊澄はどうか、というと「人に見せる態度は一貫している」。
精々ハヤテ・ナギ・咲夜が相手の時の態度が多少違う程度。
少なくとも「裏表が無い」と呼べる範囲にある。

しかし、隠し事のようなものは結構有る。
ナギに力を隠していることもそうだが、例えば



第17話/第2巻第8話のこの場面。
この期に及んで事実をぼかしている。
実は内面で考えていることが一貫して表に出なかったりするのだ。



この場面で見せた「考え」も、作中の人物は知るすべが無い。

また実際、論議になるような行動が多いのは確か。



このように「容赦の無い」行動は随所に見られる。
何故こんな行動が出るのかというと、実は
「自分がやられても結構平気だから」
だからめったに怒らない。

type5というのは人の悪口をそれほど気に留めない一方、毒舌家が多い。
また、人(や自分)の気持ちを考慮に入れずに行動することも多い。

このtype5の行動指針を考慮に入れて暫定最終回2の問題の台詞を見てみると、
実は連載時・掲載時どちらでも自然だったりする。

つまり、ナギからハヤテを「買った」時には特に何か考えていたわけでもなく、
その後のハヤテの様子を見て初めて「何か悪いことをしたのかも」位には感じた。
(だからあっさりと「戻りたいのですか?」という台詞が出る)

それで問題の台詞は、マリアから「(これで)いいんですか?」と聞かれて
伊澄なりに「いいんです」と伝える台詞であるわけだから。
どちらでも伊澄にとっては単に事実を伝えているだけなのだ。


とそんなわけで、伊澄は
「心には裏表が有るが、行動には裏表が無い。」
という感じになる。

実際いつもボーっとして何も考えないでいるように見えて、
裏では例えばこんなことを考えているのだ。



結論:
伊澄にも裏表は有る。
表はボケで裏はうっかりである。

或いは、裏では情け無用の仕事人である。



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