▼欧米でも日本でもコロナワクチン接種を選択しない人が、特に若年層に多い。接種を受けない理由は大きく分けて3つ。「将来の副反応が怖い」「どんな副反応が出るかわからない」「今のワクチンは、副反応(副作用)にたいする症例分析がなされていない」が第一群。「自分が感染するとは思わない」「今までワクチンを接種していないし、コロナワクチンも必要とは思わない」が第2群。第3群は、「ワクチン接種をしても感染しない、重症化しないと言う保証がない」です。共通しているのは薬剤に対する基本的認識や情報分析能力が低く無知と云う事。例えばメリットとデメリットの現実的比較が出来ていない、ワクチン接種の意義・目的が理解できていない、就学年齢までに10種以上のワクチンをすでに接種している事実を知らないなどです。思想的な事で接種しないならまだしも、まるで医術や薬は人を堕落させるというどこかの新興宗教の教義を鵜呑みにしているかのよう。良く知った上で、コロナワクチン接種を選択しないのであれば、それはそれで尊重されるべきです。
▼「今の人は、何でも機械に頼る。スマホやコンピュータなんて昔はなかったが、何の不自由もなく暮らせた」と云う老人。貴方は今の人でなく、いつの人なのですか?そんなに思うのだったら、石斧と矢じりを持って生活してください。わずか2000年ほど前までそうでした。その時の人もそれなりに生活していたでしょうから。
▼「無意識の偏見」。五輪組織委員会元会長の「女性の多い会議は・・」以来良く使われる言葉だ。TVを観ていると、この「無意識の偏見」がよくある。コマーシャルに出てくる主役は、かわいいか美しい若い女性。30歳にもなっていない女性がニュースキャスターやサブキャスター。夫や子供に比し若すぎる美しい妻。食品、薬品、電化製品、情報通信製品とそのアプリまで主役は若い女性。中古車や住宅の宣伝まで、およそ似つかわしくない若い女性が主役で男は添え物。ボケ役は犬より下のオヤジが定番。ただし、かわいくない又は美しくない女性は論外。これって無意識の偏見がなせる業では?無意識の偏見が最もはびこっているのは報道業界でしょう。
▼日本の子どもの数、40年連続で減少。先進国に見られる少子化現象は社会制度などの問題ではなく、生物学的現象です。少子化は、文明化や性差無視などで自然界との調和を破壊している先進国ほど著明で今後も続くでしょう。ただし、途上後進国の人口は増え続け、世界人口100億人時代を迎えるかもしれない。
▼長文が書けない、同世代同環境の人としか会話できない人が増えている。外国人から見ればあいまい表現も、日本人の得意とする微妙な表現方法なのだが、今一部世代が使っているあいまい言語は、自分が仲間はずれにされることを恐れて、断定する事を避けようとする深層心理が生み出した言葉の使い方である。業界用語や世代用語は方言と同じですから、誰にでもわかる訳ではない。言語豊かな日本人の表現は難しい一面は認めるが、なんでも「かわいい~」、「スゴ~イ」、「マジでー」のみの表現力に接すると、あまりにも稚拙で情けない。喋り言葉が喋れないと、とうぜん微妙な文章が書けるはずがない。日本人は、英語など外国語の言語については勉強し正しい文法で喋る努力をするのに、日本語には無頓着なのはどうしてでしょうね~。日本に生まれた日本人だからといって、最初から日本語に堪能という訳でもないんだから勉強しなくっちゃね~。同義語、流行言語にも変遷があります。例えば世代別うなずき言葉の変遷は、「うそー」、「ホンとー」、「マジでー」と世代で移り、同じ意味でもウルトラ、チョウ、スゴーイと変わる。カッコいいー、かわい~いも使い方によって流行語であろう。東京地方の方言が、あたかも共通語(日本には標準語はありません)のように振舞ったりもしますが、東北地方の人が発音しにくい「さ行」や「は行」を避けた言い方になっています。引っ越す→越す、端(はし)→はじ、と言うの様に。他にも見つける→めっける、いばる(威張る)→えばる、・・さん宅→・・さんち、杓子→お玉などなど。言葉は時代とともに変わるが、少なくとも一般用語は全世代、地域に共通して通じる事が必須条件である。専門用語・業界言語や世代言葉も文化であるが、地域・分野・職業・世代を超えて共通する言語(共通語)で適応適切に喋り書く事が出来なければ、現代社会に生きているとは云えないでしょう。
▼日本語で言わず外国語で云うと正体不明で、カタカナで書くと何だか本質が隠れて薄められ正体が分かりにくい。日本語の方がリアルで意味を伝え内容を理解しやすいが、外国語で意味を希薄すると、許容され易くなっているという現象を起こす。それを期待した外国語の言い替えはいかがなものか?例えばパラサイトシングル⇒スネかじり、ニート⇒ぐうたら、フリーター⇒プーたろう、ソムリエ⇒鑑定人、その他マーチャンダイザー⇒販売分析促進員、パティシエ、ブランジェ⇒菓子職人、パン職人 コンシェルジュ⇒手配・案内員、ネイリスト⇒爪墨入師 等々