福田首相、小沢氏に連立参加を呼びかけ。福田康夫首相は2日、民主党の小沢一郎代表との2回目の党首会談で、民主党の連立政権参加を呼びかけた。小沢氏は「党内で協議する」と回答を保留したが、民主党は役員会で拒否する方針を確認した。小沢氏は会談で民主党の主張に沿って自衛隊の海外派遣を随時可能とする恒久法制定を検討するなら、インド洋での給油活動再開に向けた新法案の成立に協力する立場を表明した。
ナゼ小沢は党首会談に応じたのか?ナゼ、小沢は大連合構想を即断わらず党内協議としたのだろうか?他に何か提案があったのか?福田は、ナゼこの時期に党首会談を申し入れたのか?いずれにしても福田は予定どおりの返答を得、予定どうりの成果を得たのであろう。でも、ナゼが多すぎる会談だ。
ここまで書いていたら、民主党の小沢一郎代表、党首を辞任のニュース。理由として党役員会に提起した自民党との連立協議入りの了承を得られなかったことを挙げ、「私が不信任を受けたに等しい」と説明。その記者会見で、自衛隊の海外派遣について,原則論を福田康夫首相に提示し、合意していたと説明した。
福田自民党総裁が小沢民主党代表へ連立参加呼びかけたとのニュースは、小沢が党代表辞任で、ナゼ?の疑問が多くあった会談の意味が全て解けた。福田首相は、小沢代表に小沢氏の関係した大きな汚職がらみの事件(田中角栄の疑獄相当?)を突きつけ、2人だけの党首会談を申し入れた。身に憶えのある小沢は2人きりの会談を断れなかった。福田は、小沢の政治生命はもちろん投獄も可能な正確な証拠を握っていた。小沢は非常に驚き動揺。その事実を公表しない事を条件に、福田は海外派遣問題の合意と大連合の提案をした。慌てた小沢は党に持ち帰り検討すると返答。小沢は、民主党役員会で大連合構想を拒否され、その上海外派遣問題をなぜ合意したかも説明できなかった。福田としては、小沢揺さぶり効果は充分で、自衛隊海外派遣問題の合意と民主党内の混乱や党首交替と云う成果を得た。小沢としては、福田に首根っこを掴まれ今度の衆議院議員選挙は戦えなくなってしまった。と云うことは党代表辞任しかないと判断したのだ。
小沢民主党は、目先の政権獲得に全力を投入しているが、グローバルな目をもって国益を考え行動する政党ではない。利益誘導政策で政権を獲ろうとする小沢は、古い自民党よりなお古い体質の政治家である。前回の参議院議員選挙は、民主党は生活格差をヒステリックに強調して民をそそのかしたり、土建業、農業等への交付金補助金助成金などかつての手法で利権誘導を示唆して票を獲得し勝って、政権交代といきり立ったが、結局自らの体質が墓穴を掘った。
マスコミは、福田首相と田中真紀子の対決を2世による角福戦争なんていうが、福田はしばらく静かにしていた間に旧田中一派の経世会壊滅をもくろんで動いていた(ニュースソースの多くは読売ナベツネか?)。真紀子なんて目ではなく、まずは小沢民主党代表を抹殺し、自民党や民主党にいる旧経世会系議員を全て無力化する作戦である。方法は全く違うが、小泉内閣と同じように旧自民党議員の生き残りをすべて政治的に抹殺し、新生自民党の源流の地位を確保する策である。
福田小沢会談の内幕を書いていたら、またまたビックリ。民主党の小沢一郎代表は辞意を撤回し、代表を続ける意向を正式表明したと云う報道。「民主党は政権担当能力が不足で、次回衆議院議員選挙で勝つ力量もないと思う」と辞意を表明した党首が、党員の要請で辞意を撤回するとは恐れ入った。党も党員も代表も政策を持った政党とはとても認められない。福田自民党総裁に押さえられた状態では自民党案に反対も出来ず、法案は衆参議院を通過する。小沢代表自身の力が極端に落ち、退任せざるを得ない状況になるだろう。
ところで、守屋防衛事務次官の証人喚問はどうなったの?今の状況は旧自民党の小沢系民主党員と自民党員にとって、一省庁の事務次官の収賄疑惑なんて細かい話は、どうでもいいってことでしょうネ。さあどうなる、余裕の福田、窮地の小沢。