時評が語るその時代

思うままに日々感じたことを掲載

戦争時の責任(新聞の行間を読む)

2007年11月30日 | インポート

米下院本会議は旧日本軍によるいわゆる従軍慰安婦問題で日本政府に公式に謝罪を求める決議案を可決した。本会議での可決は初めて。決議は旧日本軍が「若い女性を『従軍慰安婦』として知られる性的奴隷」にしたと非難し、カリフォルニア州選出のマイク・ホンダ議員が提出していた。   (2007/8)

大きなお世話じゃ、米国は関係ないし、言う立場にもなかろう。決議は、「中国や韓国の売春婦は公娼でなく日本軍従軍慰安婦だ」とする中国韓国のロビー活動に、日本人2世議員マイク・ホンダを利用したパフォーマンスだが、無視出来ない段階にきた。事実誤認に基づく推測で決議するとは、米議会の程度を疑う。

日本も、原爆投下は人間の尊厳を踏みにじった大量殺戮として非難し、米国に謝罪を求める決議をすると良いまた、広島や長崎で原爆に被曝したのに認定してくれないと、国を相手に原爆症認定訴訟している集団があるが、おかしな話です。原爆症認定は、被爆者救済措置であり、被曝の事実とイコールではありません。訴えるなら米国を相手に訴訟すべきでしょう。国や政府を訴えると云うことは、不特定多数の日本国民に責任が有ると云う主張ですからね。戦時下の公娼が日本の謝罪対象になるなら、原爆を投下し多数の市民に放射線障害を発症させた責任は、米国にあります。


ケータイ人間

2007年11月23日 | インポート

海外旅行を機会に携帯電話の機種を変更しました。国内外通話、メール、ワンセグ、GPS、決済(おサイフケータイなど)、フルプラウザ、バーコードリーダ、セキュリティー、カメラなど非常に多機能です。1週間かけて全機能をマスターしました。でも携帯は携帯、受身で展開性に乏しく、なんだかセコイ閉じこもった感じがします。

PC人間はグローバルな関係を好み、ケータイ人間は仲間内関係で視野が狭いと云うのが一般的評価ですが、PC歴30年以上、携帯歴10年以上の私もそう思います。画面の広さに比例か?以前は、PCメールは連絡メモ扱いといわれましたが、今はPCメールは手紙、ケータイメールはメモかも?

10代~25歳はPCを持たず、大学のレポート作成や読書まで全てケータイで対処しているとか。そのせいか、簡単便利を好み偏狭偏執的です。当然得られる結果も安易偏狭でセコイ事を云う奴が多い。中でもオタクは、性格とか趣味のなせる事じゃなく、ADHDなどと同じ発達障害では?

若年者は、音楽好きの様だけれど、ケータイの音質で満足しているなら、聴覚能が低いよな~。50歳以上のおっさんは、コンポ世代だから変に凝っていて、ケータイやPCの音質を音と認めず、こだわってアンプがどうのエンクロージャがどうのとか、再生機器の性能に異常にうるさい。それもどうかと思うけれどネ。

今の世の中、たくさんのツールが用意されていて、TPOに適応したツールが選べます。携帯は30cm定規?1mm目盛の30cm定規だけでは、10m以上や1mm以下を計測するのに適さず、結果も不正確です。30cm程の狭い世界に通じても、10m以上や1mm以下の世界には通じません。に適合したツールを選択する能力を持たなければ、今の時代を生きているとは云えないのでは?ケータイはに優れたグッズですが、ケータイに誘導され何となく・・・ケータイしか使えない・・・じゃなく、自分の目的(タスク)をしっかり定め、それに合ったいろいろなツールを使いこなしましょう。あらゆる業界がケータイサイトで客をつかもうとし、コンピュータ関係業界も新たなケータイの開発に余念がありません。ケータイは開発費が安く受け入れてもらえる機会が大きいからでしょうが、安易偏狭でセコイ奴の支持にこだわっていては発展はありませんよ。PCと携帯の機能を併せ持った「スマートフォン」は、主流になるかそれとも中途半端のろくでなしになるのか注目です。


ブランドイメージ

2007年11月16日 | インポート

米調査会社J・D・パワー・アンド・アソシエイツによる、世界の自動車の品質信頼性調査(2006年版)で、ブランド別ランキングでトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が12年連続で1位になった。普及車の「トヨタ」も合わせると、トヨタは全19部門中、8部門で首位である。欧米車は、欧米の整備された都市環境では優れていても、世界は広く道路事情や気候などさまざまで、その環境に対応できる車は、日本製と云うことです。日本車は、故障しないでの信頼は絶大。砂漠の国ドバイでもOK。

それでも日本では、メルセデスベンツこそが最高と思っている輩が多い。青少年期に受けた欧米志向の印象が強く残っている世代は、ベンツを変に憧れている。65歳以上の人は、ホンダをオートバイのメーカーとイメージしており、ホンダの乗用車を買おうとしない。最初に受けたブランドイメージはなかなか変わらないのだ。それだけに大人用品でも子供に認知されるブランド作戦は、企業にとって必須である。ベンツに乗っている人に『ダイムラークライスラーの車ですね』と言うと嫌な顔をする。レクサスは、メルセデスベンツと同じようにトヨタの一車種でなくレクサスである。企業が株式上場する理由に、優秀な人材確保と云うのがある。親しみのない企業には良い人材が集まりにくいからだ。信越化学や大日本印刷、小松製作所は世界的企業であるが、一般人にはほとんど意識されないから馴染みがない。ブランド名売込みに、TVコマーシャルなどをすべきだと私は思う。紳助さんがコマーシャルしている水や排ガス処理事業の「ミウラ」の様に・・・。


余裕の福田、窮地の小沢(新聞の行間を読む)

2007年11月10日 | インポート

福田首相、小沢氏に連立参加を呼びかけ。福田康夫首相は2日、民主党の小沢一郎代表との2回目の党首会談で、民主党の連立政権参加を呼びかけた。小沢氏は「党内で協議する」と回答を保留したが、民主党は役員会で拒否する方針を確認した。小沢氏は会談で民主党の主張に沿って自衛隊の海外派遣を随時可能とする恒久法制定を検討するなら、インド洋での給油活動再開に向けた新法案の成立に協力する立場を表明した。                                   

ナゼ小沢は党首会談に応じたのか?ナゼ、小沢は大連合構想を即断わらず党内協議としたのだろうか?他に何か提案があったのか?福田は、ナゼこの時期に党首会談を申し入れたのか?いずれにしても福田は予定どおりの返答を得、予定どうりの成果を得たのであろう。でも、ナゼが多すぎる会談だ

ここまで書いていたら、民主党の小沢一郎代表、党首を辞任のニュース。理由として党役員会に提起した自民党との連立協議入りの了承を得られなかったことを挙げ、「私が不信任を受けたに等しい」と説明。その記者会見で、自衛隊の海外派遣について,原則論を福田康夫首相に提示し、合意していたと説明した。

福田自民党総裁が小沢民主党代表へ連立参加呼びかけたとのニュースは、小沢が党代表辞任で、ナゼ?の疑問が多くあった会談の意味が全て解けた。福田首相は、小沢代表に小沢氏の関係した大きな汚職がらみの事件(田中角栄の疑獄相当?)を突きつけ、2人だけの党首会談を申し入れた。身に憶えのある小沢は2人きりの会談を断れなかった。福田は、小沢の政治生命はもちろん投獄も可能な正確な証拠を握っていた。小沢は非常に驚き動揺。その事実を公表しない事を条件に、福田は海外派遣問題の合意と大連合の提案をした。慌てた小沢は党に持ち帰り検討すると返答。小沢は、民主党役員会で大連合構想を拒否され、その上海外派遣問題をなぜ合意したかも説明できなかった。福田としては、小沢揺さぶり効果は充分で、自衛隊海外派遣問題の合意と民主党内の混乱や党首交替と云う成果を得た。小沢としては、福田に首根っこを掴まれ今度の衆議院議員選挙は戦えなくなってしまった。と云うことは党代表辞任しかないと判断したのだ。

小沢民主党は、目先の政権獲得に全力を投入しているが、グローバルな目をもって国益を考え行動する政党ではない。利益誘導政策で政権を獲ろうとする小沢は、古い自民党よりなお古い体質の政治家である。前回の参議院議員選挙は、民主党は生活格差をヒステリックに強調して民をそそのかしたり、土建業、農業等への交付金補助金助成金などかつての手法で利権誘導を示唆して票を獲得し勝って、政権交代といきり立ったが、結局自らの体質が墓穴を掘った。

マスコミは、福田首相と田中真紀子の対決を2世による角福戦争なんていうが、福田はしばらく静かにしていた間に旧田中一派の経世会壊滅をもくろんで動いていた(ニュースソースの多くは読売ナベツネか?)。真紀子なんて目ではなく、まずは小沢民主党代表を抹殺し、自民党や民主党にいる旧経世会系議員を全て無力化する作戦である。方法は全く違うが、小泉内閣と同じように旧自民党議員の生き残りをすべて政治的に抹殺し、新生自民党の源流の地位を確保する策である。

福田小沢会談の内幕を書いていたら、またまたビックリ。民主党の小沢一郎代表は辞意を撤回し、代表を続ける意向を正式表明したと云う報道。「民主党は政権担当能力が不足で、次回衆議院議員選挙で勝つ力量もないと思う」と辞意を表明した党首が、党員の要請で辞意を撤回するとは恐れ入った。党も党員も代表も政策を持った政党とはとても認められない。福田自民党総裁に押さえられた状態では自民党案に反対も出来ず、法案は衆参議院を通過する。小沢代表自身の力が極端に落ち、退任せざるを得ない状況になるだろう。

ところで、守屋防衛事務次官の証人喚問はどうなったの?今の状況は旧自民党の小沢系民主党員と自民党員にとって、一省庁の事務次官の収賄疑惑なんて細かい話は、どうでもいいってことでしょうネ。さあどうなる、余裕の福田、窮地の小沢。


異文化の尊重

2007年11月03日 | インポート

世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチで、挑戦者亀田大選手は頭突きなどの反則を繰り返し、最終12回にはチャンピオンの内藤大助選手を抱え上げて投げ飛ばすなどで計3点を減点された。日本ボクシングコミッションは、倫理委員会で処分することを決めた。

反則行為や違法行為は、許されないことであり処分は当然である。この反則行為とは関係なく、以前から亀田一家の言動は常に批判の対象となり、品のない許しがたい言動として、悪とみなされていた。今回の件でここぞとばかり、亀田一家の言動批判が一気に噴出した感がある。。関東地方の東北気質の人々の文化では、亀田一家の言動が受け入れられないであろう事は理解できる。しかし何も関東地方の文化が日本の規範ではない。亀田一家の話し方やパフォーマンスは、彼らが生まれ育った大阪南部の地域では当たり前のことであり、その地方の文化といえる。その地域で亀田一家を評価してもらったら、「何が悪いの?いい奴やで」というであろう。いずれにしても亀田親子は、星飛馬親子を思わす懐かしい親子関係ですね。九州や東北など地方ごとに他地域では相容れない文化は多数存在する。ブラジルにはブラジルの文化があり、世界の地域にはいろいろな文化がある。文化は多数決できめるものではなく、互いに尊重するものだ。日本の文化規範を、東京を中心とした一地域の規範に画一化したような論には賛成できない。業種文化も存在し、食肉関係、土建関係などは亀田一家の文化とあまり違わない。不当な差別を受けていると思っている人達にも、多くの人達が相容れない彼ら独自のの文化をもっている場合が多い。

私は、亀田一家はもちろんプロボクシングは好きではないし興味もない。だからと言って排除はしない。東京キーのTVの評論で言う「勝つためなら何をしても良いと云うような言動は許せない」というが、プロのスポーツは少なからずケンターテインメントで、ヒステリックな批判にも組しない。巨人ファンは、迎合的・陰気・律儀でお利口に観戦、阪神ファンは個性的・陽気・バカッポイが最大限楽しむ。ついでに云うと、TBSの実況が亀田ビイキで中立でなかったなどとも言われるが、東京キー局の巨人戦なんていつも巨人ビイキだよネー。マー、亀田一家の話し方やパフォーマンスは、好き嫌いは有っても善悪の対象ではない