prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ぼくを葬る」

2006年05月18日 | 映画
「生きる」ばりに末期癌の宣告を受けた主人公が生あるうちに何をするかという話だが、ゲイという設定なのが面白くて、子孫という一番わかりやすい形で自分の死後に何かしら残せる可能性のないところをどういうものを残そうとするのか、あるいは残せないのだろうかという興味を持ったが、答えの出し方とするとちょっとズルい。
それにあれだとタネなしの亭主が養育費を出す余地すらなくなってしまうみたいで、立場なくなるぞ。
写真家なのに作品を残そうとはまったくしないのは、後で考えて見ると不思議。

すっかりお婆さんになったジャンヌ・モローの祖母みたいに、死ぬまで(おそらく)徹底して孤独に生きるという生き方もあったわけだろうが、そうするには彼は若すぎたということか。
(☆☆☆)



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