電車通勤して4日目、帰り道に事件は起きました。
電車を降りて駅のベンチで一人孤独にタバコを吸っていた時の事です。
その付近にいたのはヤンキッシュなお兄さん三名と、すでに出来上がっている酔っ払い一名、そして少し疲れたサラリーマン風の男がいました。
しばらくボケーっとしていたら、ヤンキッシュ三名が何か言いながら去っていきました。
酔っ払いは何か言っています。
その三名に語りかけていたようでした。 しかし三名はすでにいなく、酔っ払いはまた何かぶつぶつ言っていました。
ふと耳をすますと水の音が聞こえてきます。
「じょーーーーーーーーー」
おしっこです! おしっこをする音が聞こえてきます。
僕はまさかと思い酔っ払いを見ると、酔っ払いは普通に座っています。
しかし! 酔っ払いの足元から謎の液体が地面を流れてきました。
僕は目を疑いました。 空はベンチに座ったままおしっこを飛ばし始めたのです。
あの飛び具合から察するにチャックは全開でしょう。
そりゃヤンキーたちも逃げますって・・・
僕は悩みました。 貴重なタバコはあと半分残っている。 歩きタバコはNGなのでその場で吸うかもう灰皿にすてるか・・・でもそれはもったいないし。
そうしている間に僕の後ろにもう一人疲れたリーマンがいることを思い出しました。
そちらの方を盗み見ると彼もその場から立ち去るか否か迷っているようでした。
このとき僕とリーマンの気持ちはシンクロしていたと思います。
「早く立ち去らねば絡まれる! でも・・・」
そうこうしている間に、酔っ払いは「おい、おい、」と誰かを呼び始めました。
恐る恐るそちらを見ると、彼は間違いなくこちらを向いていました。
「おい、救急車をよんでくれ」
ななななな何を言っているんだこの人は!
「おい!俺が死んでもいいのかコラァ!!!!」
彼は何故か僕に対してキレ始めました。
僕はもう限界と思い、三分の一残っていたタバコの火を消してそぉ~っと立ち去ろうとしました。
酔っ払いはものすごく怒っています。
やばいやばいやばいやばい!
僕はできる限りの早足でその場から逃げ出しました。
今思えば、あの後リーマンはやはり絡まれたのでしょうか。 それでも最後まで逃げ出さなかった彼は勇者です。
ええ、僕は腑抜けですよ。腑抜けですとも。
だって、恐かったんだもん。
電車を降りて駅のベンチで一人孤独にタバコを吸っていた時の事です。
その付近にいたのはヤンキッシュなお兄さん三名と、すでに出来上がっている酔っ払い一名、そして少し疲れたサラリーマン風の男がいました。
しばらくボケーっとしていたら、ヤンキッシュ三名が何か言いながら去っていきました。
酔っ払いは何か言っています。
その三名に語りかけていたようでした。 しかし三名はすでにいなく、酔っ払いはまた何かぶつぶつ言っていました。
ふと耳をすますと水の音が聞こえてきます。
「じょーーーーーーーーー」
おしっこです! おしっこをする音が聞こえてきます。
僕はまさかと思い酔っ払いを見ると、酔っ払いは普通に座っています。
しかし! 酔っ払いの足元から謎の液体が地面を流れてきました。
僕は目を疑いました。 空はベンチに座ったままおしっこを飛ばし始めたのです。
あの飛び具合から察するにチャックは全開でしょう。
そりゃヤンキーたちも逃げますって・・・
僕は悩みました。 貴重なタバコはあと半分残っている。 歩きタバコはNGなのでその場で吸うかもう灰皿にすてるか・・・でもそれはもったいないし。
そうしている間に僕の後ろにもう一人疲れたリーマンがいることを思い出しました。
そちらの方を盗み見ると彼もその場から立ち去るか否か迷っているようでした。
このとき僕とリーマンの気持ちはシンクロしていたと思います。
「早く立ち去らねば絡まれる! でも・・・」
そうこうしている間に、酔っ払いは「おい、おい、」と誰かを呼び始めました。
恐る恐るそちらを見ると、彼は間違いなくこちらを向いていました。
「おい、救急車をよんでくれ」
ななななな何を言っているんだこの人は!
「おい!俺が死んでもいいのかコラァ!!!!」
彼は何故か僕に対してキレ始めました。
僕はもう限界と思い、三分の一残っていたタバコの火を消してそぉ~っと立ち去ろうとしました。
酔っ払いはものすごく怒っています。
やばいやばいやばいやばい!
僕はできる限りの早足でその場から逃げ出しました。
今思えば、あの後リーマンはやはり絡まれたのでしょうか。 それでも最後まで逃げ出さなかった彼は勇者です。
ええ、僕は腑抜けですよ。腑抜けですとも。
だって、恐かったんだもん。