けふの日記

とりあえず、思った事を書きます。

リーバイス501 シュリンクトゥフィットの儀式

2014-03-16 17:14:45 | 日記とか
えー、それでは、本日、兼ねてより実行しようと計画しておりました、リーバイス501STF(リジット)の糊落とし及び履いたまま風呂に入って縮ませて、
そのまま乾かして身体にフィットさせるという荒業に着手したいと思います。

思い起こせばリーバイス、このメーカーのジーパンは僕の生活の傍に常にありました。
取り立てて気にした事はありませんでしたが、ふとジーパンが欲しくなり考えたところ、やっぱりリーバイスでしょうと。
今現役で履いてるのが505のブラックと古着で買った501。ブラックに至っては10年くらい履いてる気がします。かなりのお気に入りです。
しかしながら最近、501の方について人から
「いいですね、ケミカルウォッシュですか?」
と言われ逆上。ちげーよ!これは立派なリーバイス501なんだよよく見ろよ!と思い、自分でもよく見たところ、確かに色薄ッ!
色落ちとかそういうレベルじゃありませんでした。 ケミカルウォッシュと言われても仕方ない。全体的に薄くなってしまぅた。
これは私自身のジーパンに対する知識と管理能力不足、そしてジーパンへの愛の足りなさが原因かと思われます。
何も気にせずずーーーっと履いて汚れたなー思ったら普通に洗剤入れて洗ってたからね。本当何も気にしてなかったんだなぁと。

そこで今回、一枚欲しいなーと思った時、色々調べました。 正直これまで501とか505とか数字の意味もわかってなかったから。本当に1から調べた。
そしたらもうね、リーバイスってこんなに奥が深く世界中で愛されているんだなぁと感じました。
そして調べれば調べるほどにリーバイスが欲しくなる。では何を買おうかとじっくり検討したところ、自分の理想とするシリーズが見つかりました。

リーバイス501シュリンクトゥフィット。 通称STF。 これは、リーバイスのUSAラインから発売されているシリーズでリジット(未洗い)防縮加工なしのものです。
洗うと縮むというデニム地の弱点を逆に活かした、縮ませて身体に馴染ませる事を前提としたシリーズです。
こういう発想の転換みたいな考え方が好きですし、身体にフィットさせて自分だけのジーパンをつくっていくというのもなんだかとても素敵に感じます。

というわけで、一回欲しくなったらいても立ってもいられない。 しかし買いたいものはそう簡単には売ってない。なんせUSAラインですからね。日本の正規代理店では扱ってないんです。
しかし今のご時世インターネットなるものがございまして、何でもかんでも調べられますし、買いたいものの殆どはネットで買うこともできます。なんて良い時代。昔なら買いに行くならアメリカ行くしかなかっただろうし、USAラインとリーバイスジャパンが別物扱ってるなんて知らなかっただろうし、そもそもリーバイスがこんなに奥深いものだと知ることもなかったでしょう。この時代に生きている事に感謝。

ともあれ、ネットで買える、という事でワクワクしながら見ていたのですが、やはり不安。ズボンはなかなかすぐ買うものじゃないし、サイズもわからない。なんせ今の自分のお腹周りは••• な訳でして。
と、いうわけでさらに調べると、上野のアメ横にUSA物を扱ってるお店があると知り、そこへ行きました。
そして購入。
サイズのところは目を瞑ってください。足が短いのバレますね。

そうそう、USAラインにはもうひとつ、というか最大のメリットがありまして。レングスまで選んで買うことができるんです。
実は、リーバイスジャパンのものは全てレングス(股下)が同じなんですって。 みんなそれをロールアップしたり、裾直しして履くわけです。
しかしそれではこのジーパン本来の形では無くなってしまう。 縮むことを考えると裾直しするタイミングもよくわからないしめんどくさい。
そこでこのUSAラインの種類豊富なサイズ選択をして、この時点で既にだいぶ自分だけのジーパンになっていく気がします。

お店で試着させてもらい、お店の人やネットで得た知識を元にいく分大きめのを買いました。ちょうどから2インチほどサイズアップしてみた。
これが実際どうなるかは今はわかりません。大きすぎるのか、もっと大きくても良いのか。少なくとも履いた感じだと、これ以上ウエスト小さくするとお腹キツイし、大きくするとなんか中にオムツでも履いてるようなモコモコ感になってしまっていました。つまり現状ジャストサイズ、よりちと大きめ。


そして、家に帰りそこから毎晩履きました。ネットにあったのは、色んな意見。リジットのまま履くなんて、そんなバカなことする奴がいるのかという意見や、履いて糊のある状態でシワの形を作っておくべきだという意見、様々でしたが、『根拠はないが生デニムをそのまま履くなんて最高にクールだと思います』的な文章を見て、この言葉がクールだと思いました。

そして一週間。ずっと仕事だったので、家に帰ってからすぐに履き、飯を食べ風呂に入る時だけ脱いで出たらまた履き、夜寝る時も履いたまま布団に入りました。

そう、この一週間、仕事で辛い時も悲しい時も今日のこの日があると思えば苦でもありませんでした。


何をするかと言いますと、糊落としです。
リジットのデニムは、糊が付いててパリッパリです。色もちょっと変です。この糊を落とすことで生地が柔らかくなり、デニム本来の感触と色合いになっていくわけです。
防縮加工のされていないリジットのデニムは生デニムというそうです。生デニムからついに本当のデニムになる為の一工程、それが糊落としです。
お店でよくあるワンウォッシュってのはこの行程を既にやってくれてるやつで、すぐにでも履けるのです。
つまり、糊の付いた状態で履くというのは、そもそもは一工程を抜いて履き出してしまうということになります。なので、上の方でのコメントのようなバカなこと、となるのです。

そんなイかれたところから履き込んでいき、自分だけのジーパンに育て上げていく、よく言いますね、ジーパンは育てるものだと。
なんというクールな世界でしょう。


そしてその最もクールな履き込みを、今から行おうと思うのです。


ここまでは、長ったらしくリーバイスに対する自分の今のワクワク感を書いて来ましたが、ここからが本題。今日はこの糊落としを実際にやってみたいと思います。

糊落としの方法については色々調べました。その結果、最もクールかつクレイジーな方法を試してみようと思ったのです。
それは、ジーパンを履いたまま風呂に入って糊を落とし、しかもそのまま履き続けて乾かすというものです。
ジーパンは洗うと縮みます。糊落としには洗って縮ませるという意味も含まれています。

履いたまま風呂に入り乾かす事で自分の身体に合わせて縮ませることができるそうです。
これぞシュリンクトゥフィット。
そんなおかしな事をして大丈夫なのか?と思われますが、昔の人達(アメリカの)は、新品のジーパンを履いたまま池や川に入って乾かす、という事をしていたそうです。先人たちの知恵ですね。
リーバイス501を履いたまま風呂に入る行為は、割と昔は一般的らしく、そういうことをしている映画なんかもあるそうです。

ジーパン本来の楽しみ方がそうなら、やるしかありません。


と、いうわけで、ここからはリアルタイムで糊落としの儀式を書き込んでいきたいと思います。
投稿を分けようかとも思いましたが、このまま書いちゃいます。この変態的な儀式には、上記のような理由があってのものなのですということで。


それではいきます。
まず、お風呂を洗います。


次にお風呂にお湯を張ります。そして私はお酢と塩を買いに行って来ます。


そこからかいッ!てツッコミ入っても仕方ありません。全てを記すことが重要なのです。


何故お酢と塩を買いに行くかと言いますと、料理の為ではありません。

これまたネットでの知識ですが、色落ちしづらくなるらしい。あと、なんかいい。
根拠はありませんが、できることはなんでもやります。

初めて日光を浴びるリーバイス。一週間ずっと履いてたのは夜だったのです。



あぁ、塩と酢を買いに行くはずが、何故こんなに…



帰ってまいりました。
長丁場が予測されるので、軽く腹ごしらえしてから。風呂出たらゆっくり食べます。立ったままね。


それでは、最後の生デニム。次に撮る時は縮んだ姿になるでしょう。これはこれで名残惜しゅう。


それにしても、一週間とはいえ、最初と比べるとシワとかができてますね。 これが将来ヒゲとかハチノスとかになると嬉しいです。まぁ、色落ちにはあまり期待はしていないのですが。


そしてついに儀式を始めます。パンツも脱いで全裸になりジーパンを履く。実にクレイジー。だがそれがいい。

と、忘れてた!何の為にスーパー行ったのか!塩と酢を入れるのを忘れていました。あぶないあぶない。


全裸のままお風呂に塩と酢を入れてかき混ぜる。バケツ一杯にスプーン一杯と書いてあったので浴槽一杯だとどんだけ入れればいいかわかりませんが、たっぷり入れとく。
これ、我が家の奥様にバレたら結構ヤバくね?と、ふと思いましたが、やっちゃえやっちゃえ!


では、改めまして、全裸にジーパン。ノーパンにジーンズってのもオツなもんですな。

タイマーを30分にセットしてついに儀式を開始。


おお… おおおー…
見よこの姿を!
わかりづらいのですが、ジーパンの中の空気がポコポコ出て行ってます。
そして、生地は足にピッタリ付く感じ。気持ち悪くはない。

思ったほど染料が落ちないですね。
それでも入浴剤か?ってくらいにはお湯の色が変わってる。
此のまましばらくジッとしていることにします。






30分経ちました。中々に色が落ちてい
る。
さて、ここからが本当の戦いです。乾くまで立ちんぼ。
まずはシャワーで一回ながしてから立っていようと思います。


濡れているからか、光の加減か、さっきよりも蒼く見えますね。
レングスが今のところ思ったほど縮んでない。良かった。



それほど汚れてない。糊なのか、青い粉なみたいな小さい粒が落ちてるくらい。流せばすぐ綺麗になりそうです。

と、思ったら、薄っすら青い。これは擦らなければ!怒られる!

ふう。ちょっと擦ったらすぐ綺麗になりました。


さて、あとは暫く浴室で乾かそう。
水滴が落ちなくなって来たら出たいと思います。
立ったまま読書しようと思います。



そろそろ部屋に戻り、バスタオルを敷いてその上で立っている。
すぐに水滴は落ちないくらいになりましたが、流石にまだまだ乾きません。暫くは立ったままテレビ見たりご飯食べようと思います。
写真だとわかりづらいかもですが、少し青みが強くなった気がします。


ひたすらテレビ見ながら乾かす。
たまーにシワのところを手でさすっていました。そしたら、
手が少し蒼くなりましたね。
糊を落とすと色落ちが始まるんですね。
これからが楽しみです。
が、これ、履いたまま寝たらシーツが蒼くなっちゃうかも… うぅ。それでも履いて寝たい。


乾かし始めてから1時間。だいぶ乾いて来ました。
あとポケットとか生地が厚くなってるところくらいになりました。けっこう早かったですね。


2時間経過。もう大方渇いたので一旦脱いでみました。


見てくださいこの質感!まるで私自身の抜け殻のようだ!
これこそシュリンクトゥフィット。

そして予想以上に股下が縮んだ。
ビフォー
アフター
これはすごい。もうワンサイズ長くても良かったかなー。


でもまぁ、緩々だったのがかなりちょうどいいサイズになってくれたので満足です。
この儀式を終えたことで本当の履き込みがこれから始まると思われます。

一から育てるリーバイス501。これからお気に入りの一本になるかと思います。

いやー面白い体験でした。
ジーパン買ったらこれはまたやりたいですね。

この行為に何処まで意味があるかはわかりません。普通に洗濯機で洗って乾燥機で乾かしてもこうなるかも知れません。
しかしこれだけ手をかけると愛着が湧いてくるってなもんです。

ここからずっと履き込んで、どういう色合いになっていくかを楽しみにしたいと思います。


リーバイス501楽しいです。

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4 コメント

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俺もやったなこれ (シスコデス)
2014-05-10 19:11:33
ジーンズは洗うと縮むが履いて行くと膝が出るからサイズ的には伸びるんだな。
落とす時間が長いがいいいろになった頃には寿命がもうあと僅かなんてことも
たまに洗ってやるのがいいみたい
僕も必ずやります (後輩ヤス)
2014-05-14 21:09:59
通りすがりにすいません。

僕もさらば青春の光を見てから、儀式と称し必ずリジットで買って風呂に入ります。
理由じゃないです。その行動が大事すよね。

面白かったです (野村)
2017-01-20 13:52:25
文才ありますね
Re:面白かったです (love_you_apple_we_are_x)
2017-04-11 23:40:49
ありがとうございます!
超遅レスですみません!

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