年寄りの冷や水

定年退職者が感じることを書き残す

管総理は信用できるのか???

2011-03-21 15:59:12 | 社会

・東北関東大地震もそれによる津波も原発事故・災害もまだまだ目途はついていない。被災された人達、行方不明の人達、不便な所でも皆で励ましあって頑張っている避難生活の人達、自分は命だけでも助かり元気なので被災した人達や避難している人達のためにボランティア活動で頑張っている人達、国の内外からも多くの人達が応援している。マグニチュード4~5クラスの余震が毎日続発している時でもあり、原発の行方は全く分かりにくい現状である。このように大きな不安も持ちながらも自分達で出来ることをして応援しているのだ。

・このような時、地震発生から十日目の今日三月二十一日の事である。管総理は地震、津波、原発事故の復旧状態を自分の目で直接見ることと、頑張っておられる人達の激励に現地訪問することになっていたが、雨のために中止するとのことであった。地震、津波、原発災害発生当初から管総理の国の総理としては優柔不断な、責任逃れ的な言動には大きな不満を持っていたが、今日の「雨のために中止」だけは管総理がいくら素人と言えども、私にとってはどうにも我慢出来ないのだ。こんな日本の総理、災害対策本部長の言動では被災者だけでなく、現地で救援活動をされている人達、遠くから応援している人達は何を信じて行けば良いのだろうかと非常に不安が一層増大するばかりである。

・管総理、災害対策本部長が信用出来なければ仕事が進まないが、全てを管総理が出来なくても良いのだ。取り巻きの政治家や官僚やスタッフがもっともっとしっかりしてほしいものだ。そして日本の内閣として日本の安全確保と復旧に全力を注がれなければならないと思う。民主党も自民党もなく全員で体制を整えて強力な体制として我々を安心させてほしいものだ。谷垣自民党総裁に「災害対策大臣」として副総理として入閣を依頼したが谷垣自民党総裁は断った。これまでの管総理の言動からすれば、管総理の責任逃れ策として見え見えのこの方策では断られてもしかたがないとも思われるが。

・我々は我々それぞれで出来ることをして復旧に応援すべきものと思われる。薬や食料品を被災地に重点的に送り込むために病院での一度の薬の受け取り量を少なくして回数を増やすこと、スーパーでの買いだめを止めて製造元から被災地に重点的に遅れるようにすることも大切である。日本中で節電に協力し、被災された人達のために少しでも電力が使われるようにすることも大切である。車のガソリン使用料も節約して被災地の燃料として、また、被災地への荷物運搬のための燃料を少しでも増やすことも大切である。こんなときに便乗値上げをしている商人は今後お客さんが減少しても当然の事だと思われる。我々は小さなことでも皆が協力すれば大きな効果となると信じている。

・東北地方の中学生が合唱の全国大会参加が出来なくなったので避難地を回って合唱を聞いてもらっているニュースを見た。「--かならず明日がある限り、かならず明日がある限り、幸せはーーー」の歌詞が印象に残っている。彼らに出来る被災した人達のための努力であろう。一生に一度の合唱全国大会の思い出は無くなっただろうがそれにかわってある意味ではそれ以上に大きな皆との思い出となるものと思う。

・選抜高校野球は開催し東北高校も参加されるようだ。彼らは開催決定までボランティアで避難地で活動していたのだが、開催決定に複雑な顔をしていた高校生もいたように思われる。「甲子園に行って頑張り被災者の元気づけになったらと努力する」とは言っていたがどこまで本心かとも思われる。オリンピックでも一回日本からの参加を見送った時もある。その時のオリンピック代表選手は残念であったと思われるが、今回は国内の事情なのだから複雑な顔をしても無理はないものと思われる。東北からバスでの応援団が大勢来ることは出来ないだろう。それだけの労力は被災者の人達の応援に使われるべきであり、また、燃料も被災者救済のために使用されるべきであろう。もちろん、関西の人達が東北高校の応援席を埋めて応援するものと思われる。しかし、これで本当に良いのだろうかとの気持ちもないではない。

・プロ野球セリーグもやっと日程を延期した。選手も応援者も現状では気持ちよく楽しくプレーすることも応援することも出来そうにないと思われる。電力節約のために当分はナイターをしないとか、延長戦はしないとか言っているがどうしてそこまで開催にこだわるのか分からない。電力はナイターの照明だけではないのだが。

・東北関東地方での余震はまだまだ残るような気がするが津波はないものと希望的観測をしている。しかし、原発災害については当面の被害を逃れるだけでなく将来にわたってどのような対策が必要となるのかが全く分からない。関西電力が耐震性の強化に500~1,000億円を予定するとの発言もあった。今まで手抜き設計であったとは思えないがこのような原発施策についての見直しも必要なのかどうかも分からない。政府のしっかりとしたタイミング良い施策を期待するだけである。


                2011,3/21

抑えて隠せば大災害となる福島原発!!!

2011-03-16 03:10:12 | 社会
・東北大地震、津波に被災された方々、家族・親戚の方々に心からお見舞い申し上げます。また、復旧に尽力されている方々に心から感謝いたします。90時間以上たった今でも次々と救助された方がいますので何時までもあきらめずに頑張るべきと思います。私としては何も出来ませんが激励の心だけでもお伝えしたいと思います。二日たってからですが茨城県日立市の私の小学校一年生の孫もご近所の方々のおかげで中学校に避難出来ていたことが分かりました。皆様に心からお礼申し上げます。

・マグニチュード9.0の地震と大津波の発生とその被害については素人の私に予想も出来ない事であり、その事前の対応策と発生時の緊急対応については良く分からない。もう少し早く国としての防災本部の設置と自衛隊出動が出来ていれば被災された方々の救助と避難されている方々に役だったのではと思われるだけである。

・不安と言うか、腹だたしいと言うか、不満なことは東電福島原発事故対応である。東電は最初から状況の発表を抑えて隠そうとし、そのせいで大きな災害となりかねない状況にあると思われるのだ。地域の方々に不安を増大させるような事を書きたいわけではない。しかし、東電と政府の対応にはどうしても不安が消え去らないのだ。

・事故が発生してもなんとか自分達だけで大きな事故にならずに処置したい。自分達の処置がミスオペがあったことがばれてしまう。外部に情報が流れれば東電の信用が落ちる。隣の原子力発電機にも不安が及んでしまう。原発の信頼性が低下して今後の計画に影響する。地域の人達の信用がおちる等の考えを優先し、地域の人達の安全性を優先しようとする態度が見えなかったのだ。このような情報抑え、情報隠しが行われていたように思われる。

・政府も5日経つまで対策本部を設置しない。テレビで情報が報道されているにも関わらず「東電から連絡がなかった」と東電に文句を言うだけである。自衛隊の出動も2万人から5万人となり10万人と徐々に増やしていく。官房長官のテレビ報告も「東電から連絡を受ける。調査する。大きな災害になるかどうかは現在では分からない」とか言って逃げの発言ばかりする。避難区域も10キロから20キロ30キロと徐々に拡げていく。地域の放射能レベルの健康被害基準を緩くしたりする。政府は対応策が本当に分からなかったのかも知れない。しかし、対策の遅れ、不備を自分達政府の責任にはしたくない。あまり広範囲の人達に避難してもらうにも方策が分からない。地域の人達の不安を出来たら大きくしたくない。そして地球温暖化対策からの今後の原発政策に悪い影響を残したくない。このように政府は国民の安全を第一にしていなかっとと思われる。

・私には原発は分からない。それでもテレビや新聞報道から推定するとやはり東電の対応が非常に遅れたような気がする。それに対して政府の指導も遅れたように思われる。原発の原理は
  燃料棒から中性子発生→水を加熱し高温高圧水蒸気発生→上記タービン回転→(発電→)使用済み水蒸気を海水で冷却→
  低温低圧水をポンプで燃料格納容器に返す→燃料棒の中性子発生を抑制する。
このサイクルのように思われる。これを考えると水蒸気発生→低温水にして戻すサイクルが発電であり、原子力燃料棒の安定を確保する方策であるように思われる。

・地震によって発電機が故障または発電機行きの配管が閉鎖すれば容器内の水蒸気によって容器の圧力がどんどん高くなる。海水での水蒸気冷却器が故障したり、海水ポンプの故障で冷却出来なくなれば冷水での容器内燃料棒冷却・抑制が出来なくなり容器内の温度圧力がどんどん上昇する事になる。容器圧力の上昇で冷却水は更に循環挿入が困難となり、状況はどんどん悪化し危険状態が高くなるのだ。これらの異常に対しては緊急処置マニュアルがあるはずだがミスオペレーションがあったのではと疑ってしまう。炉内圧力上昇の初期に水蒸気を緊急放散して炉内圧力を低下させることが出来れば冷却水の挿入が出来たかも知れないと予想する。放射性物質を含んだ水蒸気の放出は禁止されていたのだうか。炉内には中性子を吸収する制御棒があるが全ての中性子を吸収出来るものではない。ほっておけば炉内温度の上昇で水が水素と酸素に分解され水素が自然発火し、密閉建屋では爆発するらしいのは常識であるように思われる。

・燃料棒のウラン235は原発が運転中であろうが整備中であろうが常に活動している。原発の整備中は発電機の整備期間も燃料棒を燃料保管プールに移して冷却し活性を低下させウランからの中性子の発生を小さくしているだけである。そして発生する中性子を何かで遮蔽しているのではと思われる。この冷却水による抑制効果が地震の何かの影響が発生すれば燃料棒の活動はおなじであるから災害の発生も予測されるのでそれなりの対策が必要であるものと思われる。何故4号基の事前対策が取れなかったのであろうか。

・ウラン235は自然界のウランを高度に濃縮したものである。中性子発生の能力が半分に低下する半減期は何億年とも聞いたことがある。このままでも簡単にはウランの影響が減少するとは思えない。外国の原発事故に見られるような広域避難と新都市開発・移住とするには日本は非常に狭い山国である。福島原発地域一体をコンクリートブロックで囲って水責めにしてもダメであろう。土で埋め込む方策でも無理であろう。このような時の対策は世界中に確立されていないのだろうか。国民に不安を与えることも心配ではあるが最悪の場合の方策を確定しておくべきではなかろうか。

・悲しいこともあるがそれでも出来る限りの救助作業を続行して避難している人を含めて早く救助してあげたいものである。直接活動出来ない私には救援金だとか自衛隊で出動する長男が心配しないで活動出来るように孫の面倒をしっかりとしておく事くらいであろうと思う。

・政治家、政府の不満足な言動にはプログに書く気にもなれなくしばらくおとなしくしていた。それでも今回の原発対応については書かざるを得ないと決断した。それにしてももっともっと楽しさのあるプログを書きたかった。