My Home Town(旧風力発電と子育て日記)

観光と風力発電と子育ての日記です。

当日記の内容については風車ファン以外の無断での転載転用を固くお断りします。

「入笠山周辺の風力発電をやめさせる会」の名称に異議あり

2006-04-18 21:28:05 | 風車日記

長野日報より
伊那市高遠町から富士見町にまたがる入笠山周辺での2つの風力発電計画に反対している山岳や自然保護など14団体は17日までに「入笠山周辺の風力発電をやめさせる会」を結成した。共通の目的で個々に活動していたが、目的を明確にした新たな組織で「対外的にも分かりやすくし、活動範囲を広げる」(事務局)狙いという。

 参加団体は伊那山仲間、伊那山の会、伊那百名山の会、日本野鳥の会伊那、諏訪両支部、環境会議・諏訪、環境ネットワーク・茅野など伊那や諏訪地域を拠点に活動している。

 風力発電施設の建設に伴う自然環境や景観への影響などを憂慮し、これまで連名で反対の要望書を県や地元関係市町村などに提出している。

 会長は信州大学農学部教授の伊藤精晤さん(中央アルプスの自然を愛する会会長)、副会長は星野和美さん(日本野鳥の会伊那支部長)と丸山正一さん(伊那山仲間会長)が務める。

 今後の活動として22日、現地調査に訪れる日本山岳会自然保護委員会に同行。5月27日は「風車建設予定地を知ろう歩こう」と銘打ち、建設予定地を歩いて景観や野鳥、植生、地質などの専門家の説明を聞く。一般にも広く参加を呼び掛ける。6月上旬には「入笠山周辺の風力発電計画を考えるシンポジウム」を予定する。

 事務局で伊那山仲間副会長の北原功さんは「風力発電の建設は景観だけでなく、山そのものもかなり崩して植物や生き物に影響がある。一般も含めて広く計画や、その影響を知っていただきたい」としている。問い合わせは北原さん(電話0265・76・2010)へ。

 風力発電事業は総合商社・丸紅(東京)が伊那市の鹿嶺高原から入笠山にかけた尾根で「最大で20数基」の風車を設置、ベンチャー企業・グリーンパワーインベストメント(東京)は伊那市、富士見町、茅野市にまたがる入笠山のりょう線に「15―33基」の風車の設置を計画している。


最近、風力発電事業計画について各地で反対が起きています。自分は風力発電を推進する立場ですが、世の中には色々な人がいて色々な意見があるのが当然です。何をするにもまず、相手の立場を尊重した上でお互いの意見を主張することが大切です。これは風力発電に限らず社会人として当然のことであり、大事なことだと、社会人生活17年目に入った私が最近、実感していることです。

また、この記事にある入笠山がどんな場所なのかまったく知らない自分がこの件に関して賛成か反対かについて判断することはできません。

しかし、一つだけ気になることがあります。風車建設に反対する団体の名称が「入笠
山周辺の風力発電をやめさせる会」とのことですが、「やめさせる」という表現に非常に違和感を感じるということです。仮にこの団体の方たちの行動が正しいものだったとしてもこのような名称をつけるセンスが私には理解できません。

おそらく、風車反対についての強い意志を表明するためなのではないかと推測しますが、それにしてもこの表現は、相手の立場をまったく尊重していません。まっとうな社会人としていかがなものでしょうか。会長は信州大学の教授ですか・・・・・

事業を計画している、商社やディベロッパーにもそれぞれ言い分があることでしょう。民間会社ですから利潤の追求が目的の大部分を占めているかもしれません。しかしそこに働く方々はそれ以外の志をもっているかもしれません。そういう方々の立場も尊重した上でそれぞれの意見を主張し合うのがまっとうな社会人というものではないでしょうか。

それから、反対を表明している方々が地球温暖化問題を過小評価していないかも心配です。

今日は再び石油価格の高騰がニュースになっていますね。

とにかく、様々な意見の人が真摯にそして冷静にそれぞれの意見について話し合うことを期待しますが、そのためにも
やめさせる会という名称はやめたほうが良いのではないでしょうか。


今日の出来事

2006-04-17 21:27:10 | 風車日記
本日は午後より、日本型風車ガイドライン策定に係る風況観測等について、NEDOからこの事業を受託している東洋設計の担当者と、風況観測ポール設置工事を担当する関電工の方と打合せがありました。

風車の傍で風況観測をしながら、同時に風車に取り付けた歪計や加速度計で風車にどのような力が働いているか観測するということです。

ゴールデンウィーク前には、観測装置の設置を終了し観測を開始する予定だそうです。風の乱れが風車の傷みにどの程度影響するのか非常に興味があるところですし、今後の日本における風力発電の発展のためにも、意義ある研究だと思いますので、可能な限り協力したいと思います。

話は変わりますが、今月27日を目途に機構改革と人事異動が実施される予定との事です。(議会での機構改革の承認が前提ですが)
風車の担当になって5年目に入っているので、異動の可能性も低くは無い。何となく落ち着かない感じです。

強風で朝から風車が止まりました。

2006-04-15 22:28:54 | 風車日記
今日は休日だというのに、4時50分に風車が止まったという宿直者からの電話で起こされた。すぐに遠隔監視装置を立ち上げて復旧して寝直した。

しかし、6時20分に再度風車が停止したとの電話があった。しかも、遠隔監視装置からは復旧できず風車にいく羽目になってしまった。

原因は不明。3月にも同じ現象でとまり、風車メーカーの指示書により、保守会社が点検したばかり。その際の話では、過回転を誤検出したとのことだった。同じことはもっと以前にもあったのだが、その際は結局原因不明ということでウヤムヤになっていたのだった。その後定期点検もあったのだから、キチンと原因を究明しておくべきだった。

風車は復旧したものの、強風によりその他の風車も次々停止して結局3機そろって運転ができるようになったのは夕方4時過ぎでした。
強風とは言ってもカットアウトするほどの風ではなく、風の乱れを制御できず逆電力が発生して風車が解列してしまう。

風車を再起動しても風の乱れにより上手く併入できず、電力系統に悪影響を及ぼす恐れがあるため、風車により10分平均風速が17m/s以下もしくは15m/s以下にならないと再起動できないようにしてある。

その結果、今日のように一度解列してしまうと、平均風速17m/s~20m/sの風が吹いていても風車は起動しない。もったいない。

しかし、風の乱れがひどいので、風車の負担を考えても仕方がないとも思うのだが、今月のように発電目標を大きく下回っている時はやはりつらいですね。

このような事態は風車の運用を開始するまで想定外でした。風車メーカーの技術者或いは営業の方にとっては想定内だったのでしょうか。

現在、風車が風の乱れによって過発電を起こしにくくするために、風速が15m/sを超えたあたりから、出力を520kw程度に絞っています。それでも風車は停止してしまうので、さらに風速が18m/sを超えたら出力をもっと絞るとどうなるのだろうか。過発電も逆電力も起こりにくくなるのだろうか。

という内容は昨年、風車メーカーの営業の方に伝え、その方も「私もそう思ったんです」と言っていたのですが、その後この件に関して特に対応はありません。

英語教育より環境教育を

2006-04-14 20:59:07 | 風車日記
兵庫県庁の屋上に、つくば市の回らない風車問題で有名?になったダリサボ風車が設置されたようですね。大丈夫でしょうか。屋上ですから無風ということはないとは思いますが。

一昨日の早朝は大雨でした。ニュースで「季節はずれの」と言っていましたが、観測史上最高とか最低とか季節はずれとか、なんだかしょっちゅう聞いているような気がします。

やはり、地球は確実に破滅への道を進んでいるのでしょうか。

小学校から英語教育を必須にするというような議論がされているようですが、そんなことより、環境教育を必須科目にするべきではないでしょうか。

NEDOはもっとしっかりしてください

2006-04-12 20:53:21 | 風車日記
今日は地域新エネルギービジョン策定事業の公募説明会に出席するため、川崎市に出張した。

少し早く着いたので、ゆっくり昼食でもと思い、説明会の会場となっているホテルのレストランへ行った。何も確認しないで入店するとランチはバイキングのみだった。

自分はバイキングがあまり好きではない。まず、食べ放題というのは品がない。それに、たくさん食べる人も、少ししか食べない人も値段が一緒というのが納得できない。バイキングとはそういうものだが・・・・・

話を戻して、新エネビジョンの説明会のことだが、参加人数の関係でしょうがないのかもしれないが、椅子だけがびっしり並んだ会場はメモも膝の上でとるしかない。

それぞれの事業について担当者が説明するのだが、話にまとまりが無く、しかも予定の時間がまったく守られない。もう少しちゃんと準備すべきではないのか?

資料を読めばわかることを説明する必要はない。前年度との変更点や、申請書で間違いや勘違いが多い点だけを簡潔に説明して、聞いていてわからないことがあれば、質疑の際に質問すればいいだけのことだ。

説明した後、ひな壇の上で居眠りしている主幹がいた。NEDOにも様々な批判が集まっている中で緊張感が足りないですね。こんなことだから、NEDO不要論が出るのではないでしょうか。

新エネビジョンは策定後の新エネルギーの導入を前提にするようにということが強調されていました。きっとビジョンは策定したものの、新エネルギーをほとんど導入していない自治体が多いのでしょう。

また、地域新エネルギー導入促進事業では、雷や強風対策の施された風車については、補助率が5%割り増しされるとの説明がありました。

風力発電について言えば、昨年度の採択率は件数ベースで50%ということでした。予算の関係で、と言っていましたが、だったらもっと予算を増やすべきではないでしょうか。もちろんしょーもない計画は採択されなくて当然ですが。


風力発電今月はピンチです

2006-04-11 21:49:34 | 風車日記
今月も1/3が過ぎたが、風力発電は現時点で予算比マイナス70万円超です。いつも一喜一憂してもしょうがないとは思うものの、毎日発電量を見て喜んだり落ち込んだりしている。

明日は川崎で、地域新エネルギービジョン策定事業の公募説明会に出席の予定。今年度は応募する予定はないが、来年度は実施する予定で検討中なので、そのための情報収集が目的です。

ビジョン策定はコンサルに委託するのが一般的のようだが、コンサルも多数あるので、どの自治体もどうやって委託業者を絞り込んでいるのだろうか。

休み時間が短くてつまらない by次男

2006-04-10 21:41:23 | 子育て日記
4月から次男が小学校に入学し、今年は6年生、4年生、1年生と3人の小学生を抱えることになった。

その次男に学校の感想を訊いたところ、「休み時間が短くてつまらない」とのこと。そりゃそうだよ、幼稚園はほとんどが休み時間みたいなもんだからね。

きっとあっという間に、逞しくなるに違いない。うれしいような、さびしいような複雑な心境だ。

今日は朝から無風でほとんど発電していないので、風力発電については書くことがありません。

一つだけ書くとしたら、今年度の保守点検委託が宙に浮いたままなのが、気になって夢に出てきそうだということぐらいでしょうか。

低気圧が気になります。

2006-04-09 20:49:29 | 風車日記
昨日は珍しく家族サービスということで、家から1時間半ほどの所にある伊豆市修善寺の虹の郷(にじのさと)へ出かけました。しかし、昼前にひどい雷雨に見舞われたいへんな目に遭った。

やっとのことで、施設内のレストランにたどり着き昼食をとろうとしたところ、役場の日直者から、風車が止まったとの連絡が入り、食事をかき込んで駐車場の車に戻り、遠隔監視装置で確認したところ、風の乱れにより風車が停止していた。(落雷ではなくて良かった。)

すぐに、エラーを解除し風車は復旧した。その後買い物をして夕方帰宅した。
夜は昨年度の子供会の打ち上げがあり、近所のペンションでの食事会に参加。しかし、その最中また風車が止まったとの連絡を受けた。自宅へ戻り再び風車を復旧。

その後、二次会に参加し帰宅は午前様。しかし、風車が再び停止していました。最後まで止まっていた風車が回り始めたのは3時20分頃でした。これで、その後半日でも風車が回れば寝不足も気にならないのだが、4時にはぱったりと風が止み、朝起きた時はまったくの無風で風車は止まっていた。がっかり。

この時期穏やかな日と、低気圧が通過して荒れ気味の日が交互にきます。低気圧の発達の仕方と通る場所が肝心です。程よく荒れてくれて、低気圧がゆっくり進むのが風力発電にとっては理想です。なかなかそう上手くはいきませんが。

風車3月の運転実績とつくば市風車問題

2006-04-07 21:32:14 | つくば市風車問題
東伊豆町風力発電所3月の発電実績をホームページに掲載しました。→風力発電
平成16年度と比べ大幅に故障停止時間が減りましたが、年平均風速が0.5m/sも低かったため、設備利用率は下がってしまいました。それでも、27.38%ですから、まあまあということにしたいと思います。3号機は2年連続で設備利用率30%超でした。今後集計が終わり次第、停止に関するデータもアップする予定です。

(西日本新聞より)
茨城県つくば市は7日、市内の小中学校に設置した小型風力発電機が計画通りに発電しないのは、基本計画を策定した早稲田大の責任などとして、早大と風車を製造した「イーアンドイー」(大阪市)に約3億円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 つくば市は風車で発電した電力を売って地域通貨を発行したり、環境教育に活用したりする事業を計画。2004年10月に事前調査や基本計画の策定を早大に委託した。

 環境省が1億8500万円を補助し、つくば市も約1億1500万円を出して市内の小中学校に計23基の風車を設置したが、予定を大幅に下回る発電量しか得られなかった。

訴状が公開されたわけではないのでよくわかりませんが、風車の製造メーカーも訴えられたのですね。つくば市はこんな大金を投じるのにあたり、この風車の実機が既に設置されている所を視察に行ったのでしょうか。また、工場検査は実施したのでしょうか。

誤解を恐れず言えば、そもそも風車の種類とか、計算に用いた風車が架空のものだったということはどうでもいいとまでは言いませんが本質的なことではないように思います。

本当に問題なのは風が無い所で風力発電をやろうとしたことではないでしょうか。この事件に関わった人たちの中に誰一人としてこのことに疑問を持った人はいなかったのでしょうか。また、責任ある立場にある人たちが本当に環境問題に対する理念を持って取り組んでいたならこんなことにはならなかったはずです。

早稲田大学のことを訴えるのも結構ですが、つくば市としての反省は無いのでしょうか。



環境省も腐っている

2006-04-06 21:44:37 | 風車日記

(NHKニュースより)
この問題は、環境省が平成16年度までの5年間に業者と結んだ500万円以上の契約のうち93%を随意契約が占め、原則として義務づけられている競争入札がほとんど行われていなかったものです。これについて、炭谷次官は「随意契約については透明性の向上が求められており、この機会に随意契約のあり方をしっかりと考えたい」と述べ、昨年度に環境省が業者と結んだすべての契約が適切だったかどうか、緊急点検を始めたことを明らかにしました。

つくば市の回らない風車へ補助金を出した環境省ですが、自分のところも根っこから腐っているということですね。

随意契約できるのは本来、相当少額な契約か特殊な契約に限られています。ですから、500万円以上の契約の93%が随意契約というのは常識では考えられません。しかも契約先は役人が天下っている団体とのものがかなりの割合を占めています。

こんな省庁が主導する環境税が国民の合意を得られるだろうか。また、風力発電の導入を推進するには、世論の後押しが不可欠だが、環境省がこんなていたらくでは話になりません。

契約が適正だったかを緊急点検するとのことだが、第三者に点検してもらったらどうだろうか。